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はつくとも小はつくな🔗🔉

はつくとも小はつくな(おおうそはつくともこうそはつくな) 大きなは、だれが聞いてもはじめからではないかと疑って信用しないから、思いのほか実害は少ないが、小さなは、いかにもほんとうらしく思われて信じ込まれる危険性があるから、注意せよということ。

大男総身に知恵が回りかね🔗🔉

大男総身に知恵が回りかね(おおおとこそうみにちえがまわりかね) 大男はからだが大きいだけに、全身に知恵がいきわたらず愚かだということ。からだばかり大きくて、頭の働きのにぶい男を皮肉っていうことば。→小男の総身の知恵も知れたもの [類句]RUB:E独活RUB:Sうどの大木大男のRUB:E殿RUB:Sしんがり [英語例]Big head, little wit. (大頭に小知恵)

大男の殿🔗🔉

大男の殿(おおおとこのしんがり) からだばかり大きいくせに、なにをやっても人に後れを取る男をあざけっていうことば。 [注釈]「しんがり」は最後尾、びり。 [類句]RUB:E独活RUB:Sうどの大木大男RUB:E総身RUB:Sそうみに知恵が回りかね [英語例]Great bodies move slowly. (大きなRUB:E図体RUB:Sずうたいは動きがのっそり)

大風が吹けば桶屋が儲かる🔗🔉

大風が吹けば桶屋が儲かる(おおかぜがふけばおけやがもうかる) ものごとがめぐりめぐって意外なところに影響を及ぼし、思いがけない結果を招くたとえ。また、あてにならないことを期待するたとえ。 [注釈]大風が吹くと砂ぼこりが舞い上がって目に入り、目を病んで目の不自由な人が増える。目の不自由な人たちの多くは三味線で生活をするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。そのために多くの猫が捕らえられ、猫が少なくなるとRUB:E鼠RUB:Sねずみが増える。鼠は桶をかじるので、桶がよく売れて桶屋が繁盛するという話から。「風が吹けば桶屋が喜ぶ」ともいう。

大河を手で堰く🔗🔉

大河を手で堰く(おおかわをてでせく) 大きな川を手で堰き止めるような、無暴で不可能なやり方のたとえ。 [類句]大海を手でRUB:E塞RUB:Sふさぐ

大きい薬缶は沸きが遅い🔗🔉

大きい薬缶は沸きが遅い(おおきいやかんはわきがおそい) 大人物は普通の人間より大成するのに時間がかかるというたとえ。 [注釈]大きい薬缶は容量が大きく有用だが、それだけに沸くのは遅い意から。 [類句]大器晩成 [反対句]RUB:E小鍋RUB:Sこなべはじきに熱くなる

大きな家には大きな風🔗🔉

大きな家には大きな風(おおきないえにはおおきなかぜ) 大金持ちの家は裕福だから、なんの心配もないように見えるが、内実はそれなりの悩み事を抱えているものだ。人にはそれぞれの境遇に応じた悩みがつきものだということ。 [注釈]家が大きければ大きいなりに風当たりも強い意から。 [英語例]The greatest seas have the sorest storms. (海大なれば、嵐も強し)

大木の下に小木育たず🔗🔉

大木の下に小木育たず(おおきのしたにおぎそだたず) 強大なRUB:E庇護RUB:Sひごや恩恵の下ではりっぱな人物は育ちにくく、また、すぐれた人物も集まりにくいというたとえ。 [注釈]大きな木の下は採光や通風もよくないし、養分も少ないから小さな木が育たない意から。 [反対句]大木の下に小木育つ

大木の下に小木育つ🔗🔉

大木の下に小木育つ(おおきのしたにおぎそだつ) 強大な人物のRUB:E庇護RUB:Sひごを受けてこそ弱い者は生きてゆけるし、また、いろいろな人物もたくさん集まるというたとえ。 [反対句]大木の下に小木育たず

大阪さかいに江戸べらぼう🔗🔉

大阪さかいに江戸べらぼう(おおさかさかいにえどべらぼう) 大阪と江戸の代表的な方言を並べて、ことばの特徴や町人の気風をいう語。 [注釈]「さかい」は、ので、だからの意の助詞。「べらぼう」は、ばか、間抜けなどの意で、威勢よく人をののしるときに使う語。 [類句]江戸べらぼうに京どすえ

大遣いより小遣い🔗🔉

大遣いより小遣い(おおづかいよりこづかい) 一度にまとまってする大きな出費よりも、ふだんのこまごました出費のほうが、かえって大きい金額になりやすいというたとえ。 [類句]出遣いより小遣いRUB:E塵RUB:Sちりも積もれば山となる

みより小🔗🔉

みより小み(おおづかみよりこづかみ) 一度にたくさんRUB:E儲RUB:Sもうけようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが堅実だということ。 [類句]大取りより小取り

大所の犬になるとも小所の犬になるな🔗🔉

大所の犬になるとも小所の犬になるな(おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな) 同じ配下・部下になるなら、頼りがいのある、勢力や権力のある相手の下につけというたとえ。 [注釈]「大所」は「おおどこ」ともいい、勢力の大きい者、「小所」は「こどこ」ともいい、勢力のない者。 [類句]寄らば大樹の陰

大鳥取るとて小鳥も取り損なう🔗🔉

大鳥取るとて小鳥も取り損なう(おおとりとるとてことりもとりそこなう) 欲張りすぎると元も子もなくすたとえ。 [注釈]大きな鳥を捕まえようとして小さな鳥まで逃がしてしまうの意から。 [類句]RUB:E虻蜂RUB:Sあぶはち取らず

大取りより小取り🔗🔉

大取りより小取り(おおどりよりこどり) 一度に大きくRUB:E儲RUB:Sもうけようとするより、少しずつ着実に儲けていくほうがよいというたとえ。 [類句]RUB:E大RUB:Sおおづかみより小

大鍋の底は撫でても三杯🔗🔉

大鍋の底は撫でても三杯(おおなべのそこはなでてもさんばい) スケールの大きなものはやはりそれだけのことはある、大したものだということ。 [注釈]大きな鍋は底に残ったものを集めただけでも三杯分もある意から。

大船に乗ったよう🔗🔉

大船に乗ったよう(おおぶねにのったよう) 信頼できる人にすべて任せることができて、危険や心配がなくなり、すっかり安心するようす。 [注釈]難破するおそれのない大きな船に乗ったようだの意から。 [用例]あの人が味方してくれるなんて大船に乗ったような気持ちです。

大風呂敷を広げる🔗🔉

大風呂敷を広げる(おおぶろしきをひろげる) 大きなほらを吹いたり、大言壮語したりする。 [用例]おじは酔っぱらうと、きまって大風呂敷を広げる癖がある。

大見得を切る🔗🔉

大見得を切る(おおみえをきる) 大きなことを自信満々に言ったり、はでな言動で自分を誇示したりする。 [注釈]「見得」は歌舞伎役者が最高潮に達した場面で動きを止め、ことさら目立つ表情や身ぶりをする演技で、「大見得」はそれをさらに大げさに演じること。 [用例]金メダルを取ってみせる、と大見得を切ったのに、銅メダルも取れずに終わってしまった。

大水に飲み水なし🔗🔉

大水に飲み水なし(おおみずにのみみずなし) 物はたくさんあってもほんとうに使える物は少ない。人も大勢いるが、ほんとうに役に立つ人は少ないというたとえ。 [注釈]洪水の水はたくさんあるものの、飲み水としては使えないことから。「火事場にRUB:E煙草RUB:Sたばこの火なく大水に飲み水なし」ともいう。

大向こうを唸らせる🔗🔉

大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる) 一般大衆を感嘆させて、大いに人気を博す。 [注釈]「大向こう」は舞台の正面後方の観客席で、いちばん安い席だが、鑑賞眼のすぐれた芝居好きが集まる席で、そこの目の肥えた観客を唸らせるような演技をする意から。 [用例]ああいう型にRUB:E陥RUB:Sはまった大歌舞伎では型の心得のないRUB:E素人RUB:Sしろうと役者では見得を切って大向こうをウナらせる事は出来ない…。〔内田魯庵『思い出す人々』〕

大目に見る🔗🔉

大目に見る(おおめにみる) 少しくらいの欠点や誤りをとがめず寛大に扱う。 [反対句]毛を吹いてRUB:E疵RUB:Sきずを求む [用例]悪気があってしたことではないから大目に見てやろう。

大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然🔗🔉

大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然(おおやといえばおやもどうぜん、たなこといえばこもどうぜん) 借家人からすれば家主は親と同様の存在であり、家主からすれば借家人は子供同様の存在だということ。 [注釈]「店子」は借家人。昔の家主と店子の関係をいったことば。

大鋸屑も取り柄🔗🔉

大鋸屑も取り柄(おがくずもとりえ) つまらない物でもなにかしらの役に立つたとえ。なんでも使い道はあるということ。 [注釈]「大鋸屑」は木をのこぎりで切るときに出るくず。「取り柄」は価値のある部分、長所。 [類句]RUB:E土器RUB:Sかわらけの欠けも用あり/茶殻もRUB:E肥RUB:Sこえになる/腐り縄にも取り所

大隠は市に隠る🔗🔉

大隠は市に隠る(たいいんはいちにかくる) ふつう、世捨て人は人里離れた場所に隠れ住むものだが、真に悟りを得た世捨て人は、市中で俗人と交わりながら暮らしているということ。 [注釈]「大隠」は悟りを開いた隠者の意。「大隠はRUB:E朝市RUB:Sちょうしに隠る」ともいう。 [出典]RUB:E王康RUB:Sおうこうきょ「RUB:E反招隠RUB:Sはんしょういん」

大恩は報ぜず🔗🔉

大恩は報ぜず(たいおんはほうぜず) 小さな恩だとすぐに気づいて恩返しができるものだが、大きな恩になると、その大きさのためにかえって気づくことができず、報いることなく終わってしまうことが多いということ。 [注釈]「大恩は報いず」「大恩は忘る」ともいう。

大海の一滴🔗🔉

大海の一滴(たいかいのいってき) 果てしなく広いところに、きわめて小さいものがあることのたとえ。 [類句]RUB:E滄海RUB:SそうかいのRUB:E一粟RUB:Sいちぞく

大海は芥を択ばず🔗🔉

大海は芥を択ばず(たいかいはあくたをえらばず) 度量の大きい人は、相手がどんな人物であろうと、すべて受け入れるというたとえ。 [注釈]「芥」はごみのこと。大海は川からごみが流れ込んできても、気にすることなく受け入れる意から。 [類句]RUB:E河海RUB:Sかかいは細流を択ばず [英語例]The sea refuses no river. (海はすべての川を受け入れる)

大海を手で塞ぐ🔗🔉

大海を手で塞ぐ(たいかいをてでふさぐ) とうていできるはずのないことのたとえ。 [類句]RUB:E大河RUB:Sおおかわを手でRUB:E堰RUB:Sせく

大海を耳きで測る🔗🔉

大海を耳きで測る(たいかいをみみかきではかる) 狭い見聞をもとにして、広い世界を推し量る。むりな推量のたとえ。 [注釈]海の水の量を耳きで汲んで測る意から。 [類句]RUB:E貝殻RUB:Sかいがらで海を量る

大廈の倒れんとするは一木の支うる所に非ず🔗🔉

大廈の倒れんとするは一木の支うる所に非ず(たいかのたおれんとするはいちぼくのささうるところにあらず) 国が滅びかけているときのように、大きなものが衰勢に向かっているときには、いかにすぐれていようと一人ぐらいの力では、とうてい救うことはできないということ。 [注釈]「大廈」は大きな建物で、それが倒れかかっているときには一本の木ではとても支えきれない意から。「倒れん」は本来「れん」と書く。 [出典]『RUB:E文中子RUB:Sぶんちゅうし』RUB:E事君RUB:Sじくん

大家後無し🔗🔉

大家後無し(たいかのちなし) その道の大家と呼ばれるほどの人の子孫から、大家は出ない。学問・技芸の業績は本人自身の資質と努力の結晶であって、一代限りのものだということ。 [類句]RUB:E堯RUB:Sぎょうの子堯ならず/名人の子に名人なし [反対句]孫は笛吹く

大旱の雲霓を望む🔗🔉

大旱の雲霓を望む(たいかんのうんげいをのぞむ) 切々と待ち望むことのたとえ。 [注釈]「大旱」はひどい日照り、「雲霓」は雲とRUB:E虹RUB:Sにじ。ひどい日照りのときに雨の前兆である雲や虹を心待ちにする意から。 [出典]『RUB:E孟子RUB:Sもうし』RUB:E梁恵王RUB:Sりょうけいおう・下 [類句]RUB:E鶴首RUB:Sかくしゅ

大器小用🔗🔉

大器小用(たいきしょうよう) すぐれた才能を持つ人物に、つまらない仕事しかさせず、せっかくの才能を十分に生かさないこと。 [注釈]「大器」は大きなRUB:E器RUB:Sうつわのことから転じて、大きな器量を持つ人物の意。「小用」はちょっとしたつまらない用事。 [出典]『RUB:E後漢書RUB:Sごかんじょ』RUB:E辺譲RUB:Sへんじょう [用例]大器小用の適切でない人事。

大義、親を滅す🔗🔉

大義、親を滅す(たいぎ、しんをめっす) 大義を貫くためには、私情を捨て、親子兄弟でさえ犠牲にすることがあるということ。 [注釈]「大義」は国家などに尽くすべき大きな道のこと。それを守るためには肉親をも殺す意から。 [出典]『RUB:E春秋左氏伝RUB:Sしゅんじゅうさしでん』RUB:E隠公RUB:Sいんこう四年

大吉は凶に還る🔗🔉

大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる) 吉は縁起がいいが、大吉ともなるとかえって縁起の悪いことにつながる。人生、ほどほどのところがよいということ。 [注釈]易から出たことばで、吉が過ぎれば凶に近くなることから。 [類句]月満つればRUB:E則RUB:SすなわちRUB:E虧RUB:Sかく [英語例]The best is the enemy of the good. (最善は善の敵)

大疑は大悟の基🔗🔉

大疑は大悟の基(たいぎはたいごのもとい) 大きな疑いを持つということは、大きな悟りが得られるということでもある。疑問がなければ悟りを得ることもなく、疑いこそ悟りのもとであるということ。 [類句]迷わぬ者に悟りなし

大器晩成🔗🔉

大器晩成(たいきばんせい) 大人物は、ゆっくり大成するということ。 [注釈]大きなRUB:E器RUB:Sうつわはちょっとやそっとでは作れず、ふつうの物より遅れてでき上がる意から。 [出典]『RUB:E老子RUB:Sろうし』四一 [類句]大きいRUB:E薬缶RUB:Sやかんは沸きが遅い [反対句]RUB:E小鍋RUB:Sこなべはじきに熱くなる [用例]いまは粗けずりだが、大器晩成型の選手だから、近い将来きっと大物になるよ。

大魚は小池に棲まず🔗🔉

大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず) 大人物は低い地位やつまらない仕事に甘んじていない。有能な人は、その才能や能力にふさわしくない所にはいないということのたとえ。 [類句]流れ川に大魚無し/RUB:E鶴RUB:Sつるは枯れ木に巣をくわず [反対句]掃き溜めに鶴 [英語例]A great ship asks deep waters. (大きな船には深い水域がいる)

大工の掘っ立て🔗🔉

大工の掘っ立て(だいくのほったて) 仕事上、人のためにはせっせとやるが、自分のこととなると、専門のことでも手が回らないことのたとえ。 [注釈]家を建てるのが仕事の大工が、掘っ立て小屋のような家に住んでいることから。 [類句]RUB:E紺屋RUB:SこうやのRUB:E白袴RUB:Sしろばかま医者の不養生

大軍に関所なし🔗🔉

大軍に関所なし(たいぐんにせきしょなし) 大軍にとってその進軍をはばむ関所などない。大きな勢力にはとうていかなわないことのたとえ。

大賢は愚なるが如し🔗🔉

大賢は愚なるが如し(たいけんはぐなるがごとし) きわめて賢い人は、賢さを表面に現さないから、一見、愚か者のように見えるということ。 [類句]大巧は拙なるがRUB:E若RUB:Sごとし/RUB:E大智RUB:Sたいちは愚の如し [英語例]The wise man often must play the fool. (賢い人はしばしば愚か者のまねをしなければならない)

大行は細謹を顧みず🔗🔉

大行は細謹を顧みず(たいこうはさいきんをかえりみず) 大事を成し遂げようとするときには、小さな事柄など気にかけないということ。 [注釈]「細謹」は小さなことに気を配る意。「大行は小謹を顧みず」ともいう。 [出典]『RUB:E史記RUB:Sしき』RUB:E項羽本紀RUB:Sこううほんぎ

大巧は拙なるが若し🔗🔉

大巧は拙なるが若し(たいこうはせつなるがごとし) 真の名人は小細工をしないから、ちょっと見たところでは下手に見えるということ。 [出典]『RUB:E老子RUB:Sろうし』四五 [類句]RUB:E大賢RUB:Sたいけんは愚なるが如し/RUB:E大智RUB:Sたいちは愚の如し

大功を成す者は衆に謀らず🔗🔉

大功を成す者は衆に謀らず(たいこうをなすものはしゅうにはからず) 大事業を成し遂げる人は大勢の人々の意見を聞いたり相談したりなどせず、自分独自の考えで事を断行するということ。 [出典]『RUB:E戦国策RUB:Sせんごくさく』RUB:E趙策RUB:Sちょうさく

大功を論ずる者は小過を録せず🔗🔉

大功を論ずる者は小過を録せず(たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず) 大きな功績を表彰しようと議論する場合、たとえその功績のかげに小さな過失が見つかったとしても大目に見て、問題にしないということ。 [出典]『RUB:E漢書RUB:Sかんじょ』RUB:E陳湯RUB:Sちんとう

大黒柱🔗🔉

大黒柱(だいこくばしら) 木造家屋の中心に立てる太い柱。転じて、一家や団体を支える中心人物のこと。 [用例]突然の事故で大黒柱を失い、家族が路頭に迷う。

大黒柱と腕押し🔗🔉

大黒柱と腕押し(だいこくばしらとうでおし) いくらがんばっても力の及ばないたとえ。また、むだな努力のたとえ。 [注釈]「大黒柱」は家の中心を支える太い柱。「腕押し」は、腕相撲のこと。大黒柱と腕相撲をしても、かなうはずのないことから。 [類句]大黒柱をRUB:E蟻RUB:Sありがせせる

大黒柱を蟻がせせる🔗🔉

大黒柱を蟻がせせる(だいこくばしらをありがせせる) 少々のことではびくともしないたとえ。また、無力の者が、不相応な大仕事にいどむたとえ。 [注釈]太い柱を蟻がかじる意から。「大黒柱」は家の中心を支える太い柱。「大仏の柱を蟻がせせる」「富士山を蟻がせせる」ともいう。 [類句]大黒柱と腕押し/大仏を蟻が引く/富士の山とRUB:E丈比RUB:Sたけくらべ/RUB:E藁RUB:SわらしべをRUB:E以RUB:SもってRUB:E泰山RUB:Sたいざんを上げる

大根役者🔗🔉

大根役者(だいこんやくしゃ) 芸のへたな役者をあざけっていうことば。 [注釈]単に「大根」ともいう。

大根を正宗で切る🔗🔉

大根を正宗で切る(だいこんをまさむねできる) 大げさなことをするたとえ。また、才能ある人物に、つまらない仕事をさせることのたとえ。 [注釈]「正宗」は鎌倉時代の名高い刀工岡崎正宗が鍛えた刀剣。たかが大根を切るのに、正宗のような名刀を使うことから。 [類句]鶏をRUB:E割RUB:SさくにRUB:E焉RUB:Sいずくんぞ牛刀を用いん

大山鳴動して鼠一匹🔗🔉

大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき) 大げさに騒いだわりに、たいしたことのない結果に終わることのたとえ。 [注釈]大きな山が音を鳴り響かせて動くので大噴火でも起こるのかと見ていると、鼠がたった一匹出てきただけだったの意から。「大山」は「泰山」とも書く。ローマの詩人ホラティウスのことばから。英語はThe mountain is in labor and brings forth a mouse. (山が産気づき鼠を一匹産む)

大事の前の小事🔗🔉

大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ) 大きなことをおこなう場合には、小さな手ぬかりに気をつけないと失敗を招くおそれがある。だから、ささいなことにも油断するなということ。また、大きな目的を遂げるためには、小さなことを犠牲にすることがあってもやむを得ないということ。 [英語例]The thin edge of the wedge is to be feared. (恐れるべきものはRUB:E楔RUB:Sくさびの細い先端である)

大事は小事より起こる🔗🔉

大事は小事より起こる(だいじはしょうじよりおこる) 取るに足りない小さなことが、往々にして大きなことをひき起こす原因になるということ。 [英語例]Great things have small beginnings. (大事の始まりは小事)

大樹の下に美草なし🔗🔉

大樹の下に美草なし(たいじゅのもとにびそうなし) 上に傑出した人物がいて昇進の道が閉ざされている所には、優秀な人材が集まらないたとえ。また、あまりにもすぐれた人物の部下は、才能・能力を伸ばせないというたとえ。 [注釈]りっぱな大木の下は日が当たらないので、よい草が生えないという意から。 [出典]『RUB:E説苑RUB:Sぜいえん』RUB:E説叢RUB:Sせつそう [類句]高山のRUB:E巓RUB:SいただきにはRUB:E美木RUB:Sびぼくなし/RUB:E茂林RUB:SもりんのRUB:E下RUB:SもとRUB:E豊草RUB:Sほうそうなし

大丈夫、金の脇差し🔗🔉

大丈夫、金の脇差し(だいじょうぶ、かねのわきざし) 念には及ばない、安心せよ、ということ。 [注釈]自分が差している刀は、刀身に竹を使ったRUB:E竹光RUB:Sたけみつではなく、本物の鉄製の脇差しであるから安心せよ、と「大丈夫」をしゃれていったもの。 [類句]大丈夫金のRUB:E草鞋RUB:Sわらじ

大人は大耳🔗🔉

大人は大耳(たいじんはおおみみ) 心が広く、徳の高い人は、つまらないことは聞き流してしまうということ。小事は気にとめないことをいう。 [注釈]「大人」は徳を備えた人格者。「大耳」はおおらかな態度で聞く意。 [類句]RUB:E大名RUB:Sだいみょうは大耳

大声は里耳に入らず🔗🔉

大声は里耳に入らず(たいせいはりじにいらず) あまりにもりっぱな理論は、世の中一般の人にはなかなか理解してもらえないというたとえ。 [注釈]「大声」は高尚な音楽、「里耳」は俗人の耳の意。高尚な音楽は俗人にはわからない意から。 [出典]『RUB:E荘子RUB:Sそうじ』外篇・天地 [英語例]His head is in the clouds. (頭が雲の中にある──話があまり現実的ではないことをいう)

大団円🔗🔉

大団円(だいだんえん) 小説・芝居や事件などで、結末がめでたく解決する最後の場面。 [注釈]「団円」は終わり、結末の意。 [用例]事件も大団円を迎える。

大地に槌🔗🔉

大地に槌(だいちにつち) まるで大地を槌で打つように、絶対に確実で、失敗のしようがないことのたとえ。 [注釈]「槌で大地をRUB:E叩RUB:Sたたく」ともいう。

大智は愚なるが如し🔗🔉

大智は愚なるが如し(たいちはぐなるがごとし) 真に知恵のある大人物は、その知恵をひけらかさないから、ちょっと見たところでは愚か者のように見えるということ。 [出典]RUB:E蘇軾RUB:Sそしょく「RUB:E賀欧陽少師致仕啓RUB:Sおうようしょうしのちしをがするのけい」 [類句]RUB:E大賢RUB:Sたいけんは愚なるが如し/RUB:E大巧RUB:SたいこうはRUB:E拙RUB:Sせつなるが如し

大敵と見て恐れず、小敵と見て侮らず🔗🔉

大敵と見て恐れず、小敵と見て侮らず(たいてきとみておそれず、しょうてきとみてあなどらず) 相手がどんなに強そうに見えても恐れてはならないし、どれほど弱そうに見えても侮ってはならないということ。

大同小異🔗🔉

大同小異(だいどうしょうい) 細かいところでは異なる点があるが、全体として見ればほぼ同じだということ。 [注釈]大体が同じで、少し差異がある意。 [出典]『RUB:E荘子RUB:Sそうじ』雑篇・天下 [類句]似たりよったり/五十歩百歩RUB:E団栗RUB:SどんぐりのRUB:E背競RUB:Sせいくらべ [用例]用事は細君が健三に頼んだのと大同小異で、もう一遍彼らを引取ってくれという主意を畳の上でRUB:E敷衍RUB:Sふえんしたに過ぎなかった。〔夏目漱石『道草』〕

大道廃れて仁義あり🔗🔉

大道廃れて仁義あり(だいどうすたれてじんぎあり) 世の中の秩序が乱れて、「大道」という、人が守らなければならない正しい道理が失われてしまうと、本来なら説く必要のない「仁」や「義」という道徳心について説く必要が生まれてくるということ。 [出典]『RUB:E老子RUB:Sろうし』一八

大徳は小怨を滅す🔗🔉

大徳は小怨を滅す(だいとくはしょうえんをめっす) 大きな徳は小さなうらみを消してしまうということ。大きな恩恵を与えることによって、ささいな怨恨が忘れ去られることをいう。 [出典]『RUB:E春秋左氏伝RUB:Sしゅんじゅうさしでん』定公五年

大の虫を生かして小の虫を殺す🔗🔉

大の虫を生かして小の虫を殺す(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす) だいじなものを救うためには小さなものを犠牲にするのも、場合によってはやむを得ないということ。 [注釈]「小の虫を殺して大の虫を助ける」ともいう。 [類句]小を捨てて大に就く [英語例]Mercy to the criminal may be cruelty to the people. (罪人への慈悲は人民への残酷)

大は小を兼ねる🔗🔉

大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる) 大きい物は、小さい物の代わりとしても使える。小さい物より、大きい物のほうが、使い道が広く役に立つというたとえ。 [出典]『RUB:E春秋繁露RUB:Sしゅんじゅうはんろ』RUB:E度制RUB:Sどせい [反対句]RUB:E杓子RUB:SしゃくしはRUB:E耳RUB:Sみみかきにならず [英語例]The greater serves for the lesser. (大は小の代りに用いられる) [用例]いくら大は小を兼ねるといっても、一年生の子に大人の服では、かわいそうだ。

大木は倒れても地に付かず🔗🔉

大木は倒れても地に付かず(たいぼくはたおれてもちにつかず) 勢力の強い者は、たとえ失敗しても、致命的な打撃を被ることのないたとえ。また、強者には常に余力のあるたとえ。 [注釈]大木はしっかりした枝葉を持っているため、倒れても幹が地面につかないという意から。「大木はRUB:E転RUB:Sころべども地に付かず」ともいう。

大名の下久しく居り難し🔗🔉

大名の下久しく居り難し(たいめいのもとひさしくおりがたし) 名誉ある地位に長くとどまると人々のねたみやそねみを受けることになりやすいから、早目に身を引くのが賢明であるということ。 [注釈]「大名」は名声、名誉。中国、春秋時代、RUB:E越王RUB:SえつおうRUB:E勾践RUB:Sこうせんを助けてRUB:E呉王RUB:SごおうRUB:E夫差RUB:Sふさを滅ぼし、上将軍の地位を得たRUB:E范蠡RUB:Sはんれいが、いさぎよく引退したときにのこしたことば。 [出典]『RUB:E史記RUB:Sしき』RUB:E越世家RUB:Sえつせいか

大勇は勇ならず🔗🔉

大勇は勇ならず(たいゆうはゆうならず) ほんとうの勇気を持つ者は軽々しく人と争わないから、見かけは勇気のないように見えるということ。 [注釈]このまえに「RUB:E大智RUB:Sたいちは智ならず。RUB:E大謀RUB:SたいぼうはRUB:E謀RUB:Sはからず。(大きな知恵のある人は、こざかしい知恵を働かせたりはしないので見かけは知者に見えない。大きなRUB:E謀RUB:Sはかりごとのある人は、小細工を用いないので凡人には気がつかない)」とあり、あとには「大利は利ならず(大きな利益を得ようとするものは、目先の利益にとらわれないので、利を図っているようには見えない)」とある。 [出典]『RUB:E六韜RUB:Sりくとう』RUB:E武韜RUB:Sぶとう・RUB:E発啓RUB:Sはつけい [類句]大勇はRUB:E怯RUB:SきょうなるがRUB:E如RUB:Sごとし/大勇はRUB:E闘RUB:Sたたかわず

大欲は無欲に似たり🔗🔉

大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり) 大きな欲を持つ人は、目先の小さな利益には関心を示さないから、まわりの人には一見、無欲であるかのように見えるということ。また、欲の深い者は欲ばりすぎて失敗し、なんの利益も得られず、結局は欲のない者と同じことになるということ。 [英語例]Grasp all, lose all. (みんなつかんでみんな失う)

大漁の明日🔗🔉

大漁の明日(たいりょうのあした) 大漁の翌日もまた大漁であるとは限らず、不漁であるかもしれない。よいことばかり、そう長続きはしないのだから、よいことのあったあとは心してかかれというたとえ。 [類句]いい後は悪い

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