か‐ち【価値・価直】🔗⭐🔉振
か‐ち【価値・価直】
(value イギリス・Wert ドイツ)
①物事の役に立つ性質・程度。経済学では商品は使用価値と交換価値とをもつとされる。ねうち。効用。「貨幣―」「その本は読む―がない」
②〔哲〕「よい」といわれる性質。「わるい」といわれる性質は反価値。広義では価値と反価値とを含めて価値という。
㋐人間の好悪の対象になる性質。
㋑個人の好悪とは無関係に、誰もが「よい」として承認すべき普遍的な性質。真・善・美など。
かち‐がくせつ【価値学説】🔗⭐🔉振
かち‐がくせつ【価値学説】
経済価値の本質ならびにその決定を説明する学説。客観価値説(労働価値説)と主観価値説(効用価値説)とがある。前者は古典学派・マルクス学派の主張で、財の価値はそれを生産するのに要する労働の量によって決まるとし、後者はオーストリア学派の主張で、財の価値はその財を消費することによって得られる満足の大きさ、すなわち効用によって決まると説く。
かち‐かん【価値観】‥クワン🔗⭐🔉振
かち‐かん【価値観】‥クワン
何に価値を認めるかという考え方。善悪・好悪などの価値を判断するとき、その根幹をなす物事の見方。
かち‐たいけい【価値体系】🔗⭐🔉振
かち‐たいけい【価値体系】
〔哲〕何かを評価するための規準となる諸価値を、優劣の階層的序列によって整理した全体。
かち‐づ・ける【価値付ける】🔗⭐🔉振
かち‐づ・ける【価値付ける】
〔他下一〕
どれくらいの値打ちがあるかをきめる。評価する。「高く―・ける」
かち‐てつがく【価値哲学】🔗⭐🔉振
かち‐てつがく【価値哲学】
①哲学的認識の対象は事実の問題ではなく、当為または普遍妥当的価値の探究・確立にあるとする立場。西南ドイツ学派およびG.E.ムーアの直覚主義がこれを代表。
②(→)価値論1に同じ。
かち‐はんだん【価値判断】🔗⭐🔉振
かち‐はんだん【価値判断】
①ある物事のねうちをきめること。
②〔哲〕対象に対する主観の評価に基づいて是認または否認を言い表す規範的な判断。「この花は美しい」「盗みは悪い」などがその例。事柄が目的に対する手段として役立つか否かを言明するものと、事柄自体の内在的価値に関するものとがある。↔事実判断
かち‐ほうそく【価値法則】‥ハフ‥🔗⭐🔉振
かち‐ほうそく【価値法則】‥ハフ‥
(Wertgesetz ドイツ)商品の価値の大きさが社会的必要労働時間によって決定され、これを基礎にして商品が交換されること。
か‐ちょく【価値・価直】🔗⭐🔉振
か‐ちょく【価値・価直】
⇒かち
かち‐りんりがく【価値倫理学】🔗⭐🔉振
かち‐りんりがく【価値倫理学】
(Wertethik ドイツ)倫理学を倫理的価値を解明する学と考える立場。新カント学派(ウィンデルバント・リッカート)は形式的・普遍的当為(ゾルレン)を、現象学派(シェーラー・N.ハルトマン)は先天的で実質的内容を持つ客観的徳を、それぞれ価値としている。
かち‐ろん【価値論】🔗⭐🔉振
かち‐ろん【価値論】
①(axiology)価値とはなにか、どのようにして認識されるか、価値と事実との関係、価値の体系などについて研究する哲学の分野。
②商品の価値、特に交換価値の本質・増殖過程などを取り扱う経済学の領域。
広辞苑に「価値」で始まるの検索結果 1-11。