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大辞林の検索結果 (6)

に-し-て🔗🔉

に-し-て (連語) 〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」にサ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」の付いたもの〕 上のことをはっきりと言い定め,さらに次の事に言い及ぶのに用いられる。…で。…であって。…であって,しかも。「西塔の法師に,…豪雲といふ者あり。悪僧―学匠なり/盛衰記 4」「月日は百代の過客―,行かふ年も又旅人なり/奥の細道」 〔現代語でも,文章語的な言い方として用いることがある〕

に-し-て🔗🔉

に-し-て (連語) 〔格助詞「に」にサ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」の付いたもの。全体で一語の助詞のように用いられる〕 場所または時を表す。…において。…で。「旅の途上―死す」「三〇歳―人生を悟る」「家―見れど飽かぬを草枕旅にも妻とあるがともしさ/万葉 634」「清和天皇九歳―文徳天皇の御禅をうけさせ給ふ/平家 1」 〔現代語でもやや文章語的な言い方として用いることがある〕

に-してからが🔗🔉

に-してからが (連語) 〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」,接続助詞「て」,格助詞「から」,助詞「が」が付いたもの〕 ⇒てからが(連語)

に-し-て-は🔗🔉

に-し-て-は (連語) 〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」係助詞「は」の付いたもの〕 …にとってみれば。…では。「あの人―上出来だった」「五〇―,とても若く見える」

に-し-て-も🔗🔉

に-し-て-も (連語) 〔断定の助動詞「なり」の連用形「に」に,サ変動詞「する」の連用形「し」と接続助詞「て」係助詞「も」の付いたもの〕 …する場合でも。…というような場合でも。「品物を買う―,衝動買いだけはしないようにしなければならない」「たとえ行く―,準備はしっかりしておくように」

大辞泉の検索結果 (3)

に‐して🔗🔉

に‐して 〔連語〕[一]《断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「して」》…であって。「人―人にあらず」「言出(ことで)しは誰(た)が言(こと)なるか小山田の苗代水の中淀(なかよど)―」〈万・七七六〉[二]《格助詞「に」+サ変動詞「す」の連用形+接続助詞「て」》(1)場所を表す。…において。「家―結ひてし紐を解き放(さ)けず思ふ心を誰か知らむも」〈万・三九五〇〉(2)時を表す。…で。「彼は一歳―すでに字を書いていたという」「三十(みそぢ)余り―、さらにわが心と一の庵(いほり)を結ぶ」〈方丈記〉

にして‐は🔗🔉

にして‐は 〔連語〕《「にして(二)」+係助詞「は」》…であることを考えると。…としてみれば。…では。「冬―暖かい一日だった」「女性―背の高い人」

にして‐も🔗🔉

にして‐も 〔連語〕《「にして(二)」+係助詞「も」》(1)…であることを考えても。…する場合でも。とはいえ。「雨天―この記録は悪すぎる」「負ける―最善を尽くせ」(2)いずれの場合も例外ではない意を表す。…でも。「人格―能力―申し分がない」

日本国語大辞典の検索結果 (1)

に‐して🔗🔉

に‐して 〔連語〕(「して」は、サ変動詞「する」の連用形に接続助詞「て」の付いたもの) (格助詞「に」に「して」の付いたもの。全体で格助詞的にはたらく) 1 場所または時を表す。…において。…にあって。…で。*万葉‐六三四「家二四手(ニシて)見れど飽かぬを」*平家‐一「清和天皇九歳にして文徳天皇の御禅をうけさせ給ふ」 2 (近代の文語的な用法)…の場合でも。…でさえも。→してからが。「君にしてこの失態があるとは」 (形容動詞連用形語尾の「に」、または、断定の助動詞「なり」の連用形「に」に接続助詞的用法の「して」の付いたもの)…で。…であって。…であって、しかも。*古事記‐中・歌謡「我が心しぞいや愚(をこ)邇斯弖(ニシテ)今ぞ悔しき」*俳・奥の細道「月日は百代(はくだい)の過客にして」 [補注]上代には「にて」に比べて「にして」の例が圧倒的に多い。平安時代には、「にして」は和歌や漢文訓読系のものに限られるようになったが、後に混用。

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