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だい‐し【大師】🔗🔉

だい‐し大師】 ①偉大なる師の意で、仏などの尊称。また、高徳の僧の敬称。 ②中国・日本で朝廷から高徳の僧に賜る号。多くは諡号しごうとして賜る。日本では866年(貞観8)に始まり、天台宗の伝教(最澄)・慈覚(円仁)・智証(円珍)・慈摂(真盛)・慈眼(天海)、真言宗の弘法(空海)・道興(実慧)・法光(真雅)・本覚(益信)・理源(聖宝)・興教(覚鑁)・月輪(俊芿)、浄土真宗の見真(親鸞)・慧灯(蓮如)、曹洞宗の承陽(道元)・常済(瑩山)、臨済宗の無相(関山)・微妙(宗弼)・円明(元選)、浄土宗の円光(法然)、融通念仏宗の聖応(良忍)、時宗の円照(一遍)、黄檗宗の真空(隠元)、日蓮宗の立正(日蓮)に勅賜。 ③特に弘法大師(空海)を指す。 ⇒だいし‐あな【大師穴】 ⇒だいし‐がゆ【大師粥】 ⇒だいし‐がわら【大師河原】 ⇒だいし‐こう【大師講】 ⇒だいし‐ごう【大師号】 ⇒だいし‐どう【大師堂】 ⇒だいし‐の‐つえ【大師の杖】 ⇒だいし‐よう【大師様】 ⇒だいし‐りゅう【大師流】

だいし‐あな【大師穴】🔗🔉

だいし‐あな大師穴】 炭竈の煙出し。炭竈に煙出しの穴をつくることを、弘法大師に教えられたと伝える。弘法穴。 ⇒だい‐し【大師】

だいし‐がゆ【大師粥】🔗🔉

だいし‐がゆ大師粥】 大師講の日に調えて食べる小豆粥。智慧粥。〈[季]冬〉。→十八粥⇒だい‐し【大師】

だいし‐がわら【大師河原】‥ガハラ🔗🔉

だいし‐がわら大師河原‥ガハラ 神奈川県川崎市、多摩川南岸の地名。川崎大師に因む。 ⇒だい‐し【大師】

だいし‐こう【大師講】‥カウ🔗🔉

だいし‐こう大師講‥カウ ①真言宗で、空海に帰依する人々の講社。 ②天台大師(智顗ちぎ)の忌日11月24日に行う法会。→霜月会。 ③天台宗で、最澄の忌日6月4日に行う法会。みなづき会。長講会。 ④11月23日の夕から24日にかけての民間の祭。元三大師・弘法大師あるいは天台大師についての伝説を伝える土地もあるが、古い民俗行事の痕跡という。〈[季]冬〉。→大師の杖⇒だい‐し【大師】

だいし‐ごう【大師号】‥ガウ🔗🔉

だいし‐ごう大師号‥ガウ 大師の尊号。→大師2⇒だい‐し【大師】

だいし‐どう【大師堂】‥ダウ🔗🔉

だいし‐どう大師堂‥ダウ 真言宗の寺院で、空海の像を安置して祀る堂。 ⇒だい‐し【大師】

だいし‐の‐つえ【大師の杖】‥ツヱ🔗🔉

だいし‐の‐つえ大師の杖‥ツヱ 11月の大師講の供膳に添える長い箸。東北・北陸地方では、大師には子女がたくさんあったので、この箸を短く折って皆に与えたとか、あるいはこの長箸で団子を刺して皆を育てたという伝説がある。 ⇒だい‐し【大師】

だいし‐よう【大師様】‥ヤウ🔗🔉

だいし‐よう大師様‥ヤウ (→)大師流に同じ。 ⇒だい‐し【大師】

だいし‐りゅう【大師流】‥リウ🔗🔉

だいし‐りゅう大師流‥リウ 弘法大師空海を開祖とすると称する書道の一流派。中世末に空海の書風を誇張して創始。また賀茂流の別称。 ⇒だい‐し【大師】

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