複数辞典一括検索+

しま【島・嶋】🔗🔉

しま島・嶋】 ①周囲が水によって囲まれた小陸地。成因上から火山島・珊瑚島・陸島などに分類。「―に渡る」 ②泉水・築山などのある庭園。林泉。万葉集2「み立たしの―を見る時」 ③ある限られた地域。界隈かいわい。特に、上方では非官許の遊郭、私娼窟を指すことが多い。色町。浄瑠璃、新版歌祭文「こちの―では久様といふわいの」 ④頼りになるものごと。よすが。日本永代蔵4「俄に何に取り付く―もなく」 ⑤八丈島・鬼界島など、罪人が送られる遠隔地。「―流し」 ⑥⇒しま(縞)。 ⑦島台しまだいの略。

しま【島】(姓氏)🔗🔉

しま】 姓氏の一つ。 ⇒しま‐よしたけ【島義勇】

しま【縞・島】🔗🔉

しま縞・島】 (南洋諸島から渡来したものの意) ①織柄の一つ。2種以上の色糸を用いて織物の経たてまたは緯よこ、あるいは経緯に種々の筋をあらわしたもの。 ②縞織物の筋に似た模様。

しまい【島井】‥ヰ🔗🔉

しまい島井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒しまい‐そうしつ【島井宗室】

しまい‐そうしつ【島井宗室】‥ヰ‥🔗🔉

しまい‐そうしつ島井宗室‥ヰ‥ 安土桃山時代・江戸初期の豪商。名は茂勝。宗叱そうしつとも書く。博多の人。貿易で富を積む。茶人としても知られる。(1539?〜1615) ⇒しまい【島井】

しま‐うた【島唄】🔗🔉

しま‐うた島唄】 奄美・沖縄など南西諸島の民謡。琉球音階に則り、三線さんしん・太鼓などの伴奏で歌われる。

しま‐え【島絵】‥ヱ🔗🔉

しま‐え島絵‥ヱ 南蛮の島々から渡来したとされる絵。また、それに似せた絵。本朝二十不孝「此所に宿を引て―を書て世をわける墨屋団兵衛と云者」

しま‐がえ【島替】‥ガヘ🔗🔉

しま‐がえ島替‥ガヘ 江戸時代の刑罰の一種。配流はいるされた島で再び罪を犯した囚人を、さらに遠い島に流すこと。

しま‐かぎ【島陰】🔗🔉

しま‐かぎ島陰】 (上代東国方言)(→)「しまかげ」に同じ。万葉集20「―を漕ぎにし船のたづき知らずも」

しま‐がく・る【島隠る】🔗🔉

しま‐がく・る島隠る】 〔自四・下二〕 島のかげに隠れる。島陰に避難する。万葉集6「―・り吾が漕ぎくれば」

しま‐がくれ【島隠れ】🔗🔉

しま‐がくれ島隠れ】 島のかげにかくれること。宇治拾遺物語10「―なる所に具してとまりぬ」

しま‐かげ【島陰】🔗🔉

しま‐かげ島陰】 島に隠れて見えないところ。また、島の、入江になって外洋から見えないところ。万葉集9「―に吾が船泊てむ」

しま‐かげ【島影】🔗🔉

しま‐かげ島影】 島の影。ぼんやり見える島の姿。

しま‐がさ【島笠】🔗🔉

しま‐がさ島笠】 篠竹しのだけを二つ割にしたものを縦横に編んで造った笠。八丈島で産出されたところからの名。もっぱら江戸で用いられた。

しま‐がた【島形】🔗🔉

しま‐がた島形】 山水の景を模した盆景。太平記24「御前に風流の―を据ゑられたり」→島台

しま‐ぐに【島国】🔗🔉

しま‐ぐに島国】 四方を海に囲まれた国。海国。 ⇒しまぐに‐こんじょう【島国根性】

しまぐに‐こんじょう【島国根性】‥ジヤウ🔗🔉

しまぐに‐こんじょう島国根性‥ジヤウ 他国との交渉が少ないため視野がせまく、閉鎖的でこせこせした性質。 ⇒しま‐ぐに【島国】

しま‐ごしょう【島胡椒】‥セウ🔗🔉

しま‐ごしょう島胡椒‥セウ 小笠原諸島に固有のコショウ科サダソウ属の多年草。樹木や岩上に着生する。

しま‐ごのみ【島好み】🔗🔉

しま‐ごのみ島好み】 庭に数寄すきをこらすこと。

しま‐さき【島崎】🔗🔉

しま‐さき島崎】 島の突き出した先端。

しまざき【島崎】🔗🔉

しまざき島崎】 姓氏の一つ。 ⇒しまざき‐とうそん【島崎藤村】

しまざき‐とうそん【島崎藤村】🔗🔉

しまざき‐とうそん島崎藤村】 詩人・作家。本名、春樹。木曾馬籠まごめ(現、岐阜県中津川市)の生れ。明治学院卒。詩集「若菜集」などでロマン主義的詩風を示す。小説「破戒」によって作家の地位を確立。「春」「家」「新生」「嵐」などの自伝的作品で自然主義文学を代表。「夜明け前」は畢生の大作。「幼きものに」「ふるさと」などの童話もある。(1872〜1943) 島崎藤村 提供:毎日新聞社 →作品:『嵐』 →作品:『千曲川のスケッチ』 →作品:『藤村詩集』 →作品:『破戒』 →作品:『夜明け前』 →作品:『落梅集』 →作品:『若菜集』 ⇒しまざき【島崎】

しまじ【島地】‥ヂ🔗🔉

しまじ島地‥ヂ 姓氏の一つ。 ⇒しまじ‐もくらい【島地黙雷】

しま‐しこく【島四国】🔗🔉

しま‐しこく島四国】 四国八十八箇所にならって、これを小形化した札所ふだしょ。小豆島・淡路島などにある。

しましま【島々】🔗🔉

しましま島々】 長野県松本市の地名。上高地方面への観光拠点。

しま‐じま【島島】🔗🔉

しま‐じま島島】 多くの島。もろもろの島。

しまじ‐もくらい【島地黙雷】‥ヂ‥🔗🔉

しまじ‐もくらい島地黙雷‥ヂ‥ 浄土真宗本願寺の僧。周防(山口県)生れ。信教の自由を主張し、大教院の廃止を実現。1876年(明治9)西本願寺執行。仏教学者の島地大等(1875〜1927)はその養子。(1838〜1911) ⇒しまじ【島地】

しま‐す【島巣】🔗🔉

しま‐す島巣】 鵜を指していう。

しま‐ずり【島摺】🔗🔉

しま‐ずり島摺】 島・洲崎すさきなどの模様を染草で摺り出した織物。

しま‐そだち【島育ち】🔗🔉

しま‐そだち島育ち】 島で育ったこと。また、その人。

しまだ【島田】(地名他)🔗🔉

しまだ島田】 ①静岡県中部、大井川下流にある市。東海道五十三次の一つ。大井川の渡わたしで有名。製紙・製茶が盛ん。人口9万6千。→金谷かなや。 ②島田髷の略。 ⇒しまだ‐くずし【島田崩し】 ⇒しまだ‐まげ【島田髷】 ⇒しまだ‐わげ【島田髷】

しま‐だい【島台】🔗🔉

しま‐だい島台】 ①洲浜すはま台の上に、松・竹・梅に尉じょう・姥うばや鶴・亀などの形を配したもの。蓬莱山ほうらいさんを模したものという。婚礼・饗応などに飾り物として用いる。古くは島形しまがたといい、肴などの食物を盛った。しま。好色一代男8「―、金の大土器、祝言の如く」 ②地歌・長唄・うた沢などの曲名。

しまだ‐きんじ【島田謹二】🔗🔉

しまだ‐きんじ島田謹二】 比較文学研究者。東京生れ。東北大卒。東大教授。比較文学研究の領域を開拓。著「近代比較文学」「アメリカにおける秋山真之」など。(1901〜1993) ⇒しまだ【島田】

しま‐だな【島棚】🔗🔉

しま‐だな島棚】 床脇の棚の一形式。

しま‐ちどり【島千鳥】🔗🔉

しま‐ちどり島千鳥】 島にすむ千鳥。

しまづ‐いえひさ【島津家久】‥イヘ‥🔗🔉

しまづ‐いえひさ島津家久‥イヘ‥ 安土桃山・江戸初期の武将。文禄・慶長の役に従軍。薩摩藩初代藩主となり琉球を帰属させた。(1576〜1638) ⇒しまづ【島津】

しまづ‐しげひで【島津重豪】🔗🔉

しまづ‐しげひで島津重豪】 江戸後期の薩摩藩主。積極開化の政治方針をとり、造士館・演武館・医学館を創設、農書「成形図説」などを編纂させた。財政破綻を招き、調所広郷ずしょひろさとを登用して改革を行う。(1745〜1833) ⇒しまづ【島津】

しま‐つ‐す【島つ巣】🔗🔉

しま‐つ‐す島つ巣】 鵜の巣のことという。謡曲、鵜飼「―おろし荒鵜どもこの川波にぱつと放せば」

しま‐づたい【島伝い】‥ヅタヒ🔗🔉

しま‐づたい島伝い‥ヅタヒ 島から島へと伝って行くこと。平家物語3「浦伝ひ―して」

しま‐づた・う【島伝ふ】‥ヅタフ🔗🔉

しま‐づた・う島伝ふ‥ヅタフ 〔他四〕 島から島へと伝って行く。万葉集3「―・ひ敏馬みぬめの崎を漕ぎ廻れば」

しまづ‐たかひさ【島津貴久】🔗🔉

しまづ‐たかひさ島津貴久】 戦国時代の武将。薩摩・大隅2国を統一して戦国大名としての島津氏の基礎を固めた。(1514〜1571) ⇒しまづ【島津】

しまづ‐ただよし【島津忠義】🔗🔉

しまづ‐ただよし島津忠義】 幕末の薩摩藩主。父久光と共に藩政改革に着手し、近代化を進めた。討幕の密勅を受けて上洛し、王政復古に尽力。戊辰戦争では新政府軍の中心として活躍。のち公爵・貴族院議員。(1840〜1897) ⇒しまづ【島津】

しま‐つ‐とり【島つ鳥】🔗🔉

しま‐つ‐とり島つ鳥】 (「島の鳥」の意) [一]〔名〕 鵜の異称。新勅撰和歌集「岩の上に波越す阿倍の―」 [二]〔枕〕 「鵜」にかかる。万葉集17「―鵜飼がともは」

しまづ‐なりあきら【島津斉彬】🔗🔉

しまづ‐なりあきら島津斉彬】 江戸末期の薩摩藩主。斉興なりおきの子。早くから開国の意見を抱き、殖産興業に力を入れ、藩営工場集成館を設立、洋式の造船・造兵・紡織などの業を興す。(1809〜1858)→お由良騒動。 島津斉彬 提供:毎日新聞社 ⇒しまづ【島津】

しまづ‐ひさみつ【島津久光】🔗🔉

しまづ‐ひさみつ島津久光】 幕末・維新期の大名・政治家。幼名、三郎。薩摩藩主斉彬なりあきらの異母弟。兄の死後、藩主忠義の実父として藩政を掌握、公武の間に奔走・周旋し、維新後、左大臣に進んだが、欧化政策に反対、鹿児島に退隠。公爵。(1817〜1887)→生麦事件⇒しまづ【島津】

しまづ‐ひさもと【島津久基】🔗🔉

しまづ‐ひさもと島津久基】 国文学者。鹿児島県生れ。東大教授。源氏物語・中世小説などの研究に新境地をひらく。著「対訳源氏物語講話」「義経伝説と文学」など。(1891〜1949) ⇒しまづ【島津】

しまづ‐よしひさ【島津義久】🔗🔉

しまづ‐よしひさ島津義久】 安土桃山時代の武将。貴久たかひさの子。義弘の兄。肥前・筑前・豊後に侵攻したが、1587年(天正15)秀吉に降り、改めて薩摩に封ぜられた。(1533〜1611) ⇒しまづ【島津】

しまづ‐よしひろ【島津義弘】🔗🔉

しまづ‐よしひろ島津義弘】 安土桃山時代の武将。兄義久と共に九州を略定したが、豊臣秀吉に降り、大隅に封ぜられ、文禄・慶長の役に殊功をたてた。関ヶ原の戦に石田三成にくみして敗れ帰り、剃髪して惟新と号した。(1535〜1619)→薩摩焼 ⇒しまづ【島津】

しま‐ぬけ【島抜け・島脱け】🔗🔉

しま‐ぬけ島抜け・島脱け】 島流しの罪人が、その島をひそかに抜け出ること。また、その罪人。しまやぶり。

しま‐ね【島根】🔗🔉

しま‐ね島根】 (ネは接尾語)島。万葉集15「大和をも遠くさかりて磐が根の荒き―に宿りする君」

しまね【島根】(地名)🔗🔉

しまね島根】 中国地方にある県。出雲・石見・隠岐3国の全域。面積6706平方キロメートル。人口74万2千。全8市。県庁所在地は松江市。 →安来節 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ⇒しまね‐いか‐だいがく【島根医科大学】 ⇒しまね‐だいがく【島根大学】 ⇒しまね‐はんとう【島根半島】

しまね‐いか‐だいがく【島根医科大学】‥クワ‥🔗🔉

しまね‐いか‐だいがく島根医科大学‥クワ‥ もと国立大学の一つ。1975年設立。2003年島根大学に統合され、同大医学部となる。 ⇒しまね【島根】

しまね‐だいがく【島根大学】🔗🔉

しまね‐だいがく島根大学】 国立大学法人の一つ。1920年(大正9)創立の松江高校と島根師範・同青年師範が合併して、49年新制大学となる。65年島根県立農科大学を移管し、農学部を設置。2003年島根医科大学を統合。04年法人化。本部は松江市。 ⇒しまね【島根】

しまね‐はんとう【島根半島】‥タウ🔗🔉

しまね‐はんとう島根半島‥タウ 島根県北東部、日本海に突出した半島。南側には出雲平野・宍道しんじ湖・中海なかうみが連なる。 ⇒しまね【島根】

しま‐の‐こ【島の子】🔗🔉

しま‐の‐こ島の子⇒うらしまのこ(浦島の子)

しま‐の‐すもり【島の巣守】🔗🔉

しま‐の‐すもり島の巣守】 孤島にいて鳥獣のような生活をすること。また、その人。

しま‐の‐みや【島宮】🔗🔉

しま‐の‐みや島宮】 奈良県高市郡明日香村島庄にあった離宮。蘇我馬子の邸跡に作られ、天武・持統天皇の皇太子草壁皇子が住んだ。

しまばら【島原】🔗🔉

しまばら島原】 ①長崎県南東部の市。島原半島の東岸、有明海に面する。もと松平氏7万石の城下町。市域の一部は1991年の普賢岳爆発により被災。人口5万。 ②京都市下京区の西部、西新屋敷と称して遊郭のあった地。1640年(寛永17)六条三筋町からここに遊郭を移し、当時起こった島原の乱に因んで生じたという俗称。 ⇒しまばら‐いっき【島原一揆】 ⇒しまばら‐きょうげん【島原狂言】 ⇒しまばら‐じょう【島原城】 ⇒しまばらたいへん‐ひごめいわく【島原大変肥後迷惑】 ⇒しまばら‐どうちゅう【島原道中】 ⇒しまばら‐の‐らん【島原の乱】 ⇒しまばら‐はんとう【島原半島】 ⇒しまばら‐もよう【島原模様】 ⇒しまばら‐わん【島原湾】

しまばら‐いっき【島原一揆】🔗🔉

しまばら‐いっき島原一揆(→)「島原の乱」に同じ。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐きょうげん【島原狂言】‥キヤウ‥🔗🔉

しまばら‐きょうげん島原狂言‥キヤウ‥ 傾城けいせい買いのさまを演ずる歌舞伎狂言。1650年(慶安3)頃京都島原から江戸にも流行。のち転じて、京都で歌舞伎狂言の意に用いた。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐じょう【島原城】‥ジヤウ🔗🔉

しまばら‐じょう島原城‥ジヤウ 島原1にあった城。1584年(天正12)島津豊久が塁を築き、有馬氏移封後、1618年(元和4)より松倉重政が築城した。のち高力忠房・松平忠房・戸田忠辰・松平忠恕が封ぜられて維新に至る。森岳もりたけ城。 島原城 撮影:山梨勝弘 ⇒しまばら【島原】

しまばらたいへん‐ひごめいわく【島原大変肥後迷惑】🔗🔉

しまばらたいへん‐ひごめいわく島原大変肥後迷惑】 1792年(寛政4)、島原半島の雲仙岳の一部が火山性地震によって崩壊し、有明海に押し出されたため津波を生じ、対岸の肥後などで1万5000人もの溺死者を出した災害。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐どうちゅう【島原道中】‥ダウ‥🔗🔉

しまばら‐どうちゅう島原道中‥ダウ‥ 京都島原遊郭における行事。毎年4月21日、郭中かくちゅう全盛の大夫が、盛装で髪を横兵庫・福わげ・二枚櫛・花簪はなかんざしなどの古風に結い、黒塗三本歯の下駄をはいて、外八文字を踏んで練り歩いたもの。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐の‐らん【島原の乱】🔗🔉

しまばら‐の‐らん島原の乱】 1637〜38年(寛永14〜15)天草および島原に起こった百姓一揆。キリシタン教徒が多く、益田四郎時貞を首領とし、その徒2万数千が原城址に拠り、幕府の上使として派遣された板倉重昌はこれを攻めて戦死、ついで老中松平信綱が九州諸大名を指揮して城を攻落。天草(島原)一揆。天草の乱。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐はんとう【島原半島】‥タウ🔗🔉

しまばら‐はんとう島原半島‥タウ 長崎県の南東部に突出する半島。中央に雲仙岳がそびえ、有明海・島原湾・橘湾に囲まれる。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐もよう【島原模様】‥ヤウ🔗🔉

しまばら‐もよう島原模様‥ヤウ (京都島原の舞妓が着用したからいう)和服の文様の一つ。裾すそ文様が派手はでなもので胸から肩のあたりにまで及ぶ。千代田文様。 ⇒しまばら【島原】

しまばら‐わん【島原湾】🔗🔉

しまばら‐わん島原湾】 長崎県島原半島と熊本県との間に横たわる湾。南方は宇土うと半島・天草島によって限られ、北方は有明海に続く。 ⇒しまばら【島原】

しま‐びと【島人】🔗🔉

しま‐びと島人】 島の住民。

しまひろ‐やま【島広山】🔗🔉

しまひろ‐やま島広山】 茨城県坂東市にあった地名。平将門たいらのまさかどが平貞盛・藤原秀郷の軍と戦った所。

しま‐まつ【島松】🔗🔉

しま‐まつ島松】 島に生える松。金槐集「から衣きなれの里に君をおきて―の木の待てば苦しも」

しま‐まわり【島回り】‥マハリ🔗🔉

しま‐まわり島回り‥マハリ (→)「しまめぐり」に同じ。

しま‐み【島廻】🔗🔉

しま‐み島廻】 ①島のめぐり。万葉集1「潮騒に伊良虞の島辺漕ぐ船に妹乗るらむか荒き―を」 ②島をめぐること。万葉集6「辛荷からにの島に―する鵜にしもあれや」

しま‐みせ【島見せ】🔗🔉

しま‐みせ島見せ】 (奄美・沖縄で)埋葬の前に、死者に故郷の島の見納めをさせること。

しまむら【島村】🔗🔉

しまむら島村】 姓氏の一つ。 ⇒しまむら‐ほうげつ【島村抱月】

しまむら‐ほうげつ【島村抱月】‥ハウ‥🔗🔉

しまむら‐ほうげつ島村抱月‥ハウ‥ 文学者。名、滝太郎。島根県生れ。早大教授。雑誌「早稲田文学」を主宰、自然主義文学運動に尽力、文芸協会のために貢献。1913年(大正2)松井須磨子と芸術座を興して西洋近代劇を紹介。著「新美辞学」「近代文芸之研究」など。(1871〜1918) 島村抱月 提供:毎日新聞社 ⇒しまむら【島村】

しま‐むろ【島室】🔗🔉

しま‐むろ島室】 小笠原諸島に固有のヒノキ科ビャクシン属の低木。同諸島で唯一の針葉樹。

しま‐めぐり【島巡り・島回り】🔗🔉

しま‐めぐり島巡り・島回り】 ①島のまわり、または島のなかをめぐること。 ②島から島を船でめぐって遊覧すること。 ③〔動〕チュウサギの別称。

しま‐もり【島守】🔗🔉

しま‐もり島守】 島の番人。島人。万葉集4「八百日往く浜の沙まなごも吾が恋にあにまさらじか奥つ―」

しま‐やま【島山】🔗🔉

しま‐やま島山】 ①島にある山。また、山から成り立つ島。万葉集3「―のよろしき国と」 ②庭の池の中に作った島の山。万葉集19「―に照れる橘」 ⇒しまやま‐ばた【島山畑】

しまやま‐ばた【島山畑】🔗🔉

しまやま‐ばた島山畑】 島山にある畑。 ⇒しま‐やま【島山】

しま‐よしたけ【島義勇】🔗🔉

しま‐よしたけ島義勇】 幕末・維新期の政治家。佐賀藩士。佐藤一斎の門人。大総督府軍監。戊辰戦争後は開拓判官・侍従・秋田県権令ごんれいを歴任するが、政府と対立し免官。1874年(明治7)江藤新平とともに佐賀の乱を起こし、斬罪。(1822〜1874) ⇒しま【島】

しま‐わ【島廻・島曲】🔗🔉

しま‐わ島廻・島曲】 (シマミの旧訓) ⇒しまみ

とう‐い【島夷】タウ‥🔗🔉

とう‐い島夷タウ‥ 中国で、南方の異民族に対する呼称。時代により対象が異なる。

とういしりゃく【島夷誌略】タウ‥🔗🔉

とういしりゃく島夷誌略タウ‥ 14世紀中葉の南海諸国の地理・産物・風俗などを実地見聞の上で記した書。元の汪大淵撰。1巻。1349年ごろ成る。

とうこ‐かいこう‐けい【島弧海溝系】タウ‥🔗🔉

とうこ‐かいこう‐けい島弧海溝系タウ‥ 島弧と、それに並走する海溝とを合わせていう語。地震活動や火山噴火の盛んな変動帯の一つ。 ⇒とう‐こ【島弧】

とう‐こく【島国】タウ‥🔗🔉

とう‐こく島国タウ‥ 島を主たる領土とする国。しまぐに。

とう‐し【島司】タウ‥🔗🔉

とう‐し島司タウ‥ 勅令によって指定された島地を、府県知事の指揮・監督を受けて管轄した地方行政官。1926年郡制廃止の結果廃止。

とう‐じん【島人】タウ‥🔗🔉

とう‐じん島人タウ‥ 島に住む人。しまびと。

とう‐ち【島地】タウ‥🔗🔉

とう‐ち島地タウ‥ 島になっている地。しま。しまぐに。

[漢]島🔗🔉

 字形  筆順 〔山部7画/10画/教育/3771・4567〕 〔音〕トウ〈タウ〉(呉)(漢) 〔訓〕しま [意味] 水中に浮かぶ陸地。しま。「島嶼とうしょ・列島・孤島・半島・群島・遠島・無人島」 ▷日本で、しま模様の「しま(=縞)」にもこの字を当てる。 [解字] 形声。「山」+音符「鳥」の略体。鳥がやすむ海中の山の意。一説に、「鳥」は「濤」に通じ、波間に浮かぶ水中の山の意。[嶋][嶌]は異体字。 [下ツキ 遠島・群島・孤島・属島・渡島・半島・本島・来島・離島・列島

広辞苑で始まるの検索結果 1-93もっと読み込む