複数辞典一括検索+

水酸化カルシウム🔗🔉

水酸化カルシウム [calcium hydroxide] Ca(OH)₂ 消石灰(slaked lime)ともいう.ふつうは水を含んだ無色粉末であるが,水溶液からは六方晶系板状の*ヨウ化カドミウム構造の結晶が得られる.100℃以上で水を放ち,580℃以上で完全に酸化カルシウムとなる.水に難溶で,溶解度は0.16g/100g水(20℃),0.07g/100g水(90℃).塩化アンモニウム水溶液に可溶,エタノールに不溶.水溶液のアルカリ性は水酸化アルカリより弱い.飽和水溶液を石灰水(lime water),懸濁液を石灰乳という.固体または水溶液は二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムとなりやすく,また酸とは反応して各種カルシウム塩をつくりやすい.安価な工業用塩基としてアンモニウム塩からアンモニアの発生,炭酸ナトリウムのカセイ化,腐食剤などに広く用いられ,モルタルなどの建築材料,酸性土壌の中和剤にもなる.これに塩素を吸収させてさらし粉をつくる.

岩波理化学辞典 ページ 2563 での水酸化カルシウム単語。