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つれづれぐさ【徒然草】🔗🔉

つれづれぐさ【徒然草】 随筆集。二巻。吉田兼好(ケンコウ)著。元弘元年(1331)ごろほぼ成立か。執筆動機を語る序段に続き、随想風に長短二百四十三段が書きつづられている。その内容は、自然・人事・社会・故実・回想など多方面にわたる。仏教の無常観、儒教の道徳観念などの表れる段がある反面、王朝趣味への関心、貴族文化への尚古的態度もみられる。一見不統一であるが、随所に深く鋭い洞察、柔軟な思考が働いており、味わい深い内容をもっている。文体は均整のとれた擬古的な文章で、抑制のきいた行文は深い情趣と内省とを感じさせる。隠者文学・随筆文学の代表作品で、時代を超えて愛読された。 〔古典文学辞典 書名編〕

学研古語辞典 ページ 2411 での徒然草単語。