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ハドレー循環🔗🔉

ハドレー循環 [Hadley circulation] 大気の大循環において,地球の自転効果(*コリオリ力)の影響が少ない低緯度(南北30°まで)の対流圏に存在する,経度方向の変化が比較的少ない大気大循環.上昇域は*熱帯収束帯で降雨が多く,それより高緯度の幅の広い下降域が亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯horse-latitudes)でその下の陸地には砂漠が発達する.ハドレー循環の低緯度側では偏東風(*貿易風),高緯度側の上空には亜熱帯ジェット気流が発達する.緯度30°以上の高緯度になると,コリオリ力の影響が強くなり,ハドレー循環は不安定になってロスビー循環(→大気大循環)とよばれる別の循環に移行する.ロスビー循環の帯状流が偏西風である.

岩波理化学辞典 ページ 3963 でのハドレー循環単語。