うし【大人】🔗⭐🔉振
うし【大人】
①領有し、支配する人の称。転じて、貴人の尊称。ぬし。〈神代紀下訓注〉
②師匠・学者の尊称。玉くしげ「わが鈴の屋の―」
おお‐にんずう【大人数】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐にんずう【大人数】オホ‥
(オオニンズとも)人数が多いこと。多人数。「―の宴会」
おおひと‐やごろう【大人弥五郎】オホ‥ラウ🔗⭐🔉振
おおひと‐やごろう【大人弥五郎】オホ‥ラウ
九州地方の巨人伝説に出る人名。
おとな【大人】🔗⭐🔉振
おとな【大人】
①十分に成長した人。(元服または裳着もぎが済み)一人前になった人。成人。源氏物語桐壺「―になり給ひて後は、…御簾みすの内にも入れ給はず」。「体だけは―なみだ」↔子供。
②考え方・態度が老成しているさま。分別のあるさま。源氏物語若紫「そもそも女は人にもてなされて―にもなり給ふものなれば」。「あの青年はなかなか―だ」
③女房などの頭かしらに立つ人。更級日記「我はいと若人にあるべきにもあらず、また―にせらるべきおぼえもなく」
④子供がだだをこねたりせず、おとなしいさま。「いい子だから―になさい」
⑤痘瘡の異称。〈日葡辞書〉
⇒おとな‐がい【大人買い】
⇒おとな‐ごころ【大人心】
⇒おとな‐ごと【大人事】
⇒おとな‐っぽ・い【大人っぽい】
⇒おとな‐なみ【大人並】
⇒おとな‐やく【大人役】
おとな‐おとな・し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとな‐おとな・し【大人大人し】
〔形シク〕
いかにもおとなびている。源氏物語薄雲「御年よりはこよなう―・しうねびさせ給ひて」
おとな‐がい【大人買い】‥ガヒ🔗⭐🔉振
おとな‐がい【大人買い】‥ガヒ
玩具付きの菓子など子供向けの商品を、大人が高額をつぎこんで大量に買いこむことをいう俗語。
⇒おとな【大人】
おとな‐く・れる【大人くれる】🔗⭐🔉振
おとな‐く・れる【大人くれる】
〔自下一〕
大人ぶる。ませる。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―・れたるふり」
おとなげ‐な・い【大人気無い】🔗⭐🔉振
おとなげ‐な・い【大人気無い】
〔形〕[文]おとなげな・し(ク)
大人らしくない。子供っぽい。思慮のある人らしくない。浄瑠璃、国性爺合戦「刃でむかふは―・し」。「子供相手のけんかとは―・い」
おとな‐ごころ【大人心】🔗⭐🔉振
おとな‐ごころ【大人心】
おとならしい心。世なれている心。狭衣物語3「御―もうれしく思ひきこえさせ給へれば」
⇒おとな【大人】
おとな‐ごと【大人事】🔗⭐🔉振
おとな‐ごと【大人事】
痘瘡。おとな。日葡辞書「ヲトナゴトヲスル」
⇒おとな【大人】
おとなし・い【大人しい】🔗⭐🔉振
おとなし・い【大人しい】
〔形〕[文]おとな・し(シク)
①大人びている。源氏物語紅葉賀「今日よりは―・しくなり給へりや」
②年長者らしい。重だったさまである。源氏物語葵「御前なる―・しき人など」
③(「温和しい」とも当てる)おちついて穏やかである。従順である。「―・い子供」「―・く引き下がる」
④けばけばしくなく、すなおで落ち着いている。「―・い色」
おとなし‐やか【大人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし‐やか【大人しやか】
①大人びたさま。謡曲、隅田川「年の程十二三ばかりなる幼い者…―に申し、念仏四五返唱へ」
②年長者らしくしっかりしているさま。平家物語12「―ならむものの、聖の行きあはむ所まで六代を具せよといへかし」
③落ち着いてしとやかなさま。「―な娘」
おとな‐だ・つ【大人立つ】🔗⭐🔉振
おとな‐だ・つ【大人立つ】
〔自四〕
大人びて見える。年長者らしさが表れる。枕草子120「―・ちたる人の、いやしからぬ声のしのびやかなるけはひして」
おとな‐っぽ・い【大人っぽい】🔗⭐🔉振
おとな‐っぽ・い【大人っぽい】
〔形〕
(子供や若者が)大人びているさま。「―・い服装」
⇒おとな【大人】
おとな‐なみ【大人並】🔗⭐🔉振
おとな‐なみ【大人並】
子供であるが、大人と同様であること。「言うことだけは―」
⇒おとな【大人】
おとな‐はずか・し【大人恥かし】‥ハヅカシ🔗⭐🔉振
おとな‐はずか・し【大人恥かし】‥ハヅカシ
〔形シク〕
知恵が大人にもまさっている。大人も顔負けするほどだ。好色一代男1「世之介十二より声も替りて、―・しく」
おとな・びる【大人びる】🔗⭐🔉振
おとな・びる【大人びる】
〔自上一〕[文]おとな・ぶ(上二)
大人らしくなる。からだつきや考え方などが一人前になる。源氏物語賢木「御年の程よりは―・び美しき御様にて」。「―・びた口ぶり」
おとな‐ぶ・る【大人ぶる】🔗⭐🔉振
おとな‐ぶ・る【大人ぶる】
〔自五〕
大人のような態度をする。
おとな‐やく【大人役】🔗⭐🔉振
おとな‐やく【大人役】
大人としての役目。また、一人前の大人。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「これなうお亀、年はいかねど男を持てば―」
⇒おとな【大人】
たい‐じん【大人】🔗⭐🔉振
たい‐じん【大人】
①体の大きい人。巨人。
②一人前に成長した人。丁年ていねん以上の人。おとな。成人。↔小人。
③徳の高い立派な人。人となる道「ただ―のみその徳を全くすべし」↔小人。
④身分や官位の高い人。秋夜長物語「おびたたしき―高客の来る勢あり」
⑤大名。また、公家。北条五代記「たとへば一万騎持ちたる―あり」
⑥父や師匠・学者の敬称。
⇒たいじん‐くんし【大人君子】
⇒たいじん‐こく【大人国】
⇒大人は大耳
⇒大人は赤子の心を失わず
たいじん‐くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん‐くんし【大人君子】
徳の高い人。有徳の人。
⇒たい‐じん【大人】
たいじん‐こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん‐こく【大人国】
体の大きな人が住むという想像上の国。「ガリヴァー旅行記」の巨人国の類。
⇒たい‐じん【大人】
○大人は大耳たいじんはおおみみ🔗⭐🔉振
○大人は大耳たいじんはおおみみ
徳の高い人は細かな事をいちいち耳にとめない。
⇒たい‐じん【大人】
○大人は赤子の心を失わずたいじんはせきしのこころをうしなわず🔗⭐🔉振
○大人は赤子の心を失わずたいじんはせきしのこころをうしなわず
[孟子離婁下]徳の高い人は、赤子のように純真な心を失わない。また、一国の君主たるものは、その民の心を失わない。
⇒たい‐じん【大人】
だい‐じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい‐じんぶつ【大人物】
偉大な性格をそなえた人。大器量の人。偉人。
だい‐にん【大人】🔗⭐🔉振
だい‐にん【大人】
おとな。成人。年齢によって料金を変える場合などにいう。↔小人しょうにん
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