しゅん【_△旬】 (1)魚介類や蔬菜_{（そさい）}・果物などの、最も味のよい出盛りの時期。「―の魚」「たけのこの―」(2)物事を行うのに最も適した時期。「紅葉狩りの―」(3)古代、宮中で行われた年中行事の一。天皇が紫宸殿_{（ししんでん）}に出御、臣下に酒を賜り、政務を聞く儀式。もとは毎月一日・一一日・一六日・二一日に行われたが、平安中期以後は四月と一〇月の一日だけとなった。四月を孟夏_{（もうか）}の旬、一〇月を孟冬_{（もうとう）}の旬といい、合わせて二孟の旬という。このほか、朔旦_{（さくたん）}冬至の旬など、臨時の旬もあった。

じゅん【旬】 (1)一〇日。特に、一か月を三分した、それぞれの一〇日間。→上旬　→中旬　→下旬(2)一〇年を一期とした称。「齢_{（よわい）}七―を迎える」

しゅん‐えん【_△旬宴】 旬_{（しゆん）}(3)のときに催される宴。

じゅん‐かん【旬刊】 新聞・雑誌などを定期的に一〇日ごとに刊行すること。また、その刊行物。

じゅん‐かん【旬間】 行事などを行うために、特に区切られた一〇日間。「交通安全―」

じゅん‐げつ【旬月】 (1)一〇日間、あるいは、一か月。転じて、わずかな日数。「―の間_（かん）に迫る」(2)一〇か月。「はや―を経る」

しゅん‐さい【旬祭】 毎月一日・一一日・二一日に、宮中の賢所_{（かしこどころ）}・神殿・皇霊殿で行われる祭典。

じゅん‐さく【旬_×朔】 (1)一〇日とついたち。(2)一〇日間。

じゅん‐し【旬試】 ⇨旬_{（じゆん）}の試_（し）

じゅん‐じつ【旬日】 一〇日間。一〇日くらいの日数。「―を経ずして連絡が入る」

じゅん‐ねん【旬年】 一〇年。一〇か年。

じゅん‐の‐し【旬の試】 律令制の国学・大学で、一〇日ごとに学生に課した試験。旬試。

しゅん‐はずれ【_△旬外れ】_‐はづれ 時期や季節に合わないこと。季節はずれ。時期はずれ。「―の果物」

じゅん‐ぽう【旬報】 一〇日ごとに出す報告。また、一〇日ごとに刊行される雑誌・新聞など。

じゅん‐よ【旬余】 一〇日余り。一〇日以上。

旬 ［音］ジュン 　　　シュン ［訓］しゅん ［部首］日 ［総画数］６ ［コード］区点　　　　２９６０ 　　　　　ＪＩＳ　　　３Ｄ５Ｃ 　　　　　Ｓ‐ＪＩＳ　８Ｆ７Ｂ ［分類］常用漢字