対流圏🔗⭐🔉振
対流圏
[英 troposphere 仏 troposphère 独 Troposphäre 露 тропосфера]
地表面から圏界面までの大気層.厚さは高緯度で約8km,低緯度で約16km.上から見ると常に半分程度が雲におおわれている.気温減率は100mにつき0.6℃程度で乾燥断熱減率と湿潤断熱減率(→断熱減率)の中間にあり,通常は安定な密度成層をなしているが,しばしば*積雲対流が生じる.通年して高緯度地方が低緯度地方より低温に保たれるために,偏西風と貿易風に代表される*大気大循環が生じている.また地表面からたえず水が蒸発しており,対流圏内部で凝結して雲や降水が生じる.地表面から高度約1kmまでの大気境界層の中は気温の日変化が大きく,対流混合層や*海陸風が発達する.
岩波理化学辞典 ページ 2987 での【対流圏】単語。