にべ【鮸】🔗⭐🔉振
にべ【鮸】
ニベ科の海産の硬骨魚。全長約90センチメートル、背びれに切れ込みがあり、シログチに似る。背は灰青色、腹部は淡色。鰾うきぶくろを振動させて鳴く。その鰾から膠にかわを製する。南日本・中国の近海に産する。〈新撰字鏡9〉
にべ【鮸膠・鰾膠】🔗⭐🔉振
にべ【鮸膠・鰾膠】
①(→)「にべにかわ」に同じ。
②(粘着力の強いところから、転じて、他人に親密感を与えること。多くは、否定表現で用いる)愛想。愛敬。世辞。浄瑠璃、双生隅田川「言葉に―も軽薄も、荒木(「あらず」を懸ける)を伐つて投げ出したり」
⇒鮸膠もしゃしゃりも無い
⇒鮸膠も無い
に‐べち【二別】🔗⭐🔉振
に‐べち【二別】
花押かおうの一体。名乗を書くのに上の字を常体とし下の字だけ草体にくずすもの。
にべ‐にかわ【鰾膠】‥ニカハ🔗⭐🔉振
にべ‐にかわ【鰾膠】‥ニカハ
海魚ニベの鰾うきぶくろから製する膠。また、鯉・鰻うなぎ・サメなどの鰾からも製する。粘着力が強く、食用・薬用・工業用など。にべ。
○鮸膠もしゃしゃりも無いにべもしゃしゃりもない🔗⭐🔉振
○鮸膠もしゃしゃりも無いにべもしゃしゃりもない
(粘り気もなければしゃりしゃりしたところもない意から)味もそっけもない。ひどく無愛想である。浄瑠璃、艶容女舞衣「にべもしやしやりも納戸口なんどぐち」
⇒にべ【鮸膠・鰾膠】
○鮸膠も無いにべもない🔗⭐🔉振
○鮸膠も無いにべもない
愛敬もない。思いやりもない。とりつきようがない。浄瑠璃、心中天の網島「連合ひ五左衛門殿は―昔人」。「にべもなく断られた」
⇒にべ【鮸膠・鰾膠】
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