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コーリ・エステル🔗🔉

コーリ・エステル [Cori ester] =グルコース1‐リン酸

コリオリ🔗🔉

コリオリ [Coriolis, Gustave Gaspard] 1792.5.21-1843.7.19. フランスの応用力学者,物理学者.パリの理工科大学の教授.機械工学の理論的考察から力学の基礎原理を追究し,ライプニッツの‘vis viva'mv²に代えて(1/2)mv²をとり,‘仕事'という術語を提唱,1828年には回転座標系にコリオリ力が現われることを明らかにした.

コリオリ因子🔗🔉

コリオリ因子 [Coriolis parameter] →コリオリ力

コリオリ力🔗🔉

コリオリ力 [Coriolis force] ニュートンの運動方程式を角速度ωで回転する座標系に準拠するように座標変換すると,加速度の項から2つの*見かけの力が現われる.1つは遠心力で,もう1つがコリオリ力である.コリオリ力は,質点の質量をm,回転系からみた速度ベクトルをvとするとき,2mv×ωと表わされる.  大気や海洋は自転する地球上に存在するため,大気や海水の流れにはコリオリ力が働く.ただし,流れが地球表面に沿っているために,コリオリ力の水平成分のみが重要である.気象学では,f=2ωsinfコリオリ因子(Coriolis parameter)という.fは緯度,ωsinfは地球自転角速度の鉛直成分.このとき,単位質量の流体に働くコリオリ力は,fv×kと表わされる(kは鉛直方向の単位ベクトル).北半球では流れの進行方向に向かって直角方向に右向き,南半球では左向きの力が働く.コリオリ力は,速度が同じであっても緯度によって変化する.基準緯度f₀からの変化が少ない場合は,コリオリ因子を近似的にf₀+βyとおいて扱うことが多い(yは基準緯度からの南北方向の距離).このため,コリオリ因子の緯度変化によって生じる効果をベータ効果(β effect)という. ⇒絶対渦度

岩波理化学辞典 ページ 1830