だい‐こく【大黒】🔗⭐🔉振
だい‐こく【大黒】
①大黒天の略。
②(大黒天が厨くりやに祀られたことから)僧侶の妻の俗称。梵妻。好色五人女4「この寺の―になりたくば、和尚の帰らるるまで待て」
③大黒舞の略。
④地引網の最奥の網袋につけてある浮木。
⇒だいこく‐がさ【大黒傘】
⇒だいこく‐こう【大黒講】
⇒だいこく‐ずきん【大黒頭巾】
⇒だいこく‐てん【大黒天】
⇒だいこく‐ねずみ【大黒鼠】
⇒だいこく‐ば【大黒歯】
⇒だいこく‐ばしら【大黒柱・大極柱】
⇒だいこく‐ぼうし【大黒帽子】
⇒だいこく‐まい【大黒舞】
⇒だいこく‐まつり【大黒祭】
⇒だいこく‐まわし【大黒舞わし】
⇒大黒柱を蟻が挵る
だいこく‐がさ【大黒傘】🔗⭐🔉振
だいこく‐がさ【大黒傘】
大坂大黒屋から売り出した番傘。紙厚く骨竹が粗く繋糸つなぎいとの強いもの。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐こう【大黒講】‥カウ🔗⭐🔉振
だいこく‐こう【大黒講】‥カウ
大黒天を信仰する者の講や寄合。好色二代男「―の掛銭をかつて」
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐ずきん【大黒頭巾】‥ヅ‥🔗⭐🔉振
だいこく‐ずきん【大黒頭巾】‥ヅ‥
大黒天2のかぶっているような、円形で低く側辺のふくれ出た形の頭巾。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐てん【大黒天】🔗⭐🔉振
だいこく‐てん【大黒天】
(梵語Mahākāla 摩訶迦羅)
①密教では自在天の化身で、仏教の守護神。戦闘神あるいは忿怒神、後に厨房神とされる。
②七福神の一つ。頭巾をかぶり、左肩に大きな袋を負い、右手に打出の小槌を持ち、米俵を踏まえる。日本の大国主命おおくにぬしのみことと習合して民間信仰に浸透、「えびす」とともに台所などに祀られるに至る。→きのえねまち。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐ねずみ【大黒鼠】🔗⭐🔉振
だいこく‐ねずみ【大黒鼠】
シロネズミの別称。ドブネズミの飼育品種。大国主命(大黒様)の使いとされた。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐ば【大黒歯】🔗⭐🔉振
だいこく‐ば【大黒歯】
人の上顎の前歯2枚のうちの左方の称。→恵比須歯。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐ばしら【大黒柱・大極柱】🔗⭐🔉振
だいこく‐ばしら【大黒柱・大極柱】
①家の中央にあって、最初に立てる柱。建初柱たてそめばしら。
②民家の土間と床上部との境にある特に太い柱。亭主柱。西鶴織留2「此の―にもたれかかつて」
③転じて、家や団体の中心となり支えとなっている人。二葉亭四迷、浮雲「一軒の家を成なすやうになれば家の―とて無くて叶かなはぬは妻」
⇒だい‐こく【大黒】
○大黒柱を蟻が挵るだいこくばしらをありがせせる🔗⭐🔉振
○大黒柱を蟻が挵るだいこくばしらをありがせせる
でんと立つ大きな大黒柱を小さな蟻が刺す意で、まったく動じないこと。また、力の無いものが不釣合の大きな事をすること。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐ぼうし【大黒帽子】🔗⭐🔉振
だいこく‐ぼうし【大黒帽子】
大黒頭巾のように、上が丸形で側辺のふくれた帽子。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐まい【大黒舞】‥マヒ🔗⭐🔉振
だいこく‐まい【大黒舞】‥マヒ
①室町時代に発生し、近世にかけて行われた門かど付け芸。仮面をかぶり頭巾をつけ、大黒天の姿をして門戸に立って新年嘉祝の詞を述べ、「ござった、ござった、福の神を先に立て、大黒殿がござった、一は俵をふまえて、二ににっこりと笑い…」などと唄い舞うもの。
大黒舞
②歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「舞奏もうておりそえいろの種蒔」。3世桜田治助作詞。三番叟から一転してこの曲になり、3人の大黒舞が口合くちあいを言いながらの踊り。
⇒だい‐こく【大黒】

だいこく‐まつり【大黒祭】🔗⭐🔉振
だいこく‐まつり【大黒祭】
大黒天の縁日である甲子の日に、二股大根などを供えて福徳を祈る行事。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこく‐まわし【大黒舞わし】‥マハシ🔗⭐🔉振
だいこく‐まわし【大黒舞わし】‥マハシ
(九州で)正月に祝言を唱えてまわる物乞人。
⇒だい‐こく【大黒】
だいこくや‐こうだゆう【大黒屋光太夫】‥クワウダイフ🔗⭐🔉振
だいこくや‐こうだゆう【大黒屋光太夫】‥クワウダイフ
(名は幸太夫とも)江戸後期の船頭。伊勢の人。1783年1月(天明2年12月)米を江戸に廻漕中難船、アリューシャン列島アムチトカ島に漂着、その後ロシアに滞留、女帝エカテリーナ2世に謁見、92年(寛政4)ラックスマンに伴われて帰国、見聞を具申。「北槎聞略ほくさぶんりゃく」はその記録。(1751〜1828)
→資料:『北槎聞略』
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