たぐち うきち【田口 卯吉】🔗⭐🔉振
たぐち うきち【田口 卯吉】
(安政二〜明治三八)
経済学者・史論家。江戸生。明治期の経済学の普及につとめた。また、徹底した自由主義者で、筆をもって政府と政商を批判するだけでなく、実業界や政界でも活躍した。「大日本人名辞書」「国史大系」などの編纂書もある。
◆「自由交易日本経済論」(明一一刊)、「*日本開化小史」(明一〇〜一五刊)
国民の友
たけうち よしみ【竹内 好】🔗⭐🔉振
たけうち よしみ【竹内 好】
(明治四三〜昭和五二)
中国文学者・評論家。長野県生。東大中国文学科卒。現代中国文学、特に魯迅の研究家として知られ、また、中国問題などの鋭い政治評論でも知られる。
◆「魯迅(*政治と文学)」(昭一八発表)
たけだ たいじゅん【武田 泰淳】🔗⭐🔉振
たけだ たいじゅん【武田 泰淳】
(明治四五〜昭和五一)
小説家。東京生。東大中国文学科中退。戦前は中国文学を研究、「才子佳人」「蝮のすえ」で文壇に認められる。自身のさまざまな体験に基づく複雑な個性を有する。
◆「司馬遷」(昭一八刊)、「才子佳人」(昭二一発表)、「蝮のすえ」(昭二二発表)、「風媒花」(昭二七発表)、「ひかりごけ」(昭二九発表)、「*森と湖のまつり」(昭三〇〜三三発表)、「快楽」(昭四七刊・新潮日本文学大賞)
武田泰淳
森と湖の祭り
たけだ りんたろう【武田 麟太郎】🔗⭐🔉振
たけだ りんたろう【武田 麟太郎】
(明治三七〜昭和二一)
小説家。大阪生。東大仏文科中退。プロレタリア作家として出発、のち、庶民的リアリズムに転向し、いわゆる「市井事もの」の作品に進路を見出した。
◆「*日本三文オペラ」(昭七発表)、「*銀座八丁」(昭九発表)
学研国語大辞典 ページ 10775。