にしだ きたろう【西田 幾多郎】🔗⭐🔉振
にしだ きたろう【西田 幾多郎】
(明治三〜昭和二〇)
哲学者。石川県生。東大哲学科選科卒。西欧的な哲学を脱却して禅的な東洋思想の伝統の上に、絶対無の立場から独自の哲学体系を展開、日本の哲学に多大な影響を与えた。昭和一五年文化勲章受章。
◆「*善の研究」(明四四刊)、「*思索と体験」(大四刊)、「自覚に於ける直観と反省」(大六刊)、「哲学の根本問題」(昭八刊)
西田幾多郎
哲学の道_西田幾多郎


にしむら こうじ【西村 孝次】🔗⭐🔉振
にしむら こうじ【西村 孝次】
(明治四〇〜)
評論家。京都生。東北大英文科卒。小林秀雄の流れをくむ。「批評」同人。戦前はスウィフトの研究を主として、ポー、ワイルド、ロレンスなどの評論を書き、戦後は、批評の対象を広く社会現象一般に求めている。
◆「*文学の芽」(昭二一発表)、「批評と信仰」(昭一六発表)、「文学の裏窓」(昭三〇刊)
にった じろう【新田 次郎】🔗⭐🔉振
にった じろう【新田 次郎】
(明治四五〜昭和五五)
小説家。本名藤原寛人(ヒロト)。長野県生。無線電信講習所卒。気象庁に勤務。「強力伝」によって作家生活に入り、山岳小説の分野を開拓。以後推理小説・歴史小説にも筆を染め旺盛な創作活動を続けた。文章は直截的で硬いが、素直で力強い作風である。
◆「強力伝」(昭二六発表・直木賞)、「*縦走路」(昭三三発表)、「富士山頂」(昭四二刊)、「槍ケ岳開山」(昭四三刊)、「孤高の人」(昭四四刊)、「武田信玄」(昭四四刊)、「八甲田山死の彷徨」(昭四六刊)
にわ ふみお【丹羽 文雄】🔗⭐🔉振
にわ ふみお【丹羽 文雄】
(明治三七〜)
小説家。三重県生。早大国文科卒。早稲田派の重鎮。風俗小説の第一人者として活躍。官能・愛欲の世界から人間の罪業を追求。すぐれた女性描写を特徴とする。昭和五二年文化勲章受章。
◆「*鮎」(昭七発表)、「*贅肉」(昭九発表)、「*厭がらせの年齢」(昭二二発表)、「*日日の背信」(昭三一発表)、「顔」(昭三四〜三五発表・毎日芸術賞)、「一路」(昭三七〜四一発表・読売文学賞)、「親鸞」(昭四〇〜四四発表)
丹羽文雄

学研国語大辞典 ページ 10788。