シクロアルカン🔗⭐🔉振
シクロアルカン
[cycloalkane]
3個以上のメチレン基からなる一般式CnH₂nの脂環式化合物の総称.シクラン(cyclane),シクロパラフィン(cycloparaffin),ポリメチレン(polymethylene)ともいう.小員環(n=3,4),中員環(n=8〜11),大員環(n>12)に大別され,小員環化合物は結合角のひずみのため,中員環化合物は*渡環相互作用のひずみのため,他にくらべて特異な性質を示すが,14員環以上になると直鎖状アルカンに似ることが知られている.相当する環員数のケトン誘導体および不飽和炭化水素の還元などにより,54員環の大環状アルカンまで合成されている.
シクロアルケン🔗⭐🔉振
シクロアルケン
[cycloalkene]
シクロオレフィン(cycloolefin)ともいう.オレフィン2重結合1個をもち,環式構造をなす不飽和炭化水素の総称.
一般式CnH₂n₋₂.たとえば,シクロブテン(cyclobutene,C₄H₆,沸点−3〜1℃).シクロペンテン(cyclopentene,C₅H₈,沸点44〜44.2℃),シクロヘキセン(cyclohexene,C₆H₁₀,沸点83℃,テトラヒドロベンゼンともいう)など.性質や反応などはオレフィン炭化水素に類似する.

岩波理化学辞典 ページ 2151。