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うち‐ばり【梁】🔗🔉

うち‐ばり⇒うつばり。三十二番職人歌合「―広き殿作りせむ」

うつばり【梁】🔗🔉

うつばり】 (古くはウツハリ。内張の意)柱上に渡して小屋組を受ける横木。はり。三蔵法師伝承徳点「釈衆の梁ウツハリくだけぬ」 ⇒梁の塵を動かす

○梁の塵を動かすうつばりのちりをうごかす🔗🔉

○梁の塵を動かすうつばりのちりをうごかす 「梁塵りょうじんを動かす」に同じ。「梁の塵も落ちる」とも。→梁塵(成句) ⇒うつばり【梁】

はり【梁】🔗🔉

はり】 ①上部の重みを支えるため、あるいは柱を固定するために柱上に架する水平材。桁けたと梁とを区別して、棟と直角にかけたもののみを指すこともある。うつばり。〈日葡辞書〉 ②一般に、鉛直または斜めの力が働いている水平に置かれた細長い支持材。ビーム。 ③算盤そろばんの珠を上下に区分する横木。

はり‐ま【梁間】🔗🔉

はり‐ま梁間】 ①梁の、柱と柱との長さ、すなわち間→梁行はりゆき。 ②(→)スパン1に同じ。

はり‐みせ【梁見せ】🔗🔉

はり‐みせ梁見せ】 天井を張らないで、屋根裏の巨大な梁を下から見せるように造った民家の構造。九州北部地方でいう。

はり‐ゆき【梁行】🔗🔉

はり‐ゆき梁行】 家の梁に平行な方向。また、その長さ。↔桁行けたゆき

やな【梁・簗】🔗🔉

やな梁・簗】 川の瀬などで魚をとるための仕掛け。木を打ち並べて水を堰き1カ所に流すようにし、そこに流れて来る魚を梁簀やなすに落とし入れてとるもの。〈[季]夏〉。万葉集11「―打ち渡す瀬を速み」 梁 撮影:関戸 勇 ⇒梁を打つ

やながわ【梁川】‥ガハ🔗🔉

やながわ梁川‥ガハ 姓氏の一つ。 ⇒やながわ‐せいがん【梁川星巌】

やながわ‐せいがん【梁川星巌】‥ガハ‥🔗🔉

やながわ‐せいがん梁川星巌‥ガハ‥ 江戸後期の漢詩人。名は孟緯。美濃の人。江戸に出て山本北山らに学び、神田に玉池吟社を開く。のち京都に移り、勤王の志士と交わり、慷慨の詩を作る。詩集「星巌集」など。その妻紅蘭(1804〜1879)も詩をよくした。(1789〜1858) ⇒やながわ【梁川】

やな‐くずれ【梁崩れ】‥クヅレ🔗🔉

やな‐くずれ梁崩れ‥クヅレ 梁のくずれること。

やな‐す【梁簀】🔗🔉

やな‐す梁簀】 篠竹を編んで造った簀。梁の空所に当てる。〈倭名類聚鈔15

やな‐せ【梁瀬】🔗🔉

やな‐せ梁瀬】 梁をしかけてある瀬。

やなだ【梁田】🔗🔉

やなだ梁田】 姓氏の一つ。 ⇒やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】

やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】🔗🔉

やなだ‐ぜいがん梁田蛻巌】 江戸中期の儒学者。名は邦美。江戸の人。山崎闇斎の学を受け、朱子学を奉じ、明石藩に仕え、漢詩人としても知られた。著「蛻巌集」など。(1672〜1757) ⇒やなだ【梁田】

やな‐ぼこり【梁誇り】🔗🔉

やな‐ぼこり梁誇り】 魚などが梁の上におどりあがること。古今和歌集六帖3「玉川の瀬に伏す鮎の―して」

○梁を打つやなをうつ🔗🔉

○梁を打つやなをうつ 梁を構え造る。 ⇒やな【梁・簗】

りょう【梁】リヤウ(中国史)🔗🔉

りょうリヤウ 中国の国名。 ①戦国時代の魏の恵王が都を大梁(今の開封)に遷してから後の国号。 ②南朝の一国。502年、蕭衍しょうえんが南斉の帝位を奪って創設した国。6代で陳に滅ぼされた。(502〜557) ③(→)後梁1に同じ。

りょう‐えん【梁園】リヤウヱン🔗🔉

りょう‐えん梁園リヤウヱン (漢代、梁の孝王の築いた竹園の意)親王・諸王家の異称。皇族。竹の園。平家物語4「よく―左右の陣を固めて、よろしく我等が近発の告げを待つべし」

りょう‐かい【梁楷】リヤウ‥🔗🔉

りょう‐かい梁楷リヤウ‥ 南宋の画家。山東東平の人。嘉泰(1201〜1204)年間に画院の最高位である待詔となったが、飄逸な生活を好み、梁風子と号した。精妙な山水画・道釈画と、減筆体による人物画とに傑出した画才を示す。牧谿もっけいとともに日本の水墨画にも大きな影響を与えた。

りょう‐けいちょう【梁啓超】リヤウ‥テウ🔗🔉

りょう‐けいちょう梁啓超リヤウ‥テウ (Liang Qichao)清末・民国の学者・政治家。字は卓如、号は任公。広東新会の人。康有為に従い戊戌変法ぼじゅつへんぽうに参加、失敗して日本に亡命。民国成立後、進歩党を結成、司法総長・財政総長などを歴任。清華大学教授。著「清代学術概論」「中国歴史研究法」「中国近三百年学術史」など。(1873〜1929)

りょうざん‐ぱく【梁山泊】リヤウ‥🔗🔉

りょうざん‐ぱく梁山泊リヤウ‥ 中国山東省の西部、兗えん州の南東、梁山の麓にあった沼沢。もと鉅野沢きょやたくと称した。宋代、盗賊宋江らが砦を結んだという天険の要地。この故事が「水滸伝」に記されてから、一般に豪傑・野心家の集合する所をいう。

りょう‐しゅう【梁州】リヤウシウ🔗🔉

りょう‐しゅう梁州リヤウシウ 中国古代の九州の一つ。今の陝西・甘粛2省の南部と四川省の大部分。

りょうしょ【梁書】リヤウ‥🔗🔉

りょうしょ梁書リヤウ‥ 二十四史の一つ。南朝の梁の4代の事跡をしるした史書。本紀6巻、列伝50巻。唐の姚思廉・魏徴が奉勅撰。636年成る。

りょう‐じょう【梁上】リヤウジヤウ🔗🔉

りょう‐じょう梁上リヤウジヤウ うつばりの上。 ⇒りょうじょう‐の‐くんし【梁上の君子】

りょうじょう‐の‐くんし【梁上の君子】リヤウジヤウ‥🔗🔉

りょうじょう‐の‐くんし梁上の君子リヤウジヤウ‥ [後漢書陳寔伝](陳寔ちんしょくが梁上にひそむ盗賊を指していった語) ①ぬすびと。どろぼう。 ②転じて、ねずみの称。 ⇒りょう‐じょう【梁上】

りょう‐じん【梁塵】リヤウヂン🔗🔉

りょう‐じん梁塵リヤウヂン ①うつばりの上に積もる塵ちり。 ②(「梁塵を動かす」の故事から)すぐれた歌謡・音楽の意。 ⇒梁塵を動かす

りょうじんぐあんしょう【梁塵愚案抄】リヤウヂン‥セウ🔗🔉

りょうじんぐあんしょう梁塵愚案抄リヤウヂン‥セウ 神楽歌・催馬楽の注釈書。2巻。一条兼良著。1455年(康正1)以前成立の本に77年(文明9)筆削を加えたと見える。神楽注秘抄・催馬楽注秘抄から成る。

りょうじんひしょう【梁塵秘抄】リヤウヂン‥セウ🔗🔉

りょうじんひしょう梁塵秘抄リヤウヂン‥セウ 今様歌謡集。後白河法皇編著。「梁塵秘抄」10巻と「梁塵秘抄口伝集」10巻。両者の巻1の抄出と梁塵秘抄巻2および口伝集巻10だけ現存。現存本でも法文の歌、4句の神歌など560余首ある。→梁塵2 →文献資料[梁塵秘抄]

○梁塵を動かすりょうじんをうごかす🔗🔉

○梁塵を動かすりょうじんをうごかす [劉向別録「魯人虞公、声を発すれば清越なり、歌梁塵を動かす」]歌う声のすぐれていること。転じて、音楽にすぐれていること。 ⇒りょう‐じん【梁塵】

りょう‐そうめい【梁漱溟】リヤウ‥🔗🔉

りょう‐そうめい梁漱溟リヤウ‥ (Liang Shuming)中国の思想家。広西桂林の人。東洋思想の優位を説き、郷村建設運動を進める。人民共和国で政治協商会議全国委員を務めるが、1955年その思想が批判された。文革終了後復権。新儒家を代表する一人。著「東西文化とその哲学」など。(1893〜1988)

りょう‐ぼく【梁木】リヤウ‥🔗🔉

りょう‐ぼく梁木リヤウ‥ 体操用具の一種。地上に2本の高い柱を立て、その柱の頂に横木をわたし、その上を渡り歩くもの。

[漢]梁🔗🔉

 字形 〔木部7画/11画/4634・4E42〕 〔音〕リョウ〈リャウ〉(漢) 〔訓〕はり・うつばり・やな [意味] ①柱の上に渡して屋根などを支える横木。はり。うつばり。「梁上・梁木・棟梁・脊梁せきりょう」▶「桁けた」に対して、棟木むなぎに直角方向のものをいうことが多い。 ②はし。「橋梁」 ③水流をせきとめて魚をとる仕掛け。やな。「魚梁」 ④中国の王朝の名。 ㋐六朝の一国。 ㋑五代の一国。後梁。 [解字] 会意。「水」+「」(=両がわに刃のついた刀。両がわ)+「木」。川の両岸にかけ渡した木のはしの意。 [下ツキ 橋梁・脊梁・跳梁・棟梁・鼻梁

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