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すり【刷・摺】🔗🔉

すり刷・摺】 ①絹布に模様をすりつけること。 ②印刷すること。また、そのでき工合。

すり‐あげ【摺上げ・磨上げ】🔗🔉

すり‐あげ摺上げ・磨上げ】 刀剣の茎先なかごさきを切り取って短くすること。また、その刀剣。→大摺上おおすりあげ

すり‐あし【摺り足】🔗🔉

すり‐あし摺り足】 足の裏を地面から離さず、するようにして歩くこと。

すり‐あわせ【摺合せ】‥アハセ🔗🔉

すり‐あわせ摺合せ‥アハセ ①〔機〕高精度な平面を作るための手仕上げ作業。表面を摺合せ定盤で摺り合わせ、きさげで削って仕上げる。 ②それぞれの意見や案を出し合い調整してゆくこと。 ⇒すりあわせ‐じょうばん【摺合せ定盤】

すりあわせ‐じょうばん【摺合せ定盤】‥アハセヂヤウ‥🔗🔉

すりあわせ‐じょうばん摺合せ定盤‥アハセヂヤウ‥ 定盤の一種。盤面を正しい平面にした鋳鉄製平板で、裏に多くの力骨ちからほねを鋳出して歪ひずみが生じないようにしてある。 摺合せ定盤 ⇒すり‐あわせ【摺合せ】

すり‐うす【磨臼・摺臼】🔗🔉

すり‐うす磨臼・摺臼】 籾摺もみすり用の臼。上下2個の円筒形の臼で、上臼を回転させて両臼の間で籾を摺り、籾殻を取り去る。古くは木製。のちには竹または木で上下の臼の外囲を作り、強粘土に食塩をまぜて詰め、両臼の摩擦面に樫製の歯を植えつけたものが現れ、これを土臼・唐臼とううすとも呼ぶ。すりす。するす。〈倭名類聚鈔16

すり‐うるし【摺漆】🔗🔉

すり‐うるし摺漆】 漆塗の一種。綿や布を用いて漆を薄く摺りつけるもの。木目の美しさを出しつつ堅牢性を高めたり、蒔絵・上塗のつや出しをしたりするために施す。

すり‐え【摺絵】‥ヱ🔗🔉

すり‐え摺絵‥ヱ 染め草を布にすりつけて出した模様。

すり‐お【摺尾】‥ヲ🔗🔉

すり‐お摺尾‥ヲ 矢羽の一種。黒地に白くかすった斑のあるもの。

すり‐おろ・す【磨り下ろす・摺り下ろす】🔗🔉

すり‐おろ・す磨り下ろす・摺り下ろす】 〔他五〕 すって細かくする。「ニンニクを―・す」

すり‐がい【摺貝】‥ガヒ🔗🔉

すり‐がい摺貝‥ガヒ (→)螺鈿らでんに同じ。

すり‐かたぎ【摺形木】🔗🔉

すり‐かたぎ摺形木(→)版木はんぎに同じ。

すり‐がね【擦鉦・摺鉦】🔗🔉

すり‐がね擦鉦・摺鉦(→)当り鉦がねに同じ。

すり‐かりぎぬ【摺狩衣】🔗🔉

すり‐かりぎぬ摺狩衣】 山藍・鴨跖草つきくさなどで摺模様を出した狩衣。伊勢物語「―の袂に書きつけける」

すり‐ぎぬ【摺衣】🔗🔉

すり‐ぎぬ摺衣(→)「すりごろも」に同じ。枕草子295「その日、靫負の佐の―瑩ようする」

すり‐きり【摩切り・摺切り】🔗🔉

すり‐きり摩切り・摺切り】 ①こすって切ること。 ②金銭などを使い果たすこと。無一物。また、その人。〈日葡辞書〉 ③粉や粒のものを容器のふちでならして、ちょうど一杯にすること。「―1杯」

すり‐き・る【摩り切る・摺り切る】🔗🔉

すり‐き・る摩り切る・摺り切る】 [一]〔他五〕 ①布などを、すって切る。こすって切る。 ②金銭などをすっかり使い果たす。 [二]〔自下二〕 ⇒すりきれる(下一)

すりこ‐ぎ【擂粉木・摺子木】🔗🔉

すりこ‐ぎ擂粉木・摺子木】 ①擂鉢で物を擂るのに使う棒。多くは山椒の木を用いる。すりぎ。れんぎ。あたりぎ。 ②僧侶をののしっていう語。転じて、一般に人をののしっていう語。傾城買二筋道「この―めら」 ③(使用するに従って短くなることから)進歩せずにかえって退歩する人を嘲っていう語。 ⇒すりこぎ‐あたま【擂粉木頭】 ⇒すりこぎ‐かくし【擂粉木隠し】 ⇒擂粉木で芋を盛る ⇒擂粉木で腹を切る

すり‐こそで【摺小袖】🔗🔉

すり‐こそで摺小袖】 摺模様の小袖。

すりこ‐ばち【摺粉鉢】🔗🔉

すりこ‐ばち摺粉鉢(→)「すりばち」に同じ。沙石集5「心太こころぶとにぞ似たりける。―にさし入れて」

すり‐こみ【摺込み・摩込み】🔗🔉

すり‐こみ摺込み・摩込み】 摺り込むこと。 ⇒すりこみ‐ぞめ【摺込染】

すりこみ‐ぞめ【摺込染】🔗🔉

すりこみ‐ぞめ摺込染】 染色法の一つ。平板上に張った布帛ふはくの上に型紙をおき、その上から染料液を含ませた刷毛はけで、種々の色を摺り込んで文様を染め出すこと。また、その布帛。すりぞめ。 ⇒すり‐こみ【摺込み・摩込み】

すり‐こ・む【摺り込む・摩り込む】🔗🔉

すり‐こ・む摺り込む・摩り込む】 [一]〔他五〕 ①(薬・染料などを)こすってしみこませる。「軟膏なんこうを―・む」 ②すり砕いて入れまぜる。 [二]〔自四〕 へつらって機嫌をとる。ごまをする。歌舞伎、善悪両面児手柏「十四の年から桑名屋へ、小間遣ひから―・んで、挙句がお前をたらしこみ」

すり‐ごろも【摺り衣】🔗🔉

すり‐ごろも摺り衣】 山藍やまあいや鴨跖草つきくさなどの汁で種々の文様を布帛ふはくに摺り付けて染め出した衣。信夫摺しのぶずり・山藍摺・萩の花摺などがある。すりぎぬ。伊勢物語「春日野の若紫の―」

すり‐し【摺師】🔗🔉

すり‐し摺師】 ①摺模様を作ることを業とする人。 ②木版を摺る職人。

すり‐すいかん【摺水干】🔗🔉

すり‐すいかん摺水干】 摺模様のある水干。

すり‐ぞめ【摺染】🔗🔉

すり‐ぞめ摺染(→)摺込染すりこみぞめに同じ。

すり‐つ・く【摺り付く】🔗🔉

すり‐つ・く摺り付く】 〔他下二〕 摺って色をつける。万葉集7「衣に―・け着む日知らずも」

すり‐づくし【摺尽し】🔗🔉

すり‐づくし摺尽し】 染め草の汁で種々に模様を摺り出したもの。義経記1「あひあひ引柿したる―の直垂ひたたれ

すり‐つけぎ【擦付木・摺付木】🔗🔉

すり‐つけぎ擦付木・摺付木】 (明治期の語)マッチのこと。

すり‐つづみ【摺鼓・揩鼓】🔗🔉

すり‐つづみ摺鼓・揩鼓】 古代の雅楽の打楽器。インド起源の鼓の一種で、中国から奈良時代に唐楽とともに伝来した答臘鼓とうろうこの和名。左手で支え、右手の指で革面をすって鳴らす。鎌倉時代以降廃絶。かいこ。〈倭名類聚鈔4〉 摺鼓

すり‐ばかま【摺袴】🔗🔉

すり‐ばかま摺袴】 山藍・鴨跖草つきくさなどを摺り付けて種々の文様を染め出した袴。多く舞人が着用する。拾遺和歌集雑秋「―すりに遣はしけるを」

すり‐はく【摺箔】🔗🔉

すり‐はく摺箔】 金箔や銀箔を糊などで生地に接着させ、文様を表現する技法。また、そういう裂きれで仕立てた能装束の着付。御伽草子、鉢かづき「上には―の御小袖」 能装束・摺箔 撮影:神田佳明(所蔵:彦根城博物館)

すり‐び【擦火・摺火】🔗🔉

すり‐び擦火・摺火】 燧石ひうちいしを火打金ひうちがねですって出す火。きりび。 ⇒すりび‐うち【擦火打】

すり‐ぼとけ【摺仏】🔗🔉

すり‐ぼとけ摺仏】 仏・菩薩・天部などの画像を、単独に、あるいは多数組み合わせて紙や布に木版刷したもの。印仏。

すり‐め【摺目】🔗🔉

すり‐め摺目】 摺った模様のすじめ。紫式部日記「唐衣は松の実の紋、裳は海浦かいふを織りて大海の―にかたどれり」

すり‐も【摺裳】🔗🔉

すり‐も摺裳】 摺絵すりえの裳。栄華物語月宴「大海の―打ち出したるに」

すり‐もどろか・す【摺りもどろかす】🔗🔉

すり‐もどろか・す摺りもどろかす】 〔他四〕 乱れ模様を摺りつけて染める。枕草子119「青色の襖あお、紅のきぬ、―・したる水干といふ袴を着せて」

すり‐もの【刷物・摺物】🔗🔉

すり‐もの刷物・摺物】 ①版ですったもの。印刷物。「―を配る」 ②摺物絵の略。 ⇒すりもの‐え【摺物絵】

すりもの‐え【摺物絵】‥ヱ🔗🔉

すりもの‐え摺物絵‥ヱ 暦・俳句・狂歌などに絵をそえて一枚摺りにしたもの。文化・文政(1804〜1830)頃流行した。 ⇒すり‐もの【刷物・摺物】

すり‐もよう【摺模様】‥ヤウ🔗🔉

すり‐もよう摺模様‥ヤウ すりつけて染め出した模様。

す・る【刷る・摺る】🔗🔉

す・る刷る・摺る】 〔他五〕 ①型木をあてて布地に模様を染め出す。万葉集7「春さらばいかなる色に―・りてば良けむ」 ②版木や活版などにインクや絵具をつけ、紙をあてて字・絵を写しとる。印刷する。日葡辞書「ハンニスル、また、ハンギヲスル」。「版画を―・る」

する‐すみ【摺墨・磨墨】🔗🔉

する‐すみ摺墨・磨墨】 (磨って使うからいう)墨。

[漢]摺🔗🔉

 字形 〔手(扌)部11画/14画/3202・4022〕 〔音〕ショウ〈セフ〉(呉)(漢) 〔訓〕する [意味] する。こする。印刷する。「摺本すりほん」 ▷日本で「搨とう」(=刷る)と誤った用法。原義は、折りたたむ。

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