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岩塩構造🔗🔉

岩塩構造 [rock-salt structure] 食塩構造塩化ナトリウム構造ともいう.化学式AX(Aは陽性元素,Xは陰性元素)で示される化合物,とくにイオン結晶に見られる結晶構造.立方晶系に属する.図は単位格子で,白球はA,黒球はXの原子(イオン)を示し,A,Xが単純立方格子の隅に交互に配列している.食塩においてNa⁺とCl⁻とがこの構造をつくっていることをブラッグ,W.L.が1913年に見出した.Na⁺およびCl⁻の各々は面心立方格子をつくり,各イオンには他の種類のイオンが6個正8面体形に配位している.アルカリ金属や銀のハロゲン化物,Mg,Ca,Sr,Ba,Mn,PbとO,S,Se,Teなどの化合物はこの型の構造をもっている.

環化重合🔗🔉

環化重合 [cyclopolymerization, cyclic polymerization] 非共役ジエン(ジビニル単量体)の重合でおこる,分子内環化による5員環や6員環生成を伴う特殊な重合反応をいう.たとえば,無水アクリル酸は次のように主として6員環を生成しつつ高分子化する. 環化率は単量体の種類,重合条件などによって異なり,ふつうは100%に達しない.ラジカル重合だけでなくイオン重合においても環化重合はおこる.環化共重合も可能であり,たとえば,ジビニルエーテルと無水マレイン酸の1:2共重合体は抗腫瘍性などの薬理活性をもつことで知られている.

岩波理化学辞典 ページ 1050