あし【足・脚】🔗⭐🔉振
あし [2] 【足・脚】
(1)動物の胴に付属していて,歩行や体を支えるのに用いる部分。特に足首から先の部分をさすこともある。「―を組んで椅子に座る」「―に合わない靴」
〔哺乳動物には「肢」,昆虫には「脚」を多く用い,ヒトの場合は足首からつま先までを「足」,足首から骨盤までを「脚」と書き分けることもある〕
(2)形態が{(1)}のようなもの。(ア)物の下方にあってそれを支えている部分。「机の―」(イ)本体から分かれて出ている部分。「かんざしの―」「旗の―を見て/盛衰記 35」(ウ)漢字の構成部分の名称。「想」「然」などの漢字の下部にある「心」「灬」など。脚(キヤク)。
〔多く「脚」と書く〕
(エ)船や櫓(ロ)の水中に入る部分。(オ)〔数〕 垂線が直線または平面と交わる点。「垂線の―」
(3)(ア)歩くこと。行ったり来たりすること。「―を止める」「―を伸ばす」(イ)歩行の速さ・能力。「君の―なら五分で行ける」「―が強い」(ウ)交通の手段。「―の便が悪い」(エ)物事の動きや推移を,動物の足の動きや歩みに見立てていう。「雨―」「日―」
(4)銭。おあし。《足》
〔中国,晋の魚褒の「銭神論」に「翼なくして飛び,足なくして走る」とあることからという〕
(5)(餅などの)ねばり。腰。
(6)「足金物」に同じ。一の足・二の足がある。
あし-だか【足高・脚高】🔗⭐🔉振
あし-だか 【足高・脚高】 (名・形動ナリ)
足が長いこと。また,長く見えるさま。「鶏のひなの―に白うをかしげに/枕草子 151」
あしなずち【脚摩乳・足名椎】🔗⭐🔉振
あしなずち アシナヅチ 【脚摩乳・足名椎】
記紀神話の神。大山祇神(オオヤマツミノカミ)の子。奇稲田姫(クシナダヒメ)の父。手摩乳(テナズチ)はその妻。
あし-に【脚荷】🔗⭐🔉振
あし-に [0] 【脚荷】
バラスト{(1)}に同じ。
あし-の-け【脚の気】🔗⭐🔉振
あし-の-け 【脚の気】
脚気(カツケ)の古名。「―起りて/落窪 3」
あし-ゆ【足湯・脚湯】🔗⭐🔉振
あし-ゆ [0] 【足湯・脚湯】
⇒きゃくとう(脚湯)
あ-ゆい【足結・脚結】🔗⭐🔉振
あ-ゆい ―ユヒ 【足結・脚結】
(1)上代,男子が外出や正装のとき,袴の上から膝下あたりで結ぶ紐(ヒモ)。鈴や玉をつけることもあった。あしゆい。あよい。
⇔手結(タユイ)
「宮人の―の小鈴落ちにきと/古事記(下)」
(2)富士谷成章の用いた文法用語。現在の助詞・助動詞・接尾語などに相当する。
→挿頭抄(カザシシヨウ)
足結(1)
[図]

あゆいしょう【脚結抄】🔗⭐🔉振
あゆいしょう アユヒセウ 【脚結抄】
語学書。富士谷成章著。五巻六冊。1778年刊。脚結(アユイ)(現在の助詞・助動詞・接尾語など)を体系的に分類・整理して,その用法・意義を解説する。また,序論には「装図(ヨソイノカタ)」として用言の活用表が示されている。
→挿頭抄(カザシシヨウ)
かく-びょう【脚病】🔗⭐🔉振
かく-びょう ―ビヤウ 【脚病】
脚気(カツケ)。「いざ,かかる所にて―いたはらむ/宇津保(国譲中)」
→乱脚病(ミダリカクビヨウ)
かく-りき【脚力】🔗⭐🔉振
かく-りき [2][0] 【脚力】
駅制で,物資や手紙の運搬をした人夫。飛脚の前身。「西の国より―にて上りける男ありけり/今昔 27」
かっ-け【脚気】🔗⭐🔉振
かっ-け カク― [3] 【脚気】
ビタミン B1 欠乏による栄養失調症の一。末梢神経が冒されて,足がしびれたり,むくんだりする。脚病(カクビヨウ)。あしのけ。[季]夏。《―病んで国に帰るといとまごひ/虚子》
かっけ-しょうしん【脚気衝心】🔗⭐🔉振
かっけ-しょうしん カク― [4] 【脚気衝心】
脚気に伴う心筋障害。心臓肥大と脈拍数増加が著しく,急性の心不全を起こすこともある。衝心。衝心脚気。
きゃく【脚】🔗⭐🔉振
きゃく [1] 【脚】
■一■ (名)
「あし{(2)(ウ)}」に同じ。「偏傍冠―」
■二■ (接尾)
助数詞。椅子(イス)などあしのある器具を数えるのに用いる。「椅子一〇―」
きゃく-いん【脚韻】🔗⭐🔉振
きゃく-いん ―ヰン [0] 【脚韻】
(1)漢詩で,句末や行末を同じ韻にすること。「―を踏む」
(2)ヨーロッパ諸国語で,類音・同音の反復が詩行の最後の音に行われるもの。厳密な意味での韻。頭韻や中間韻と区別する際に用いる。
→頭韻
きゃく-しつ【脚質】🔗⭐🔉振
きゃく-しつ [0] 【脚質】
競走馬が得意とする走り方。逃げ・先行・差し・追い込みなどに分ける。
きゃく-しょく【脚色】🔗⭐🔉振
きゃく-しょく [0] 【脚色】 (名)スル
〔(4)が原義〕
(1)物語・事件などを,芝居・映画などの台本や脚本に作ること。きゃくしき。「伝説を芝居に―する」
(2)事実に色づけして面白くすること。「―が多すぎて信用ならぬ」
(3)中国古典劇で,俳優の役柄また劇の筋書き。
(4)古代中国で,仕官のときに差し出す履歴書。
きゃく-せん【脚線】🔗⭐🔉振
きゃく-せん [0] 【脚線】
脚の輪郭を表す線。
きゃくせん-び【脚線美】🔗⭐🔉振
きゃくせん-び [3] 【脚線美】
女性のあしの,すらりとした美しさ。
きゃく-ちゅう【脚注・脚註】🔗⭐🔉振
きゃく-ちゅう [0] 【脚注・脚註】
書物などの本文の下につけた注釈。フット-ノート。
⇔頭注
きゃく-とう【脚湯】🔗⭐🔉振
きゃく-とう ―タウ [0] 【脚湯】
のぼせを防ぎ,発汗を促すため,両足を湯に浸して温めること。また,その湯。あしゆ。
きゃく-ふ【脚夫】🔗⭐🔉振
きゃく-ふ [1] 【脚夫】
(1)「運脚(ウンキヤク)」に同じ。
(2)郵便配達をする人の古称。
きゃく-ぶ【脚部】🔗⭐🔉振
きゃく-ぶ [1] 【脚部】
あしの部分。下肢。
きゃく-ほん【脚本】🔗⭐🔉振
きゃく-ほん [0] 【脚本】
演劇・映画などの上演のもととなる,台詞(セリフ)・装置,演出上の注意などを記したもの。映画ではシナリオともいう。台本。台帳。
きゃくほん-か【脚本家】🔗⭐🔉振
きゃくほん-か [0] 【脚本家】
脚本を書くことを職業とする人。シナリオ-ライター。
きゃく-りき【脚力】🔗⭐🔉振
きゃく-りき [2] 【脚力】
(1)「きゃくりょく(脚力){(1)}」に同じ。
(2)飛脚。使者。かくりき。きゃくりょく。「宇佐大宮司公通が―とて六波羅に着く/盛衰記 26」
きゃく-りょく【脚力】🔗⭐🔉振
きゃく-りょく [2] 【脚力】
(1)歩いたり走ったり跳んだりする,足の力。
(2)「きゃくりき(脚力){(2)}」に同じ。「水戸より江戸にゆく―二人にゆきあうて/折たく柴の記」
きゃ-たつ【脚立・脚榻】🔗⭐🔉振
きゃ-たつ [0] 【脚立・脚榻】
二つの梯子(ハシゴ)を両側から合わせ,上に板を載せた形の踏み台。
きゃたつ-づり【脚立釣(り)】🔗⭐🔉振
きゃたつ-づり [0] 【脚立釣(り)】
高さ3メートルほどの脚立を浅い海に据えて,その上で魚釣りをすること。また,その釣り方。船影に敏感なアオギスを釣るのに用いられる。
きゃっ-か【脚下】🔗⭐🔉振
きゃっ-か キヤク― [1] 【脚下】
足もと。「―を見下ろす」
きゃっか-しょうこ【脚下照顧】🔗⭐🔉振
きゃっか-しょうこ キヤク―セウ― [1]-[1] 【脚下照顧】
〔「脚下を照顧せよ」という禅家の標語から〕
他に対して理屈を言う前に自分の足もとをよく見ろ。自己反省を促す意で用いられる。照顧脚下。
きゃっ-こう【脚光】🔗⭐🔉振
きゃっ-こう キヤククワウ [0] 【脚光】
舞台前端の床に一列に取り付け,俳優を足もとから照らす照明。フット-ライト。
きゃっこう=を浴(ア)・びる🔗⭐🔉振
――を浴(ア)・びる
(1)俳優が舞台に立つ。
(2)世間から注目される。人々の注目の的となる。「一躍,世の―・びる」
きゃ-はん【脚絆・脚半】🔗⭐🔉振
きゃ-はん [0] 【脚絆・脚半】
(1)旅や作業をするとき,足を保護し,動きやすくするために臑(スネ)にまとう布。ひもで結ぶ大津脚絆,こはぜでとめる江戸脚絆などがある。脛巾(ハバキ)。
(2)「巻き脚絆」に同じ。
脚絆(1)
[図]

きゃ-ふ【脚布】🔗⭐🔉振
きゃ-ふ 【脚布】
腰に巻く布。婦人の腰巻。[日葡]
かっけ【脚気】(和英)🔗⭐🔉振
きゃくいん【脚韻】(和英)🔗⭐🔉振
きゃくいん【脚韻】
a rhyme.→英和
きゃくせんび【脚線美】(和英)🔗⭐🔉振
きゃくせんび【脚線美】
the beauty of leg lines.〜のwith shapely legs.
きゃくちゅう【脚注】(和英)🔗⭐🔉振
きゃくちゅう【脚注】
footnotes.
きゃくほん【脚本】(和英)🔗⭐🔉振
きゃたつ【脚立】(和英)🔗⭐🔉振
きゃたつ【脚立】
a stepladder.→英和
きゃっこう【脚光】(和英)🔗⭐🔉振
きゃはん【脚絆】(和英)🔗⭐🔉振
きゃはん【脚絆】
leggings;→英和
gaiters.
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