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おお【大】おほ🔗🔉

おお【大】おほ [一][形動ナリ]大きいさま。たっぷりしたさま。「夏影のつま屋の下に衣裁(きぬた)つ我妹(わぎも)裏設(うらま)けてあがため裁たばやや―に裁て」〈万・一二七八〉[二]〔接頭〕名詞に付く。(1)大きい、広い、数量が多い、などの意を表す。「―男」「―海原」「―人数」(2)物事の程度がはなはだしい意を表す。「―急ぎ」「―地震」(3)極限・根本などの意を表す。「―みそか」「―もと」(4)序列が上位・年長であることを表す。「―先生」「―番頭」「―旦那」(5)おおよそ・大体の意を表す。「―ざっぱ」「―づかみ」(6)尊敬・賛美の意を表す。「―御所」「―江戸」

おお‐あめ【大雨】おほ‐🔗🔉

おお‐あめ【大雨】おほ‐ 大量に降る雨。「―注意報」↔小雨(こさめ)

おお‐あわ【大×粟・×粱】おほあは🔗🔉

おお‐あわ【大×粟・×粱】おほあは アワの一種。全体が大きく、実はややまばらにつく。

おおい【大い】おほい🔗🔉

おおい【大い】おほい 《「おお(大)き」の音変化》[一][形動ナリ](1)大きいさま。「―なる木どものもとに車を立てたれば」〈枕・一四二〉(2)程度のはなはだしいさま。状態が、ふつうよりもまさっているさま。「―なるわざし給ふなるを」〈宇津保・藤原の君〉→大いなる →大いに[二]〔接頭〕人物を表す名詞に付く。(1)同じ官職・位階のうち上位であることを表す。「―もうちぎみ」「―三つの位」(2)年長の人であることを表す。「―との」「―ぎみ」

おおい‐がわ【大井川】おほゐがは🔗🔉

おおい‐がわ【大井川】おほゐがは 静岡県中部を南流する川。赤石山脈に源を発し、駿河湾に注ぐ。長さ一六〇キロ。江戸時代、東海道の要所として架橋・渡船が禁止されたため、人足や輦台(れんだい)で渡河した。

おおい‐けんたろう【大井憲太郎】おほゐケンタラウ🔗🔉

おおい‐けんたろう【大井憲太郎】おほゐケンタラウ一八四三〜一九二二]社会運動家。大分の生まれ。自由民権運動の指導者で、明治一五年(一八八二)自由党に加わる。朝鮮政府の改革を意図して大阪事件を起こし、入獄。同二五年東洋自由党を結成。労働者・小作人の保護に尽力。著「時事要論」「自由略論」。

おおいそ【大磯】おほいそ🔗🔉

おおいそ【大磯】おほいそ 神奈川県中南部の地名。相模湾に臨む。もと東海道の宿場町。明治一八年(一八八五)日本最初の海水浴場が開かれ、別荘地として発展。西行ゆかりの鴫立沢(しぎたつさわ)跡に鴫立庵がある。

おお‐いちざ【大一座】おほ‐🔗🔉

おお‐いちざ【大一座】おほ‐ (1)多人数の興行の一団。(2)多人数の集まり。特に、遊里・宴会などでの多人数の客。「毎晩のように忘年会の―があって」〈鴎外・心中〉

おお‐いちばん【大一番】おほ‐🔗🔉

おお‐いちばん【大一番】おほ‐ (1)相撲などで、優勝を左右するような大事な取組・試合。(2)同類の中でいちばん大形であること。「―の丸髷(まるまげ)姿を見ると」〈荷風・雪解〉

おおい‐なる【大いなる】おほい‐🔗🔉

おおい‐なる【大いなる】おほい‐ [連体]《形容動詞「大いなり」の連体形から》大きい。また、偉大な。りっぱな。「―望み」「―業績」

おおいなるいさん【大いなる遺産】おほいなるヰサン🔗🔉

おおいなるいさん【大いなる遺産】おほいなるヰサン 《原題Great Expectations》ディケンズの長編小説。一八六〇〜六一年刊。ふとしたことから金持ちになるチャンスを得た孤児ピップを主人公に、金銭至上のビクトリア朝社会を批判。

おおい‐に【大いに】おほい‐🔗🔉

おおい‐に【大いに】おほい‐ [副]《形容動詞「大いなり」の連用形から》非常に。はなはだ。たくさん。「―感謝している」「今夜は―飲もう」

おお‐いばり【大威張り】おほヰばり🔗🔉

おお‐いばり【大威張り】おほヰばり [名・形動](1)得意になっていばりかえっていること。また、そのさま。「―で仲間に自慢する」(2)少しも引け目を感じる必要がないこと。また、そのさま。「これで―で出席できる」

おお‐うそ【大×嘘】おほ‐🔗🔉

おお‐うそ【大×嘘】おほ‐ ひどいうそ。まっかなうそ。「―はつくとも小嘘(こうそ)はつくな」

おお‐うなぎ【大×鰻】おほ‐🔗🔉

おお‐うなぎ【大×鰻】おほ‐ ウナギ科の魚。全長約二メートルにもなる。熱帯性で、日本では黒潮の影響のある地方に生息し、利根川が北限。

おおうら‐てんしゅどう【大浦天主堂】おほうらテンシユダウ🔗🔉

おおうら‐てんしゅどう【大浦天主堂】おほうらテンシユダウ 長崎市南山手町にあるゴシック風のカトリック教会堂。日本現存最古の洋風建築で、二十六聖人殉教記念聖堂として元治元年(一八六四)完成。明治初期に改築。国宝。

おおき【大き】おほき🔗🔉

おおき【大き】おほき [一][形動ナリ]《「多い」と同語源の文語形容詞「大し」の連体形から》(1)大きいさま。「武蔵(むさし)の国と、下(しも)つ総(ふさ)の国との中に、いと―なる河あり」〈伊勢・九〉(2)はなはだしいさま。「―なる辻風(つじかぜ)おこりて」〈方丈記〉→大(おお)きに[二]〔接頭〕名詞に付く。(1)大きい、偉大な、の意を表す。「―海」「―御門(みかど)」「―聖(ひじり)」(2)同じ官職・位階のうちで、上位であることを表す。「―ものもうすつかさ」「―三つの位」

おおき・い【大きい】おほきい🔗🔉

おおき・い【大きい】おほきい [形]《形容動詞「おおきなり」の形容詞化。室町時代以後使われた》(1)ある物の形・容積・面積などが、広い空間・場所を占めている。「―・い箱」「からだの―・い人」↔小さい。(2)量・数が多い。「質量が―・い」「声が―・い」「一〇より小さく一より―・い数」↔小さい。(3)程度がはなはだしい。「懸隔が―・い」「―・く右にそれる」↔小さい。(4)規模が並を超えている。「―・い事業」「―・い病院」「―・い台風」↔小さい。(5)範囲が広い。「問題を―・く三つに分ける」(6)心が広い。度量がある。包容力がある。「人物が―・い」↔小さい。(7)重要である。価値がある。「―・い事件」「あそこで点をとっておいたのが―・い」↔小さい。(8)年齢が上である。成長している。「―・い兄さん」「―・くなったら医者になりたい」↔小さい。(9)大げさである。「できもしないのに―・い口をきく」(10)いばっている。偉そうだ。「―・い顔をする」 [派生]おおきさ[名] [用法]おおきい・おおきな――「大きい」には「大きい家」「あの家は大きい」「大きくなる」「大きかった」のように活用があるが、「大きな」は「大きな家」「大きな打撃を受けた」のように体言の前にしか使わない。◇「大きい顔」と「大きな顔」とでは、前者は事実としての広さ、大きさを表しているが、後者は「大きな顔をする」のように主観的・心理的な判断を表す傾向がある。◇「大きな希望がわいてくる」「大きな過ちを犯した」など、抽象的な事柄を表す名詞にかかるときは、「大きい」よりも「大きな」を使うことが多い。これも「大きな」の右のような特徴による。

おおき‐な【大きな】おほき‐🔗🔉

おおき‐な【大きな】おほき‐ [形動]《形容動詞「おおきなり」の連体形「おおきなる」の音変化》(1)容積・面積が広い空間・場所を占めるさま。「―箱」「―池」↔小さな。(2)数・量が多いさま。「―音」↔小さな。(3)程度がはなはだしいさま。「―格差」↔小さな。(4)規模が並を超えているさま。また、範囲の広いさま。「―計画」「問題の―とらえ方」↔小さな。(5)重大・重要なさま。「―原因となっている」↔小さな。(6)年長であるさま。「―息子」↔小さな。(7)大げさであるさま。また、いばっているさま。「―ことを言う」「―態度」→大きい[用法]◆「声の大きな人」のように、述語としても用いられるので、形容動詞と認められる。連体形だけが用いられる。

大きな御世話(おせわ)🔗🔉

大きな御世話(おせわ) よけいなおせっかい。他人の助言や手助けを拒絶するときに言う。

大きな顔(かお)🔗🔉

大きな顔(かお) いばった顔つき・態度。また、平然とした顔つき・態度。大きな面(つら)。「怠けてばかりいるくせに―をしている」

大きな口をき・く🔗🔉

大きな口をき・く 偉そうなことを言う。大口をたたく。「何もしないのに―・くな」

おおき‐に【大きに】おほき‐🔗🔉

おおき‐に【大きに】おほき‐ 《形容動詞「おおきなり」の連用形から》[一][副](1)大いに。たいへん。たいそう。「―ご苦労だった」「それは―ありそうなことだ」(2)(相づちを打つときに用いる)なるほど。全く。「―そうだね」〈山本有三・波〉[二][感]関西地方で、おおきにありがとう、の意で使う語。

大きにお世話お茶でもあがれ🔗🔉

大きにお世話お茶でもあがれ 他人のおせっかいをばかにしていう語。よけいなお世話。「酒を呑まうがのむめえが、おれが口だから勝手だによ、―」〈人・娘節用・後〉

おおき‐やか【大きやか】おほき‐🔗🔉

おおき‐やか【大きやか】おほき‐ [形動][文][ナリ]大きなさま。いかにも大きく感じられるさま。「―ではあってもはなはだしく高くなく」〈藤村・夜明け前〉

おお・し【大し】おほし🔗🔉

おお・し【大し】おほし [形ク]《「多い」と同語源》大きい。また、偉大である。連体形「おおき」、また、その音変化「おおい」が接頭語として用いられるほか、形容動詞語幹としても用いられた。→大(おお)い →大き

おお‐だら【大だら】おほ‐🔗🔉

おお‐だら【大だら】おほ‐ 《「大だんびら」の略》幅の広い太刀。「―腰にぼっこむところを」〈浄・浪花鑑〉

おおつごもり【大つごもり】おほつごもり🔗🔉

おおつごもり【大つごもり】おほつごもり 樋口一葉の小説。明治二七年(一八九四)発表。大みそかを背景に、女中奉公をしている薄幸の娘お峰の哀感を描く。

おおっ‐ぴら【大っぴら】おほつ‐🔗🔉

おおっ‐ぴら【大っぴら】おほつ‐ [形動]《「おおびら」の促音添加》(1)人目をはばからないさま。隠しだてのないさま。「―に行動する」「―には言えない話」(2)表ざたになるさま。「事件が―になる」

おお‐どろ【大どろ】おほ‐🔗🔉

おお‐どろ【大どろ】おほ‐ 歌舞伎下座音楽で、大太鼓を長ばちで小刻みに打つ鳴り物。幽霊・妖怪・神仏などの出現する場面の幕切れや、つなぎに用いる。大どろどろ。↔うすどろ。

おお‐ばね【大羽】おほ‐🔗🔉

おお‐ばね【大羽】おほ‐ 鳥の羽毛のうち、綿羽(めんう)でなく、皮膚に植わっている羽。羽軸に沿って羽枝が密生している羽。

おお‐ハルシャぎく【大ハルシャ菊】おほ‐🔗🔉

おお‐ハルシャぎく【大ハルシャ菊】おほ‐ コスモスの別名。

おお‐パンダ【大パンダ】おほ‐🔗🔉

おお‐パンダ【大パンダ】おほ‐ ジャイアントパンダ。→パンダ(1)

おお‐びき【大引き】おほ‐🔗🔉

おお‐びき【大引き】おほ‐ (1)床板および根太を支える横材。尾引き。(2)めくりカルタを三人でするとき、最後に札をめくる番に当たる者。「ことに拙者は―でござれば」〈黄・孔子縞〉

おお‐びけ【大引け】おほ‐🔗🔉

おお‐びけ【大引け】おほ‐ (1)取引所での最終の立ち会い。証券取引所のように午前と午後に分けて立ち会いが行われる場合、通常は午後のものをさす。また、その際に成立した値段。引け。↔寄り付き。(2)昔、遊郭で、その日の営業を終え、消灯して大戸を閉じること。江戸新吉原では午前二時ごろ。

おおびけ‐ねだん【大引け値段】おほびけ‐🔗🔉

おおびけ‐ねだん【大引け値段】おほびけ‐ 大引け(1)に成立した値段。引け値。引け相場。終わり値。↔寄り付き値段。

おお‐びら【大びら】おほ‐🔗🔉

おお‐びら【大びら】おほ‐ [形動][文][ナリ]「大っぴら」に同じ。「芸者の方が―で、面倒臭くなくって」〈荷風・つゆのあとさき〉

おお‐ぶき【大×】おほ‐🔗🔉

おお‐ぶき【大×おほ‐ 着物の裾や袖口の裏地を大きく折り返して表地に縫いつけ、縁のようにしたもの。花嫁衣装の打掛などにみられる。

おお‐べし【大×】おほ‐🔗🔉

おお‐べし【大×おほ‐ 能の囃子事(はやしごと)の一。笛を主に、大鼓(おおつづみ)・小鼓・太鼓で演奏する。大(おおべしみ)の面をつける天狗(てんぐ)・魔王などの登場時に用い、歌舞伎の時代だんまりにも用いる。

おお‐まか【大まか】おほ‐🔗🔉

おお‐まか【大まか】おほ‐ [形動][文][ナリ]細かいことにこだわらずに物事を済ませるさま。また、緻密(ちみつ)でないさま。おおざっぱ。「―な見積もりを立てる」「万事に―な仕事ぶり」 [派生]おおまかさ[名]

おお‐やすみどの【大△安殿】おほ‐🔗🔉

おお‐やすみどの【大安殿】おほ‐ 大極殿(だいごくでん)の古称。一説に、紫宸殿(ししんでん)をさすという。おおあんどの。

おお‐よしきり【大×葦切】おほ‐🔗🔉

おお‐よしきり【大×葦切】おほ‐ ヒタキ科ウグイス亜科の鳥。全長一九センチくらいで、全体に淡褐色。淡い眉斑(びはん)がある。日本へは夏鳥として渡来し、葦原などで繁殖。鳴き声から、行々子(ぎようぎようし)ともよばれる。《季 夏》

おお‐らか【大らか・多らか】おほ‐🔗🔉

おお‐らか【大らか・多らか】おほ‐ [形動][文][ナリ](1)心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。「気持ちを―にする」「―な話しぶり」(2)(多らか)分量が多いさま。たくさん。「打ち蒔きの米(よね)を―にかきつかみて」〈今昔・二七・三〇〉 [派生]おおらかさ[名]

だい【大】🔗🔉

だい【大】 [名・形動](1)形・規模・数量などの大きいこと。また、そのさま。「声を―にする」↔小。(2)程度のはなはだしいこと。また、そのさま。「責任は―である」(3)その社会で水準以上にすぐれていること。盛んなこと。りっぱなこと。また、そのさま。「僅か一代で今日の―を為したという」〈島木健作・生活の探求〉(4)「大の月」に同じ。↔小。(5)同名の父子のうち、父のほうを示す。「―デュマ」↔小。(6)田畑の面積の単位。太閤検地以前は二四〇歩(ぶ)。以後は二〇〇歩。(7)「大学」の略。「小・中・高・―」(8)物を表す語の下に付いて、それとほぼ同じ大きさであることを表す。「こぶし―の石」「実物―に作る」「等身―の像」(9)名詞・形容動詞に付いて接頭語的に用いる。㋐数量や形・規模などが大きい意を表す。「―豊作」「―庭園」「―辞典」「―洪水」㋑(9)㋐の意に加えて尊敬または賛美する意を表す。「―先輩」「―僧正」㋒状態や程度を表す語に付いて、そのさまがはなはだしい意を表す。「―好き」「―混乱」「―失敗」→大の

大なり小なり🔗🔉

大なり小なり 大きくても小さくても。程度の差こそあれ。多かれ少なかれ。「―人には欠点がある」

大の虫を生かして小の虫を殺す🔗🔉

大の虫を生かして小の虫を殺す やむをえない場合は、大きなものを救うために小さなものを犠牲にするたとえ。

大は小を兼ねる🔗🔉

大は小を兼ねる 大きいものは、小さいものの役目もすることができる。

だい‐あく【大悪】🔗🔉

だい‐あく【大悪】 大きな悪事。極悪(ごくあく)。また、大悪人。「―無道(ぶどう)」↔小悪。

だい‐あじゃり【大×阿×闍×梨】🔗🔉

だい‐あじゃり【大×××梨】 (1)密教で、伝法灌頂(かんじよう)を授ける資格をもつ阿闍梨。灌頂の師。(2)両部曼荼羅(まんだら)の諸仏を供養する法会の導師。

だい‐あらかん【大×阿羅漢】🔗🔉

だい‐あらかん【大×阿羅漢】 阿羅漢の中で最もすぐれた者。また、阿羅漢の尊称。

たい‐あん【大安】🔗🔉

たい‐あん【大安】 暦注の六曜の一。万事によいとされる日。大安日。「―吉日」

だいあん‐じ【大安寺】🔗🔉

だいあん‐じ【大安寺】 奈良市大安寺町にある高野山真言宗の別格本山。南都七大寺の一。推古天皇二五年(六一七)聖徳太子の発願で建立された熊凝精舎(くまごりしようじや)に始まると伝え、その後、十市郡に移り百済(くだら)大寺、高市郡に移り高市大寺、のち大官大寺と改称。霊亀二年(七一六)平城京に移り、大安寺となった。奈良時代、三論宗の根本道場として道慈などが活躍。東大寺に次ぐ大寺で、南大寺とも称された。中世以降、衰微。

だいアンティル‐しょとう【大アンティル諸島】‐シヨタウ🔗🔉

だいアンティル‐しょとう【大アンティル諸島】‐シヨタウ 《Greater Antilles》西インド諸島の西部から中部を占める諸島。キューバ・ジャマイカ・イスパニョーラ・プエルトリコなどの島々からなる。

たい‐あんでん【大安殿】🔗🔉

たい‐あんでん【大安殿】 ⇨おおやすみどの

たい‐い【大医】🔗🔉

たい‐い【大医】 非常にすぐれた医者。名医。「竜動(ロンドン)より―某を招て」〈織田訳・花柳春話〉

たい‐い【大尉】‐ヰ🔗🔉

たい‐い【大尉】‐ヰ (1)軍人の階級の一。尉官の最上位で、少佐の下、中尉の上の位。旧海軍では「だいい」と称した。(2)太政(だいじよう)大臣の唐名。(3)古代中国の武官名。正しくは「太尉」。

たい‐い【大意】🔗🔉

たい‐い【大意】 (1)文章で、言おうとしている要点。大体の意味。おおよその趣旨。「―をとらえる」(2)雄大な考え、または意図。大志。「―は人おのおのにある」〈藤村・夜明け前〉

だい‐いとく【大威徳】‐ヰトク🔗🔉

だい‐いとく【大威徳】‐ヰトク 「大威徳明王」の略。

だいいとく‐みょうおう【大威徳明王】ダイヰトクミヤウワウ🔗🔉

だいいとく‐みょうおう【大威徳明王】ダイヰトクミヤウワウ 《梵Yamāntakaの訳》五大明王の一。本地は阿弥陀如来で、西方を守護して、人々を害する毒蛇・悪竜や怨敵(おんてき)を征服するという。頭・腕・脚が六つずつあり、剣・鋒(ほう)・輪・杵(しよ)を持ち、怒りの形相をして火炎に包まれ、水牛に乗る姿の像が多い。閻曼徳迦(えんまんとくか)。六足尊。

たいいのむすめ【大尉の娘】タイヰのむすめ🔗🔉

たいいのむすめ【大尉の娘】タイヰのむすめ 《原題、(ロシア)Kapitanskaya dochka》プーシキンの歴史小説。一八三六年刊。プガチョフの反乱を背景に、司令官の娘マリアと士官グリニョフとの恋など、さまざまな事件を、グリニョフの手記のかたちで描く。

たい‐いん【大隠】🔗🔉

たい‐いん【大隠】 悟りきっていて、俗事に心を乱されない隠者。

大隠は市(いち)に隠る🔗🔉

大隠は市(いち)に隠る 《王康「反招隠詩」から》真の隠者は、人里離れた山中などに隠れ住まず、かえって俗人にまじって町中で超然と暮らしているということ。大隠は朝市(ちようし)に隠る。

だいいん‐くん【大院君】ダイヰン‐🔗🔉

だいいん‐くん【大院君】ダイヰン‐ 朝鮮、李朝における国王の実父の尊号。

だいいんくん【大院君】ダイヰンクン🔗🔉

だいいんくん【大院君】ダイヰンクン一八二〇〜一八九八]朝鮮李朝末の王族・政治家。李太王の父。本名、李(りしおう)。李太王初期に権力を握ったが、極端な排外鎖国政策と天主教迫害で外国の干渉を受け、また皇后閔妃(びんひ)一派と争って敗れ、失脚した。

たい‐う【大雨】🔗🔉

たい‐う【大雨】 おおあめ。豪雨。

だい‐うちゅう【大宇宙】‐ウチウ🔗🔉

だい‐うちゅう【大宇宙】‐ウチウ 《macrocosm》宇宙そのもの。人間と宇宙とに類比関係があると考える立場から、人間を小宇宙とするのに対していう。

だいうん‐いん【大雲院】‐ヰン🔗🔉

だいうん‐いん【大雲院】‐ヰン 京都市東山区にある浄土系の単立の寺。山号は竜池山。天正一五年(一五八七)織田信長・信忠の菩提(ぼだい)を弔うため、正親町(おおぎまち)天皇の勅により、二条御池御所の地に貞安が創建。のち、豊臣秀吉が寺町通に移し、昭和四八年(一九七三)現在地に移転。境内に石川五右衛門の墓がある。

だい‐うんが【大運河】🔗🔉

だい‐うんが【大運河】 中国の東部、天津から黄河・揚子江を横切り、杭州まで縦貫する運河。全長約一八〇〇キロ。隋の煬帝(ようだい)の時に開かれ、元代に完成。万里の長城とともに中国の二大土木事業といわれる。

だいうん‐じ【大雲寺】🔗🔉

だいうん‐じ【大雲寺】 中国、唐の則天武后が諸州に建立した寺。日本の国分寺はこれをならったものといわれる。

だい‐え【大△衣】🔗🔉

だい‐え【大衣】 《「たいえ」とも》三衣(さんえ)の一。九条ないし二五条の袈裟(けさ)。僧伽梨(そうぎやり)

だいえい【大永】🔗🔉

だいえい【大永】 《「たいえい」とも》室町後期、後柏原・後奈良天皇の時の年号。一五二一年八月二三日〜一五二八年八月二〇日。

だい‐えいだん【大英断】🔗🔉

だい‐えいだん【大英断】 重要な決定をする際に下す、非常にすぐれた決断。

だいえい‐ていこく【大英帝国】🔗🔉

だいえい‐ていこく【大英帝国】 イギリス本国とその自治領・植民地を含めた称。一七世紀から用いられ、現在ではその大半が独立し、一部を除いてイギリス連邦を構成。イギリス帝国。

だいえい‐はくぶつかん【大英博物館】‐ハクブツクワン🔗🔉

だいえい‐はくぶつかん【大英博物館】‐ハクブツクワン 《British Museum》ロンドンにある国立博物館。一七五九年に開館。エジプト・ギリシア・アジア各地の美術品・文化史資料を所蔵。古文書・古版本を収蔵する図書館は、一九七二年に分離して大英図書館となった。

たい‐えつ【大悦】🔗🔉

たい‐えつ【大悦】 大きな喜び。大喜び。「―至極に存じます」

だいえつ【大越】ダイヱツ🔗🔉

だいえつ【大越】ダイヱツ 中国から独立した後のベトナムで用いられた国号。李朝時代の一〇五四年から、阮(げん)朝成立後の一八〇四年に越南と改められるまで使用された。ダイベト。

だいえん【大宛】ダイヱン🔗🔉

だいえん【大宛】ダイヱン 中国漢代、西域のフェルガナ盆地にあったイラン系民族の国名。また、その地域名。名馬といわれる汗血馬(かんけつば)の産地で、漢の武帝はこれを得るために遠征を行った。

だい‐おん【大△陰・△太△陰】🔗🔉

だい‐おん【大陰・陰】 暦注の八将神の一。土星の精で、太歳神の皇妃という。この神の方角に向かって嫁取り・出産することを忌む。大陰神。

だい‐きゅうし【大×臼歯】‐キウシ🔗🔉

だい‐きゅうし【大×臼歯】‐キウシ 小臼歯の奥にある臼歯。上下左右に三本ずつある永久歯で、いちばん奥のものが親知らずとよばれる。

たい‐した【大した】🔗🔉

たい‐した【大した】 [連体](1)程度がはなはだしいさまをいう語。非常な。たいへんな。度はずれた。「―ものだ」「―数にのぼる」(2)あとに打消しの語を伴って、特に取り立てて言うほどのことではないという気持ちを表す。それほどの。「―ことはない」「―用事ではない」

たい‐して【大して】🔗🔉

たい‐して【大して】 [副](1)(あとに打消しの語を伴って)特に問題にする程度ではないさま。さほど。それほど。「―気にかけてはいない」(2)程度のはなはだしいさま。大いに。「角力になりましてからは―惣次郎も贔屓(ひいき)にして」〈円朝・真景累ヶ淵〉

だいスンダ‐れっとう【大スンダ列島】‐レツタウ🔗🔉

だいスンダ‐れっとう【大スンダ列島】‐レツタウ インドネシアのスンダ列島の西半部の称。スマトラ・ジャワ・ボルネオ・スラウェシ各島と付属島からなる。

だい‐それた【大それた】🔗🔉

だい‐それた【大それた】 [連体]身分・常識などから大きく外れているさま。とんでもない。度外れた。「―考えを抱く」「―罪を犯す」

だい‐デュマ【大デュマ】🔗🔉

だい‐デュマ【大デュマ】 ⇨デュマ[一]

だいドイツ‐しゅぎ【大ドイツ主義】🔗🔉

だいドイツ‐しゅぎ【大ドイツ主義】 一九世紀、オーストリアを主体として、ほぼ旧神聖ローマ帝国の全領域を統合するドイツを建設しようとする立場。プロイセンを中心に統一をはかろうとする小ドイツ主義に対する。

たいに【△大為×爾】たゐに🔗🔉

たいに【大為×爾】たゐに 仮名文字を習得するための、同じ仮名を二度用いないで四七字全部を使った五・七調の歌。「あめつちの詞(ことば)」に次いで作られ、「いろは歌」に先行するものと考えられている。源為憲(みなもとのためのり)の「口遊(くちずさみ)」にみえる。「たゐにいて(田居に出で)なつむわれをそ(菜摘む我をぞ)きみめすと(君召すと)あさりおひゆく(あさり追ひ行く)やましろの(山城の)うちゑへるこら(打ち酔へる子等)もはほせよ(藻は干せよ)えふねかけぬ(え舟繋けぬ)」

だい‐の【大の】🔗🔉

だい‐の【大の】 [連体](1)大きな。りっぱな。一人前の。「―おとなが涙を流す」(2)非常な。たいへんな。「―仲よし」

だいの‐おとこ【大の男】‐をとこ🔗🔉

だいの‐おとこ【大の男】‐をとこ 一人前の男。成人した男。「―のすることではない」

だい‐の‐じ【大の字】🔗🔉

だい‐の‐じ【大の字】 「大」という字。また、その形に似たもの。特に、両手両足を広げて寝た形。「芝生に―になる」

だい‐の‐つき【大の月】🔗🔉

だい‐の‐つき【大の月】 一か月の日数が陽暦で三一日、陰暦で三〇日の月。↔小(しよう)の月。

だい‐ブリテン【大ブリテン】🔗🔉

だい‐ブリテン【大ブリテン】 ⇨グレートブリテン

だい‐マゼランうん【大マゼラン雲】🔗🔉

だい‐マゼランうん【大マゼラン雲】 南天の旗魚(かじき)座にある棒渦巻き銀河。地球からの距離一六万光年。

だい‐リーガー【大リーガー】🔗🔉

だい‐リーガー【大リーガー】 《major-leaguer》大リーグの選手。

だい‐リーグ【大リーグ】🔗🔉

だい‐リーグ【大リーグ】 《major league》米国プロ野球の最上位リーグ。ナショナル‐リーグ一四チームとアメリカン‐リーグ一四チームで構成される。メジャーリーグ。

ひ‐さめ【△大雨・△甚雨】🔗🔉

ひ‐さめ【大雨・甚雨】 おおあめ。ひどい雨。「大風―に避らず」〈武烈紀〉

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[音]タイ    ダイ    タ [訓]おお‐きい    おお‐いに    おお [部首]大 [総画数]3 [コード]区点    3471      JIS   4267      S‐JIS 91E5 [分類]常用漢字 [難読語] →あまてらす‐おおみかみ【天照大神・天照大御神】いん‐だいなごん【尹大納言】うし【大人】おおあなむち‐の‐かみ【大己貴神】おおい【大炊】おおい‐ぎみ【大君】おおい‐こ【大子】おおい‐もうちぎみ【大臣】おおい‐ものもうすつかさ【大納言】おお‐え【大兄】おお‐おそどり【大軽率鳥】おお‐おみ【大臣】おお‐かながい【大金書・大金貝】おお‐かわ【大鼓・大革】おおき‐おおいどの【太政大臣】おおき‐おおいもうちぎみ【太政大臣】おおき‐おとど【太政大臣】おおく‐の‐ひめみこ【大伯皇女・大来皇女】おお‐くび【大領・衽】おおこうち【大河内】おお‐ごまだら【大胡麻斑蝶】おお‐さき【大前・大前駆】おお‐さび【大皺】おおしま【大島】おお‐すかしば【大透翅蛾】おおだて【大館】おお‐ちから【大税】おお‐つかさ【大学寮】おお‐と【大門】おおとうのみやあさひのよろい【大塔宮曦鎧】おお‐どこ【大所】おおとなぶら【大殿油】おおとの‐ほがい【大殿祭】おおなむち‐の‐かみ【大己貴神・大穴牟遅神】おお‐なめ【大滑】おお‐なめ【大嘗】おお‐にえ【大嘗】おおばみ‐だけ【大喰岳】おおひと‐おんせん【大仁温泉】おおひるめ‐の‐むち【大日貴】おお‐ぶき【大おお‐べし【大おおぼけ‐こぼけ【大歩危小歩危】おお‐まえつぎみ【大臣】おおまが‐とき【大禍時】おおま‐ざき【大間崎】おおまつりごと‐の‐おおまつぎみ【太政大臣】おおみ【大忌】おお‐み【大御】おお‐みこともち【大宰】おおみこともち‐の‐かみ【大宰帥】おおみこともち‐の‐つかさ【大宰府】おお‐みずあお【大水青蛾】おおみわ‐じんじゃ【大神神社】おお‐む【御・大御】おお‐もうちぎみ【大臣】おお‐や【大矢・大箭】おおや【大谷】おお‐やけ【大宅】おおやまくい‐の‐かみ【大山咋神】おおやまつみ‐の‐かみ【大山祇神・大山津見神】おお‐よそ【大凡・凡】おお‐わだ【大曲】おお‐ん【御・大御】おお‐んべ【大嘗】おが【大鋸】おさらぎ‐じろう【大仏次郎】おとど【大殿・大臣】おとな【大人】おに‐やんま【鬼蜻・馬大頭】おはら【大原】おひょう【大鮃】お‐み【御御・大御】おろ‐ち【大蛇】おん‐たい【御大】かかあ‐だいみょうじん【嚊大明神】ががんぼ【大蚊】かつ‐だい【闊大】かぶつち‐の‐たち【頭椎の大刀・頭槌の大刀】きょう‐だい【矜大】くぶつち‐の‐たち【頭椎の大刀・頭槌の大刀】けや‐の‐おおと【芥屋大門】ごこ‐たいふ【五大夫】ごだいりきこいのふうじめ【五大力恋緘】コニオルク【大后】ささげ【豆・大角豆】さぶらい‐だいしょう【侍大将】しま‐ばえ【縞蠅・大麻蠅】じんだい‐じ【深大寺】タークー【大沽】タージー【ペルシアTāzi】ター‐スーシー【大四喜】だい‐おん【大陰・太陰】たいきゅう【大邱】たいげん【大元帥】たい‐こ【大賈】だい‐こ【大根】だいこく‐こがね【大黒金亀子】たいしき‐ちょう【太食調・大食調】だいじっきょう【大集経】だい‐しゅ【大衆】たい‐しょう【大檣】だいじょう‐え【大嘗会】たいしょかん【大織冠】たい‐じん【大人】だい‐スーシー【大四喜】たい‐せち【大切】だい‐せん【大山】たい‐そう【大棗】たい‐そう【大簇・太簇】だいだ‐ぼっち【大太法師】たい‐ち【大痴・大癡】だい‐ちん【大椿】だい‐てん【大篆】たい‐とう【大纛】だい‐とこ【大徳】たいと‐ごめ【大唐米】たい‐な【大儺】たいに【大為爾】たい‐はい【大旆】だいはつねはんぎょう【大般涅槃経】だいひ‐さ【大悲者】だい‐ひつ【大弼】だいびゃく‐ごしゃ【大白牛車】たい‐ふ【大輔・大副】たい‐ぼん【大犯】だいみょう‐せせり【大名蝶】だいもつ‐の‐うら【大物浦】だいや‐がわ【大谷川】たいゆ‐れい【大嶺】だ‐たい【大体】だ‐だいこ【大太鼓】たち【太刀・大刀】たゆう【大夫・太夫】たら【鱈・大口魚】てん‐だい【椽大】なめ‐いし【大理石】にん‐にく【大蒜・葫】はら【大角】ひ‐さめ【大雨・甚雨】ひめ‐もうちぎみ【姫大夫】ぼう‐だい【厖大・尨大】まえ‐つ‐きみ【公卿・卿・大夫】メリヤス【スペインmedias;ポルトガルmeias】やまた‐の‐おろち【八岐大蛇】やまと【大和・倭】

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