成層圏
[英 stratosphere 仏 stratosphère 独 Stratosphäre 露 стратосфера]
気温の鉛直分布を調べると,地表から圏界面までは高さと共に減少するが,圏界面付近に等温層が存在し,その上空では,高度50km付近まで高さと共に気温は増加する.圏界面から気温が極大になる高度までの大気層を成層圏という.テスラン・ド・ボール(Teisserenc de Bort,L.)が発見した(1902).成層圏の内部にはオゾン層が存在し,オゾンが太陽放射に含まれる紫外線を吸収して大気を加熱するために成層圏が生じる.成層圏は,その上空の中間圏と合せて中層大気(middle atmosphere)とよばれることがある.中層大気の内部には対流圏と異なる大気大循環が生じている.
岩波理化学辞典 ページ 2716 での【成層圏】単語。