いし【石】🔗🔉

いし】 ①岩より小さく、砂より大きい鉱物質のかたまり。「―のように固い」 ②岩石・鉱石の俗称。また、石材の意にも用いる。「―の地蔵」 ③宝石、または特定の鉱物加工品。時計の軸受に使う宝石、ライターの発火合金、碁石、硯、墓石など。 ④石御器いしごきの略。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「此の―できゆつとやらんせ」 ⑤胆石。結石。 ⑥(じゃんけんで)にぎりこぶし。ぐう。 ⑦方形の敷石の配置をかたどった紋所の名。「よついし」「いしだたみぐるま」「まるにひとついし」などがある。 ⑧固いもの、無情なもの、融通のきかないもの、などを比喩的に表す語。「―あたま」「―のような心」 ⇒石が流れて木の葉が沈む ⇒石で手を詰む ⇒石にかじりついても ⇒石に灸 ⇒石に漱ぎ流れに枕す ⇒石に立つ矢 ⇒石に謎かける ⇒石に花 ⇒石に針 ⇒石に蒲団は着せられず ⇒石に枕し流れに漱ぐ ⇒石の上にも三年 ⇒石を抱きて淵に入る

○石が流れて木の葉が沈むいしがながれてこのはがしずむ🔗🔉

○石が流れて木の葉が沈むいしがながれてこのはがしずむ [新語弁惑「石を浮かべ木を沈む」]物事が転倒している事のたとえ。 ⇒いし【石】

○石で手を詰むいしでてをつむ🔗🔉

○石で手を詰むいしでてをつむ 進退きわまる意。狂言、昆布布施「石で手を詰めたやうなことぢや」 ⇒いし【石】

いしな‐どり【石などり】🔗🔉

いしな‐どり石などり(→)「いしなご」に同じ。拾遺和歌集雑賀「東宮の―の石召しければ」

○石にかじりついてもいしにかじりついても🔗🔉

○石にかじりついてもいしにかじりついても どんな苦労をしても。是が非でも。 ⇒いし【石】

○石に灸いしにきゅう🔗🔉

○石に灸いしにきゅう ききめのないことのたとえ。石に針。 ⇒いし【石】

○石に漱ぎ流れに枕すいしにくちすすぎながれにまくらす🔗🔉

○石に漱ぎ流れに枕すいしにくちすすぎながれにまくらす [晋書孫楚伝](晋の孫楚が、「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言い誤り、「石に漱ぐ」とは歯を磨くこと、「流れに枕す」とは耳を洗うことと強弁した故事から)こじつけて言いのがれること。まけおしみの強いこと。漱石枕流そうせきちんりゅう⇒いし【石】

○石に立つ矢いしにたつや🔗🔉

○石に立つ矢いしにたつや [史記李将軍伝](李広が草中の石を見て虎と思って射たところ、鏃やじりが石に突き刺さったという故事から)一念を打ち込んで事に当たればどんな事でもできることのたとえ。思う念力岩をも通す。 ⇒いし【石】

○石に謎かけるいしになぞかける🔗🔉

○石に謎かけるいしになぞかける 少しも感応のないことのたとえ。浄瑠璃、女殺油地獄「―やうに口でいうて聞く奴か」 ⇒いし【石】

○石に花いしにはな🔗🔉

○石に花いしにはな あり得ないことのたとえ。「石に花咲く」「岩に花」とも。 ⇒いし【石】

○石に針いしにはり🔗🔉

○石に針いしにはり (→)「石に灸」に同じ。 ⇒いし【石】

○石に蒲団は着せられずいしにふとんはきせられず🔗🔉

○石に蒲団は着せられずいしにふとんはきせられず (墓石に蒲団をかけても無駄である意)父母の存命中に孝養を尽くさなければ、死後に悔いても及ばないということ。 ⇒いし【石】

○石に枕し流れに漱ぐいしにまくらしながれにくちすすぐ🔗🔉

○石に枕し流れに漱ぐいしにまくらしながれにくちすすぐ [三国志蜀志、彭羕伝]自然の中に隠遁して自由な生活をする。→石に漱ぎ流れに枕す ⇒いし【石】

いし‐の‐あぶら【石の油】🔗🔉

いし‐の‐あぶら石の油】 石油せきゆの古称。

○石の上にも三年いしのうえにもさんねん🔗🔉

○石の上にも三年いしのうえにもさんねん (石の上でも3年続けてすわれば暖まるとの意から)辛抱すれば必ず成功するという意。 ⇒いし【石】

いし‐の‐おおとこ【石の大床】‥オホ‥🔗🔉

いし‐の‐おおとこ石の大床‥オホ‥ (→)石棺せっかんに同じ。

いし‐の‐おび【石の帯】🔗🔉

いし‐の‐おび石の帯】 石帯せきたいのこと。

いし‐の‐たけ【石の竹】🔗🔉

いし‐の‐たけ石の竹】 (「石竹せきちく」の訓読)セキチクの別称。散木奇歌集「春日野の―にも花咲きにけり」

いし‐の‐ち【石の乳】🔗🔉

いし‐の‐ち石の乳】 鍾乳石しょうにゅうせきの古名。つららいし。いしのちち。いしのつらら。肥前風土記「窟いわやあり。鍾乳いしのち、また、木蘭あり」

いし‐の‐つぼ【石の壺】🔗🔉

いし‐の‐つぼ石の壺】 ①(→)「いしつぼ」に同じ。 ②石を敷きつめた中庭。

いし‐の‐つらら【石の氷柱】🔗🔉

いし‐の‐つらら石の氷柱】 鍾乳石しょうにゅうせきの古名。

いし‐の‐はし【石の階】🔗🔉

いし‐の‐はし石の階】 (「石階せっかい」の訓読)石の階段。石段。源氏物語須磨「竹編める垣しわたして、―、松の柱」

いし‐の‐ひ【石の火】🔗🔉

いし‐の‐ひ石の火】 ①燧石ひうちいしできり出す火。きりび。また、石から出ると想像した火。宇津保物語梅花笠「―に氷解く」 ②またたく間。電光石火。また、石の火はすぐ消えるので、はかない事のたとえ。千五百番歌合「―にこの身をよせて」

いし‐の‐ま【石の間】🔗🔉

いし‐の‐ま石の間】 権現造ごんげんづくりの神社の本殿と拝殿との間に石を敷いた所。合あいの間。 ⇒いしのま‐づくり【石の間造】

いし‐の‐みなと【石の湊】🔗🔉

いし‐の‐みなと石の湊】 硯すずりの異称。

○石を抱きて淵に入るいしをいだきてふちにいる🔗🔉

○石を抱きて淵に入るいしをいだきてふちにいる [韓詩外伝3](もと、清廉潔白に徹したことをいう美談)助かる可能性をみずから捨てる無謀な行い。自殺行為。 ⇒いし【石】

こく【石】🔗🔉

こく】 (慣用音。漢音はセキ) ①体積の単位。主として米穀をはかるのに用い、1石は10斗、約180リットル。斛。 ②和船の積量で、10立方尺。 ③材木などで、10立方尺の実積の称。約0.28立方メートル。 ④鮭さけ・鱒ますなどを数える語。鮭は40尾、鱒は60尾を1石とする。 ⑤大名・武士などの知行高ちぎょうだかを表す単位。「加賀百万―」 →せき(石)

せき【石】🔗🔉

せき】 (呉音はシャク。慣用音はコク) ①いし。 ②(jewel)時計の軸受の宝石の数を表す語。「21―」 ③ラジオなどに使われるトランジスター・ダイオードなどの数を表す語。「8―スリーバンド」 ④中国の楽器分類、八音はちおんの一つ。石製の体鳴楽器である磬けいがこれに含まれる。 ⑤弓の強さを表す語。椿説弓張月前編「五―の弓の長七尺五寸ありて」 ⑥石見国いわみのくにの略。 →こく(石)

[漢]石🔗🔉

 字形  筆順 〔石部0画/5画/教育/3248・4050〕 〔音〕セキ(漢) シャク(呉) コク(慣) 〔訓〕いし・いわ [意味] ①地表に散在する、岩の小さいもの。いし。「岩石・鉱石・宝石・磁石じしゃく・石仏・石工・金石文」▶器械の部品などに用いる硬い(小粒の)鉱物性物質の個数を数えるにも用いる。「二十一石の時計」 ②ごいし。「布石・定石じょうせき」 ③治療用のいしばり。「薬石」 ④役に立たないもの。ねうちのないもの。「瓦石がせき・玉石混交」 ⑤コク単位の名。 ㋐米穀などの量の単位。一石は十斗。約一八〇リットル。「加賀百万石」「良二千石せき」▶もと「斛こく」と書く。 ㋑和船の積載量、材木の容積の単位。一石は十立方尺。約〇・二六立方メートル。「三十石船ぶね」 ⑥「石見いわみ国」の略。「石州」 [解字] 会意。「厂」(=がけ)+「口」(=いしの形)。 [下ツキ 一石・隕石・燕石・温石・懐石・化石・瓦石・滑石・岩石・輝石・玉石・金石・鶏血石・珪石・結石・減石・原石・鉱石・黒曜石・採石・砕石・試金石・磁石・矢石・歯石・酒石酸・硝石・定石・鍾乳石・燧石・泉石・漱石枕流・礎石・堆石・大理石・胆石・柱石・長石・鉄石・転石・投石・土石・盤石・磐石・砒石・布石・方解石・宝石・木石・盆石・薬石・落石・良二千石・蠟石・流石さすが [難読] 石蓴あおさ・石決明あわび・石首魚いしもち・石斑魚うぐい・石女うまずめ・石蜐かめのて・石榴ざくろ・石南花しゃくなげ・石楠花しゃくなげ・石蕗つわぶき・石松ひかげのかずら

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