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うし【大人】🔗⭐🔉振
うし [1] 【大人】
(1)貴人・富者などを敬っていう語。「太子に啓して曰く,―何ぞ憂へますこと甚しき/日本書紀(履中訓)」
(2)師や学者または先人を尊敬していう語。「今茲(ココ)に開ける梅暦は為永―の吉書始めにして/人情本・梅児誉美(後)」
おお-にんずう【大人数】🔗⭐🔉振
おお-にんずう オホ― [3] 【大人数】
〔「おおにんず」とも〕
人数が多いこと。大勢。多人数。
⇔小人数
「―で押しかける」
おとな【大人】🔗⭐🔉振
おとな [0] 【大人】
(1)十分に成長して,一人前になった人。成人。
⇔こども
「―になる」
(2)考え方や態度が一人前であること。青少年が老成していること。「年は若いが,なかなか―だ」「君の考えもだいぶ―になったね」
(3)元服をすませた人。成人。「―になり給ひて後は,ありしやうに,御簾(ミス)の内にも入れ給はず/源氏(桐壺)」
おとな-げ【大人気】🔗⭐🔉振
おとな-げ [0] 【大人気】
(下に打消の語を伴って)おとならしさ。おとなとしての落ち着きや分別。「―のない行為」
→おとなげない
おとな-ごと【大人事】🔗⭐🔉振
おとな-ごと 【大人事】
天然痘。「―ヲスル/日葡」
おとな-なみ【大人並(み)】🔗⭐🔉振
おとな-なみ [0] 【大人並(み)】
子供であるが,大人同様であること。「この子も背丈だけは―だ」
おとなおとな・し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとなおとな・し 【大人大人し】 (形シク)
(1)いかにも大人らしい。大人びて落ち着いている。「かたちもいと―・しうきよげなり/宇津保(国譲下)」
(2)年輩である。「綾ゆるされぬは例の―・しきは,無紋の青色/紫式部日記」
おとなげ-な・い【大人気ない】🔗⭐🔉振
おとなげ-な・い [5] 【大人気ない】 (形)[文]ク おとなげな・し
大人としての思慮分別がない。大人らしくない。「子供を相手に―・いことをする」
[派生] ――さ(名)
おとな-し・い【大人しい】🔗⭐🔉振
おとな-し・い [4] 【大人しい】 (形)[文]シク おとな・し
〔「おとな(大人)」の形容詞化〕
(1)性格が穏やかで素直だ。落ち着いて静かだ。「―・く話し合う」
(2)派手でなく落ち着いていて好ましい。「―・いデザイン」
(3)大人である。年長である。「年も―・しかんなり/平家 12」
(4)いかにも年長者らしい。「かしこなる―・しき人して,書かせてあり/蜻蛉(上)」
(5)大人っぽい。大人びている。「世の常の十四,五よりは―・しく/平家 12」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
おとな-じ・みる【大人じみる】🔗⭐🔉振
おとな-じ・みる [5] 【大人じみる】 (動マ上一)
大人のような様子になる。大人っぽくなる。「―・みた口をきく」
おとなし-やか【大人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし-やか [4] 【大人しやか】 (形動)[文]ナリ
(1)落ち着いて穏やかなさま。「―な女性」
(2)年長者らしくしっかりしているさま。「あはれ―ならんものの,聖の行きあはん所まで六代を具せよといへかし/平家 12」
(3)(年齢の割に)大人びているさま。一人前の大人であるさま。「しるしに柳を植ゑて賜はり候へと,―に申し/謡曲・隅田川」
おとな-だ・つ【大人立つ】🔗⭐🔉振
おとな-だ・つ 【大人立つ】 (動タ四)
いかにも年長者らしくみえる。「受領など―・ちぬるも/枕草子 58」
おとなっ-ぽ・い【大人っぽい】🔗⭐🔉振
おとなっ-ぽ・い [5] 【大人っぽい】 (形)
大人のようである。大人のように見える。「―・い服装」
おとな-はずか・し【大人恥づかし】🔗⭐🔉振
おとな-はずか・し ―ハヅカシ 【大人恥づかし】 (形シク)
大人の方が顔負けするくらいに大人びている。「世之介十二より声も替りて―・しくはづるとはなくに/浮世草子・一代男 1」
おとな・びる【大人びる】🔗⭐🔉振
おとな・びる [4] 【大人びる】 (動バ上一)[文]バ上二 おとな・ぶ
(1)年をとって,だんだん大人らしくなる。「学校を出たら急に―・びてきた」
(2)相当の年配になる。年が老ける。「―・び給へれどなほ花やぎたる所つきて/源氏(柏木)」
おとな-ぶ・る【大人ぶる】🔗⭐🔉振
おとな-ぶ・る [4] 【大人ぶる】 (動ラ五[四])
いかにも大人のように振る舞う。「―・った態度」
たい-じん【大人】🔗⭐🔉振
たい-じん [0] 【大人】
(1)体の大きい人。巨人。
(2)おとな。だいにん。
(3)徳の高い人。度量のある人。人格者。大物。「―の風格がある」
(4)身分・地位の高い人。「政治界の―とならんか/福翁自伝(諭吉)」
(5)師匠・学者を敬っていう語。うし。
たいじん=は大耳(オオミミ)🔗⭐🔉振
――は大耳(オオミミ)
度量のある人は細かなことをいろいろ聞きとがめない。大名は大耳。
たいじん=は赤子(セキシ)の心を失わず🔗⭐🔉振
――は赤子(セキシ)の心を失わず
〔孟子(離婁下)〕
(1)高徳の人は,純粋な心をいつまでも失わない。
(2)徳のある君主は,民のことを常に心にかけ,その気持ちを理解している。
たいじん-くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん-くんし [5] 【大人君子】
度量が広く徳の高い人。
たいじん-こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん-こく [3] 【大人国】
大きな体をした人間が住んでいるという想像上の国。巨人国。
だい-じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい-じんぶつ [3] 【大人物】
品性に優れ,度量が広い偉大な人物。
⇔小人物
だい-にん【大人】🔗⭐🔉振
だい-にん [0] 【大人】
おとな。風呂屋などの料金の区別に用いる場合は,中学生以上をいう。たいじん。
→中人(チユウニン)
→小人(シヨウニン)
おとな【大人】(和英)🔗⭐🔉振
だいじんぶつ【大人物】(和英)🔗⭐🔉振
だいじんぶつ【大人物】
a great man.
大辞泉の検索結果 (21)
うし【大=人】🔗⭐🔉振
うし【大=人】
(1)学者や師匠を敬っていう語。先生。たいじん。「県居(あがたい)の―(=賀茂真淵)」「与謝野の―(=与謝野鉄幹)」(2)領主、また、主人や貴人の尊称。「瑞歯別皇子(みつはわけのすめみこ)、太子に啓して曰く、―何ぞ憂ふること甚しき」〈履中紀〉
おお‐にんずう【大人数】おほ‐🔗⭐🔉振
おお‐にんずう【大人数】おほ‐
人数の多いこと。また、多くの人。多人数。おおにんず。
おとな【大‐人】🔗⭐🔉振
おとな【大‐人】
(1)成長して一人前になった人。㋐一人前の年齢に達した人。「入場料―二〇〇円、子供一〇〇円」↔子供。㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「―としての自覚」「青臭いことを言ってないでもっと―になれ」㋒昔は、元服後の男子、裳着(もぎ)を済ませた女子。「―になり給ひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れ給はず」〈源・桐壺〉(2)一族・集団の長や、年配で、主だった人。長(おさ)。頭(かしら)。女房の頭、武家の譜代の老臣、大小名の家老・宿老・年寄などの類。「父(てて)は、ただ我を―にしすゑて」〈更級〉「資賢卿(すけかたのきやう)はふるい人、―にておはしき」〈平家・二〉
[類語]((1))成人・社会人・大人(だいにん)・成丁(せいてい)・成年・丁年(ていねん)・壮年・一人前・分別盛り・訳知り・アダルト
おとなおとな・し【大‐人大‐人し】🔗⭐🔉振
おとなおとな・し【大‐人大‐人し】
[形シク]《形容詞「おとなし」を強めていう語》いかにも大人らしい思慮分別がある。いかにも大人びている。「御ぐし掻きくだし給へと、―・しうつくろへど」〈落窪・一〉
おとなげ‐な・い【大‐人気無い】🔗⭐🔉振
おとなげ‐な・い【大‐人気無い】
[形][文]おとなげな・し[ク]大人らしい思慮分別に欠けている。幼稚でみっともない。「―・いことを言う」
おとな‐ごころ【大‐人心】🔗⭐🔉振
おとな‐ごころ【大‐人心】
大人のように落ち着いた心。世なれた心。
おとな‐し・い【大‐人しい】🔗⭐🔉振
おとな‐し・い【大‐人しい】
[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》(1)性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で―・い子」「―・く従う」(2)騒いだりしないで、静かなさま。「もう少し―・くしていなさい」(3)色・柄などが落ち着いた感じがするさま。また、大胆さがあまり感じられないさま。「―・い色合い」(4)大人びている。大人っぽい。「年のほどよりはいと―・しく」〈紫式部日記〉(5)思慮分別のある年長者らしい。主だっている。「―・しき侍(さぶらひ)どもをば、太政大臣、左大臣、大納言になし」〈保元・中〉
[派生]おとなしげ[形動]おとなしさ[名]
[類語]((1))温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・穏和・おだやか・物静か・おとなしやか・控えめ・内気
おとな‐じ・みる【大‐人染みる】🔗⭐🔉振
おとな‐じ・みる【大‐人染みる】
[動マ上一]子供なのに言動が大人のようである。大人っぽくなる。「―・みたことを言う」
おとなし‐やか【大‐人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし‐やか【大‐人しやか】
[形動][文][ナリ](1)性質や態度が落ち着いていて穏やかなさま。「―な話し方」(2)大人びているさま。「あけて御覧ずれば…と、よに―に書き給へり」〈平家・一二〉(3)年長者らしくしっかりしているさま。「容儀、事柄―にて、大将軍なりとぞみえし」〈保元・上〉
おとな‐だ・つ【大‐人立つ】🔗⭐🔉振
おとな‐だ・つ【大‐人立つ】
[動タ四]大人びて見える。年配に見える。「受領(ずりやう)など―・ちぬるも、ふくらかなるぞよき」〈枕・五八〉
おとなっ‐ぽ・い【大‐人っぽい】🔗⭐🔉振
おとなっ‐ぽ・い【大‐人っぽい】
[形]外見や態度などが実際よりも大人に見える。「服装が急に―・くなる」↔子供っぽい。
[派生]おとなっぽさ[名]
おとな‐なみ【大‐人並(み)】🔗⭐🔉振
おとな‐なみ【大‐人並(み)】
[名・形動]子供ではあるが大人と同等であること。また、そのさま。「―な(の)食欲」「言うことは―だ」
おとな・びる【大‐人びる】🔗⭐🔉振
おとな・びる【大‐人びる】
[動バ上一][文]おとな・ぶ[バ上二](1)外見や態度が大人らしくなる。一人前になる。「―・びた声」(2)かなりの年配になる。「まさご君の御乳母(めのと)、―・びにたれど、かたち宿徳(しうとく)にてあり」〈宇津保・国譲中〉
おとな‐ぶ・る【大‐人振る】🔗⭐🔉振
おとな‐ぶ・る【大‐人振る】
[動ラ五(四)]わざと大人のようなふりをする。「―・ったしぐさ」
たい‐じん【大人】🔗⭐🔉振
たい‐じん【大人】
(1)からだの大きい人。巨人。(2)一人前の人間。おとな。だいにん。↔小人(しようじん)。(3)徳の高いりっぱな人。度量のある人。大人物。「―の風格を備えた人」↔小人。(4)地位や身分の高い人。(5)父・師、その他の成人男子に対する敬称。うし。「―にも曾(かつ)て御覧に入れましたナ」〈魯庵・社会百面相〉
大人は大耳(おおみみ)🔗⭐🔉振
大人は大耳(おおみみ)
徳の高いりっぱな人は、聞く態度も大らかで、小事をいちいち耳にとめないこと。
大人は赤子(せきし)の心を失わず🔗⭐🔉振
大人は赤子(せきし)の心を失わず
《「孟子」離婁下から》高徳の人は、赤ん坊のように純粋な心をなくさないでいるということ。また、君主たる者は、赤子を慈しむように民心を大切にするということ。
たいじん‐くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん‐くんし【大人君子】
徳の高い人格者。
たいじん‐こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん‐こく【大人国】
巨大なからだの人ばかりが住むという想像上の国。巨人国。
だい‐じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい‐じんぶつ【大人物】
度量の大きな人物。偉大な人物。
だい‐にん【大人】🔗⭐🔉振
だい‐にん【大人】
(1)おとな。→中人(ちゆうにん) →小人(しようにん)(2)仏・菩薩(ぼさつ)のこと。「―の覚知する所なり」〈正法眼蔵・八大人覚〉
日本国語大辞典の検索結果 (33)
うし【大人・卿】🔗⭐🔉振
うし【大人・卿】
1 土地を領有し、または事物を主宰する人を尊敬していう語。*書紀‐神代下「大人、此をば于志(ウシ)と云ふ」
2 人を尊敬していう語。
貴人、富者あるいは父親などを尊敬していう語。*読・雨月物語‐蛇性の婬「こは大人(ウシ)の弟子の君にてます」
師匠、学者または先人を尊敬していう語。先生。*歌のしるべ「柿本の大人を歌の聖なりといひ」
3 (転じて、代名詞的に用い)相手を尊敬していう。*書紀‐用明二年四月(図書寮本訓)「今群臣(まちぎみたち)卿(ウシ)を図る」


おお‐にんずう【大人数】(おほ‥)🔗⭐🔉振
おお‐にんずう【大人数】(おほ‥)
(「おおにんず」とも)人数の多いこと。また、多くの人。大勢。
おとな【大人・乙名】🔗⭐🔉振
おとな【大人・乙名】
成人式(男は元服、女は裳着)を終えた男女一般をいう。
1 成人式を終えた者。成人。*源氏‐桐壺「おとなになり給ひてのちは」
2 成長した一人前の男女。特に小児に対比していうことが多い。*枕‐一〇七「産れたるちごのおとなになる程」
(乙名)かしら。おもだった者。
1 一族、集団のおもだった者。年長者。宿老。*平家‐二「資賢卿はふるい人、おとなにておはしき」
2 中世末、郷村の代表者。宮座を中心とする自治組織の指導者で、その数は村によって異なり、数人から十数人に及ぶ。*大乗院寺社雑事記‐延応四年二月二三日「今日郷民(ヲトナ)共召具参申」
3 中世末、座(ざ)の代表者。*大乗院寺社雑事記‐文正二年二月二四日「当門跡方真莚座〈略〉堅可致其沙汰之由、ヲトナ三人致請文了」
4 おもだった女房。物事をとりしきる女房。また、主婦。*枕‐一五八「さやうの事は、所のおとななどになりぬれば」
5 譜代の長老。家老、年寄、宿老など。*義経記‐二「遠侍にはおとな若きもの五十人ばかり」
6 江戸時代、肥前国長崎で町役人。一町に一人おき、長崎奉行に属して町内百般の事をつかさどった。町年寄。
7 召使の長。奴婢の長。作男や下男のかしら。*俳・新花摘「丈羽が家のおとななるもの来りて」


おとな【大人・温和】🔗⭐🔉振
おとな【大人・温和】
〔形動〕おとなしいこと、従順でおだやかなさまをいう幼児語。「おとなにしていなさい」
おとなおとな‐
し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとなおとな‐
し【大人大人し】
〔形シク〕いかにもおとなびている。おとならしく落ち着いている。*宇津保‐国譲下「いとおとなおとなしうきよげなり」

おとな‐くさ・い【大人臭い】🔗⭐🔉振
おとな‐くさ・い【大人臭い】
〔形口〕子供なのに、考え方や態度などが妙におとなのように感じられるさまである。
おとな‐く・れる【大人くれる】🔗⭐🔉振
おとな‐く・れる【大人くれる】
〔自ラ下一〕おとなのような態度や様子をする。ませる。*浄・曾我五人兄弟‐一「ひとめ見たやなつかしやと、おとなくれたる恋心」
おとな‐くろ
し【大人くろし】🔗⭐🔉振
おとな‐くろ
し【大人くろし】
〔形シク〕身なり、様子などがおとなのようである。*浄・最明寺殿百人上
‐女勢揃へ「よめりざかりの花づくし袖の重ねににほはせておとなくろしきかけゑぼし」


おとなげ‐な・い【大人気無い】🔗⭐🔉振
おとなげ‐な・い【大人気無い】
〔形口〕
おとなげな・し〔形ク〕おとならしい思慮、分別がない。つまらないことにむきになって、ばかげている。*平家‐七「わか殿原に争ひて、先をかけんもおとなげなし」
おとなげな‐さ(名)

おとな‐ごころ【大人心】🔗⭐🔉振
おとな‐ごころ【大人心】
おとなのように、落ち着いた心。世間の事に通じた心。
おとな‐し・い【大人しい・温和しい】🔗⭐🔉振
おとな‐し・い【大人しい・温和しい】
〔形口〕
おとな
し〔形シク〕(名詞「おとな(大人)」の形容詞化で、「大人」らしいが原義)
1 一族の長らしい、また、年長者らしい思慮、分別がある。おもだっている。年配である。*蜻蛉‐上「返りごとは、かしこなるおとなしき人して、書かせてあり」
2 成人している。おとなびている。一人前らしい。*源氏‐紅葉賀「今日よりは、おとなしくなり給へりや」
3 (温和)従順、温和である。穏やかである。落ち着いている。*虎清本狂言・猿座頭「そなたが何共いひだされぬが、おとなしいほどに、花見につれていて」
おとなし‐げ(形動)/おとなし‐さ(名)


おとなし‐ずく【大人し尽く】(‥づく)🔗⭐🔉振
おとなし‐ずく【大人し尽く】(‥づく)
〔形動〕もっぱらおとなしい態度をとるさま。*人情・花の志満台‐四「大人し尽では五分でも分らぬ気性も知って居れば」
おとなし‐ぶり【大人し振】🔗⭐🔉振
おとなし‐ぶり【大人し振】
人当たりが柔らかくて、いかにもすなおなように見える様子。
おとなし‐づくり【大人し作】🔗⭐🔉振
おとなし‐づくり【大人し作】
身なりや態度が落ちついていて穏やかな様子。
おとな‐じ・みる【大人染みる】🔗⭐🔉振
おとな‐じ・みる【大人染みる】
〔自マ上一〕おとなのような様子、態度になる。「大人染みた考え」
おとな‐しもづかえ【大人下仕】(‥しもづかへ)🔗⭐🔉振
おとな‐しもづかえ【大人下仕】(‥しもづかへ)
一五歳以上、二〇歳以下で下仕えをしている者。*宇津保‐春日詣「おとなしもづかへ、二十歳のうち」
おとなし‐やか【大人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし‐やか【大人しやか】
〔形動〕
1 年長者らしいさま。年長者らしく思慮、分別のあるさま。*平家‐一二「あはれおとなしやかならむものの、聖の行きあはん所まで六代をぐせよ」
2 一人前のおとなのさま。おとなびたさま。*保元‐下「『西方極楽に往生し、父御前と一蓮に生れあひ奉らんと思ふべし』とおとなしやかに宣へば」
3 温順なさま。穏当なさま。落ち着いてしとやかなさま。*滑・浮世風呂‐三「万事長(ヲトナ)しやかだから長ゆもじなどといふ事はないといふ事だ」
おとな‐だ・つ【大人だつ】🔗⭐🔉振
おとな‐だ・つ【大人だつ】
〔自タ四〕おとならしい感じになる。年長で分別がありそうに見える。*枕‐五八「受領(ずりゃう)などおとなだちぬるも、ふくらかなるぞよき」
おとな‐づ・く【大人付く】🔗⭐🔉振
おとな‐づ・く【大人付く】
〔自カ四〕おとなのようになる。おとならしくなる。
おとなっ‐ぽ・い【大人っぽい】🔗⭐🔉振
おとなっ‐ぽ・い【大人っぽい】
〔形口〕(「ぽい」は接尾語)態度などがおとなのようである。
おとな‐なみ【大人並】🔗⭐🔉振
おとな‐なみ【大人並】
(形動)子供におとなと同等な扱いをすること。おとなと同様であること。「大人並みの料金」
おとな‐はずか
し【大人恥ずかし】(‥はづかし)🔗⭐🔉振
おとな‐はずか
し【大人恥ずかし】(‥はづかし)
〔形シク〕おとなも顔負けするほどませている。*俳・毛吹草‐五「とく咲はおとな恥かし児桜」

おとな‐・びる【大人びる】🔗⭐🔉振
おとな‐・びる【大人びる】
〔自バ上一〕
おとな・ぶ〔自バ上二〕
1 からだつき、思慮分別、態度などが、一人前の感じになる。おとならしくなる。ませてくる。*源氏‐乙女「子のおとなぶるに、親のたちかはり痴れゆくことは」
2 かなりの年配になる。年功を積んで、おもおもしい人になる。年がふけている。*宇津保‐国譲中「まさご君の御乳母、おとなびにたれど、かたち宿徳にてあり」
3 女性が、結婚したり、子をもうけたりして、一人前の女になる。*源氏‐東屋「はじめの腹の二三人は、みなさまざまに配りてをとなびさせたり」

おとな‐ぶ・る【大人ぶる】🔗⭐🔉振
おとな‐ぶ・る【大人ぶる】
〔自ラ五(四)〕(「ぶる」は接尾語)いかにも自分はおとなだという態度をとる。「腕を組んで大人ぶった恰好をする」
おとな‐・む【大人む】🔗⭐🔉振
おとな‐・む【大人む】
〔自マ上二〕=おとなびる(大人)*有明の別‐二「かしらつき、いとをかしげなるすそつきなど、すこしをとなみたりと見ゆ」
おとな‐やく【大人役】🔗⭐🔉振
おとな‐やく【大人役】
おとなとしての役目。一人前のおとなに見なされての役。
たい‐じん【大人】🔗⭐🔉振
たい‐じん【大人】
1 体の大きな人。巨人。
2 一人前に成長した人。おとな。だいにん。成人。
3 徳の高い立派な人。度量のある人。盛徳の人。人格者。大人物。大物。
4 身分・地位の高い人。君主や貴人。
5 先生・師匠・学者などを敬っていう語。また、一般に、他人を敬っていう語。
6 大名のこと。
7 自分の父、または母を敬っていう語。
●大人は大耳(おおみみ)
心にゆとりのある人は、小事をいちいち耳にとめないことのたとえ。
●大人は赤子(せきし)の心を失わず
高徳の人は、幼時の純一な心をいつまでも失わず、それをひろめて大きな徳をそなえるようになったという意。また、君主たる者は、幼児をいつくしむように民心を大切にするので、いつも民の支持を失わないの意。
●大人は大耳(おおみみ)🔗⭐🔉振
●大人は大耳(おおみみ)
心にゆとりのある人は、小事をいちいち耳にとめないことのたとえ。
●大人は赤子(せきし)の心を失わず
高徳の人は、幼時の純一な心をいつまでも失わず、それをひろめて大きな徳をそなえるようになったという意。また、君主たる者は、幼児をいつくしむように民心を大切にするので、いつも民の支持を失わないの意。
たい‐じん【太甚】
〔形動〕程度のはなはだしいさま。
●大人は赤子(せきし)の心を失わず🔗⭐🔉振
●大人は赤子(せきし)の心を失わず
高徳の人は、幼時の純一な心をいつまでも失わず、それをひろめて大きな徳をそなえるようになったという意。また、君主たる者は、幼児をいつくしむように民心を大切にするので、いつも民の支持を失わないの意。
たい‐じん【太甚】
〔形動〕程度のはなはだしいさま。
たいじん‐くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん‐くんし【大人君子】
徳の高い立派な人。盛徳の人。
たいじん‐こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん‐こく【大人国】
巨人ばかりが住むという想像上の国。
だい‐じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい‐じんぶつ【大人物】
立派な器量、性格を備えた人。偉人。
だい‐にん【大人】🔗⭐🔉振
だい‐にん【大人】
1 おとな、たいじん。
2 仏語。仏菩薩をいう。
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