おお【大】🔗⭐🔉振
おお オホ 【大】
■一■ (形動ナリ)
大きいさま。ゆったりしたさま。「あがため裁たばやや―に裁て/万葉 1278」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)「大きい」「多い」「広い」などの意を表す。
⇔小(コ)
「―男」「―雨」「―川」「―通り」
(2)程度のはなはだしいことを表す。「―あわて」「―にぎわい」「―騒ぎ」
(3)「くわしくない」「大体の」「こまやかでない」などの意を添える。「―づかみにする」「―味」
(4)「大事な」「重要な」の意を表す。「ここ一番の―勝負」「―一番」
(5)「最後の」「最終の」の意を表す。「―詰め」「―みそか」
(6)「上位の」「年長の」の意を表す。「―叔父」「―旦那」
(7)尊敬や賛美の気持ちを表す。「―御所」「―江戸」
おお-あしらい【大あしらひ】🔗⭐🔉振
おお-あしらい オホアシラヒ 【大あしらひ】
粗略に扱うこと。いいかげんなもてなし。「古参の人を―にするゆゑ/浮世草子・其磧諸国物語」
おお-あや【大綾】🔗⭐🔉振
おお-あや オホ― 【大綾】
大きな模様の綾織り。「色なつかしき紫の―の衣(キヌ)/万葉 3791」
おお-あわ【大粟・粱】🔗⭐🔉振
おお-あわ オホアハ [3][0] 【大粟・粱】
アワの一品種。草丈も花穂も大形のもの。
おお-あわがえり【大粟反】🔗⭐🔉振
おお-あわがえり オホアハガヘリ [5] 【大粟反】
チモシーの別名。
おお-あんどの【大安殿】🔗⭐🔉振
おお-あんどの オホ― 【大安殿】
⇒おおやすみどの(大安殿)
おおい【大井】🔗⭐🔉振
おおい オホヰ 【大井】
(1)埼玉県南部,入間(イルマ)郡の町。川越街道の旧宿場町。近年住宅地化が進む。
(2)神奈川県南西部,足柄上(アシガラカミ)郡の町。近年住宅地化が進む。
(3)東京都品川区南東部の住宅・商工業地。東部は明治以後の埋立地。刑場跡(鈴ヶ森)・競馬場などがある。
おおい【大井】🔗⭐🔉振
おおい オホヰ 【大井】
姓氏の一。
おおい-けんたろう【大井憲太郎】🔗⭐🔉振
おおい-けんたろう オホヰケンタラウ 【大井憲太郎】
(1843-1922) 社会運動家。豊前(ブゼン)の人。自由党左派の中心として自由民権運動を推進。1885年(明治18)に大阪事件を起こし入獄。92年東洋自由党を結成し,労農運動を推進した。
おおい【大い】🔗⭐🔉振
おおい オホイ 【大い】 (形動ナリ)
〔「おおき(なり)」の転〕
(1)形状の大きなさま。「なえたる衣どもの厚肥えたる,―なる籠にうちかけて/源氏(帚木)」
(2)程度のはなはだしいさま。「とうりう寺に上野(カンズケ)のみ子の―なるわざし給ふなるを/宇津保(藤原君)」
〔現在では,連体形「大いなる」と連用形「大いに」とが用いられる。→おおいなる・おおいに〕
おおい【大】🔗⭐🔉振
おおい オホイ 【大】 (接頭)
〔「おほき」の転〕
名詞に付く。
(1)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―まうちぎみ(大臣)」「―みつのくらゐ(正三位)」
(2)年長の人であることを表す。「―ぎみ(大君)」「―ご(大御)」
おおい-がわ【大井川】🔗⭐🔉振
おおい-がわ オホヰガハ 【大井川】
(1)静岡県を流れる川。赤石山脈間ノ岳(アイノダケ)に源を発し,南流して島田市東方で駿河湾に注ぐ。長さ160キロメートル。江戸時代には渡船・架橋が禁じられ東海道の難所であった。
(2)静岡県中部,志太(シダ)郡の町。大井川下流の左岸に位置。散村の形態,舟型屋敷などが残る。自衛隊静浜飛行場がある。
おおいそ【大磯】🔗⭐🔉振
おおいそ オホイソ 【大磯】
神奈川県中南部,相模湾に臨む町。東海道五十三次の一。宿場町・漁業の町として発展。海水浴場・別荘地として知られる。
おお-いちざ【大一座】🔗⭐🔉振
おお-いちざ オホ― [4] 【大一座】
(1)芝居・見世物などの多人数の一座。
(2)多人数の集まり。特に,遊里や料亭などで,一団となってくり込んだ多人数の遊客。「―押すな押すなと登るなり/柳多留 15」
おお-いちばん【大一番】🔗⭐🔉振
おお-いちばん オホ― [4] 【大一番】
相撲などで,優勝などの行方にかかわる大事な勝負。「優勝をかけた―」
おお-いちもんじ【大一文字】🔗⭐🔉振
おお-いちもんじ オホ― [5] 【大一文字】
タテハチョウ科のチョウ。開張約12センチメートル。はねの表は黒色で白帯があり,その外側に橙色の帯,外縁には青灰色部がある。裏面は美しい黄褐色に白帯。幼虫はドロノキなどの葉を食べる。ユーラシア北部に広く分布し,日本では本州中部の高地と北海道でみられる。
おお-いど【大井戸】🔗⭐🔉振
おお-いど オホヰド [0] 【大井戸】
井戸茶碗(ヂヤワン)のうち,丈が高く大振りなもの。名物手(メイブツデ)とも呼ばれる。
おおい-なる【大いなる】🔗⭐🔉振
おおい-なる オホイ― [1] 【大いなる】 (連体)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連体形から〕
大きい。また,偉大な。「―野望」
おおい-に【大いに】🔗⭐🔉振
おおい-に オホイ― [1] 【大いに】 (副)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連用形から〕
程度が普通以上であるさま。非常に。はなはだ。「―愉快だ」「可能性は―ある」
おお-いばり【大威張り】🔗⭐🔉振
おお-いばり オホヰバリ [3] 【大威張り】 (名・形動)
(1)非常に偉そうに振る舞うさま。「―で歩く」
(2)全く引け目を感じないさま。堂々と振る舞うさま。「これで―で故郷に帰れる」
おおおそ-どり【大をそ鳥】🔗⭐🔉振
おおおそ-どり オホヲソ― 【大をそ鳥】
〔「をそ」は軽率の意〕
たいそうあわてものの鳥。「烏とふ―の/万葉 3521」
おお-かぶり【大かぶり】🔗⭐🔉振
おお-かぶり オホ― 【大かぶり】
〔「かぶる」は芝居関係者の隠語「毛氈(モウセン)をかぶる」の略で,失策の意〕
大失敗。おおしくじり。「知れると―さ/洒落本・古契三娼」
おおき【大き】🔗⭐🔉振
おおき オホキ 【大き】
■一■ (形動ナリ)
〔本来は「多し」と同源。その連体形「おおき」が上代では分量の大きいこと,さらには質のすぐれたことに用いられたが,中古では「おおき(なり)」と形容動詞として用いられるに至った。→おおし(大)〕
(1)容積・面積が大であるさま。「いと―なる河あり/伊勢 9」
(2)規模が大がかりであるさま。「―なることもし給はば/源氏(若菜下)」
(3)程度が大であるさま。はなはだしいさま。「中御門京極のほどより―なる辻風おこりて/方丈記」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)大きい,偉大な,の意を表す。「―海」「―聖(ヒジリ)」
(2)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―ものまうすつかさ(大納言)」「―みつのくらゐ(正三位)」
おおき・い【大きい】🔗⭐🔉振
おおき・い オホキイ [3] 【大きい】 (形)
〔形容動詞「おおき(なり)」の語幹を形容詞化した語。室町時代以降の語〕
(1)(物の形の)容積・面積・身長などが他のものより上回っている。多くの範囲を占めている。「―・い箱」「―・い男」「―・く円を描く」
(2)規模がまさっている。勢力がある。「―・い会社」「―・い国」
(3)数量が多い。「生産量が―・い」「損害が―・い」
(4)年上である。「―・い兄さん」
(5)音量がまさっている。「声が―・い」
(6)度量がある。包容力がある。スケールが雄大だ。「気を―・く持つ」「―・い人物」「考えが―・い」「腹が―・い」
(7)重大である。重要である。「世間を驚かした―・い事件」「この契約の成功は会社にとって―・かった」
(8)おおげさだ。実際より誇張されている。「話が―・い」
(9)いばっている。謙虚でない。「―・い顔をする」「態度が―・い」
(10)程度がはなはだしい。ひどい。「それとこれとでは―・い違いだ」
〔名詞を修飾するときは形容動詞「おおきな」を使うことも多い〕
⇔ちいさい
→おおき
→おおきな
[派生] ――さ(名)
おおき-さ【大きさ】🔗⭐🔉振
おおき-さ オホキ― [0] 【大きさ】
(1)物の形・面積・容積などの程度。
(2)数量の多さの程度。「損害の―」
(3)規模・勢力・度量などの大きい程度。
おおきな【大きな】🔗⭐🔉振
おおきな=お世話🔗⭐🔉振
――お世話
よけいな世話。いらぬおせっかい。大きにお世話。他人がしてくれる世話を拒むときにいう語。
おおきな==顔(=面(ツラ))🔗⭐🔉振
――=顔(=面(ツラ))
(1)自分がえらい者であるかのような顔つき。いばった顔つき。
(2)悪いことをしながら平然とした態度。「張本人のくせに―をしている」
おおきな=口をき・く🔗⭐🔉振
――口をき・く
偉そうなことをいう。大きな口をたたく。「できもしないくせに―・くな」
おおきな=目(メ)にあ・う🔗⭐🔉振
――目(メ)にあ・う
ひどい目にあう。「今に帰つたら,―・はせてやりませう/滑稽本・浮世風呂 2」
おおき-に【大きに】🔗⭐🔉振
おおき-に オホキ― [1] 【大きに】
〔形容動詞「おおき(なり)」の連用形から。室町時代以降の語〕
■一■ (副)
(1)非常に。はなはだ。大いに。「―お世話だ」「―ありがとう」
(2)(相手の言葉に相づちを打つときに用いて)なるほど。まったく。「―そうかもしれませんね」
■二■ (感)
感謝やお礼の気持ちを表す言葉。ありがとう。関西地方で広く用いる。
おおき-め【大きめ】🔗⭐🔉振
おおき-め オホキ― [0] 【大きめ】 (名・形動)
少し大きいくらいである・こと(さま)。
⇔小さめ
「セーターを―に編む」
おおき-やか【大きやか】🔗⭐🔉振
おおき-やか オホキ― 【大きやか】 (形動ナリ)
大きなさま。大きそうに見えるさま。「―なる童女/枕草子 235」
おお・し【大し】🔗⭐🔉振
おお・し オホシ 【大し】 (形ク)
〔「多し」と同源。連体形の用例しかなく,のちには「おおき(なり)」という形容動詞として用いられた〕
(1)大きい。広い。「―・き海の水底(ミナソコ)深く思ひつつ/万葉 4491」
(2)偉大だ。「酒の名を聖(ヒジリ)と負(オオ)せし古(イニシエ)の―・き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
→おおき
おおずけ-な・い【大づけない】🔗⭐🔉振
おおずけ-な・い オホヅケ― 【大づけない】 (形)
〔近世語〕
全くふさわしくない。おとなげない。「―・くも証文書て人の命を助けしは/滑稽本・放屁論」
おお-だら【大だら】🔗⭐🔉振
おお-だら オホ― 【大だら】
〔「おおだんびら」の転〕
幅の広い太刀。「―腰にぼつ込む所を/浄瑠璃・夏祭」
おおつごもり【大つごもり】🔗⭐🔉振
おおつごもり オホツゴモリ 【大つごもり】
小説。樋口一葉作。1894年(明治27)「文学界」発表。薄幸の少女お峰の女中生活を通じての哀感を,大つごもりを背景に描く。
おおっ-ぴら【大っぴら】🔗⭐🔉振
おおっ-ぴら オホツ― [0] 【大っぴら】 (形動)
〔「おおびら」の促音添加〕
(1)人目や人聞きを気にしないさま。公然とするさま。「―に悪事を働く」
(2)表立つさま。人目にふれるようになるさま。「内情を―にするぞ」
おお-どた【大どた】🔗⭐🔉振
おお-どた オホ― [0] 【大どた】
〔取引用語で〕
相場が,端数(ハスウ)のないちょうどの額であること。
おお-どろ【大どろ】🔗⭐🔉振
おお-のら【大のら】🔗⭐🔉振
おお-のら オホ― 【大のら】
ひどいなまけもの。また,酒びたりの人。「やあ,此半七の―めは/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
おお-ハルシャぎく【大―菊】🔗⭐🔉振
おお-ハルシャぎく オホ― [5] 【大―菊】
〔ハルシャはペルシャの意。「大波斯菊」とも書く〕
コスモスの別名。
おお-びき【大引き】🔗⭐🔉振
おお-びき オホ― [0] 【大引き】
(1)めくりカルタを三人でするとき,最後に札をめくる番の者。
(2)土台や束柱の上にあって,床下の根太(ネダ)を支える横木。尾引き。
おお-びけ【大引け】🔗⭐🔉振
おお-びけ オホ― [0] 【大引け】
(1)取引所での最終の立ち会い。また,そのときの相場。前場(ゼンバ)と後場(ゴバ)の大引けのうち,通常は後場の大引けをさす。
⇔寄り付き(4)
「―値段」
(2)遊郭で閉店の時刻,午前二時頃をいう。
おお-まか【大まか】🔗⭐🔉振
おお-まか オホ― [0] 【大まか】 (形動)[文]ナリ
細かいことにこだわらず,大づかみであるさま。おおざっぱ。「―な計算」「万事―な人」
[派生] ――さ(名)
おお-やすみどの【大安殿】🔗⭐🔉振
おお-やすみどの オホ― 【大安殿】
大極殿(ダイゴクデン)の別名。一説に,紫宸殿(シシンデン)のこととも。おおあんどの。
おお-よしきり【大葦切】🔗⭐🔉振
おお-よしきり オホ― [3] 【大葦切】
スズメ目ウグイス科の鳥。全長20センチメートル内外で,地味な淡褐色。各地の葦原にすみ,初夏,濁った声でやかましく鳴きたてる。アジア北東部からヨーロッパに分布し,日本には夏鳥として渡来。行々子(ギヨウギヨウシ)。葦原雀(ヨシワラスズメ)。
おお-らか【大らか・多らか】🔗⭐🔉振
おお-らか オホ― [2][3] 【大らか・多らか】 (形動)[文]ナリ
(1)(人柄が)ゆったりしていて,こせこせしないさま。《大》「―な性格」
(2)多いさま。たくさん。「飯(イイ)・酒・くだものどもなど―にして食べ/宇治拾遺 6」
〔(2)が原義〕
[派生] ――さ(名)
おっき・い【大っきい】🔗⭐🔉振
おっき・い [3] 【大っきい】 (形)
「大きい」の転。
⇔ちっちゃい
「―・い手」
だい【大】🔗⭐🔉振
だい 【大】
■一■ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)数量や形・規模などが大きい・こと(さま)。
⇔小
「台風は上陸の公算が―だ」「声を―にする」
(2)物事の程度が大きいこと。はなはだしいこと。また,そのさま。
⇔小
「損害はきわめて―である」「責任は重く且つ―なり/花間鶯(鉄腸)」
(3)大小があるもののうち,大きいほうのもの。「生ビールの―」
(4)「大刀」の略。
(5)「大の月」の略。
⇔小
(6)「大便」の略。
(7)「大学」の略。「―卒」「女子―」
(8)地積の単位。一段三六〇歩の三分の二の,二四〇歩をいう。太閤検地以後は二〇〇歩。
(9)名詞の下に付いて,そのものぐらいの大きさである意を表す。「こぶし―の石」「等身―の人形」
→だいの(連語)
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)数量や形・規模が大きいことを表す。「―群集」「―豊作」
(2)偉大な,すぐれた,などの意を表す。「―日本」「―学者」
(3)状態や程度のはなはだしいさまを表す。「―サービス」「―混乱」
(4)地位,序列が上位であることを表す。「―僧正」「―宮司」
だい=なり小なり🔗⭐🔉振
――なり小なり
大きかろうが小さかろうが。程度の差はあっても。多かれ少なかれ。
だい=の虫を生かして小の虫を殺せ🔗⭐🔉振
――の虫を生かして小の虫を殺せ
重要なものを助けるためには,重要でないものを犠牲にすることになってもやむを得ない。小の虫を殺して大の虫を助ける。
だい=は小を兼ねる🔗⭐🔉振
――は小を兼ねる
大きいものは小さいものの効用をもあわせ持っている。
だい-あく【大悪】🔗⭐🔉振
だい-あく [0] 【大悪】
大きな悪事。また,大悪人。極悪。大凶。
だいアジア-しゅぎ【大―主義】🔗⭐🔉振
だいアジア-しゅぎ [6] 【大―主義】
欧米列強のアジア侵略に対してアジアの一体性や解放を説く主張・理念。植木枝盛や大井憲太郎・岡倉天心・宮崎滔天らによって主張された。
→アジア主義
だい-あじゃり【大阿闍梨】🔗⭐🔉振
だい-あじゃり [3] 【大阿闍梨】
〔仏〕
(1)三密に通じた偉大な阿闍梨。
(2)灌頂(カンジヨウ)の儀式で中心的役割を果たす阿闍梨。伝法灌頂の阿闍梨。
だい-あらかん【大阿羅漢】🔗⭐🔉振
だい-あらかん 【大阿羅漢】
〔仏〕 阿羅漢の中で最も優れた者。また,阿羅漢を敬っていう称。
たい-あん【大安】🔗⭐🔉振
たい-あん [0] 【大安】
〔「だいあん」とも〕
六曜の一。旅立ち・移転・開店・結婚など,万事に吉とする日。大安日。大吉日。大安吉日。
たいあん-きちじつ【大安吉日】🔗⭐🔉振
たいあん-きちじつ [0] 【大安吉日】
〔「たいあんきちにち」とも〕
「大安」に同じ。
だいあん-じ【大安寺】🔗⭐🔉振
だいあん-じ 【大安寺】
奈良市にある真言宗の寺。南都七大寺の一。617年聖徳太子が現在の大和郡山市に建立した熊凝(クマゴリ)精舎に始まるという。のち百済(クダラ)川のほとりに移り百済大寺,さらに高市(タケチ)郡に移り高市大寺(のちに大官大寺と改称)と称した。平城遷都後,左京六条四坊の現在地に移り,現名に改称。東大寺と並ぶ大寺で南大寺と呼ばれたが,その後衰微。天平後期の大安寺様式と称する仏像群を残す。
だいアンティル-しょとう【大―諸島】🔗⭐🔉振
だいアンティル-しょとう ―シヨタウ 【大―諸島】
〔Greater Antilles〕
カリブ海,アンティル諸島の西半分の島々。キューバ・ジャマイカ・イスパニョーラ・プエルトリコなどの島から成る。
だいあん-でん【大安殿】🔗⭐🔉振
だいあん-でん [3] 【大安殿】
⇒おおやすみどの(大安殿)
たい-い【大医】🔗⭐🔉振
たい-い [1] 【大医】
(1)非常にすぐれた医師。名医。
(2)〔仏〕 仏の異称。
(3)典薬(テンヤク)の唐名。
たい-い【大尉】🔗⭐🔉振
たい-い ―ヰ [1] 【大尉】
軍隊の階級で,尉官の最上級。少佐の下,中尉の上。
たい-い【大意】🔗⭐🔉振
たい-い [1] 【大意】
大体の意味。また,全体のあらましを要約したもの。「文章の―をまとめる」
だいいとく-みょうおう【大威徳明王】🔗⭐🔉振
だいいとく-みょうおう ダイヰトクミヤウワウ 【大威徳明王】
〔仏〕 五大明王の一。阿弥陀を本地とし,西方を守るとされる。衆生(シユジヨウ)を害するいっさいの毒蛇・悪竜を征服するという大威徳ある明王として,戦勝祈願・怨敵調伏の修法の本尊として信仰された。手足を各六本有し,手には各種の武器を持つ。六面の顔には怒りの表情を浮かべ,白牛に乗る。降閻魔尊。六足尊。
大威徳明王
[図]

たいいのむすめ【大尉の娘】🔗⭐🔉振
たいいのむすめ タイヰ― 【大尉の娘】
〔原題 (ロシア) Kapitanskaya dochka〕
プーシキンの長編歴史小説。1836年作。プガチョフの乱を背景に,辺境の要塞に赴任した青年士官グリニョフと司令官の娘マーシャの恋愛,プガチョフとグリニョフの交流を簡潔な文体で描く。
だい-え【大衣】🔗⭐🔉振
だい-え [1] 【大衣】
〔仏〕
〔「三衣(サンエ)」の中の最も主なもの〕
九条ないし二五条の袈裟(ケサ)。僧の大礼服。僧伽梨(ソウカリ)。
だいえん【大宛】🔗⭐🔉振
だいえん ダイヱン 【大宛】
中国漢代,中央アジアのシルダリア上流のフェルガナ地方の称。汗血馬(カンケツバ)の産地として有名。
たい-した【大した】🔗⭐🔉振
たい-した [1] 【大した】 (連体)
(1)程度がはなはだしいさまをいう。非常な。たいへんな。ふつうはよい意味に用いられるが,時に悪い意味にも用いられることがある。「―男だ」「―人数だ」「―悪党だ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)とりたてていうほどの。それほどの。「―問題ではない」
たい-して【大して】🔗⭐🔉振
たい-して [1] 【大して】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)特別。それほど。さほど。「―よくない」「―困らない」
(2)程度がはなはだしいさま。「様子は好し,其上世辞がありまするので,―客がござります/真景累ヶ淵(円朝)」
だいスンダ-れっとう【大―列島】🔗⭐🔉振
だいスンダ-れっとう ―レツタウ 【大―列島】
スンダ列島の西半分を占めるスマトラ・ジャワ・カリマンタン・スラウェシの四大島,およびその属島の総称。
だい-それた【大それた】🔗⭐🔉振
だい-それた [3] 【大それた】 (連体)
常識や道理からは考えられないほど大きくはずれているさまをいう語。とんでもない。全く非常識な。おおそれた。「―望みを抱く」
だいドイツ-しゅぎ【大―主義】🔗⭐🔉振
だいドイツ-しゅぎ [6] 【大―主義】
一九世紀,オーストリアを中心にドイツを統一しようとした運動。普墺(フオウ)戦争の結果,プロイセン中心の小ドイツ主義に敗れた。
たいに【大為爾】🔗⭐🔉振
たいに タヰニ [1] 【大為爾】
〔「大為爾」は四七字の初めの三文字の万葉仮名より〕
四七字の仮名を繰り返さずに,全部使って作られた,「たゐ(田居)にい(出)で,な(菜)つ(摘)むわれ(我)をぞ,きみ(君)め(召)すと,あさ(求食)りお(追)ひゆ(行)く,やましろ(山城)の,うちゑ(打酔)へるこ(子)ら,も(藻)はほ(干)せよ,えふね(舟)か(繋)けぬ」という五七調の歌詞。「あめつちの詞」に次ぐもので,平安中期頃の「いろは歌」に先行して作られたと考えられる。源為憲の「口遊(クチズサミ)」(970年成立)に見える。
だい-の【大の】🔗⭐🔉振
だい-の 【大の】 (連語)
(1)大きな。「―男」
(2)成人した一人前の。「それが―大人のやることか」
(3)たいへんな。非常な。「―仲良し」「―苦手」
〔一語として,連体詞とする説もある〕
→だい(大)
だい-の-おとこ【大の男】🔗⭐🔉振
だい-の-おとこ ―ヲトコ [1] 【大の男】
成人した一人前の男。
だい-の-じ【大の字】🔗⭐🔉振
だい-の-じ [3] 【大の字】
「大」の字の形。特に,人間が両手両足を大きく広げた姿をいう。「―になって寝る」
だい-の-つき【大の月】🔗⭐🔉振
だい-の-つき [1] 【大の月】
太陽暦で三一日,陰暦では三〇日の日数がある月。すなわち,太陽暦で一・三・五・七・八・一〇・一二の各月。
⇔小の月
だい-ブリテン【大―】🔗⭐🔉振
だい-ブリテン 【大―】
⇒グレート-ブリテン
だい-リーガー【大―】🔗⭐🔉振
だい-リーガー [3] 【大―】
大リーグに登録されている選手。
だい-リーグ【大―】🔗⭐🔉振
だい-リーグ [3] 【大―】
アメリカのプロ野球で,最上位の連盟。ナショナル-リーグとアメリカン-リーグの二つがある。メジャー-リーグ。ビッグ-リーグ。
おおいに【大いに】(和英)🔗⭐🔉振
おおいに【大いに】
very much;greatly.
おおいばり【大威張りで】(和英)🔗⭐🔉振
おおいばり【大威張りで】
proudly;→英和
with a triumphant air.
おおきい【大きい】(和英)🔗⭐🔉振
おおきさ【大きさ】(和英)🔗⭐🔉振
おおきな【大きな】(和英)🔗⭐🔉振
おおきな【大きな】
⇒大きい.〜顔をする give oneself airs.
おおざっぱ【大ざっぱな】(和英)🔗⭐🔉振
おおびら【大びらに】(和英)🔗⭐🔉振
おおやすうり【大安売り】(和英)🔗⭐🔉振
おおやすうり【大安売り】
a bargain sale.
だい【大の】(和英)🔗⭐🔉振
たいあん【大安(日)】(和英)🔗⭐🔉振
たいあん【大安(日)】
a lucky day.
たいい【大尉】(和英)🔗⭐🔉振
たいい【大意】(和英)🔗⭐🔉振
たいした【大した】(和英)🔗⭐🔉振
たいして【大して】(和英)🔗⭐🔉振
たいして【大して】
very[much].→英和
だいだいてき【大々的に】(和英)🔗⭐🔉振
だいだいてき【大々的に】
on a large scale.
だいのじ【大の字になる】(和英)🔗⭐🔉振
だいのじ【大の字になる】
lie at full length;sprawl (だらしなく).→英和
もんがまえ【大きな門構えの】(和英)🔗⭐🔉振
もんがまえ【大きな門構えの】
with a large gate.
大辞林に「大」で始まるの検索結果 1-100。もっと読み込む