うし【大人】🔗⭐🔉振
うし【大人】
《名詞》
❶土地や物を領有している人の尊敬語。◇上代語。
❷学者・師匠に対する尊敬語。◇近世語。
おとど【大殿・大臣】🔗⭐🔉振
おとど【大殿・大臣】
《名詞》
❶御殿。身分の高い人のすまい。またはその中の部屋の尊敬語。
《源氏物語・若紫》 「おとどの造りざま、しつらひざま、更にもいはず」
《訳》
御殿の造りや、飾り付けのようすなどは言うまでもなく。
❷大臣・公卿の尊敬語。
《大鏡・時平》 「このおとど、子どもあまたおはせしに」
《訳》
この大臣(=菅原道真(スカ゛ワラノミチサ゛ネ))には、子供がたくさんいらっしゃったが。
❸女主人の尊敬語。
《源氏物語・野分》 「北のおとどのおぼえを思ふに」
《訳》
北の御殿の御方の評判を思うと。
❹女房・乳母などの尊敬語。
《源氏物語・玉鬘》 「おとど、おびえて色もなくなりぬ」
《訳》
乳母殿は、おびえて顔色もなくなった。
おとな【大人】🔗⭐🔉振
おとな【大人】
《名詞》
❶成人した人。▽男子の場合は元服、女子の場合は裳着(モキ゛)をすませたのちをいう。
《伊勢物語・二三》 「おとなになりにければ、男も女も恥ぢかはしてありけれど」
《訳》
一人前の大人になってしまったので、男も女も互いに恥ずかしがっていたけれども。
❷年輩の女性。女主人。
《源氏物語・若紫》 「清げなるおとな二人ばかり、さては童(ワラハ)べぞ出(イ)で入り遊ぶ」
《訳》
さっぱりした感じの年輩の女房が二人ほど、さらには子供が出入りして遊んでいる。
❸老臣。長老。
《平家物語・一一・弓流》 「おとなどもは爪(ツマ)はじきをして」
《訳》
(義経(ヨシツネ)が海に流した弓に未練をみせたので)老臣たちは非難をして。
おとなおとな・し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとな・し【大人し】🔗⭐🔉振
おとな・し【大人し】
《形容詞・シク活用》活用形
大人の要素をもっている、がもとの意味。大人がもつべき要素として、思慮深い、分別がある、落ち着いているなどの意味が派生してくる。
❶大人っぽい。大人だ。ませている。
《源氏物語・紅葉賀》 「今日よりは、おとなしくなり給(タマ)へりや」
《訳》
今日からは、大人っぽくなられたかな。
❷思慮深い。分別がある。
《源氏物語・夕霧》 「いとおとなしうよろづを思ひしづめ」
《訳》
とても思慮深く何事も落ち着いていて。
❸年配だ。主だっている。
《徒然草・二三六》 「おとなしく物知りぬべき顔したる神官を呼びて」
《訳》
年配で何でもよく知っていそうな神官を呼んで。
❹穏やかだ。静かだ。
《徒然草・二三四》 「うららかに言ひ聞かせたらむはおとなしく聞こえなまし」
《訳》
はっきりと言い聞かせたら、穏やかにきっと聞こえるだろうに。
おとなだ・つ【大人立つ】🔗⭐🔉振
おとな・ぶ【大人ぶ】🔗⭐🔉振
おほ【大】〔現代かな遣い〕おお🔗⭐🔉振
おほ【大】〔現代かな遣い〕おお
《接頭語》
〔多く名詞に付けて〕
❶大きい、広大な、の意を表す。「おほ海」。
❷量が多い、また、程度が甚だしいことを表す。「おほ雨」「おほぬす人」。
❸偉大なもの、貴ぶべきものを表す。「おほ内」「おほ君」。
❹年長である、順序が上位であることを表す。「おほ后(キサキ)」「おほ娘(イラツメ)」
おほい【大】〔現代かな遣い〕おおい🔗⭐🔉振
おほい【大】〔現代かな遣い〕おおい
《接頭語》
❶人物を表す名詞に付けて年長であることを表す。「おほい君」「おほい御(コ゛)」。
❷「おほき」に同じ。「おほい納言(モノマウスツカサ)」
おほいぎみ【大君】〔現代かな遣い〕おおいぎみ🔗⭐🔉振
おほいぎみ【大君】〔現代かな遣い〕おおいぎみ
《名詞》
第一の姫君。▽貴人の長女の尊敬語。「中の君」「三の君」「四の君」などに対していう。
おほいまうちぎみ【大臣】〔現代かな遣い〕おおいもうちぎみ🔗⭐🔉振
おほいまうちぎみ【大臣】〔現代かな遣い〕おおいもうちぎみ
《名詞》
「だいじん(大臣)」に同じ。
おほえやま【大江山】〔現代かな遣い〕オオエヤマ《地名》🔗⭐🔉振
おほえやま【大江山】〔現代かな遣い〕オオエヤマ《地名》
歌枕(ウタマクラ)。
❶山城の国と丹波(タンハ゛)の国との境(=京都市西京区と亀岡(カメオカ)市との境)にある山。山城と丹波を結ぶ交通の要地。
❷丹波の国と丹後の国との境(=京都府加佐郡と同与謝(ヨサ)郡との境)にある山。源頼光(ミナモトノヨリミツ)の酒呑童子(シユテント゛ウシ゛)退治の伝説で有名。また、小式部内侍(コシキフ゛ノナイシ)の「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天(アマ)の橋立」(『金葉和歌集』)〈⇒おほえやまいくののみちの…。〉の歌でも有名。
おほき【大き】〔現代かな遣い〕おおき🔗⭐🔉振
おほき【大き】〔現代かな遣い〕おおき
《接頭語》
名詞に付けて同じ官職のうち、上位であることを表す。大・中・小の区別があるときは「大」をいう。「おほき大臣(オトト゛)(=太政大臣(タ゛シ゛ヨウタ゛イシ゛ン))」
おほきさいのみや【大后の宮・皇太后宮】〔現代かな遣い〕おおきさいのみや🔗⭐🔉振
おほきさいのみや【大后の宮・皇太后宮】〔現代かな遣い〕おおきさいのみや
《名詞》
「おほきさき(❷)」に同じ。
おほきさき【大后・太后】〔現代かな遣い〕おおきさき🔗⭐🔉振
おほきさき【大后・太后】〔現代かな遣い〕おおきさき
《名詞》
❶天皇の正妻。皇后。
❷先帝の皇后。皇太后(コウタイコ゛ウ)。
おほきみ【大君】〔現代かな遣い〕おおきみ🔗⭐🔉振
おほきみ【大君】〔現代かな遣い〕おおきみ
《名詞》
❶天皇の尊敬語。
❷親王・内親王・王・王女の尊敬語。のちに「親王(ミコ)」に対して、諸王をいう。
◆「おほぎみ」とも。
おほくち【大口】〔現代かな遣い〕おおくち🔗⭐🔉振
おほくち【大口】〔現代かな遣い〕おおくち
《名詞》
「大口の袴(ハカマ)」または「大口袴(ハ゛カマ)」の略。男子が正装の「束帯(ソクタイ)」のとき、「表(ウヘ)の袴」の下にはく裾口(スソクチ)の広く大きい袴。紅の生絹(スス゛シ)・平絹などで仕立てるが、老人は白を用いる。武家でも、白の「精好(セイカ゛ウ)」などで仕立てて、直垂(ヒタタレ)や指貫(サシヌキ)の袴の下にはく。「おほぐち」とも。
大口

おほさか【大坂】〔現代かな遣い〕オオサカ《地名》🔗⭐🔉振
おほさか【大坂】〔現代かな遣い〕オオサカ《地名》
摂津の国(=大阪府)の地。今の大阪市。古くは「難波(ナニハ)」といった。早くから水運の要地として栄え、江戸時代には天下の台所と呼ばれる繁栄をみせた。同時に、町人による新興の文化と独自の気風が形成された。「大阪」とも書くが、江戸時代にはほぼ「大坂」と表記し、「おほざか」と発音するのがふつう。
おほさき【大前駆】〔現代かな遣い〕おおさき🔗⭐🔉振
おほさき【大前駆】〔現代かな遣い〕おおさき
《名詞》
貴人が外出のとき先払いの者が、通行人などを追い払う声を長く引くこと。また、その声。特に、「上達部(カンタ゛チメ)」の外出の場合にそうしたという。
《反対語》 小前駆(コサキ)。
おほすみ【大隅】〔現代かな遣い〕オオスミ《地名》🔗⭐🔉振
おほすみ【大隅】〔現代かな遣い〕オオスミ《地名》
旧国名の一つ。西海道十一か国の一つ。今の鹿児島県の大隅半島と大隅諸島とからなる。隅州(ク゛ウシユウ)。
《地図》
おほぞら【大空】〔現代かな遣い〕おおぞら🔗⭐🔉振
おほぞら【大空】〔現代かな遣い〕おおぞら
《名詞》
広々とした空。天空。
おほつごもり【大晦日】〔現代かな遣い〕おおつごもり🔗⭐🔉振
おほつごもり【大晦日】〔現代かな遣い〕おおつごもり
《名詞》
一年の最終の日。おおみそか。
《季語》 冬。
おほどし【大年・大歳】〔現代かな遣い〕おおどし🔗⭐🔉振
おほどし【大年・大歳】〔現代かな遣い〕おおどし
《名詞》
「おほつごもり」に同じ。「おほとし」とも。
《季語》 冬。
おほね【大根】〔現代かな遣い〕おおね🔗⭐🔉振
おほね【大根】〔現代かな遣い〕おおね
《名詞》
だいこんの古名。
《季語》 冬。
《参考》
「だいこん」は、この語の漢字表記の音読から生じた語。
おほはら【大原】〔現代かな遣い〕オオハラ《地名》🔗⭐🔉振
おほはら【大原】〔現代かな遣い〕オオハラ《地名》
歌枕(ウタマクラ)。
❶大和の国高市(タケチ)郡。今の奈良県高市(タカイチ)郡明日香(アスカ)村の地。
❷山城の国愛宕(オタキ゛)郡。今の京都市左京区大原の地。建礼門院が住んだ寂光院(シ゛ヤツコウイン)や三千院がある。
おほひれう【大炊寮】〔現代かな遣い〕おおいりょう🔗⭐🔉振
おほひれう【大炊寮】〔現代かな遣い〕おおいりょう
《名詞》
令制(リヨウセイ)で、宮内省に属する官司の一つ。諸国から奉る米穀を収納し、それを各官庁に分配する事務をつかさどる。「おほひづかさ」とも。
おほまへつきみ【大臣】〔現代かな遣い〕おおまえつきみ🔗⭐🔉振
おほまへつきみ【大臣】〔現代かな遣い〕おおまえつきみ
《名詞》
大臣(タ゛イシ゛ン)。太政(タ゛イシ゛ヨウ)・左・右・内の各大臣。
おほみ【大御】〔現代かな遣い〕おおみ🔗⭐🔉振
おほみ【大御】〔現代かな遣い〕おおみ
《接頭語》
主として神・天皇に関する語に付いて、最大級の尊敬を表す。「おほみ祖(オヤ)」「おほみ門(カト゛)」「おほみ神(カミ)」
《参考》
尊敬の意を表す「おほ」と「み」を重ねた語。のちに「おほみ」→「おほん」→「おん」→「お」と変化した。
おほみき【大御酒】〔現代かな遣い〕おおみき🔗⭐🔉振
おほみき【大御酒】〔現代かな遣い〕おおみき
《名詞》
神・天皇が召し上がるお酒。おみき。
◆「おほみ」は接頭語。
おほみけ【大御食】〔現代かな遣い〕おおみけ🔗⭐🔉振
おほみけ【大御食】〔現代かな遣い〕おおみけ
《名詞》
神・天皇が召し上がる食物。召し上がり物。
◆「おほみ」は接頭語。
おほみたから【大御宝・人民】〔現代かな遣い〕おおみたから🔗⭐🔉振
おほみたから【大御宝・人民】〔現代かな遣い〕おおみたから
《名詞》
天皇がお治めになる人民。
◆「おほみ」は接頭語。
おほみや【大宮】〔現代かな遣い〕おおみや🔗⭐🔉振
おほみや【大宮】〔現代かな遣い〕おおみや
《名詞》
❶皇居・神宮の尊敬語。
❷皇太后・太皇太后の尊敬語。
❸母である宮。
おほみやどころ【大宮処・大宮所】〔現代かな遣い〕おおみやどころ🔗⭐🔉振
おほみやどころ【大宮処・大宮所】〔現代かな遣い〕おおみやどころ
《名詞》
皇居のある地。皇居。
◆「大宮」は皇居の尊敬語。
おほみやひと【大宮人】〔現代かな遣い〕おおみやひと🔗⭐🔉振
おほみやひと【大宮人】〔現代かな遣い〕おおみやひと
《名詞》
宮中に仕える官人。宮廷人。「おほみやびと」とも。
◆「大宮」は皇居の尊敬語。
おほわだ【大曲】〔現代かな遣い〕おおわだ🔗⭐🔉振
おほわだ【大曲】〔現代かな遣い〕おおわだ
《名詞》
川・湖などが陸地に大きく入り込んだ所。
◆上代語。
おほん【御・大御】〔現代かな遣い〕おおん🔗⭐🔉振
おほん【御・大御】〔現代かな遣い〕おおん
《名詞》
接頭語「おほん」の下の名詞を省略した言い方。省略された語によって意味が変わる。
《源氏物語・梅枝》 「対の上のおほんは、三種(ミクサ)ある中に」
《訳》
対の上の合わせられたお香は、三種類ある中に。
おほん【御・大御】〔現代かな遣い〕おおん🔗⭐🔉振
おほん【御・大御】〔現代かな遣い〕おおん
《接頭語》
おん。お。▽神仏・天皇をはじめ、敬意を表そうとする人物に関する事物に付けて、尊敬の意を表す。「おほん時」「おほん目」「おほん供」
《参考》
「御」は、中古では「おほん」と読むのが一般的で、「お」「み」「ご」「ぎょ」は特定の語に付く。「おほん」から転じた「おん」は、中古末期ごろから使われたと考えられる。
だいがく【大学】🔗⭐🔉振
だいがく【大学】
《名詞》
「大学寮(レウ)」の略。
だいがくれう【大学寮】〔現代かな遣い〕だいがくりょう🔗⭐🔉振
だいがくれう【大学寮】〔現代かな遣い〕だいがくりょう
《名詞》
令制(リヨウセイ)で、「式部省」に属する官吏養成機関。明経(ミヨウキ゛ヨウ)(=儒教の経典(ケイテン)を学ぶ学科)・明法(ミヨウホ゛ウ)(=律令(リツリヨウ)・格式(キヤクシキ)を学ぶ学科)・紀伝(=中国の歴史書や、漢詩文を学ぶ学科)・算(=算術を学ぶ学科)や、音楽・書道を学ぶ学科があった。貴族の子弟を学生にして博士(ハカセ)が教授に当たった。
たいぎ【大儀】🔗⭐🔉振
たいぎ【大儀】
《名詞》
(即位・朝賀など)宮中の重大な儀式。
《反対語》 中儀・小儀(セウキ゛)。
たいぎなり【大儀なり】🔗⭐🔉振
だいきゃう【大饗】〔現代かな遣い〕だいきょう🔗⭐🔉振
だいきゃう【大饗】〔現代かな遣い〕だいきょう
《名詞》
❶宮中や貴族の家で行われる大宴会。特に、恒例として正月に行われる「二宮(ニク゛ウ)の大饗」と「大臣の大饗」、および臨時に行われる大臣の就任祝いの大饗をいう。
❷宴会の、ごちそう。料理。
◆「たいきゃう」とも。
だいぐうじ【大宮司】🔗⭐🔉振
だいぐうじ【大宮司】
《名詞》
大きな神社の神官・神職の長。伊勢(イセ)・熱田(アツタ)・香取(カトリ)・鹿島(カシマ)・宇佐・阿蘇(アソ)・香椎(カシイ)・宗像(ムナカタ)・気比(ケヒ)などの大社に置かれた。古くは祭神にゆかりのある家の者が任じられて世襲した。「だいぐじ」「だいくうじ」、また「おほみやづかさ」とも。
だいぐゎん【大願】〔現代かな遣い〕だいがん🔗⭐🔉振
だいぐゎん【大願】〔現代かな遣い〕だいがん
《名詞》
❶仏・菩薩(ホ゛サツ)が人々を救うために立てた、大きな誓願。◇仏教語。
❷大きな祈願。
《平家物語・一・鹿谷》 「われ当社に百日参籠(サンロウ)のだいぐゎんあり」
《訳》
私にはこの神社に百日間のお籠(コモ)りをするような大きな祈願がある。
◆「たいぐゎん」とも。
だいこく【大黒】🔗⭐🔉振
だいこく【大黒】
《名詞》
❶「大黒天」の略。
三宝を守護し、飲食(オンシ゛キ)をつかさどる神。体が黒色で忿怒(フンヌ)(=怒り)の形相(キ゛ヨウソウ)をしているが、戦闘・福徳の神として他の形相を示すこともある。
ⓐのち、七福神の一つ。狩衣(カリキ゛ヌ)のような衣服を着て頭巾(ス゛キン)をかぶり、大きな袋を背負って右手に打ち出の小槌(コツ゛チ)を持ち、米俵の上にのる。福徳をもたらす神として、「夷(エヒ゛ス)」と並べて祭られる。「大黒」が「大国」と通じるところから、大国主命(オオクニヌシノミコト)と習合した。◇仏教語。
❷僧の妻の俗称。梵妻(ホ゛ンサイ)。

だいごくでん【大極殿】🔗⭐🔉振
だいごくでん【大極殿】
《名詞》
大内裏(タ゛イリ)の八省院の正殿。中央正面に高御座(タカミクラ)があり、天皇が政務を執り、即位・朝賀などの大礼を行った。「だいこくでん」とも。
だいし【大師】🔗⭐🔉振
だいし【大師】
《名詞》
❶偉大な師。尊敬して、仏・菩薩(ホ゛サツ)、または高徳の僧にいう。
❷おくり名として朝廷から高徳の僧に贈られる称号。主に死後に贈られる。大師号。貞観(シ゛ヨウカ゛ン)八年(八六六)、最澄(サイチヨウ)に「伝教(テ゛ンキ゛ヨウ)大師」の号を贈ったのが最初。
❸特に、弘法(コウホ゛ウ)大師空海のこと。
だいじ【大事】🔗⭐🔉振
だいじ・なり【大事なり】🔗⭐🔉振
だいしゃう【大将】〔現代かな遣い〕だいしょう🔗⭐🔉振
だいしゃう【大将】〔現代かな遣い〕だいしょう
《名詞》
❶「近衛府(コノ
フ)」の長官。左右各一名。多く中納言・大納言が兼任したが、大臣・参議が兼ねる場合もある。近衛兵を統轄する。
❷軍の指揮・統率をつかさどる者。
《保元物語・上》 「まげて今度のだいしゃうをば、余人に仰せ付けられ候へ」
《訳》
どうしても今度の軍の指揮をする者は、ほかの人にお申し付けになってください。

たいしゃうぐん【大将軍】〔現代かな遣い〕たいしょうぐん🔗⭐🔉振
たいしゃうぐん【大将軍】〔現代かな遣い〕たいしょうぐん
《名詞》
❶朝廷から任ぜられた、官軍の総大将。
《平家物語・五・富士川》 「たいしゃうぐんには小松の権亮(コ゛ンノスケ)少将維盛(コレモリ)」
《訳》
官軍の総大将には小松の権亮少将維盛。
❷軍隊の総大将。
《平家物語・四・永僉議》 「大手は、伊豆(イツ゛)の守(カミ)をたいしゃうぐんにて」
《訳》
正面から攻める軍勢は、伊豆の守(カミ)を総大将にして。
❸「征夷大将軍(セイイタイシヤウク゛ン)」の略。
❹首領。頭目。
《今昔物語集・二五・七》 「世に袴垂(ハカマタ゛レ)といふいみじき盗人のたいしゃうぐんありけり」
《訳》
そのころ袴垂というすごい盗人の首領がいた。
❺陰陽道(オンヨウト゛ウ)で、八将神(シ゛ン)の一つ。金星の精。この神がいる方角は、三年ふさがるとして何事にも忌まれた。
◆「だいしゃうぐん」とも。
だいしゃうこく【大相国】〔現代かな遣い〕だいしょうこく🔗⭐🔉振
だいしゃうこく【大相国】〔現代かな遣い〕だいしょうこく
《名詞》
「太政(タ゛イシ゛ヤウ)大臣」の中国風の呼び名。
だいじゃうさい【大嘗祭】〔現代かな遣い〕だいじょうさい🔗⭐🔉振
だいじゃうさい【大嘗祭】〔現代かな遣い〕だいじょうさい
《名詞》
「だいじゃうゑ」に同じ。「おほなめまつり」「おほにへのまつり」とも。
だいじゃうゑ【大嘗会】〔現代かな遣い〕だいじょうえ🔗⭐🔉振
だいじゃうゑ【大嘗会】〔現代かな遣い〕だいじょうえ
《名詞》
天皇の即位後、天皇自らが初めて新穀を神々に供える祭事。天皇一代に一度だけ行われる。即位が七月以前ならばその年の、八月以後ならば翌年の、陰暦十一月の中の卯(ウ)の日に行われる。大嘗祭(タ゛イシ゛ヨウサイ)。「だいざうゑ」とも。
だいしゅ【大衆】🔗⭐🔉振
だいしゅ【大衆】
《名詞》
大勢の僧。大寺院で、貴族出身でない一般の僧をいう。衆徒(シユト)。
《参考》
貴族出身である長老・学侶(カ゛クリヨ)に対して、一般の僧をいう。平安時代後半、律令制(リツリヨウセイ)のゆるむにつれて寺院の勢力が増大し、多くの雑人(ソ゛ウニン)(=低い身分の者)をかかえて武力をもつにいたったが、大衆はその僧兵の中心となった。
だいじん【大尽・大臣】🔗⭐🔉振
だいじん【大尽・大臣】
《名詞》
❶大金持ちの人。財産家。
❷遊里で豪遊する金持ち客。大尽客。
《冥途の飛脚・浄瑠・近松》 「娘を京の島原へ売り、だいじんに請(ウ)け出され」
《訳》
娘を京都の島原遊郭へ売り、金持ち客に身請(ウ)けされ。
◆近世語。
だいじん【大臣】🔗⭐🔉振
だいじん【大臣】
《名詞》
「太政官(タ゛イシ゛ヤウクワン)」の上官。太政大臣・左大臣・右大臣・内大臣など。「おほいまうちぎみ」とも。
だいじん【大進】🔗⭐🔉振
だいじん【大進】
《名詞》
中宮職(シキ)・皇太后宮職・京職・東宮坊(トウク゛ウホ゛ウ)などの「判官(シ゛ヨウ)」のうちの上位。「たいしん」「だいしん」とも。
だいじんぐう【大神宮・太神宮】🔗⭐🔉振
だいじんぐう【大神宮・太神宮】
《名詞》
伊勢(イセ)神宮。特に天照大神(アマテラスオオミカミ)を祭った内宮(ナイクウ)(=皇太神宮)をいう。「たいじんぐう」とも。
だいそうじゃう【大僧正】〔現代かな遣い〕だいそうじょう🔗⭐🔉振
だいそうじゃう【大僧正】〔現代かな遣い〕だいそうじょう
《名詞》
僧官の一つ。「僧正」の上位で、僧官の最高位。貴族の二位大納言に相当。
だざいのごんのそち【大宰権帥】🔗⭐🔉振
だざいのごんのそち【大宰権帥】
《名詞》
「大宰府」の「帥(ソチ)」の次位の官。親王が帥に任ぜられたとき、代わって政務を執る。大臣が左遷されてなった場合、政務にはあずからなかった。菅原道真(スカ゛ワラノミチサ゛ネ)の場合がそれである。
◆「だざい」は「ださい」、「そち」は「そつ」とも。
だざいのそち【大宰帥】🔗⭐🔉振
だざいのそち【大宰帥】
《名詞》
「大宰府」の長官。平安時代以後、多く親王が任ぜられた。
◆「だざい」は「ださい」、「そち」は「そつ」とも。
だざいふ【大宰府・太宰府】🔗⭐🔉振
だざいふ【大宰府・太宰府】
《名詞》
令制(リヨウセイ)で、筑前(チクセ゛ン)の国に置かれた役所。九州・壱岐(イキ)・対馬(ツシマ)の行政、及び大陸との外交・国防のことをつかさどった。長官の「帥(ソチ)」、次官の「大弐(タ゛イニ)」「少弐(セウニ)」以下の役人が置かれ、帥の下に「権帥(コ゛ンノソチ)」が置かれることもあった。鎮西府(チンセ゛イフ)。
◆古くは「ださいふ」とも。
をろち【大蛇】〔現代かな遣い〕おろち🔗⭐🔉振
をろち【大蛇】〔現代かな遣い〕おろち
《名詞》
大きな蛇(ヘヒ゛)。大蛇(タ゛イシ゛ヤ)。うわばみ。
おおうた【大歌】🔗⭐🔉振
おおうた【大歌】
宮廷の儀式・宴会で用いられる歌謡。わが国固有の歌謡であり、奈良時代には雅楽寮(ウタリョウ)で、平安時代には大歌所で管理・伝習され、五節会(コ゛セチエ)や新嘗祭(シンシ゛ョウサイ)に演奏された古来の宮廷歌謡や神楽歌・催馬楽(サイハ゛ラ)・風俗歌(フソ゛クウタ)などをいう。→小歌(コウタ)。
〔古典文学辞典 事項編〕
おおざつまぶし【大薩摩節】🔗⭐🔉振
おおざつまぶし【大薩摩節】
江戸浄瑠璃の一派。享保(キョウホウ)年間(1716〜36)、江戸浄瑠璃の祖薩摩浄雲の弟子の大薩摩主膳太夫(シュセ゛ンタ゛ユウ)が創始。勇壮な曲節で、主に歌舞伎の荒事の場に用いられたが、後には長唄(ナカ゛ウタ)に吸収された。
〔古典文学辞典 事項編〕
おおあまのおうじ【大海人皇子】🔗⭐🔉振
おおあまのおうじ【大海人皇子】
⇒天武天皇(テンムテンノウ)
〔古典文学辞典 人名編〕
おおえの ちさと【大江 千里】🔗⭐🔉振
おおえの まさひら【大江 匡衡】🔗⭐🔉振
おおえの まさひら【大江 匡衡】
天暦六年(952)〜寛弘九年(1012)。平安中期の漢学者・歌人。大江維時(コレトキ)の孫。赤染衛門(アカソ゛メエモン)を妻とし、子に挙周(タカチカ)・江侍従(コ゛ウシ゛シ゛ュウ)がいる。文章(モンシ゛ョウ)博士・侍従などを歴任。一条・三条天皇に侍読として仕えた。詩文の才にすぐれ、その作品は『本朝文粋(ホンチョウモンス゛イ)』『本朝麗藻(ホンチョウレイソウ)』『朝野群載(チョウヤク゛ンサイ)』などに収められている。詩集に『江吏部集(コ゛ウリホウシュウ)』、家集に『匡衡集』がある。『後拾遺(コ゛シュウイ)和歌集』以下の勅撰(チョクセン)集に十二首入集。
〔古典文学辞典 人名編〕
おおえの まさふさ【大江 匡房】🔗⭐🔉振
おおえの まさふさ【大江 匡房】
長久二年(1041)〜天永二年(1111)。平安後期の漢学者・歌人。大江匡衡(マサヒラ)の曾孫、成衡(シケ゛ヒラ)の子。赤染衛門(アカソ゛メエモン)は曾祖母にあたる。江帥(コ゛ウソチ)・江都督(コ゛ウトトク)とも称す。幼時より神童と評され、後三条(コ゛サンシ゛ョウ)・白河(シラカワ)・堀河(ホリカワ)三天皇の侍読をつとめた。また中納言・大宰(タ゛サ゛イ)の権(コ゛ンノ)帥(ソチ)・大蔵卿(キョウ)を歴任、正二位にいたった。博学多識、諸道に通じ、著作は数多い。有職(ユウソク)故実の書『江家次第(コ゛ウケシタ゛イ)』をはじめとして『本朝神仙伝(ホンチョウシンセンテ゛ン)』『続本朝往生伝(ソ゛クホンチョウオウシ゛ョウテ゛ン)』『傀儡子記(カイライシキ)』『狐媚記(コヒ゛キ)』『遊女記(ユウシ゛ョキ)』『洛陽田楽記(ラクヨウテ゛ンカ゛クキ)』などがある。詩文は『続本朝文粋(ソ゛クホンチョウモンス゛イ)』『朝野群載(チョウヤク゛ンサイ)』『本朝無題詩(ホンチョウムタ゛イシ)』などに収められる。歌人としてもすぐれ、『後拾遺(コ゛シュウイ)和歌集』以下の勅撰(チョクセン)集に百首以上入集。家集に『江帥集』がある。『江談抄(コ゛ウタ゛ンショウ)』はその談話を筆録したもの。
〔古典文学辞典 人名編〕
《和歌一覧》
おおくま ことみち【大隈 言道】🔗⭐🔉振
おおくま ことみち【大隈 言道】
寛政十年(1798)〜慶応四年(1868)。江戸後期の歌人。号萍堂(ヒョウト゛ウ)。筑前(チクセ゛ン)の国(=福岡県)の人。伝統的な和歌の模倣を否定。古今調のなかでも自由な表現の歌境をめざし、歌壇に新風をおこした。著書に、歌集『草径集(ソウケイシュウ)』、歌論書『ひとりごち』など。
〔古典文学辞典 人名編〕
《和歌一覧》
おおかがみ【大鏡】🔗⭐🔉振
おおかがみ【大鏡】
歴史物語。三巻または八巻。作者未詳。平安後期に成立。文徳天皇の嘉祥(カショウ)三年(850)から後一条天皇の万寿二年(1025)に至る十四代百七十六年間の歴史を、藤原道長(フシ゛ワラノミチナカ゛)の栄華を中心に、仮名文の「紀伝体」で描いた歴史物語。『栄花(エイカ゛)物語』とは違って、単なる道長賛美に終わらず、政争の裏面史まで掘り下げて物語る、鋭い批判精神がみられる。大宅世継(オオヤケノヨツキ゛)・夏山繁樹(ナツヤマノシケ゛キ)という二人の老人が自分たちの見聞を人々に語り、若侍が聞き役・批判役となって加わる形式が採られており、叙述の真実性と客観性を保証しようとする周到な用意がうかがえる。「鏡物(カカ゛ミモノ)」の祖であり、「四鏡(シキョウ)」中の最高傑作。別名『世継(ヨツキ゛)』『世継の翁(オキナ)の物語』。
〔古典文学辞典 書名編〕
だいがく【大学】🔗⭐🔉振
だいがく【大学】
中国の儒教書。一巻。もと『礼記(ライキ)』中の一編。学問の大目標を示した書で、明明徳・止至善・新民の三綱領、格物・致知・誠意・正心・修身・斉国・治国・平天下の八条目に分けて解説する。朱子学によって四書の一つとして尊ばれて以来、盛行した。
〔古典文学辞典 書名編〕
だいきょうじむかしごよみ【大経師昔暦】🔗⭐🔉振
だいきょうじむかしごよみ【大経師昔暦】
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門(モンサ゛エモン)作。正徳五年(1715)大坂竹本座初演。京都四条烏丸(シシ゛ョウカラスマ)の大経師家の女房おさんが、手代茂兵衛(モヘエ)と密通し、下女玉とともに丹波の山田村に隠れていたが召し捕りとなり、粟田口(アワタク゛チ)で刑せられた事件を脚色したもの。井原西鶴(サイカク)も『好色五人女』巻三で小説化しているが、本作では偶然の結果として姦通(カンツウ)におちいった主人公たちの苦悩を同情的に脚色している点が特色。
〔古典文学辞典 書名編〕
おとなおとな・し【大人大人し】 形容詞・シク活用🔗⭐🔉振
おとなおとな・し【大人大人し】 形容詞・シク活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おとなおとな・(しく) {ズ}
おとなおとな・しから
連用形 おとなおとな・しく {ナル/ケリ}
おとなおとな・しかり
終止形 おとなおとな・し {。}
連体形 おとなおとな・しき {トキ}
おとなおとな・しかる
已然形 おとなおとな・しけれ {ドモ・バ}
命令形 おとなおとな・しかれ {。}
おとな・し【大人し】 形容詞・シク活用🔗⭐🔉振
おとな・し【大人し】 形容詞・シク活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おとな・(しく) {ズ}
おとな・しから
連用形 おとな・しく {ナル/ケリ}
おとな・しかり
終止形 おとな・し {。}
連体形 おとな・しき {トキ}
おとな・しかる
已然形 おとな・しけれ {ドモ・バ}
命令形 おとな・しかれ {。}
おとなだ・つ【大人立つ】 自動詞・タ行四段活用🔗⭐🔉振
おとなだ・つ【大人立つ】 自動詞・タ行四段活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おとなだ・た {ズ}
連用形 おとなだ・ち {タリ}
終止形 おとなだ・つ {。}
連体形 おとなだ・つ {トキ}
已然形 おとなだ・て {ドモ・バ}
命令形 おとなだ・て {。}
・連用形は音便形になることもある。
おとな・ぶ【大人ぶ】 自動詞・バ行上二段活用🔗⭐🔉振
おとな・ぶ【大人ぶ】 自動詞・バ行上二段活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おとな・び {ズ}
連用形 おとな・び {タリ}
終止形 おとな・ぶ {。}
連体形 おとな・ぶる {トキ}
已然形 おとな・ぶれ {ドモ・バ}
命令形 おとな・びよ {。}
おほき・なり【大きなり】 形容動詞・ナリ活用🔗⭐🔉振
おほき・なり【大きなり】 形容動詞・ナリ活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おほき・なら {ズ}
連用形 おほき・なり {ナル/ケリ}
おほき・に
終止形 おほき・なり {。}
連体形 おほき・なる {トキ}
已然形 おほき・なれ {ドモ・バ}
命令形 おほき・なれ {。}
・連用形の欄は二つに分けた。そのそれぞれの用法は次のようである。
上段…助動詞「き」「けり」「つ」「けむ」に続く。
下段…言いさすときや、連用修飾語として用いる。助詞「て」「して」に続く。
おほきやか・なり【大きやかなり】 形容動詞・ナリ活用🔗⭐🔉振
おほきやか・なり【大きやかなり】 形容動詞・ナリ活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おほきやか・なら {ズ}
連用形 おほきやか・なり {ナル/ケリ}
おほきやか・に
終止形 おほきやか・なり {。}
連体形 おほきやか・なる {トキ}
已然形 おほきやか・なれ {ドモ・バ}
命令形 おほきやか・なれ {。}
・連用形の欄は二つに分けた。そのそれぞれの用法は次のようである。
上段…助動詞「き」「けり」「つ」「けむ」に続く。
下段…言いさすときや、連用修飾語として用いる。助詞「て」「して」に続く。
おほぞら・なり【大空なり】 形容動詞・ナリ活用🔗⭐🔉振
おほぞら・なり【大空なり】 形容動詞・ナリ活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 おほぞら・なら {ズ}
連用形 おほぞら・なり {ナル/ケリ}
おほぞら・に
終止形 おほぞら・なり {。}
連体形 おほぞら・なる {トキ}
已然形 おほぞら・なれ {ドモ・バ}
命令形 おほぞら・なれ {。}
・連用形の欄は二つに分けた。そのそれぞれの用法は次のようである。
上段…助動詞「き」「けり」「つ」「けむ」に続く。
下段…言いさすときや、連用修飾語として用いる。助詞「て」「して」に続く。
たいぎなり【大儀なり】 形容動詞・ナリ活用🔗⭐🔉振
たいぎなり【大儀なり】 形容動詞・ナリ活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 なら {ズ}
連用形 なり {ナル/ケリ}
に
終止形 なり {。}
連体形 なる {トキ}
已然形 なれ {ドモ・バ}
命令形 なれ {。}
・連用形の欄は二つに分けた。そのそれぞれの用法は次のようである。
上段…助動詞「き」「けり」「つ」「けむ」に続く。
下段…言いさすときや、連用修飾語として用いる。助詞「て」「して」に続く。
だいじ・なり【大事なり】 形容動詞・ナリ活用🔗⭐🔉振
だいじ・なり【大事なり】 形容動詞・ナリ活用
形式名 活用形 下接語例
未然形 だいじ・なら {ズ}
連用形 だいじ・なり {ナル/ケリ}
だいじ・に
終止形 だいじ・なり {。}
連体形 だいじ・なる {トキ}
已然形 だいじ・なれ {ドモ・バ}
命令形 だいじ・なれ {。}
・連用形の欄は二つに分けた。そのそれぞれの用法は次のようである。
上段…助動詞「き」「けり」「つ」「けむ」に続く。
下段…言いさすときや、連用修飾語として用いる。助詞「て」「して」に続く。
大隈言道の和歌一覧🔗⭐🔉振
大隈言道の和歌一覧
妹が背にねぶる童のうつつ…
大江匡房の和歌一覧🔗⭐🔉振
大江匡房の和歌一覧
高砂の尾上の桜咲きにけり…
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大江千里の和歌一覧
月見ればちぢに物こそ悲し…
照りもせず曇りも果てぬ春…
大江千里(おおえのちさと)🔗⭐🔉振
大江千里(おおえのちさと)
[古](百)月見ればちぢに物こそ悲しけれわが身一つの…
大鏡🔗⭐🔉振
大鏡
大江匡房(おおえのまさふさ)🔗⭐🔉振
大江匡房(おおえのまさふさ)
[古](百)高砂の尾上の桜咲きにけり外山の霞立たずも…
大江千里(おおえのちさと)🔗⭐🔉振
大江千里(おおえのちさと)
[古]照りもせず曇りも果てぬ春の夜の朧月夜にし…
大隈言道(おおくまことみち)🔗⭐🔉振
大隈言道(おおくまことみち)
[古]妹が背にねぶる童のうつつなき手にさへめぐ…
大江丸(おおえまる)🔗⭐🔉振
大江丸(おおえまる)
[古]秋来ぬと目にさや豆のふとりかな
学研古語辞典に「大」で始まるの検索結果 1-98。もっと読み込む