月夜に背中焙る(つきよにせなかあぶる)🔗⭐🔉振
月夜に背中焙る(つきよにせなかあぶる)
やり方が見当はずれだったり、まわりくどかったりして、まるで効果がないことのたとえ。
[注釈]月の光で背中を温めようとしても、どだいむりなことから。
[類句]灯明でRUB:E尻RUB:Sしりを焙る/RUB:E遠火RUB:Sとおびで手を焙る
月夜に提灯(つきよにちょうちん)🔗⭐🔉振
月夜に提灯(つきよにちょうちん)
無益なこと、不必要なことのたとえ。
[注釈]月夜に提灯は要らないことから。「月夜に提灯夏火鉢」と続けてもいう。
[英語例]to carry a lantern in midday (昼間にランプを持っていく)
月夜に提灯も外聞(つきよにちょうちんもがいぶん)🔗⭐🔉振
月夜に提灯も外聞(つきよにちょうちんもがいぶん)
必要がなく、むだなことではあっても、世間に対するRUB:E見栄RUB:Sみえのためにはしなければならないこともあるということ。
[注釈]月の明るい夜にわざわざ提灯をともすのも、世間の聞こえをよくするためには仕方がないという意から。
月夜の蟹(つきよのかに)🔗⭐🔉振
月夜の蟹(つきよのかに)
中身がからっぽな人のたとえ。
[注釈]月夜にとれる蟹は、RUB:E甲羅RUB:Sこうらばかりで身が少ないとされることから。
[英語例]to have no ink in one's pen (ペンにはインクがない──中身が入っていない)
月夜も十五日、闇夜も十五日(つきよもじゅうごにち、やみよもじゅうごにち)🔗⭐🔉振
月夜も十五日、闇夜も十五日(つきよもじゅうごにち、やみよもじゅうごにち)
人の世には、よいときもあれば悪いときもあるたとえ。人生は悲観したものではないことをいう。
[類句]月夜半分、闇半分
月を指せば指を認む(つきをさせばゆびをみとむ)🔗⭐🔉振
月を指せば指を認む(つきをさせばゆびをみとむ)
道理を説いても、文字やことばにこだわって、たいせつな全体の意味を理解しないたとえ。
[注釈]仏教で、月を仏法に、指を教義にたとえていったことば。月を指さして教えているのに、月を見ないで指ばかり見ている意から。
学研故事ことわざ辞典 ページ 537。