学研故事ことわざ辞典の検索結果 (50)
大
はつくとも小
はつくな🔗⭐🔉振
大
はつくとも小
はつくな(おおうそはつくともこうそはつくな)
大きな
は、だれが聞いてもはじめから
ではないかと疑って信用しないから、思いのほか実害は少ないが、小さな
は、いかにもほんとうらしく思われて信じ込まれる危険性があるから、注意せよということ。





大河を手で堰く🔗⭐🔉振
大河を手で堰く(おおかわをてでせく)
大きな川を手で堰き止めるような、無暴で不可能なやり方のたとえ。
[類句]大海を手でRUB:E塞RUB:Sふさぐ
大きい薬缶は沸きが遅い🔗⭐🔉振
大きい薬缶は沸きが遅い(おおきいやかんはわきがおそい)
大人物は普通の人間より大成するのに時間がかかるというたとえ。
[注釈]大きい薬缶は容量が大きく有用だが、それだけに沸くのは遅い意から。
[類句]大器晩成
[反対句]RUB:E小鍋RUB:Sこなべはじきに熱くなる
大きな家には大きな風🔗⭐🔉振
大きな家には大きな風(おおきないえにはおおきなかぜ)
大金持ちの家は裕福だから、なんの心配もないように見えるが、内実はそれなりの悩み事を抱えているものだ。人にはそれぞれの境遇に応じた悩みがつきものだということ。
[注釈]家が大きければ大きいなりに風当たりも強い意から。
[英語例]The greatest seas have the sorest storms. (海大なれば、嵐も強し)
大阪さかいに江戸べらぼう🔗⭐🔉振
大阪さかいに江戸べらぼう(おおさかさかいにえどべらぼう)
大阪と江戸の代表的な方言を並べて、ことばの特徴や町人の気風をいう語。
[注釈]「さかい」は、ので、だからの意の助詞。「べらぼう」は、ばか、間抜けなどの意で、威勢よく人をののしるときに使う語。
[類句]江戸べらぼうに京どすえ
大遣いより小遣い🔗⭐🔉振
大遣いより小遣い(おおづかいよりこづかい)
一度にまとまってする大きな出費よりも、ふだんのこまごました出費のほうが、かえって大きい金額になりやすいというたとえ。
[類句]出遣いより小遣い/RUB:E塵RUB:Sちりも積もれば山となる
大所の犬になるとも小所の犬になるな🔗⭐🔉振
大所の犬になるとも小所の犬になるな(おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな)
同じ配下・部下になるなら、頼りがいのある、勢力や権力のある相手の下につけというたとえ。
[注釈]「大所」は「おおどこ」ともいい、勢力の大きい者、「小所」は「こどこ」ともいい、勢力のない者。
[類句]寄らば大樹の陰
大取りより小取り🔗⭐🔉振
大取りより小取り(おおどりよりこどり)
一度に大きくRUB:E儲RUB:Sもうけようとするより、少しずつ着実に儲けていくほうがよいというたとえ。
[類句]RUB:E大
RUB:Sおおづかみより小
み


大見得を切る🔗⭐🔉振
大見得を切る(おおみえをきる)
大きなことを自信満々に言ったり、はでな言動で自分を誇示したりする。
[注釈]「見得」は歌舞伎役者が最高潮に達した場面で動きを止め、ことさら目立つ表情や身ぶりをする演技で、「大見得」はそれをさらに大げさに演じること。
[用例]金メダルを取ってみせる、と大見得を切ったのに、銅メダルも取れずに終わってしまった。
大水に飲み水なし🔗⭐🔉振
大水に飲み水なし(おおみずにのみみずなし)
物はたくさんあってもほんとうに使える物は少ない。人も大勢いるが、ほんとうに役に立つ人は少ないというたとえ。
[注釈]洪水の水はたくさんあるものの、飲み水としては使えないことから。「火事場にRUB:E煙草RUB:Sたばこの火なく大水に飲み水なし」ともいう。
大向こうを唸らせる🔗⭐🔉振
大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる)
一般大衆を感嘆させて、大いに人気を博す。
[注釈]「大向こう」は舞台の正面後方の観客席で、いちばん安い席だが、鑑賞眼のすぐれた芝居好きが集まる席で、そこの目の肥えた観客を唸らせるような演技をする意から。
[用例]ああいう型にRUB:E陥RUB:Sはまった大歌舞伎では型の心得のないRUB:E素人RUB:Sしろうと役者では見得を切って大向こうをウナらせる事は出来ない…。〔内田魯庵『思い出す人々』〕
大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然🔗⭐🔉振
大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然(おおやといえばおやもどうぜん、たなこといえばこもどうぜん)
借家人からすれば家主は親と同様の存在であり、家主からすれば借家人は子供同様の存在だということ。
[注釈]「店子」は借家人。昔の家主と店子の関係をいったことば。
大鋸屑も取り柄🔗⭐🔉振
大鋸屑も取り柄(おがくずもとりえ)
つまらない物でもなにかしらの役に立つたとえ。なんでも使い道はあるということ。
[注釈]「大鋸屑」は木をのこぎりで切るときに出るくず。「取り柄」は価値のある部分、長所。
[類句]RUB:E土器RUB:Sかわらけの欠けも用あり/茶殻もRUB:E肥RUB:Sこえになる/腐り縄にも取り所
大人は火の子🔗⭐🔉振
大隠は市に隠る🔗⭐🔉振
大隠は市に隠る(たいいんはいちにかくる)
ふつう、世捨て人は人里離れた場所に隠れ住むものだが、真に悟りを得た世捨て人は、市中で俗人と交わりながら暮らしているということ。
[注釈]「大隠」は悟りを開いた隠者の意。「大隠はRUB:E朝市RUB:Sちょうしに隠る」ともいう。
[出典]RUB:E王康
RUB:Sおうこうきょ「RUB:E反招隠RUB:Sはんしょういん」

大恩は報ぜず🔗⭐🔉振
大恩は報ぜず(たいおんはほうぜず)
小さな恩だとすぐに気づいて恩返しができるものだが、大きな恩になると、その大きさのためにかえって気づくことができず、報いることなく終わってしまうことが多いということ。
[注釈]「大恩は報いず」「大恩は忘る」ともいう。
大海の一滴🔗⭐🔉振
大海の一滴(たいかいのいってき)
果てしなく広いところに、きわめて小さいものがあることのたとえ。
[類句]RUB:E滄海RUB:SそうかいのRUB:E一粟RUB:Sいちぞく
大海は芥を択ばず🔗⭐🔉振
大海は芥を択ばず(たいかいはあくたをえらばず)
度量の大きい人は、相手がどんな人物であろうと、すべて受け入れるというたとえ。
[注釈]「芥」はごみのこと。大海は川からごみが流れ込んできても、気にすることなく受け入れる意から。
[類句]RUB:E河海RUB:Sかかいは細流を択ばず
[英語例]The sea refuses no river. (海はすべての川を受け入れる)
大海を手で塞ぐ🔗⭐🔉振
大海を手で塞ぐ(たいかいをてでふさぐ)
とうていできるはずのないことのたとえ。
[類句]RUB:E大河RUB:Sおおかわを手でRUB:E堰RUB:Sせく
大海を耳
きで測る🔗⭐🔉振
大海を耳
きで測る(たいかいをみみかきではかる)
狭い見聞をもとにして、広い世界を推し量る。むりな推量のたとえ。
[注釈]海の水の量を耳
きで汲んで測る意から。
[類句]RUB:E貝殻RUB:Sかいがらで海を量る


大家後無し🔗⭐🔉振
大家後無し(たいかのちなし)
その道の大家と呼ばれるほどの人の子孫から、大家は出ない。学問・技芸の業績は本人自身の資質と努力の結晶であって、一代限りのものだということ。
[類句]RUB:E堯RUB:Sぎょうの子堯ならず/名人の子に名人なし
[反対句]孫は笛吹く
大器小用🔗⭐🔉振
大器小用(たいきしょうよう)
すぐれた才能を持つ人物に、つまらない仕事しかさせず、せっかくの才能を十分に生かさないこと。
[注釈]「大器」は大きなRUB:E器RUB:Sうつわのことから転じて、大きな器量を持つ人物の意。「小用」はちょっとしたつまらない用事。
[出典]『RUB:E後漢書RUB:Sごかんじょ』RUB:E辺譲RUB:Sへんじょう
[用例]大器小用の適切でない人事。
大義、親を滅す🔗⭐🔉振
大義、親を滅す(たいぎ、しんをめっす)
大義を貫くためには、私情を捨て、親子兄弟でさえ犠牲にすることがあるということ。
[注釈]「大義」は国家などに尽くすべき大きな道のこと。それを守るためには肉親をも殺す意から。
[出典]『RUB:E春秋左氏伝RUB:Sしゅんじゅうさしでん』RUB:E隠公RUB:Sいんこう四年
大吉は凶に還る🔗⭐🔉振
大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる)
吉は縁起がいいが、大吉ともなるとかえって縁起の悪いことにつながる。人生、ほどほどのところがよいということ。
[注釈]易から出たことばで、吉が過ぎれば凶に近くなることから。
[類句]月満つればRUB:E則RUB:SすなわちRUB:E虧RUB:Sかく
[英語例]The best is the enemy of the good. (最善は善の敵)
大疑は大悟の基🔗⭐🔉振
大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもとい)
大きな疑いを持つということは、大きな悟りが得られるということでもある。疑問がなければ悟りを得ることもなく、疑いこそ悟りのもとであるということ。
[類句]迷わぬ者に悟りなし
大器晩成🔗⭐🔉振
大器晩成(たいきばんせい)
大人物は、ゆっくり大成するということ。
[注釈]大きなRUB:E器RUB:Sうつわはちょっとやそっとでは作れず、ふつうの物より遅れてでき上がる意から。
[出典]『RUB:E老子RUB:Sろうし』四一
[類句]大きいRUB:E薬缶RUB:Sやかんは沸きが遅い
[反対句]RUB:E小鍋RUB:Sこなべはじきに熱くなる
[用例]いまは粗けずりだが、大器晩成型の選手だから、近い将来きっと大物になるよ。
大魚は小池に棲まず🔗⭐🔉振
大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)
大人物は低い地位やつまらない仕事に甘んじていない。有能な人は、その才能や能力にふさわしくない所にはいないということのたとえ。
[類句]流れ川に大魚無し/RUB:E鶴RUB:Sつるは枯れ木に巣をくわず
[反対句]掃き溜めに鶴
[英語例]A great ship asks deep waters. (大きな船には深い水域がいる)
大工の掘っ立て🔗⭐🔉振
大工の掘っ立て(だいくのほったて)
仕事上、人のためにはせっせとやるが、自分のこととなると、専門のことでも手が回らないことのたとえ。
[注釈]家を建てるのが仕事の大工が、掘っ立て小屋のような家に住んでいることから。
[類句]RUB:E紺屋RUB:SこうやのRUB:E白袴RUB:Sしろばかま/医者の不養生
大軍に関所なし🔗⭐🔉振
大軍に関所なし(たいぐんにせきしょなし)
大軍にとってその進軍をはばむ関所などない。大きな勢力にはとうていかなわないことのたとえ。
大賢は愚なるが如し🔗⭐🔉振
大賢は愚なるが如し(たいけんはぐなるがごとし)
きわめて賢い人は、賢さを表面に現さないから、一見、愚か者のように見えるということ。
[類句]大巧は拙なるがRUB:E若RUB:Sごとし/RUB:E大智RUB:Sたいちは愚の如し
[英語例]The wise man often must play the fool. (賢い人はしばしば愚か者のまねをしなければならない)
大行は細謹を顧みず🔗⭐🔉振
大行は細謹を顧みず(たいこうはさいきんをかえりみず)
大事を成し遂げようとするときには、小さな事柄など気にかけないということ。
[注釈]「細謹」は小さなことに気を配る意。「大行は小謹を顧みず」ともいう。
[出典]『RUB:E史記RUB:Sしき』RUB:E項羽本紀RUB:Sこううほんぎ
大巧は拙なるが若し🔗⭐🔉振
大巧は拙なるが若し(たいこうはせつなるがごとし)
真の名人は小細工をしないから、ちょっと見たところでは下手に見えるということ。
[出典]『RUB:E老子RUB:Sろうし』四五
[類句]RUB:E大賢RUB:Sたいけんは愚なるが如し/RUB:E大智RUB:Sたいちは愚の如し
大功を成す者は衆に謀らず🔗⭐🔉振
大功を成す者は衆に謀らず(たいこうをなすものはしゅうにはからず)
大事業を成し遂げる人は大勢の人々の意見を聞いたり相談したりなどせず、自分独自の考えで事を断行するということ。
[出典]『RUB:E戦国策RUB:Sせんごくさく』RUB:E趙策RUB:Sちょうさく
大功を論ずる者は小過を録せず🔗⭐🔉振
大功を論ずる者は小過を録せず(たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず)
大きな功績を表彰しようと議論する場合、たとえその功績のかげに小さな過失が見つかったとしても大目に見て、問題にしないということ。
[出典]『RUB:E漢書RUB:Sかんじょ』RUB:E陳湯RUB:Sちんとう
大黒柱🔗⭐🔉振
大黒柱(だいこくばしら)
木造家屋の中心に立てる太い柱。転じて、一家や団体を支える中心人物のこと。
[用例]突然の事故で大黒柱を失い、家族が路頭に迷う。
大黒柱と腕押し🔗⭐🔉振
大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし)
いくらがんばっても力の及ばないたとえ。また、むだな努力のたとえ。
[注釈]「大黒柱」は家の中心を支える太い柱。「腕押し」は、腕相撲のこと。大黒柱と腕相撲をしても、かなうはずのないことから。
[類句]大黒柱をRUB:E蟻RUB:Sありがせせる
大黒柱を蟻がせせる🔗⭐🔉振
大黒柱を蟻がせせる(だいこくばしらをありがせせる)
少々のことではびくともしないたとえ。また、無力の者が、不相応な大仕事にいどむたとえ。
[注釈]太い柱を蟻がかじる意から。「大黒柱」は家の中心を支える太い柱。「大仏の柱を蟻がせせる」「富士山を蟻がせせる」ともいう。
[類句]大黒柱と腕押し/大仏を蟻が引く/富士の山とRUB:E丈比RUB:Sたけくらべ/RUB:E藁RUB:SわらしべをRUB:E以RUB:SもってRUB:E泰山RUB:Sたいざんを上げる
大根役者🔗⭐🔉振
大根役者(だいこんやくしゃ)
芸のへたな役者をあざけっていうことば。
[注釈]単に「大根」ともいう。
大根を正宗で切る🔗⭐🔉振
大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる)
大げさなことをするたとえ。また、才能ある人物に、つまらない仕事をさせることのたとえ。
[注釈]「正宗」は鎌倉時代の名高い刀工岡崎正宗が鍛えた刀剣。たかが大根を切るのに、正宗のような名刀を使うことから。
[類句]鶏をRUB:E割RUB:SさくにRUB:E焉RUB:Sいずくんぞ牛刀を用いん
大山鳴動して鼠一匹🔗⭐🔉振
大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
大げさに騒いだわりに、たいしたことのない結果に終わることのたとえ。
[注釈]大きな山が音を鳴り響かせて動くので大噴火でも起こるのかと見ていると、鼠がたった一匹出てきただけだったの意から。「大山」は「泰山」とも書く。ローマの詩人ホラティウスのことばから。英語はThe mountain is in labor and brings forth a mouse. (山が産気づき鼠を一匹産む)
大事の前の小事🔗⭐🔉振
大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)
大きなことをおこなう場合には、小さな手ぬかりに気をつけないと失敗を招くおそれがある。だから、ささいなことにも油断するなということ。また、大きな目的を遂げるためには、小さなことを犠牲にすることがあってもやむを得ないということ。
[英語例]The thin edge of the wedge is to be feared. (恐れるべきものはRUB:E楔RUB:Sくさびの細い先端である)
大事は小事より起こる🔗⭐🔉振
大事は小事より起こる(だいじはしょうじよりおこる)
取るに足りない小さなことが、往々にして大きなことをひき起こす原因になるということ。
[英語例]Great things have small beginnings. (大事の始まりは小事)
大樹の下に美草なし🔗⭐🔉振
大樹の下に美草なし(たいじゅのもとにびそうなし)
上に傑出した人物がいて昇進の道が閉ざされている所には、優秀な人材が集まらないたとえ。また、あまりにもすぐれた人物の部下は、才能・能力を伸ばせないというたとえ。
[注釈]りっぱな大木の下は日が当たらないので、よい草が生えないという意から。
[出典]『RUB:E説苑RUB:Sぜいえん』RUB:E説叢RUB:Sせつそう
[類句]高山のRUB:E巓RUB:SいただきにはRUB:E美木RUB:Sびぼくなし/RUB:E茂林RUB:SもりんのRUB:E下RUB:SもとRUB:E豊草RUB:Sほうそうなし
大丈夫、金の脇差し🔗⭐🔉振
大丈夫、金の脇差し(だいじょうぶ、かねのわきざし)
念には及ばない、安心せよ、ということ。
[注釈]自分が差している刀は、刀身に竹を使ったRUB:E竹光RUB:Sたけみつではなく、本物の鉄製の脇差しであるから安心せよ、と「大丈夫」をしゃれていったもの。
[類句]大丈夫金のRUB:E草鞋RUB:Sわらじ
大人は大耳🔗⭐🔉振
大人は大耳(たいじんはおおみみ)
心が広く、徳の高い人は、つまらないことは聞き流してしまうということ。小事は気にとめないことをいう。
[注釈]「大人」は徳を備えた人格者。「大耳」はおおらかな態度で聞く意。
[類句]RUB:E大名RUB:Sだいみょうは大耳
大声は里耳に入らず🔗⭐🔉振
大声は里耳に入らず(たいせいはりじにいらず)
あまりにもりっぱな理論は、世の中一般の人にはなかなか理解してもらえないというたとえ。
[注釈]「大声」は高尚な音楽、「里耳」は俗人の耳の意。高尚な音楽は俗人にはわからない意から。
[出典]『RUB:E荘子RUB:Sそうじ』外篇・天地
[英語例]His head is in the clouds. (頭が雲の中にある──話があまり現実的ではないことをいう)
大の虫を生かして小の虫を殺す🔗⭐🔉振
大の虫を生かして小の虫を殺す(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす)
だいじなものを救うためには小さなものを犠牲にするのも、場合によってはやむを得ないということ。
[注釈]「小の虫を殺して大の虫を助ける」ともいう。
[類句]小を捨てて大に就く
[英語例]Mercy to the criminal may be cruelty to the people. (罪人への慈悲は人民への残酷)
大は小を兼ねる🔗⭐🔉振
大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)
大きい物は、小さい物の代わりとしても使える。小さい物より、大きい物のほうが、使い道が広く役に立つというたとえ。
[出典]『RUB:E春秋繁露RUB:Sしゅんじゅうはんろ』RUB:E度制RUB:Sどせい
[反対句]RUB:E杓子RUB:SしゃくしはRUB:E耳
RUB:Sみみかきにならず
[英語例]The greater serves for the lesser. (大は小の代りに用いられる)
[用例]いくら大は小を兼ねるといっても、一年生の子に大人の服では、かわいそうだ。

三省堂慣用句辞典の検索結果 (12)
大(おお)きなお世話(せわ)🔗⭐🔉振
大(おお)きなお世話(せわ)《慣》
他人の忠告などをうるさく思って、よけいなおせっかいだと拒絶する時に言う言葉。「大きにお世話」とも。「人がどうしようと、大きなお世話だ」
大(おお)きな顔(かお)をする🔗⭐🔉振
大(おお)きな顔(かお)をする《慣》
(一)自分が偉い者であるかのような様子をする。「どこへ行っても大きな顔をして、威張っている」
(二)悪いことをしていながら平然としている。「人に迷惑をかけておきながら、よくそんな大きな顔をしていられるものだ」
大(おお)きな口(くち)をきく🔗⭐🔉振
大(おお)きな口(くち)をきく《慣》
実力もないのに、威張って偉そうなことを言う。「優勝間違いなしなんて大きな口をきいていたのに、全然駄目じゃないか」
〈類句〉大口(おおぐち)をたたく
大隠(たいいん)は市(いち)に隠(かく)る🔗⭐🔉振
大隠(たいいん)は市(いち)に隠(かく)る《故》
−<(
)文選(もんぜん)・王康
(おうこうきょ)・反招隠(はんしょういん)の詩>
真に道に達した隠者は俗事に心を乱さないから山林に隠れる必要もなく、町の中に住んでいる。
〈原文〉「小隠は陵薮(りょうそう)に隠れ、大隠は朝市(ちょうし)に隠る〔普通の隠士は山野にひきこもって住むが、真に道に達した隠者は町中の人の群集するところに隠れる〕」


大概(たいがい)にする🔗⭐🔉振
大概(たいがい)にする《慣》
ほどほどのところでやめておくべきだの意で、目に余るほど度が過ぎているのを戒める時の言葉。「大概にしろ」の形で用いることが多い。「悪ふざけも大概にしろ」
大海(たいかい)は芥(あくた)を選(えら)ばず🔗⭐🔉振
大海(たいかい)は芥(あくた)を選(えら)ばず《故》
大海は川からごみが流れ込むのを問題にしない。大人物は度量が広くてさまざまな人を受け入れる、という意。
大喝一声(たいかついっせい)🔗⭐🔉振
大喝一声(たいかついっせい)《故》
大きな声でしかりつける。どなりつける。「喝」は、もと禅宗(ぜんしゅう)で、死者に引導(いんどう)を渡す時に、大きなかけ声をかけること。
大姦(たいかん)は忠(ちゅう)に似(に)たり🔗⭐🔉振
大姦(たいかん)は忠(ちゅう)に似(に)たり《故》
−<(
)宋史(そうし)・呂誨伝(りょかいでん)>
大悪人は、うまく表面をつくろってなかなかしっぽを出さないから、かえって忠誠な人のように見える。
〈原文〉「大姦(たいかん)は忠に似たり、大詐(たいさ)は信(しん)に似たり〔大悪人はいかにも忠誠の人のように見え、ひどい詐欺師(さぎし)はいかにもうそがないように見える〕」

大(だい)なり小(しょう)なり🔗⭐🔉振
大(だい)なり小(しょう)なり《慣》
程度の差はあっても、全般にそのような傾向が認められる様子。「だれでも四十を過ぎれば、大なり小なり体のどこかに異常が見られるものだ」
大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ🔗⭐🔉振
大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ《故》
やむをえぬ場合には、大きなものを救うためには小さなものを犠牲にせよ。「大を生かして小を殺せ」ともいう。
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ🔗⭐🔉振
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ《故》
−<(
)春秋繁露(しゅんじゅうはんろ)・度制(どせい)>
大きいものは小さいものの効用を合わせ持つ。小さいものより大きいもののほうが有用で、大きいものは小さいものの代わりに使うことができる、ということ。
〈原文〉「その巳(すで)に大なる者あり、小なる者を兼ぬ」

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる🔗⭐🔉振
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる《慣》
大きいものは小さいものの代りとしても利用できるということ。「大は小を兼ねるというわけで、少し大きめの旅行かばんを買った」
学研慣用句辞典の検索結果 (17)
大きなお世話 (おおきなおせわ)🔗⭐🔉振
大きなお世話 (おおきなおせわ)
余計なおせっかい。
見合いの話なんて大きなお世話だ。
他人がしてくれる世話を拒むときに言う言葉。
大きな顔をする (おおきなかおをする)🔗⭐🔉振
大きな顔をする (おおきなかおをする)
威張った顔付きや態度をとる。
ベテランがいつまでも大きな顔をしていると、若手が萎縮(いしゅく)してしまう。
平然とした顔付きや態度をとる。
失敗の張本人なのに大きな顔をしている。
大きな口を利く (おおきなくちをきく)🔗⭐🔉振
大きな口を利く (おおきなくちをきく)
偉そうなことを言う。また、できそうもないほどのことを言う。
「そんな仕事は五分でできる」と大きな口を利く。
大きな口を叩(たた)く。大口を叩く
大口を叩く (おおぐちをたたく)🔗⭐🔉振
大口を叩く (おおぐちをたたく)
大げさなことを言う。また、自分の実力以上のことを言う。
それだけの大口を叩いたのだから、責任を持ってやってみろ。
大きな口を利(き)く。大きな口を叩く
大台に乗る (おおだいにのる)🔗⭐🔉振
大台に乗る (おおだいにのる)
金額や数量が、大きな区切りに達する。
今年の売上高は、初めて一億円の大台に乗った。
「大台」は、株式市場で一〇〇円を単位とした値段の範囲のこと。
大台を超える
大台を割り込む
大手を振って (おおでをふって)🔗⭐🔉振
大手を振って (おおでをふって)
何も気兼ねをしたり、遠慮したりすることなく。
疑いが晴れたのだから、これからは大手を振って訪れることができる。
「大手」は、肩から指先までのこと。これを振って、威張って歩くことから。
大鉈を振るう (おおなたをふるう)🔗⭐🔉振
大鉈を振るう (おおなたをふるう)
大規模な処理を、思い切って行う。
経営者が経費削減のために大鉈を振るう。
大きな鉈でばっさりと切り捨てることから。
大船に乗った気持ち (おおぶねにのったきもち)🔗⭐🔉振
大船に乗った気持ち (おおぶねにのったきもち)
すっかり安心していること。
僕が世話するといったからには、大船に乗った気持ちでいてほしい。
大きな船には転覆の心配がないことから。
親船に乗ったよう
大風呂敷を広げる (おおぶろしきをひろげる)🔗⭐🔉振
大風呂敷を広げる (おおぶろしきをひろげる)
実現できないような大げさなことを言ったり、計画したりする。
いつか、世界有数の企業に成長させて見せると大風呂敷を広げる。
大見得を切る (おおみえをきる)🔗⭐🔉振
大見得を切る (おおみえをきる)
自分の能力などに自信があることを、大げさな動作や言葉で強調する。
すべて自分に任せておけと大見得を切ったというのに、何というざまだ。
もとは、歌舞伎(かぶき)で役者が動きをとめて、目立った表情や動作をすること。
見得を切る
大向こうを唸らせる (おおむこうをうならせる)🔗⭐🔉振
大向こうを唸らせる (おおむこうをうならせる)
多くの人々からの賞賛を受ける。
大向こうを唸らせるような派手な技はないが、彼は着実にレベルアップしている。
もとは、役者が演技で大向こうの観客を感嘆させることから。「大向こう」は舞台の正面後方にある立見席のことで、そこには芝居通の観客が多くいたという。
大目玉を食う (おおめだまをくう)🔗⭐🔉振
大目玉を食う (おおめだまをくう)
お目玉を食う
大目に見る (おおめにみる)🔗⭐🔉振
大目に見る (おおめにみる)
相手の不正や過失などを深くとがめだてせず、寛大に扱う。
今回は最初なので、少しくらいの失敗であれば大目に見る。
大魚を逸す (たいぎょをいっす)🔗⭐🔉振
大魚を逸す (たいぎょをいっす)
大きな仕事を、惜しいところで仕損じる。
プロジェクトの受注にあと一歩というところで、惜しくも大魚を逸した。
大きな魚を取り逃がすということから。
大上段に構える (だいじょうだんにかまえる)🔗⭐🔉振
大上段に構える (だいじょうだんにかまえる)
相手を威圧するような態度を取る。また、ことさらに大げさな態度を取る。
あまり大上段に構えるのではなく、身近なことから始めていこう。
「大上段」は、剣術で刀を頭上に振りかぶった構えのこと。転じて、大げさな態度や威圧的な態度の意。
大事を取る (だいじをとる)🔗⭐🔉振
大事を取る (だいじをとる)
物事を軽々しく行わず、念のために用心する。
風邪はよくなってきているが、大事を取ってもう一日休むことにした。
大なり小なり (だいなりしょうなり)🔗⭐🔉振
大なり小なり (だいなりしょうなり)
大きいか小さいかは別にしても。多かれ少なかれ。
あの先生からは、だれもが大なり小なり影響を受けている。
学研故事ことわざ辞典+三省堂慣用句辞典+学研慣用句辞典に「大」で始まるの検索結果。もっと読み込む