うむ【生む・産む】🔗⭐🔉振
うむ【生む・産む】
「生む」は一般的な表記で、生命を与える。新しいものを作り出す。「一男一女を生(産)む」「生(産)みの親」「新しい命を生(産)み出す」「生まれ変わり」「生まれ月」「利益を生む」「傑作を生む」「発明に至る生みの悩み」
「産む」は、出産・産卵などに用いる。「ウミガメが卵を産む」「犬が子を産む」「病院で男の子を産む」「産み付ける」「産み月」「産みの苦しみ」
《参考》「産む」は「生む」としてもよいが、動物の出産には、もっぱら「産」が使われ、人間には、もっぱら出産の意では「産」が、子を設け作る意では「生」が使われる。ただし、近年は後者の意でも「産」と書く傾向が出てきた。物事には「生」が使われる。
うらみ【恨み・〓憾み】🔗⭐🔉振
うらみ【恨み・〓憾み】
「恨(〓怨)み」は、相手の仕打ちに対する不平・不満・憎悪。「恨(怨)み骨髄に徹す」「恨(怨)みを抱く」「長年の恨(怨)み」「恨(怨)み言」「恨(怨)みつらみ」
「憾み」は、残念に思ったり、不満に思ったりする点。「あまりにも急ぎ過ぎたうら(憾)みがある」「安易に過ぎるうら(憾)みがある」「公平を欠くうら(憾)み」「拙速のうら(憾)み」
うれい【憂い・愁い】🔗⭐🔉振
うれい【憂い・愁い】
「憂(〓患)い」は、悪い状態になることへの心配・不安。「後顧の憂い」「備えあれば憂いなし」「災害を招く憂(患)い」「病気再発の憂(患)い」
「愁い」は、物さびしく気分が重苦しい。悲しい思い。「愁いに沈む」「愁いを帯びた顔」「春の愁い」
うれえる【憂える・愁える】🔗⭐🔉振
うれえる【憂える・愁える】
「憂(〓患)える」は、悪い状態になることを大いに心配する。外からの心配で心をわずらわす。「わが子の将来を憂える」「国家の前途を憂える」「病気の再発を憂(患)える」「事態を憂える」
「愁える」は、物さびしくて気分が沈みこむ。悲しい思いをする。「友の死を愁える」「身の上を愁える」「病身を愁える」
《参考》心配が原因になる場合が「憂える」、悲しみが原因の場合は「愁える」であるが、「病身を愁える」では、身の上を歎く意であり、「病気再発を憂える」では、再発することを心配する意である。「道徳の退廃を憂える/愁える」のように、どちらも書ける場合も多い。
学研国語大辞典 ページ 10907。