じ‐こ【自己】🔗⭐🔉振
じ‐こ【自己】
われ。おのれ。自分。その人自身。「―の責任」
じこ‐あい【自己愛】🔗⭐🔉振
じこ‐あい【自己愛】
(→)ナルシシズムに同じ。
じこ‐あんじ【自己暗示】🔗⭐🔉振
じこ‐あんじ【自己暗示】
〔心〕他者によってではなく、自分で自分に与える言葉やシンボルによって、自己のもつ表象や行動に変化をもたらすこと。
じこ‐いしき【自己意識】🔗⭐🔉振
じこ‐いしき【自己意識】
〔哲〕(self-consciousness)自己自身に関する意識。諸体験の統一的・恒常的・自己同一的主体としての自我の意識。自意識。自覚。→自我意識
じこ‐うんどう【自己運動】🔗⭐🔉振
じこ‐うんどう【自己運動】
〔哲〕(Selbstbewegung ドイツ)自己自身のうちに運動の源泉をもつ、内的な必然的な運動。古典的な例はプラトンの神の運動。ヘーゲルの弁証法および弁証法的唯物論では自己運動の源泉は事物に内在する矛盾であると考える。
じこ‐かぶしき【自己株式】🔗⭐🔉振
じこ‐かぶしき【自己株式】
会社が取得または質受けした自社の発行済み株式。商法により取得は原則として自由。自社株。
じこ‐かんけつ【自己完結】‥クワン‥🔗⭐🔉振
じこ‐かんけつ【自己完結】‥クワン‥
他に依存することなく、それ自身だけでまとまっていること。他と関連をもたず成り立っていること。
じこ‐かんさつ【自己観察】‥クワン‥🔗⭐🔉振
じこ‐かんさつ【自己観察】‥クワン‥
〔心〕(→)内観ないかんに同じ。
じこ‐かんじょう【自己感情】‥ジヤウ🔗⭐🔉振
じこ‐かんじょう【自己感情】‥ジヤウ
自分で自分を評価することから生ずる感情。優越感・劣等感の類。
じこ‐かんのう【自己感応】‥オウ🔗⭐🔉振
じこ‐かんのう【自己感応】‥オウ
〔電〕(→)自己誘導に同じ。
じこ‐ぎまん【自己欺瞞】🔗⭐🔉振
じこ‐ぎまん【自己欺瞞】
自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心に反する言行をすること。
じこ‐きんゆう【自己金融】🔗⭐🔉振
じこ‐きんゆう【自己金融】
企業が必要資金を内部留保・減価償却積立金などの内部資金によって調達すること。内部金融。
じこ‐けいやく【自己契約】🔗⭐🔉振
じこ‐けいやく【自己契約】
当事者の一方が同時に相手方の代理人となって締結する(実際は一方的に内容を決定する)契約。民法上、原則として禁止。
じこ‐けってい【自己決定】🔗⭐🔉振
じこ‐けってい【自己決定】
自分にかかわることを他人の判断に任せるのではなく自ら決定すること。
⇒じこけってい‐けん【自己決定権】
じこけってい‐けん【自己決定権】🔗⭐🔉振
じこけってい‐けん【自己決定権】
(self-determination)自分のことを自分で決める権利。国家の独立と内政不干渉の権利や、医療方針の決定などで個人の自律性が尊重される権利。
⇒じこ‐けってい【自己決定】
じこ‐げんいん【自己原因】🔗⭐🔉振
じこ‐げんいん【自己原因】
〔哲〕(causa sui ラテン)他のものに依存せず、自らが自己の存在の原因となっているもの。典型的例はスコラ哲学者の神やスピノザの実体(神)で、他者に制約されず自己の本質に基づいて存在している。自因。
じこ‐けんお【自己嫌悪】‥ヲ🔗⭐🔉振
じこ‐けんお【自己嫌悪】‥ヲ
自分で自分がいやになること。「―に陥る」
じこ‐げんきゅう【自己言及】‥キフ🔗⭐🔉振
じこ‐げんきゅう【自己言及】‥キフ
言語表現(文)が自分自身を言及対象とすること。たとえば「この括弧内の文は偽である」という文は字義通り受け取れば、真偽が限りなく反転して循環に巻き込まれる。このような「嘘つきのパラドックス」や集合論のパラドックスが有名。ゲーデルの不完全性定理の証明などで利用される。
じこ‐けんじ【自己顕示】🔗⭐🔉振
じこ‐けんじ【自己顕示】
自分の存在をことさらに目立たせること。「―欲」
じこ‐こうたい【自己抗体】‥カウ‥🔗⭐🔉振
じこ‐こうたい【自己抗体】‥カウ‥
正常な自己の組織に対して作られた抗体。
じこさしず‐てがた【自己指図手形】‥ヅ‥🔗⭐🔉振
じこさしず‐てがた【自己指図手形】‥ヅ‥
振出人が自己を受取人として記載した手形。自己受手形。
じこ‐じつげん【自己実現】🔗⭐🔉振
じこ‐じつげん【自己実現】
自分の中にひそむ可能性を自分で見つけ、十分に発揮していくこと。また、それへの欲求。マズロー(A. Maslow1908〜1970)は、人の欲求階層の最上位に置いて重視した。
じこ‐しほん【自己資本】🔗⭐🔉振
じこ‐しほん【自己資本】
企業が株式発行などによって調達した資本金と、企業内部で蓄積された積立金・準備金などの留保資本とを合計したもの。↔他人資本。
⇒じこしほん‐ひりつ【自己資本比率】
じこしほん‐ひりつ【自己資本比率】🔗⭐🔉振
じこしほん‐ひりつ【自己資本比率】
企業の総資本に対する自己資本の割合。株主資本比率。
⇒じこ‐しほん【自己資本】
じこ‐しゅうごう【自己集合】‥シフガフ🔗⭐🔉振
じこ‐しゅうごう【自己集合】‥シフガフ
〔化〕溶液内で分子が集合して複合体を形成する現象。
じこ‐しゅちょう【自己主張】‥チヤウ🔗⭐🔉振
じこ‐しゅちょう【自己主張】‥チヤウ
自分の意見を強く言い張ること。また、自分の存在をアピールすること。
じこ‐じゅようき【自己受容器】🔗⭐🔉振
じこ‐じゅようき【自己受容器】
〔生〕生体のおかれている状態、特にその位置感覚など、力学的状態を直接感覚刺激として受容し、自身に感知させる受容器。筋の緊張度を知る筋紡錘や、平衡をつかさどる内耳の半規管の類。固有受容器。
じこ‐しょうか【自己消化】‥セウクワ🔗⭐🔉振
じこ‐しょうか【自己消化】‥セウクワ
①生物体が死後、組織中に含まれる酵素の作用により次第に分解する現象。蛋白分解が主で、魚などではこのために味が変わりやすい。自己分解。自食作用。
②膵液の漏出による腹腔内の脂肪壊死。膵液中の消化酵素のために膵臓周辺に激しい炎症をおこす。→膵臓壊死
じこ‐しょうかい【自己紹介】‥セウ‥🔗⭐🔉振
じこ‐しょうかい【自己紹介】‥セウ‥
初対面の人に自分の名前・身分・経歴・趣味などを自身で言い知らせること。
じこ‐しんこく【自己申告】🔗⭐🔉振
じこ‐しんこく【自己申告】
自分のことに関して、他人の指示によらず自ら申告すること。
じこ‐せいさん【自己生産】🔗⭐🔉振
じこ‐せいさん【自己生産】
自己の消費に充てるために自分でする生産。自給自足のための生産。
じこ‐せきにん【自己責任】🔗⭐🔉振
じこ‐せきにん【自己責任】
自分の判断がもたらした結果に対して自らが負う責任。
じこ‐そがい【自己疎外】‥グワイ🔗⭐🔉振
じこ‐そがい【自己疎外】‥グワイ
〔哲〕(Selbstentfremdung ドイツ)ヘーゲルの用語。精神や理念が自己を否定して、自己にとってよそよそしい他者となること。初期のマルクスはこれを資本主義体制のもとで、人間が本来自己の作り出した経済・政治・宗教などの社会的諸条件にとらわれ、主体としてのありかたを失う状態として論じた。→疎外
じこ‐そしき‐せい【自己組織性】🔗⭐🔉振
じこ‐そしき‐せい【自己組織性】
システムの活動自体によって、そのシステムの構造や形状が変化したり、新たな秩序を形成したりすること。プリゴジンの散逸構造が代表的。
じこ‐ちゅう【自己中】🔗⭐🔉振
じこ‐ちゅう【自己中】
自己中心的の略。自分を中心に物事を考え、他人の都合を考えないこと。
じこ‐ちゅうしん【自己中心】🔗⭐🔉振
じこ‐ちゅうしん【自己中心】
自分を第一に考えること。自分本位。
⇒じこちゅうしん‐せい【自己中心性】
じこちゅうしん‐せい【自己中心性】🔗⭐🔉振
じこちゅうしん‐せい【自己中心性】
〔心〕(ego-centrism)乳幼児期の思考様式で、自己の視点を超えて考えることができず、物事を相対化したり客観視したりできないこと。ピアジェの用語。
⇒じこ‐ちゅうしん【自己中心】
じこ‐ばいばい【自己売買】🔗⭐🔉振
じこ‐ばいばい【自己売買】
証券会社などが自己の勘定で有価証券の売買を行うこと。仕切売買。ディーリング。↔委託売買
じこ‐はさん【自己破産】🔗⭐🔉振
じこ‐はさん【自己破産】
〔法〕債務者自身が自己に対して破産手続の開始を求めること。自然人が免責を得るためにすることが多い。
じこ‐ひてい【自己否定】🔗⭐🔉振
じこ‐ひてい【自己否定】
〔哲〕(Selbstnegation ドイツ)自己自身のあり方を否定すること。→否定の否定
じこ‐ひはん【自己批判】🔗⭐🔉振
じこ‐ひはん【自己批判】
自分で自分自身を批判すること。
じこふざい‐きょひ‐とっけん【自己負罪拒否特権】‥トク‥🔗⭐🔉振
じこふざい‐きょひ‐とっけん【自己負罪拒否特権】‥トク‥
自分が刑事責任を問われるおそれのある事項については供述を拒むことができる特権。
じこ‐べんご【自己弁護】🔗⭐🔉振
じこ‐べんご【自己弁護】
自分の正当性を主張し、相手の追及から自身をまもること。
じこ‐ほぞん【自己保存】🔗⭐🔉振
じこ‐ほぞん【自己保存】
生物が自己の生命を守り発展させようとすること。「―の本能」
じこ‐まんぞく【自己満足】🔗⭐🔉振
じこ‐まんぞく【自己満足】
自分自身または自分の行為に、みずから満足すること。「―に陥る」
じこ‐むじゅん【自己矛盾】🔗⭐🔉振
じこ‐むじゅん【自己矛盾】
〔哲〕(Selbstwiderspruch ドイツ)自己自身の思考や行為に一貫性を欠き、食い違いが生じること。
じこ‐めんえき【自己免疫】🔗⭐🔉振
じこ‐めんえき【自己免疫】
免疫現象がふつう非自己の異物に対して起きるのに対して、個体が何らかの原因により自己の体の成分に対して抗体を形成し、免疫反応を起こすこと。
⇒じこめんえき‐しっかん【自己免疫疾患】
じこめんえき‐しっかん【自己免疫疾患】‥クワン🔗⭐🔉振
じこめんえき‐しっかん【自己免疫疾患】‥クワン
自己免疫を引き金として発生する疾患。エリテマトーデス・シェーグレン症候群・リウマチ様関節炎・自己免疫性溶血性貧血・橋本病・多発性硬化症など。
⇒じこ‐めんえき【自己免疫】
じこ‐ゆうし【自己融資】🔗⭐🔉振
じこ‐ゆうし【自己融資】
信用取引の際に、証券会社が顧客に対して行う融資。
じこ‐ゆうどう【自己誘導】‥イウダウ🔗⭐🔉振
じこ‐ゆうどう【自己誘導】‥イウダウ
回路内で電流に変化が生じるときに、この回路に電磁誘導によって起電力を生じる現象。電流の変化を妨げるように起こる。
じこ‐りゅう【自己流】‥リウ🔗⭐🔉振
じこ‐りゅう【自己流】‥リウ
(他人から指導されたのではない)自分一個の流儀。我流がりゅう。「―でやる」
広辞苑に「自己」で始まるの検索結果 1-51。