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あ【我・吾】🔗🔉

我・吾】 〔代〕 (一人称)われ。私。同義の「わ」に比して用例は少なく、多く「―が(私の、自分の)」の形で、相手に親密感を持つ場合に使う。古事記「―はもよ、女にしあれば」。源氏物語夕顔「―が君、生き出で給へ」

あれ【吾・我】🔗🔉

あれ吾・我】 〔代〕 (一人称)われ。古事記「―こそは世の長人」 ⇒吾かにもあらず ⇒吾にも非ず

が【我】🔗🔉

】 ①われ。おのれ。自分自身。 ②思う所に凝り固まって、人の言に従わないこと。ひとりよがり。「―が強い」 ③自我の根底にある実体的・霊魂的存在。アートマン。また、一般的に事物の根底にある永遠不変の実体。仏教ではこのような我を否定し、無我を主張した。 ⇒我を折る ⇒我を殺す ⇒我を出す ⇒我を立てる ⇒我を張る

が‐い【我意】🔗🔉

が‐い我意】 自分の考えをおし通そうとする気持。わがまま。我。「―を通す」

がにはり‐もの【我に張り者】🔗🔉

がにはり‐もの我に張り者】 我を張り通す人。強情者。

が‐のみ【我飲み】🔗🔉

が‐のみ我飲み】 酒などをよく味わわないで、がぶがぶ飲むこと。がぶのみ。浄瑠璃、吉野都女楠「初手一杯はついつい飲み、二杯目は早や―にて」

○我を折るがをおる🔗🔉

○我を折るがをおる 自分の意志を主張することをやめ、他人に従う。譲歩する。 ⇒が【我】

○我を殺すがをころす🔗🔉

○我を殺すがをころす 自己主張をおさえて他人に従う。 ⇒が【我】

○我を出すがをだす🔗🔉

○我を出すがをだす 本性をあらわす。 ⇒が【我】

○我を立てるがをたてる🔗🔉

○我を立てるがをたてる 自分の意志を主張し通す。 ⇒が【我】

○我を張るがをはる🔗🔉

○我を張るがをはる 自分の考えを無理にでも通そうとする。 ⇒が【我】

わ【我・吾】🔗🔉

我・吾】 [一]〔代〕 ①(一人称)わたし。われ。あ。おのれ。古事記「―が立たせれば」 ②(二人称)お前。親愛または軽侮の意をこめて呼ぶ語。仮名草子、伊曾保「―が第一と思はう珍物を買ひ求めて来い」 [二]〔接頭〕 (「和」とも書く)親愛または軽侮の意を表す。今昔物語集28「―御許はうるさき兵の妻とこそ思ひつるに」。古今著聞集10「―法師めが人あなづりして」

わ‐いえ【我家】‥イヘ🔗🔉

わ‐いえ我家‥イヘ ①わが家。自分の家。わぎえ。催馬楽、葛城「―らぞ富みせむや」 ②催馬楽さいばらの曲名。

わ‐が【我が・吾が】🔗🔉

わ‐が我が・吾が】 〔連体〕 (もと、ワは代名詞、ガは格助詞)話し手自身にかかわりのある物事である意を表す語。わたくしの。自分の。継体紀(前田本)院政期点「昔は吾ワカともだちと為て」。「―国」「―党の士」 ⇒我が亡き後に洪水よ来れ

わが‐い【我が意・吾が意】🔗🔉

わが‐い我が意・吾が意】 自分の意向。自分の思い。 ⇒我が意を得たり

わが‐いえ【我が家】‥イヘ🔗🔉

わが‐いえ我が家‥イヘ 自分の家。わがや。 ⇒我が家の仏尊し

○我が家の仏尊しわがいえのほとけとうとし🔗🔉

○我が家の仏尊しわがいえのほとけとうとし 「吾が仏尊し」に同じ。→吾が仏(成句) ⇒わが‐いえ【我が家】

わが‐いのち‐を【我が命を】🔗🔉

わが‐いのち‐を我が命を】 〔枕〕 「なが」にかかる。万葉集15「―長門の島の小松原」

○我が意を得たりわがいをえたり🔗🔉

○我が意を得たりわがいをえたり 物事が自分の思った通りになった。自分の考えと一致している。 ⇒わが‐い【我が意・吾が意】

わが‐え【我家】‥ヘ🔗🔉

わが‐え我家‥ヘ (ワガイヘの約)自分の家。わぎえ。万葉集5「―の園に梅が花さく」

わが‐おおきみ【我が大君】‥オホ‥🔗🔉

わが‐おおきみ我が大君‥オホ‥ 当代の天皇・皇子の敬称。わごおおきみ。万葉集18「酒みづきいます―かも」

わが‐くに【我が国】🔗🔉

わが‐くに我が国】 われらの国。自分の国。

わが‐た【我が田】🔗🔉

わが‐た我が田】 自分の田。 ⇒我が田へ水を引く

わが‐たたみ【我が畳】🔗🔉

わが‐たたみ我が畳】 〔枕〕 「三重」(地名)にかかる。

わが‐たつ‐そま【我が立つ杣】🔗🔉

わが‐たつ‐そま我が立つ杣】 ①自分の住む山。自分の住む寺。 ②(伝教大師の「阿耨多羅三藐三菩提あのくたらさんみゃくさんぼだいの仏たち我が立つ杣に冥加あらせたまへ」(新古今釈教)の歌によっていう)比叡山を指していう語。

わが‐つま【我が妻・我が夫】🔗🔉

わが‐つま我が妻・我が夫】 夫から妻を呼ぶ称。また、妻から夫を呼ぶ称。

わが‐で‐に【我がでに】🔗🔉

わが‐で‐に我がでに】 〔副〕 自分自身に。自分で。われがでに。続猿蓑「―脈を大事がらるる」(芭蕉)

わが‐とう【我が党】‥タウ🔗🔉

わが‐とう我が党‥タウ 〔代〕 (一説に「我等わがとう」からとも。一人称)わたし。浄瑠璃、碁盤太平記「―は常陸ひたちからつん出た順礼さでおんぢやり申す」

わが‐とも【我が友】🔗🔉

わが‐とも我が友】 ①自分の友達。自分の親しい友達。 ②(白楽天が愛して友としたからいう)竹の異称。堀河百首「―とわれぞいふなる呉竹の」

わが‐ともがら【我が輩】🔗🔉

わが‐ともがら我が輩】 自分たちの仲間。われわれ。われら。

○我が亡き後に洪水よ来れわがなきあとにこうずいよきたれ🔗🔉

○我が亡き後に洪水よ来れわがなきあとにこうずいよきたれ 自分のいなくなった後のことは、どうなろうとかまわないということ。 ⇒わ‐が【我が・吾が】

わが‐ひと【我が人】🔗🔉

わが‐ひと我が人】 召使めしつかい。源氏物語手習「尼君の―にしたりける二人をのみぞ、この御方にいひ分けたりける」

わが‐ほう【我が方】‥ハウ🔗🔉

わが‐ほう我が方‥ハウ 自分の側。われらの方。味方。

わが‐み【我が身】🔗🔉

わが‐み我が身】 ①自分のからだ。自分の身の上。源氏物語宿木「―一つのとてなみだぐまるるがさすがに恥かしければ」。「―を省みる」 ②(代名詞的に) ㋐(一人称)われ。わたし。平治物語(金刀比羅本)「―は老い衰へたり」 ㋑(二人称)目下の相手を指す語。おまえ。そち。隆達節「何ぞ―のひとはなごころ」 ⇒我が身をつねって人の痛さを知れ

○我が身をつねって人の痛さを知れわがみをつねってひとのいたさをしれ🔗🔉

○我が身をつねって人の痛さを知れわがみをつねってひとのいたさをしれ 何事も自分の身に引きくらべて、他人についても思いやれ。 ⇒わが‐み【我が身】

わが‐もの【我が物】🔗🔉

わが‐もの我が物】 自分の所有物。「―とする」 ⇒わがもの‐がお【我が物顔】 ⇒我が物と思えば軽し笠の雪

わがもの‐がお【我が物顔】‥ガホ🔗🔉

わがもの‐がお我が物顔‥ガホ いかにも自分の所有物だというような、顔つきや態度。落窪物語2「―にうち嘆くを、愛敬あいぎょうなしと見る」。「―にふるまう」「―で他人のペンを使う」 ⇒わが‐もの【我が物】

○我が物と思えば軽し笠の雪わがものとおもえばかるしかさのゆき🔗🔉

○我が物と思えば軽し笠の雪わがものとおもえばかるしかさのゆき (其角の句から)自分の物と思えば笠の雪も軽く感じられる。転じて、苦労も自分のためと思えば辛くはない。 ⇒わが‐もの【我が物】

わが‐や【我が家】🔗🔉

わが‐や我が家】 自分の家、また、家庭。「―の自慢料理」

わがよ‐の‐はる【我が世の春】🔗🔉

わがよ‐の‐はる我が世の春】 時流に乗って、何でも思いのままにできる得意の時期。絶頂の時期。「―を謳歌する」

わぬ【我】🔗🔉

わぬ】 〔代〕 (上代東国方言)われ。万葉集14「うべ子汝は―に恋ふなも」

われ【我・吾】🔗🔉

われ我・吾】 [一]〔代〕 ①(一人称)自分自身を指す語。あれ。おのれ。わたくし。古事記「―はや飢ぬ」 ②(二人称。中世以後の用法)相手を呼ぶ語。後世はいやしめていう場合が多い。百座法談聞書抄「―は又いづ方よりいづ方へおはする人ぞ」。洒落本、陽台遺編「―が事ぢや」 [二]〔名〕 (代名詞からの転)その人自身。自分。おのれ。源氏物語帚木「―も思し合はする事やあらん、うちほほゑみて」 ⇒我劣らじと ⇒我思う、故に我あり ⇒我か ⇒我賢に ⇒我か人か ⇒我関せず焉 ⇒我こそは ⇒我と思わん者 ⇒我とはなしに ⇒我に返る ⇒我にて ⇒我にもあらず ⇒我も我もと ⇒我を忘れる ⇒我を我と思う

われ‐いち【我一】🔗🔉

われ‐いち我一】 自分が1番になろうとするさま。われがち。油糟「―と卯月八日の手向して」

○我かわれか🔗🔉

○我かわれか 「我か人か」の略。源氏物語桐壺「いとどなよなよと―のけしきにて臥したれば」 ⇒われ【我・吾】

われ‐が‐で‐に【我がでに】🔗🔉

われ‐が‐で‐に我がでに】 〔副〕 (「で」は助詞)自分自身で。わがでに。「―我をまねくや秋の暮」(蕪村)

○我か人かわれかひとか🔗🔉

○我か人かわれかひとか 心が乱れて、自分であるか他人であるかわからないさまにいう。自他の区別がつかないさま。我か。古今和歌集「―と身をたどる世に」 ⇒われ【我・吾】

われ‐から【我から】🔗🔉

われ‐から我から】 ①我とわが身で。自分自ら。伊勢物語「―身をもくだきつるかな」 ②自分が原因であること。自分のせい。古今和歌集「―と音をこそ泣かめ世をば恨みじ」 ③われながら。平家物語(延慶本)「―あはれも押へがたき御袖の上なり」

○我こそはわれこそは🔗🔉

○我こそはわれこそは 自分が最もふさわしいと意気込む気持を表す語。「―と思う挑戦者が集まった」 ⇒われ【我・吾】

われ・じ【我じ】🔗🔉

われ・じ我じ】 〔形シク〕 (「じ」は、…のような、…に似たの意)自分の事のようだ。万葉集19「立ち別れ君がいまさば敷島の人は―・じくいはひて待たむ」

われ‐と【我と】🔗🔉

われ‐と我と】 〔副〕 ①自分自身で。自分から進んで。大鏡師尹「ひたぶるに取られんよりは―や退きなまし」。「―わが身をいましめる」 ②ひとりでに。自然に。万葉集11「にこよかに―笑まして」

○我と思わん者われとおもわんもの🔗🔉

○我と思わん者われとおもわんもの 自分こそ優れている、自信がある、ふさわしいと思う者。「―は勝負しろ」 ⇒われ【我・吾】

われ‐どち【我どち】🔗🔉

われ‐どち我どち】 自分たち同士。枕草子33「―いふ事も何事ならんとおぼゆ」

○我とはなしにわれとはなしに🔗🔉

○我とはなしにわれとはなしに 自分と同じ身の上ではないけれど。古今和歌集「郭公ほととぎす―卯の花のうき世の中に鳴きわたるらむ」 ⇒われ【我・吾】

○我に返るわれにかえる🔗🔉

○我に返るわれにかえる 正気づく。意識を取り戻す。よみがえる。「はっと―」 ⇒われ【我・吾】

○我にてわれにて🔗🔉

○我にてわれにて 自分の経験によって。自分の身にひきくらべて。拾遺和歌集「春はなほ―知りぬ」 ⇒われ【我・吾】

○我にもあらずわれにもあらず🔗🔉

○我にもあらずわれにもあらず ①自分で自分であるという気がしないで。我を忘れて。後撰和歌集「われはわれにもあらぬなりけり」 ②自分からするのではなく。本心ではなく。しぶしぶ。宇治拾遺物語14「いたく乞ひければわれにもあらでとらせたりければ」 ⇒われ【我・吾】

われ‐は‐がお【我は顔】‥ガホ🔗🔉

われ‐は‐がお我は顔‥ガホ 我こそはと言いたげな顔つき。自慢らしい顔つき。得意顔。源氏物語帚木「―にて家の内をかざり人に劣らじと思へる」。尾崎紅葉、金色夜叉「―に頤あごを掻撫づれば」

われ‐は‐きそく【我は気色】🔗🔉

われ‐は‐きそく我は気色】 我こそはと思い上がったそぶり。無名抄「―したる歌よみ給ふな」

われ‐は‐と【我はと】🔗🔉

われ‐は‐と我はと】 自分こそはと得意になって。うぬぼれて。枕草子3「―思ひたる女房」

○我も我もとわれもわれもと🔗🔉

○我も我もとわれもわれもと 先を争って。われがちに。枕草子25「―参りつかうまつり」 ⇒われ【我・吾】

われ‐われ【我我】🔗🔉

われ‐われ我我】 [一]〔代〕 ①わたくしたち。われら。 ②自分の謙称。わたくしのようなもの。昨日は今日の物語「立ち聞きしたる男…―はちとよそへ参り候ふほどに」 [二]〔名〕 自分自分。めいめい。各自。論語抄「官々職々の者―の事をすべし」

○我を忘れるわれをわすれる🔗🔉

○我を忘れるわれをわすれる 物事に心を奪われて無意識状態になる。夢中になる。ぼんやりする。 ⇒われ【我・吾】

○我を我と思うわれをわれとおもう🔗🔉

○我を我と思うわれをわれとおもう 自分のことを大切に思う。自分こそはと思う。平家物語(延慶本)「我を我と思はん者共は急ぎ物の具して参るべし」 ⇒われ【我・吾】

わろ【我】🔗🔉

わろ】 〔代〕 (上代東国方言)われ。万葉集20「―旅は旅と思おめほど」

[漢]我🔗🔉

 字形  筆順 〔戈部3画/7画/教育/1870・3266〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕われが= [意味] ①われ。自分。主体としての自己。「自我・彼我・個我・大我・忘我」 ②わが。自分の。「我田引水」 ③自己に執着する心。自分本位(の考え)。ひとりよがり。「我が強い」「我を張る」「我執がしゅう・我意・我流」 [解字] ぎざぎざの刃をもつほこを描いた象形文字。音を借りて「われ」の意に用いる。もと、主に目的格に用い、「吾」と区別があったが、のちに混用された。 [下ツキ 怪我・個我・自我・主我・小我・人我・大我・彼我・非我・物我・忘我・没我・無我・唯我独尊 [難読] 我御前わごぜ・我御寮わごりょ

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