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げんじものがたり【源氏物語】🔗🔉

げんじものがたり【源氏物語】 物語。五十四帖(シ゛ョウ)。紫式部(ムラサキシキフ゛)作。十一世紀初めの成立。主人公光源氏の生涯を語る前編と、その子薫(カオル)の半生を語る後編とからなるが、通常は、主題の展開からみて、前編を二分し、三部構成として考えられている。第一部(桐壺(キリツホ゛)〜藤裏葉(フシ゛ノウラハ゛))は、光源氏の誕生から、さまざまな恋の遍歴を経て、准太上(シ゛ュンタ゛イシ゛ョウ)天皇という栄華のきわみにいたるまでの過程が記される。第二部(若菜(ワカナ)上〜幻(マホ゛ロシ))は、栄華の頂点をきわめた光源氏の、暗い宿命的な罪の自覚に苦悩する晩年の姿が描かれる。第三部(匂宮(ニオウノミヤ)〜夢浮橋(ユメノウキハシ))は、光源氏の死後、宇治を舞台に薫大将や匂宮など源氏の子孫と、宇治の八宮(ハチノミヤ)の姫君たちとの満たされぬ恋のかたちが描かれる。宇治を背景とする最後の十巻は「宇治十帖(ウシ゛シ゛ュウシ゛ョウ)」と呼ばれる。登場人物は三百名を超え、その期間も帝四代、七十四年に及んでいる。内面描写にすぐれ、深く掘り下げられた登場人物の心理分析は精緻(セイチ)をきわめている。自然と人事の融合もたくみで、古今の和歌や漢詩を引用した清新で優美な文章は、和文体の代表といえる。古典文学の最高傑作であり、後代への影響もきわめて大きい。巻名は、桐壺(キリツホ゛)・帚木(ハハキキ゛)・空蝉(ウツセミ)・夕顔(ユウカ゛オ)・若紫(ワカムラサキ)・末摘花(スエツムハナ)・紅葉賀(モミシ゛ノカ゛)・花宴(ハナノエン)・葵(アオイ)・賢木(サカキ)・花散里(ハナチルサト)・須磨(スマ)・明石(アカシ)・澪標(ミオツクシ)・蓬生(ヨモキ゛ウ)・関屋(セキヤ)・絵合(エアワセ)・松風(マツカセ゛)・薄雲(ウスク゛モ)・朝顔(アサカ゛オ)・少女(オトメ)・玉鬘(タマカス゛ラ)・初音(ハツネ)・胡蝶(コチョウ)・蛍(ホタル)・常夏(トコナツ)・篝火(カカ゛リヒ゛)・野分(ノワキ)・行幸(ミユキ)・藤袴(フシ゛ハ゛カマ)・真木柱(マキハ゛シラ)・梅枝(ウメカ゛エ)・藤裏葉(フシ゛ノウラハ゛)・若菜(ワカナ)上・若菜(ワカナ)下・柏木(カシワキ゛)・横笛(ヨコフ゛エ)・鈴虫(スス゛ムシ)・夕霧(ユウキ゛リ)・御法(ミノリ)・幻(マホ゛ロシ)・匂宮(ニオウノミヤ)・紅梅(コウハ゛イ)・竹河(タケカワ)・橋姫(ハシヒメ)・椎本(シイカ゛モト)・総角(アケ゛マキ)・早蕨(サワラヒ゛)・宿木(ヤト゛リキ゛)・東屋(アス゛マヤ)・浮舟(ウキフネ)・蜻蛉(カケ゛ロウ)・手習(テナライ)・夢浮橋(ユメノウキハシ)。 〔古典文学辞典 書名編〕

学研古語辞典 ページ 2367 での源氏物語単語。