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大気光🔗🔉

大気光 [airglow] 地球の大気の分子,原子が発する光.光学的にはオーロラと大差なく,スペクトルの輝線は強度以外はオーロラに似ている.ほかに多少の連続スペクトルも存在する.月のない晴れた夜の星明りとよばれる現象には,恒星の光や黄道光もまじっているが,大部分は大気光で,夜光(night airglownight glow)とよばれる.夜光は地球上どこでも見える.そのおもな原因は,昼間の日射で解離(電離)した分子,原子が夜になって再結合して発光するためと考えられている.発光層の高さは,OH帯(赤端から赤外部にわたる)が80km,ナトリウムの589.3nm線が95km,酸素の557.7nm線が100km,630.0nm線が250kmくらいとなっている.夜光の強さは一般に季節により,また時間によっても変化するが,その様相は輝線によっても異なり,とくに630.0nm線は太陽活動の変動と強い相関を示す.昼間の大気光を昼光(day glow)とよび,酸素の630.0nm線やナトリウムの589.3nm線は夜の10〜100倍くらいの強さになっている.また最外層では水素の輝線も強く,外から見れば大気光は地球を包んで光っていて,地球コロナ(geocorona)ともいう.

岩波理化学辞典 ページ 2939 での大気光単語。