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石英🔗🔉

石英 [quartz] 理想化学組成SiO₂,ただしほとんど純粋.常温常圧で熱力学的に安定なシリカ鉱物.三方晶系,旋光性が互いに逆の右旋性型(右石英),左旋性型(左石英)がある. 密度2.65g/cml³,モース硬さ7(標準).無色,絶縁体,誘電体.各SiO₄4面体はすべての頂点を共有し,空間充填率の高いフレームワークを構成する.美しい結晶は*水晶とよばれる.面角一定の法則,圧電効果の発見はこの物質についてなされた.約575℃で2次‐1次混合型の相転移により六方晶系の高温型石英となる.これも左右の2型がある.この転移は,4面体を結んでいるO原子の位相のそろった振動による.しかし転移点付近での超格子の出現などの特異な性質は未解明である.高温型石英は,熱力学的にトリディマイト,クリストバル石が安定な温度でも,これらの多形への転移は構造の全面的組みかえを必要とするため不可能で,そのまま準安定に存在し,融解に至る.  岩石中に普遍的に産する.ペグマタイトでは特に巨大な結晶として産する一方,微結晶集合体も玉髄(chalcedony)として,また岩石の2次的充填物として産する.化学的に安定なため,堆積して珪(けい)岩(quartzite)となる.セラミックス工業の材料に重用される. ⇒酸化ケイ素[2]

岩波理化学辞典 ページ 2739 での石英単語。