おこる【起こる・興る・〓熾る】🔗⭐🔉振
おこる【起こる・興る・〓熾る】
「起こる」は、一般的な語で、ある事や状態が始まる。新たに生じる。「紛争が起こる」「事件が起こる」「持病が起こる」「めまいが起こる」「物事の起こり」
「興る」は、盛んになる。「新しい産業が興る」「国が興る」
「熾る」は、火が炭に移って、さかんに燃える。「火がおこる」「よくおこった火鉢にあたる」
おさえる【押さえる・抑える】🔗⭐🔉振
おさえる【押さえる・抑える】
「押(〓圧)さえる」は、(物理的に)上から重みをかけておさえる。確保する。「手で紙の端を押さえる」「文鎮で押さえる」「傷口を押(圧)さえる」「弱点を押さえる」「証拠を押さえる」「要点を押さえる」「差し押さえる」
「抑える」は、もり上がろうとするものをおさえつける。勢いをくいとめる。抑制。抑圧。「物価を抑える」「強力な打線を抑え込む」「ベースアップの要求を抑える」「怒りを抑える」「欲望を抑える」「感情を抑える」「反乱を抑える」
《参考》「おもしで漬け物をおさえる」など、「力をこめて上から強くおさえる」意で「圧さえる」と書くが、「押さえる」で代用できる。
おさまる【治まる・収まる・修まる・納まる】🔗⭐🔉振
おさまる【治まる・収まる・修まる・納まる】
「治まる」は、「乱」の対語。乱れや騒ぎなどがしずまり、正常な状態や穏やかな状態になる。苦痛が去る。「反乱が治(収)まる」「やっと騒ぎが治(収)まって静かになった」「風が治(収)まる」「国内がよく治まる」「気持ちが治(収)まらない」「歯の痛みが治まる」
「収まる」は、きちんと中に入る。取り込む。落ち着く。「箱に収まる」「馬上に収まる」「席に収まる」「風雨が収(治)まる」「争いが収(治)まる」「インフレが収(治)まる」「不平不満が収(治)まる」「丸く収(治)まる」
「修まる」は、行いがよくなる。「素行が修まる」「身持ちが修まらない」
「納まる」は、中にきちんとしまい片づける。ある地位や境遇に落ち着く。「国庫に納まる」「注文の品が納まる」「社長の椅子(イス)に納(収)まる」「納(収)まり返る」「カメラに納(収)まる」「元のさやに納(収)まる」「腹の虫が納(収)まらぬ」
《参考》「争いがおさまる」「風がおさまる」など、乱れがしずまる、落ち着くの意では「収・治」ともに書くことができる。ある地位や境遇に落ち着く意では「収・納」ともに書くことができる。
学研国語大辞典 ページ 10909。