【論語】ロンコ゛
《書名》二〇編。春秋時代末期に成立したといわれる。編者については諸説がある。孔子(前五五一〜前四七九)とその門人、および、門人たちどうしの対話をまとめた書。総体的な理論ではなく、ある場における解答や啓示を含むにすぎないので、前後矛盾するところがある。日本では、養老令によれば「論語」「孝経」の二つが大学寮各科兼習の必読書とされている。孔子は「四海の内、みな兄弟なり」と博愛を主張するが、その反面では礼教によって個人をおさえる主張が強いため、封建体制を維持する保守派の支柱となった。四書の一つ。十三経の一つ。
学研漢和大字典 ページ 6438 での【論語】単語。