太陽ニュートリノ🔗⭐🔉振
太陽ニュートリノ
[solar neutrino]
太陽の中心部の核反応で放射されるニュートリノをいい,それらは地上で検出されている.検出の頻度は1原子当たりの反応率(地上でのニュートリノ流束×ニュートリノ反応断面積)は10⁻³⁶sを単位に測られ,これをSNU(solar neutrino unit,太陽ニュートリノ単位)という.低エネルギーのp-p反応からのニュートリノは流束が大きいが断面積は小さく,またβ崩壊からのニュートリノは流束は小さいがエネルギーは高くて断面積が大きい.高いエネルギーのニュートリノはチェレンコフ光検出器で捉えられ,低いエネルギーのニュートリノではGaや重水素への捕獲反応をみる.これらは太陽中心部の情報を直接にもたらすものであり,1960年代後半から大がかりな観測が始められた.観測値は太陽構造の理論モデルを使って推定される値より少し小さく,この差をめぐって様々な議論がある.
⇒p-pチェイン.
岩波理化学辞典 ページ 2982 での【太陽ニュートリノ】単語。