あた・う【能う・適う】アタフ🔗⭐🔉振
あた・う【能う・適う】アタフ
〔自五〕
(主として打消に用いられたが、近時は外国語の訳語にあてることから打消の語を伴わず可能の意味に用いられる)
①できる。なし得る。堪え得る。竹取物語「翁は泣き嘆く。―・はぬことなり」。「―・うかぎりの援助」
②適合する。今昔物語集23「これ汝が着る物に―・はず」
かな・う【適う・叶う】カナフ🔗⭐🔉振
かな・う【適う・叶う】カナフ
[一]〔自五〕
①ちょうどよくあう。あてはまる。適合する。万葉集1「にぎたづにふな乗りせむと月まてば潮も―・ひぬ今は漕ぎいでな」。徒然草「あやしき下臈なれども、聖人の戒めに―・へり」。「条件に―・う」「理に―・う」「大関に―・う」
②望みどおりになる。思うようになる。古今和歌集別「命だに心に―・ふものならば何か別れの悲しからまし」。宇治拾遺物語12「我が心一つにては―・はじ、この由を院に申してこそは」。「目通り―・わぬ」「願いが―・う」「―・わぬ恋」
③(「敵う」とも書く)匹敵する。及ぶ。平家物語9「―・はじとや思ひけん、遠負とおまけにして引き退き」。「彼にはとても―・わない」
④(「敵う」とも書き、「―・わない」の形で)
㋐避けることができない。やむを得ない。狂言、節分「―・はぬ用の事がござる。平にここを明けて下されい」
㋑やりきれない。我慢できない。天草本金句集「天は広けれども日は二つない如く、国にも二人の君があつては―・はぬ」。「暑くて―・わぬ」
[二]〔他下二〕
⇒かなえる(下一)
⇒叶わぬ時の神頼み
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