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南山堂医学大辞典の検索結果 (49)

大原病[オオハラビョウ]🔗🔉

大原病[オオハラビョウ] 【英】Ohara disease =野兎病

過(大)食症[カショクショウ]🔗🔉

過(大)食症[カショクショウ] 【英】bulimia 【独】Bulimia nervosa 【仏】boulimi 【ラ】hyperorexia 《同義語》多食症,大食症 摂食障害の一つとして知られている〔神経性〕過(大)食症bulimia nervosaにおいては発作的に繰り返される過食と体重のコントロールに過度に没頭することが特徴とされている.通常持続的な摂食への没頭と食物への抗しがたい渇望が存在し,短時間に大量の食物を食べつくす過食のエピソードに陥る.自ら誘発する嘔吐,緩下薬の乱用,利尿薬などの使用がみられやすい.患者は体重増加を防ぐために厳格な食事制限または絶食,または激しい運動を行う.この障害の病理は肥満への病的な恐れから成り立つもので,患者はみずから厳しい体重制限を課し,経過中に神経性食欲不振症anorexia nervosaの病歴がしばしば認められる.精神症状として抑うつ気分,無気力,不安,焦燥感,衝動行為などがみられやすいが,これらのうち抑うつ症状と自己嫌悪は例外なく出現すると考えてよい.その他自傷,不登校,盗癖,性的行動,家庭内暴力,自殺企図,薬物乱用などの問題行動を引き起こすことがある.〔神経性〕過(大)食症の患者の多くは精神症状が亢じた時に「むちゃ食い」を反復する.むちゃ食い時には高カロリーで消化されやすい食物を大量に摂取する特徴がある.本症患者では「肥満恐怖」があり,過食の後には直後の嘔吐や極端な減食を行い実際の体重は著しく変動することになる.類似の現象として夜間摂食症候群night-eating syndrome,気晴らし食い症候群binge-purge syndromeなどが知られている.過(大)食症に際し身体的合併症として知られているものにう蝕〔症〕,唾液腺腫脹,腹痛,胃拡張などがある.過(大)食症の発症年齢は神経性食欲不振症よりもやや高く20〜30歳代後半まで広く分布し,近年増加の傾向がみられる.治療として薬物療法は抗うつ薬が用いられ,近年は選択的セロトニン再取り込み阻害作用を有する抗うつ薬が登場している.

〔神経性〕過(大)食症[シンケイセイカショクショウ]🔗🔉

〔神経性〕過(大)食症[シンケイセイカショクショウ] 【英】bulimia nervosa →過(大)食症 →神経性食欲不振症

大うつ病性障害[ダイウツビョウセイショウガイ]🔗🔉

大うつ病性障害[ダイウツビョウセイショウガイ] 【英】major depressive disorder →うつ病

ダイオウ(大黄)[ダイオウ]🔗🔉

ダイオウ(大黄)[ダイオウ] 【英】rhubarb 【独】Rhabarberwurzel 【仏】rhubarbe 【ラ】rhei rhizoma 《同義語》将軍ショウグン,錦紋キンモン Rheum palmatum Linn, R.tanguticum Maxim., R.officinale Bail., Rcoreanum Nakaiまたはそれらの種間雑種(タデ科)の根茎である.偏卵形,長卵形または円柱形で黄褐色〜淡黄褐色,かめば細かい砂をかむような感じがあり,唾液を黄色に染める.ジアントロン類のsennoside A〜F,アントラキノン類,タンニン類,スチルベン誘導体などを含有する.緩下,健胃薬で,漢方では消炎,瀉下,解毒,駆お血を目標に三黄瀉心湯,大柴胡湯などに配合される.

大横径(児頭の)[ダイオウケイ]🔗🔉

大横径(児頭の)[ダイオウケイ] 【英】biparietal diameter →BPD

大汗腺[ダイカンセン]🔗🔉

大汗腺[ダイカンセン] 【英】apocrine gland →汗腺

大気圧[タイキアツ]🔗🔉

大気圧[タイキアツ] 【英】atmospheric pressure =気圧

大気汚染[タイキオセン]🔗🔉

大気汚染[タイキオセン] 【英】air pollution 【独】Luftverschmutzung 【仏】pollution de l'air 大気汚染とは「戸外の空気に汚染物質が混入し,その量,濃度および持続時間が住民の大多数に不快感を起こしたり,健康上の危害を広範囲に及ぼしたり,人間や動植物の生活を妨害する状態」とWHOでは定義している.わが国の公害対策基本法では,大気汚染の原因を人の活動によるman-madeのものと定め,火山活動のような自然現象に由来するものを含めない.大気汚染は燃料を木炭から石炭に切り替えた時から始まり,石炭暖房に由来する亜硫酸ガスsulfur dioxide(二酸化硫黄)SOと,煤煙を主とするロンドン型大気汚染が今世紀まで世界の大都市,工業都市で問題とされた.この型の大気汚染は1952年のロンドン事件のような多数の死亡者を出す健康障害(他に1930年ミューズ渓谷事件,1948年ドノラ事件)をもたらし,亜硫酸ガスが大気汚染の同義語となるほど有名となった.わが国の大気中SO濃度は発生源対策により1968年以降着実に減少している.一方,今世紀中頃から石油燃焼による大気汚染が登場し,窒素酸化物一酸化炭素,炭化水素を排出し,とくに自動車に由来するロサンゼルス型スモッグは,光化学オキシダントを二次的に生成する新しい大気汚染をもたらした.大気汚染による健康障害はロンドン事件のような急性的影響と慢性的影響がある.慢性的影響は慢性閉塞性肺疾患との関連が最も重視される.このほか,特殊な工鉱業に由来するフッ化物や重金属の大気汚染のように,動植物などへの蓄積汚染を生じて二次的影響が問題となるものがある.→光化学スモッグ降下煤塵スモッグ

大球性貧血[ダイキュウセイヒンケツ]🔗🔉

大球性貧血[ダイキュウセイヒンケツ] 【英】macrocytic anemia 【独】makrozytre Anmie 【仏】anmie macrocytique 【ラ】anaemia macrocytica MCVが正常値より大きい貧血をいう.末梢血塗抹標本上でも赤血球の平均的容積は正常赤血球(直径7 μm)より大きい.一般に,赤血球容積が大きくなると1個あたりの赤血球に含まれるヘモグロビン量は増加するので,典型的な大球性貧血ではMCVの増加とともにMCHの増加がみられ,MCHCは正常である.大球性貧血は巨赤芽球性貧血(ビタミンB12,または葉酸欠乏による貧血)の場合に典型的である(MCV 120〜140 fL).そのほか,溶血性貧血や出血後の回復期で網赤血球の多い時,再生不良性貧血甲状腺機能低下症や肝疾患に伴う貧血に認められる.

大血管転位症[ダイケッカンテンイショウ]🔗🔉

大血管転位症[ダイケッカンテンイショウ] 【英】transposition of the great arteries(TGA) 【独】Transposition der grossen Gefe 【仏】transposition des gros vaisseaux 《同義語》完全大血管転位症complete transposition of great arteries 胎生第4週に心臓原基(心臓管)は右方へ180°屈曲(looping)し大血管は回転する.これは大動脈下部あるいは肺動脈下部のいずれの円錐がより優性に発育するかによって決まる.ついで第5週になると屈曲した先端の心室は右から左方へ回転するが(transposition),大血管回転異常が起きると心室の回転にも異常を伴うことがまれでなく,これらの大血管と心室の回転異常の組み合わせにより,理論的には8種類の型に分類される(Cardell,1956,Nadas,1972).そのうち,心室錯位を伴わず左右心室は正常位置にあり(d-loop),大動脈は形態学的右室で前方から(d-transposition),肺動脈は形態学的左室で後方から起始しているものを大血管転位症という.本症では大循環系と小循環系に短絡がなければ生命を維持できず,卵円孔,動脈管,心房中隔欠損,心室中隔欠損,肺動脈狭窄の有無によりMustardは次の3型に分類した.I型:大きな心室中隔欠損を伴わない.II型:心室中隔欠損を伴う.III型:大きな心室中隔欠損と肺動脈弁下狭窄を伴う右室流出路狭窄型.I型は2/3近くを占め,チアノーゼが強く,うっ血性心不全にて70%は1ヵ月以内に死亡する.II型はI型よりやや軽いが肺高血圧症を呈し6ヵ月以内に大部分は死亡する.III型はチアノーゼは強いがうっ血性心不全は伴わず,予後は比較的よい.治療はballoon atrioseptostomy,ブレロック・トーシック手術Blalock-Taussig operationなどにより延命してからマスタード手術Mustard operation, Senning手術, Jatene手術などの根治手術を行うが,最近は早期の根治手術が提唱されている.→修正大血管転位症

大〔後頭〕孔嵌頓[ダイコウトウコウカントン]🔗🔉

大〔後頭〕孔嵌頓[ダイコウトウコウカントン] 【英】foraminal herniation =小脳扁桃嵌頓

大柴胡湯[ダイサイコトウ]🔗🔉

大柴胡湯[ダイサイコトウ] 柴胡6,半夏4,黄・芍薬・大棗各3,枳実2,大黄1,生姜0.5(成人標準1日量)からなる.小柴胡湯と並ぶ柴胡剤の代表的な処方であり,胸脇苦満がいっそう顕著に認められる.がっちりした体格で便秘傾向がある.枳実,芍薬,大黄には鎮痙,消炎の作用があるので腹痛を伴う例によい.胆石症,胆嚢炎肝炎,高血圧症,胃炎,常習性便秘(→慢性便秘),糖尿病気管支喘息不眠症などに多く用いられる.

大細胞癌[ダイサイボウガン]🔗🔉

大細胞癌[ダイサイボウガン] 【英】large cell carcinoma →小細胞癌

大細胞性赤核[ダイサイボウセイセキカク]🔗🔉

大細胞性赤核[ダイサイボウセイセキカク] 【ラ】nucleus ruber magnocellularis →赤核脊髄路

大視症[ダイシショウ]🔗🔉

大視症[ダイシショウ] 【英】macropsia 【独】Makropie,vergrertsehen 【仏】macropsie 【ラ】macropsia 《同義語》巨視 物体の映像が変わって見えることを変視症metamorphopsiaという.変視症の中で大きさが異なって見えることがある.物が実際より大きく見えるのを大視症といい,実際より小さく見えることを小視症という.大視症を起こす要因として調節痙攣や輻湊痙攣の場合がある.副交感神経刺激状態や刺激症状をひき起こす薬物による巨視症も起こる.一過性のことが多く,一般的に予後はよいとされている. 

大字症[ダイジショウ]🔗🔉

大字症[ダイジショウ] 【英】macrographia →小字症

大循環[ダイジュンカン]🔗🔉

大循環[ダイジュンカン] 【英】systemic circulation 【独】grosser Kreislauf 【仏】grande circulation 《同義語》体循環 心臓左心室から大動脈へ駆出された血液は動脈系を通って全身の各組織に至り,組織呼吸を行ったのち,静脈系を通じて,上大静脈および下大静脈から心臓右心房に返る.これを肺循環に対して大循環,または体循環という.

大静脈後尿管[ダイジョウミャクコウニョウカン]🔗🔉

大静脈後尿管[ダイジョウミャクコウニョウカン] 【英】retrocaval ureter 尿管走行の異常による奇形である.正常では尿管は大静脈と平行して走行し膀胱に閉口するが,本奇形の場合には,腎盂より出た尿管は一度大静脈の後方に入り,大静脈壁に沿って弧を描くようにして前方に出,その後は正常の走行をする.大多数は右側尿管に生じる.無症状に経過する場合も多いが,腎部の圧迫感や血尿などで気づかれる.排泄性尿路造影で水腎症が認められる.尿管カテーテル法と大静脈造影を併用することにより診断はより確実となる.尿路感染症腎結石を生じやすい.治療は,尿管を切断して整復後,端々吻合するが,大静脈を切断して尿管を正常位置に戻し,静脈を端々吻合する方法も行われる.

大食球[タイショクキュウ]🔗🔉

大食球[タイショクキュウ] 【英】macrophage =マクロファージ

大食細胞[タイショクサイボウ]🔗🔉

大食細胞[タイショクサイボウ] 【英】macrophage =マクロファージ →塵埃細胞

大食細胞遊走阻止試験[タイショクサイボウユウソウソシシケン]🔗🔉

大食細胞遊走阻止試験[タイショクサイボウユウソウソシシケン] 【英】macrophage migration inhibition(MI) test =マクロファージ遊走阻止試験

大食症[タイショクショウ]🔗🔉

大食症[タイショクショウ] 【ラ】hyperorexia =過(大)食症

大神経痛[ダイシンケイツウ]🔗🔉

大神経痛[ダイシンケイツウ] 【英】major neuralgia →神経痛

大星状神経細胞[ダイセイジョウシンケイサイボウ]🔗🔉

大星状神経細胞[ダイセイジョウシンケイサイボウ] 【英】neuronum stellatum magnum =ゴルジ細胞

大前庭腺[ダイゼンテイセン]🔗🔉

大前庭腺[ダイゼンテイセン] 【英】glandula vestibularis major =バルトリン腺

大泉門[ダイセンモン]🔗🔉

大泉門[ダイセンモン] 【英】anterior fontanelle 【独】Stirnfontanelle 【仏】fontanelle antrieure ou bregmatique 【ラ】fonticulus anterior 《同義語》前泉門 頭蓋冠にある6個の泉門のうちで最大のもの.新生児には前頭縫合があり,前頭骨は左右に分かれている.大泉門は左右の前頭骨と左右の頭頂骨によって囲まれるので菱形を呈する.その前後径は約4cm,横径は約2.5cmであり,菱形の各頂点は前頭縫合・矢状縫合・冠状縫合に続いている.泉門があり,縫合がゆるく結合することにより,頭蓋冠の形は容易に変わり得る.これは出産時に狭い産道を大きな頭蓋が通り抜けるのに便利な構造といえる.大泉門は生後次第に縮小し,生後2年で完全に閉鎖するに至る.もし閉鎖遅延があれば,骨化障害,たとえばくる病などの存在が疑われる.大泉門部を皮膚(頭皮)の上からみると,心臓の鼓動に一致する拍動がある.大泉門の内側には上矢状静脈洞が接している.

大槽穿刺法[ダイソウセンシホウ]🔗🔉

大槽穿刺法[ダイソウセンシホウ] 【英】cisternal puncture 【独】Zisternenpunktion 【仏】ponction cisternale 《同義語》後頭下穿刺法suboccipital puncture,チステルナ穿刺法Zisternenpunktion 脳脊髄液の検査は一般に腰椎穿刺によるが,特殊な場合には大槽を穿刺する場合がある.脊髄・脊椎になんらかの病変(主に腫瘍)があり病変の上限を知るための下行性ミエログラフィ,病変より頭側の髄液の検査を必要とするとき,腰椎穿刺がなんらかの理由で不能のときなどである.穿刺は一般に座位で患者の頚部を屈曲して行い,後頭骨と第一頚椎(環椎)の間で行う.あらかじめ深さを推測しておき5〜6cm以上深く穿刺しないようにする.座位の場合は髄液圧は陰圧となるので注射筒で吸引して針先が大槽内にあることが確かめられる.

大腿脛骨角[ダイタイケイコツカク]🔗🔉

大腿脛骨角[ダイタイケイコツカク] 【英】femorotibial angle(FTA) →外反膝

大腿骨近位骨端線離解[ダイタイコツキンイコッタンセンリカイ]🔗🔉

大腿骨近位骨端線離解[ダイタイコツキンイコッタンセンリカイ] 【ラ】epiphyseolysis capitis femoris =大腿骨頭すべり症

大腿骨骨折[ダイタイコツコッセツ]🔗🔉

大腿骨骨折[ダイタイコツコッセツ] 【英】fracture of the femur 【独】Oberschenkelfraktur 【仏】fracture du fmur 〔I〕大腿骨頚部内側骨折:老人ことに女性に多発する.歩行中,足さきを引っかけて下肢が急激に外旋しただけで骨折し,その結果として転倒することが多い.〔分類〕 Gardenの分類が用いられる. 1)不〔完〕全骨折, 2)くいこみ骨折, 3)転位の少ない骨折, 4)完全転位骨折.〔難治性の理由〕 1)外骨膜を欠く, 2)大腿骨頭栄養動脈が遮断される, 3)骨折部に剪力が働く, 4)老人に多く,骨粗鬆(しょう)症が高度なため仮骨形成不良である.〔診断〕 受傷機転,臨床症状.X線所見(両側2方向撮影)による.〔合併症〕 1)偽関節, 2)大腿骨骨頭壊死, 3)長期臥床による肺炎,尿路感染,褥瘡,老人性痴呆など.〔II〕大腿骨頚部外側骨折:外側骨折は大転子部を打撲して発生することが多い.一般に内側骨折よりも強い外力によって折れる.〔分類〕 転子間骨折intertrochanteric fractureと転子貫通骨折pertrochanteric f.に分けられる.またEvansによる安定型と不安定型との2つに分類される.〔診断〕 1)一般的に高齢者が転倒して生じ,また直接大転子部を打撲しても発生する.機能障害や肢位は内側骨折に似ているが,自発痛や圧痛はやや外側に存在する.大転子部に腫脹や皮下出血が認められる. 2)前後・側面の2方向X線撮影によって確定診断を行う.〔合併症〕 内側骨折よりも骨癒合が得られやすいが,内反股を生じやすい.〔III〕大腿骨骨幹部骨折:〔診断〕 X線撮影には大腿骨二方向のみならず,股関節,膝関節の撮影を行い,上下の骨関節の損傷の有無につき十分に検索することを忘れてはならない.骨片転位は特徴的であり,近位1/3部では近位骨片は外転(中・小殿筋による),屈曲(腸腰筋による),外旋(外旋筋群による)を呈し,遠位骨片は短縮(骨盤下肢筋による),内転(内転筋群による)を呈す.中央1/3の骨片では,近位骨片は軽度屈曲位で,短縮した遠位骨片がその後方に位置する.遠位1/3の骨折では,遠位骨片が腓腹筋の作用により,後方凸の屈曲位を呈す.〔合併症〕 1)血管・神経の損傷:ショック,頭部外傷,内出血(脾臓損傷など).一過性の腓骨神経麻痺が生じることがある. 2)下肢の短縮や回旋変形. 3)膝関節運動障害.

大腿骨頭壊死[ダイタイコットウエシ]🔗🔉

大腿骨頭壊死[ダイタイコットウエシ] 【英】avascular necrosis of the femoral head =大腿骨頭無腐性壊死

大腿骨頭すべり症[ダイタイコツトウスベリショウ]🔗🔉

大腿骨頭すべり症[ダイタイコツトウスベリショウ] 【英】slipped capital femoral epiphysis 【仏】piphysolyse de la tte fmorale 《同義語》大腿骨近位骨端線離解epiphyseolysis capitis femoris 思春期に大腿骨近位の骨端成長軟骨板にゆるみを生じ,骨頭が頚部に対し後内下方に転位するもので,わが国では比較的まれな疾患である.本症は男子に多く,徐々に変位を生じる慢性型が多く,外傷を契機として急激に起こる急性型は少ない.しばしば両側性に発生し,内分泌異常を思わせる肥満体で性器発育の遅れたものが多い.診断はX線検査によるが,骨頭は主に後下方へ転位するので側面像が重要である.すべった骨頭の徒手整復は骨頭壊死の原因となるので,急性型を除き行ってはならない.すべりが軽度であれば転位したままの状態でpinningを行い,すべり部の癒合をまつ.転位が著明な場合は,骨切り術により矯正する.

大腿骨頭無腐性壊死[ダイタイコツトウムフセイエシ]🔗🔉

大腿骨頭無腐性壊死[ダイタイコツトウムフセイエシ] 【英】aseptic necrosis of the femoral head 【独】aseptische Hftkopfnekrose 【仏】ncrose aseptique de la tte fmorale 《同義語》大腿骨頭壊死avascular necrosis of the femoral head 原因がはっきりしない特発性のものと,外傷(大腿骨頚部骨折femoral neck fractureや股関節脱臼後),減圧症(潜函病・潜水病;→ケイソン病)など原因が比較的明らかなものの2群に大別できる.特発性大腿骨頭壊死は1965(昭和40)年以降になって患者の激増をみ,青・壮年期の男性に多く,過半数が数年以内に両側罹患となる.ステロイド投与,アルコール愛飲,肝障害などと合併することが多く,他科(主に内科,皮膚科)領域の疾患とも関連が深い.〔症状〕 股関節痛のほか大腿部や膝関節の痛みとして発症し,次第に疼痛が増し跛(は)行・股関節可動制限が顕著となり,日常生活が障害されてくる.〔診断〕 X線検査が最も重要であり,通常の股関節二方向撮影に加えて関節造影や断層撮影を行うこともある.補助診断にはCTスキャンが病巣の広がりや変形の程度などを知る上で有用である.〔治療〕 骨頭壊死をできるだけ早期に診断し,その進行防止をはかることが治療の基本である.安静・免荷などの保存的治療はほとんど効果なく,観血的治療が主となる.骨頭壊死部の範囲や骨頭変形の程度,臼蓋側の二次的変化の有無などで,術式の選択を行う.

大腿四頭筋拘縮症[ダイタイシトウキンコウシュクショウ]🔗🔉

大腿四頭筋拘縮症[ダイタイシトウキンコウシュクショウ] 【英】quadriceps contracture 【独】Quadrizepskontraktur 《同義語》大腿四頭筋短縮症quadriceps muscle contracture, quadrizepsmyopathische Kontraktur 大腿四頭筋(大腿直筋,外側広筋,中間広筋,内側広筋の4つで構成)の一部が線維化し,筋肉が伸展性を失って短縮するために起こる疾患である.このため大腿四頭筋短縮症とも呼ばれる.症状は歩容異常がほとんどで分回し跛(は)行が現れ,疾走しづらくなる.立位になると出尻りの状態を示す.病因は大部分が後天性で幼児期に大腿部に注射を受けた既往があり,そのような場合は大腿部に陥凹や筋肉の索状硬結をみることが多い(→グロス三角部).筋変性の部位で直筋型,広筋型,混合型の3型に分類される.

大腿四頭筋短縮症[ダイタイシトウキンタンシュクショウ]🔗🔉

大腿四頭筋短縮症[ダイタイシトウキンタンシュクショウ] 【ラ】quadriceps muscle contracture =大腿四頭筋拘縮症

大腿ヘルニア[ダイタイヘルニア]🔗🔉

大腿ヘルニア[ダイタイヘルニア] 【英】femoral hernia 【独】Schenkelbruch 【仏】hernie fmorale 《同義語》股ヘルニア 主として小腸あるいは大網などの腹部内臓が,大腿管を通じて鼡径靱帯の直下,内側1/3の部に脱出するヘルニアであって,女性に多く,また中年以後に発生し,幼児にはほとんどみられない.鼡径ヘルニアに比べてまれである.ヘルニア腫瘤が小さいことが多いので,しばしば気づかれないことがあるが,ヘルニア門が狭小で,大腿管から比較的強固な皮下大腿輪を通じて脱出するので,嵌頓しやすい.ヘルニア内容となった腸管壁の一部がヘルニア門で強く絞扼されると速やかに壊死に陥る危険が大きい.ときに鼡径ヘルニアinguinal herniaとの鑑別が困難なことがあるが,鼡径靱帯に対するヘルニア腫瘤の位置が異なる.嵌頓の危険が大きいので診断がつけば速やかに根治手術を行うのがよい.

大腿輪[ダイタイリン]🔗🔉

大腿輪[ダイタイリン] 【英】femoral ring 【ラ】anulus femoralis 《同義語》股輪 鼡径靱帯と恥骨上枝との間の間隙は腸恥筋膜弓により筋裂孔と血管裂孔に二分され,血管裂孔の外側部は大腿静脈が通るがそれより内側の部はリンパ管,リンパ節,脂肪組織のある部分で大腿輪という.内側は裂孔靱帯で境され,腹腔側は横筋筋膜の一部(大腿中隔)に被われるだけで腹壁の弱い部分の一つである.この間隙を通るヘルニアが大腿ヘルニアである.

大唾液腺[ダイダエキセン]🔗🔉

大唾液腺[ダイダエキセン] 【英】major salivary gland →唾液腺 →唾液腺炎

大地放射線[ダイチホウシャセン]🔗🔉

大地放射線[ダイチホウシャセン] 【英】terrestrial radiation →自然放射線

大腸[ダイチョウ]🔗🔉

大腸[ダイチョウ] 【英】large intestine 【独】Dickdarm 【仏】gros intestin 【ラ】intestinum crassum 小腸につづいて始まる消化管の最終区間で,約1.5〜1.7 mの長さをもち,小腸よりも太い.大腸は小腸ループを囲み,全体として下方に開いたコの字形のアーチをつくり,盲腸結腸および直腸の3部に区分される.盲腸は大腸の初部で右腸骨窩に位置し,長さは約6cmにすぎない.下端は行きどまりの盲嚢をつくり,その下内側部から細長い虫垂が出ている.結腸は盲腸に続く長い区間であり,腹腔の右側を走る上行結腸,肝下方から十二指腸の前方を横切る横行結腸,脾下方から腹腔の左側を下がる下行結腸,左腸骨窩からループを描いて仙骨前面に至るS状結腸に再区分される.直腸は仙骨前面を下行し,肛門管を経て体外に開く長さ約20cmの部分である.大腸の各部ははじめ間膜をもっていたが,発生の経過中に壁側腹膜に癒合して二次的に間膜を失う区間が生じ,全体として小腸に比べ可動性に乏しい.大腸,とくに結腸を小腸から識別する外観上の特徴は,縦走筋層が3個所に集まってつくる3本の結腸ヒモ,ヒモが結腸壁を短縮させて生じる結腸膨起,ならびに被覆腹膜がところどころで葉状に垂れ下がった脂肪を含む腹膜垂などである.ただし盲腸では腹膜垂を欠き,直腸では3つの特徴はいずれも見られない.大腸の主な役割は水を吸収して糞を形成することであり,粘膜は絨毛を欠き,腸腺は杯細胞に富み,粘液分泌が盛んである.

大腸アメーバ[ダイチョウアメーバ]🔗🔉

大腸アメーバ[ダイチョウアメーバ] 【ラ】Entamoeba coli ヒトの大腸に寄生する非病原性のアメーバで,赤痢アメーバと形態が類似するので鑑別上問題になる.栄養型と嚢子(シスト)がある.栄養型は20〜30 μm大,赤痢アメーバの栄養型に比して偽足による運動が不活発で,宿主の赤血球を貪食していることはないが,細菌をとり込んでいる.生鮮標本では赤痢アメーバより核が明瞭にみえる.ヘマトキシリン染色標本では核膜が厚く,クロマチン粒が明瞭で,核小体は核の中心からはずれている.嚢子は10〜33 μm大,成熟したものでは8核を有し,それぞれの核には外心性の核小体を有する.嚢子内の類染色質体は裂片状もしくは松葉状を呈する.

大腸炎[ダイチョウエン]🔗🔉

大腸炎[ダイチョウエン] 【英】colitis 【独】Dickdarmentzndung, Kolitis 【仏】colite 【ラ】colitis 漠然と大腸の炎症性疾患を意味する名称で多くの疾患から構成されている. 1)感染性の大腸炎:従来は赤痢菌によるものが多かったが,最近ではカンピロバクターCampylobacterエルシニアYersinia,毒素原性大腸菌などによるものが多い. 2)薬剤性大腸炎:薬剤とくに抗生物質(クリンダマイシン,ペニシリンなど)で起こるもので,病型から偽膜性大腸炎(偽膜性腸炎),出血性大腸炎hemorrhagic colitsに大別される. 3)虚血性大腸炎:大腸の血流障害によって大腸組織がアノキシア(無酸素症)になるため変性壊死に陥り,それに炎症性変化が加味されたもので,血流障害の程度,病期により種々の病像を呈し,壊死型,狭窄型,一過性型に分けられる. 4)放射線照射後大腸炎:子宮癌など骨盤内臓器の悪性腫瘍に対する放射線治療後に起こる. 5)その他:慢性の経過をとり,通常寛解と再燃をくり返す潰瘍性大腸炎もこの中に含まれる.原因により症状は異なるが,通常下痢,腹痛,発熱などがみられる.診断および治療法は原因疾患によりそれぞれ異なる.

大腸クローン病[ダイチョウクローンビョウ]🔗🔉

大腸クローン病[ダイチョウクローンビョウ] 【英】Crohn's disease of the colon =肉芽腫性大腸炎

大腸チフス[ダイチョウチフス]🔗🔉

大腸チフス[ダイチョウチフス] 【英】colotyphoid 【独】Colotyphus 【仏】colotyphode 腸チフスの際の腸の病変は通常回腸下部に著明であるが,大腸にもしばしば始部に軽度の病変が及ぶ.古い記載によれば,まれに病変が大腸に強いか,または大腸のみに存在することがあり,大腸チフスと呼ばれた.大腸では盲腸部の病変の頻度が高く,上行結腸まで侵されるものがこれに次ぎ,まれにはその全長にわたって直腸下端まで侵されるという.クロラムフェニコール治療が確立されてからは本症の死亡例はほとんど皆無となり,近年はこのような腸管の病理解剖学的変化に関する報告はないし,また,臨床的にもとくに大腸の病変を示唆する所見は得られていない.

大腸バランチジウム[ダイチョウバランチジウム]🔗🔉

大腸バランチジウム[ダイチョウバランチジウム] 【ラ】Balantidium coli 繊毛虫類Ciliataに属する原虫で,大腸バランチジウム症balantidiasis,balantidosisの病原体.感染は世界各地のブタにみられるが非病原性である.しかし,ヒトに感染して大腸粘膜に潰瘍を形成すれば,粘血便や体重減少を起こす.本虫の栄養型は長径50〜100 μm,幅40〜60μmで体表が線(繊)毛におおわれ,活発に運動する.体には細胞口,食胞,収縮胞,大核,小核などを有し下痢便中に,嚢子は径45〜60 μmの大きさで有形便中に排出される.治療にはメトロニダゾールが有効である.

大腸ファイバースコープ[ダイチョウファイバースコープ]🔗🔉

大腸ファイバースコープ[ダイチョウファイバースコープ] 【英】fiberoptic colonoscope →S状結腸鏡検査法

大腸ポリープ[ダイチョウポリープ]🔗🔉

大腸ポリープ[ダイチョウポリープ] 【英】polyp of the colon 【独】Kolonpolyp, Dickdarmpolyp 【仏】polype du clon, polype colique 大腸ポリープはわが国において増加する傾向がみられており,男女比は2:1,年齢別分布は大腸癌と同様に加齢とともに出現頻度が増す.部位別分布は臨床例では直腸,S状結腸に多いが,剖検例では大腸のほぼ全域に分布している.肉眼形態では多くは有茎ないし亜有茎である.病理組織学的には,腺腫性(腺腫,家族性大腸ポリポーシス),過誤腫性(若年性ポリープ,ポイツ・イェガー症候群Peutz-Jeghers syndrome),炎症性ポリープ,その他に大別される.大腸ポリープの大部分を占める腺腫ではしばしば癌の存在がみられる.多くは無症状であり,大腸X線検査および大腸ファイバースコープで診断される.〔治療〕主に内視鏡的ポリペクトミーが行われるが,ポリペクトミーが困難な症例や生検後断端に癌を認めるもの,粘膜下浸潤のあるものに対しては腸管切除,リンパ節郭清を行う必要がある.ポリポーシスpolyposisに対しては,大腸全摘,亜全摘などが行われる.

〔大〕腰筋膿瘍[ダイヨウキンノウヨウ]🔗🔉

〔大〕腰筋膿瘍[ダイヨウキンノウヨウ] 【英】psoas abscess =腰筋膿瘍

日外25万語医学用語大辞典の検索結果 (48)

大きい🔗🔉

大きい massive (a)【其他】 《参考》塊状;塊状の;充実した

大きさ🔗🔉

大きさ dimension (n)【物理】 《参考》次元;寸法;ディメンション;長さ;元

大さじ1杯[分]の🔗🔉

大さじ1杯[分]の tablespoonful (a;n)【診療】 《参考》大さじ量の;食さじ量

大きさ順位🔗🔉

大きさ順位 size hierarchy (n)【診療】

大さじ量の🔗🔉

大さじ量の tablespoonful (a;n)【診療】 《参考》大さじ1杯[分]の;食さじ量

大きさの原則🔗🔉

大きさの原則 size principle (n)【診療】

大きさ[の]知覚🔗🔉

大きさ[の]知覚 size perception (n)【精神】

大きさのレベル🔗🔉

大きさのレベル loudness level (n)【物理】 《参考》[音の]大きさのレベル

大きさ補充現象🔗🔉

大きさ補充現象 recruitment of loudness (n)【基医】

大きな🔗🔉

大きな magnum (a)【解剖】

大きな腫瘍🔗🔉

大きな腫瘍 gross tumor (n)【疾患】

大きな蛭🔗🔉

大きな蛭 horse leech (n)【生物】

大ACTH🔗🔉

大ACTH big ACTH (n)【薬化】 《参考》大分子ACTH

大アフタ性潰瘍🔗🔉

大アフタ性潰瘍 aphthous major ulcer (n)【疾患】〔SNOMED-M38260〕

大意🔗🔉

大意 synopsis (n)【人文】 《参考》便覧;要領

大イオン🔗🔉

大イオン heavy ion (n)【物理】;large ion (n)【物理】;slow ion (n)【物理】 《参考》重イオン

大異質染色質性の🔗🔉

大異質染色質性の megaheterochromatic (a)【疾患】

大陰唇🔗🔉

大陰唇 large pudendal lip (n)【解剖】;major lip of the pudendum (n)【解剖】;labia majora (n)【解剖】;labium majus (n)【解剖】〔SNOMED-T80220〕;labium majus pudendi (n)【解剖】

大陰唇肉様膜🔗🔉

大陰唇肉様膜 dartos muliebris (n)【解剖】

大S状結腸[症]🔗🔉

大S状結腸[症] macrosigmoid (n)【疾患】〔ICD-564.7;751.3先天性〕

大塩基性蛋白🔗🔉

大塩基性蛋白 major basic protein (n)【薬化】 《参考》メイジャー塩基性蛋白

大円筋🔗🔉

大円筋 teres major (n)【解剖】;teres major muscle (n)【解剖】〔SNOMED-T13640〕;musculus teres major (n)【解剖】

大円筋の腱下包🔗🔉

大円筋の腱下包 bursa of teres major (n)【解剖】;bursa subtendinea musculi teretis majoris (n)【解剖】

大円形細胞🔗🔉

大円形細胞 gemistocyte (n)【解剖】〔SNOMED-M69070〕

大円形細胞腫🔗🔉

大円形細胞腫 gemistocytoma (n)【疾患】〔SNOMED-M94113 ICD-191.9〕 《参考》ゲミストサイトーマ

大円形細胞性星状膠腫🔗🔉

大円形細胞性星状膠腫 gemistocytic astrocytoma (n)【疾患】〔SNOMED-M94113〕

大円形細胞性反応🔗🔉

大円形細胞性反応 gemistocytic reaction (n)【基医】

大円形星状膠細胞🔗🔉

大円形星状膠細胞 gemistocytic astrocyte (n)【解剖】〔SNOMED-M69070〕 《参考》肥胖星状膠細胞

大オトガイ症🔗🔉

大オトガイ症 macrogenia (n)【疾患】〔ICD-524.0〕 《参考》下顎骨頤部の過剰発育;巨下顎症;大下顎[症]

大ガストリン🔗🔉

大ガストリン big gastrin (n)【薬化】〔SNOMED-F27370〕 《参考》巨大ガストリン;ビッグガストリン

大カロリー🔗🔉

大カロリー large calorie (n)【基医;物理】;large calory (n)【基医;物理】

大臼歯🔗🔉

大臼歯 molar (n;a)【解剖;疾患;物理】;molar teeth (n)【解剖】;molar tooth (n)【解剖】〔SNOMED-T54570〕;dens molaris (n)【解剖】 《参考》奇胎の;臼歯;質量の;摩砕;モルの;モル濃度

大臼歯指数🔗🔉

大臼歯指数 molar index (n)【基医】

大臼歯状の🔗🔉

大臼歯状の molariform (a)【解剖】

大グリア細胞🔗🔉

大グリア細胞 astroglia (n)【解剖】 《参考》アストログリア;大膠細胞

大グルカゴン🔗🔉

大グルカゴン large glucagon (n)【薬化】

大グロブリン🔗🔉

大グロブリン macroglobulin (n)【薬化】〔SNOMED-F47680〕 《参考》マクログロブリン

大グロブリン血[症]🔗🔉

大グロブリン血[症] macroglobulinaemia (n)【疾患】〔ICD-273.3〕;macroglobulinemia (n)【疾患】 《参考》マクログロブリン血[症]

大サラセミア🔗🔉

大サラセミア thalassemia major (n)【疾患】〔SNOMED-D4181 ICD-282.4〕 《参考》サラセミアマヨル;重症[型]地中海貧血

大シカ🔗🔉

大シカ moose (n)【生物】〔SNOMED-E4992〕 《参考》大角シカ

大にぎり🔗🔉

大にぎり gross grip (n)【機器】 《参考》胆大把持

大−肺動脈窓🔗🔉

大−肺動脈窓 aortic pulmonary window (n)【解剖】;aorticopulmonary window (n)【疾患】〔SNOMED-M21920〕 《参考》大動脈肺窓

大−肺動脈中隔欠損🔗🔉

大−肺動脈中隔欠損 aorticopulmonary septal defect (n)【疾患】〔SNOMED-M21920 ICD-745.0〕 《参考》大動脈肺中隔欠損

大はがれ🔗🔉

大はがれ scaling (n)【診療】 《参考》歯石除去;スケーリング;スケール変換

大ヒステリー🔗🔉

大ヒステリー hysteria major (n)【精神】

大ヒステリー[発作]🔗🔉

大ヒステリー[発作] major hysteria (n)【精神】

大らせん🔗🔉

大らせん major coil (n)【基医】;major spiral (n)【基医】

大リンパ球🔗🔉

大リンパ球 large lymphocyte (n)【解剖】〔SNOMED-T05260〕

心理学辞典の検索結果 (18)

大きさ = 重さの錯覚🔗🔉

大きさ = 重さの錯覚     【オオキサオモサノサッカク】 →シャルパンティエの錯覚

大きさ・距離の不変仮説🔗🔉

大きさ・距離の不変仮説     【オオキサキョリノフヘンカセツ】 size-distance invariance hypothesis  対象の張る視角(あるいは網膜像の大きさ)が一定のとき,その対象の大きさと対象までの距離の比が一定に保たれるという仮説。これを数式で表せば,S′/D′=f(θ) となる。ただし,S′は見えの大きさ,D′は見えの距離,θは視角,f は未知の関数を表す。 →大きさの恒常性 →見えの大きさ ◆東山篤規

大きさの恒常性🔗🔉

大きさの恒常性     【オオキサノコウジョウセイ】 size constancy  対象の観察距離が変化しても,その対象の見えの大きさがほぼ一定に保たれる現象。大きさの恒常性の程度は距離の手がかりの多寡と相関をもつ。普通の生活空間のように距離の手がかりが豊かに与えられた状況では,対象までの距離が大きくなると,対象の視角は距離にほぼ反比例して縮小するが,その見えの大きさは一定に保たれる(完全恒常)。しかし,たとえば,暗室のなかで対象を観察することによって距離の手がかりを減らすと,視角の変化ほどには縮小しないが,遠くに呈示された対象ほど小さく見える(不完全恒常)。さらに,距離の手がかりをすべて除いた状況では,対象の見えの大きさは視角の大きさに比例する(視角の法則)。また,距離の手がかりが豊富な状況では,同一の対象を遠くに呈示した時ほど,その対象が大きいという判断を得ることもある(超恒常)。大きさの恒常性は,距離の手がかりのほかにも,測定法(二刺激比較法と単一刺激法),標準刺激と比較刺激の位置関係,観察者に与える教示,観察者の発達水準などによって大きく変動する。 →大きさ・距離の不変仮説 →恒常尺度過程 →空間知覚 →超恒常 ◆東山篤規

大域優先🔗🔉

大域優先     【ダイイキユウセン】 →‘木よりも森が先’仮説

大うつ病🔗🔉

大うつ病     【ダイウツビョウ】 →気分障害

大気遠近法🔗🔉

大気遠近法     【タイキエンキンホウ】 aerial perspective ; atmospheric perspective  奥行きの知覚に関する絵画的手がかりの一つ。観察者と事物との間に介在する水蒸気によって,遠景の事物の輪郭はぼやけ,全体に青味がかり,しかも開口色的な見え方をする。画家はこのような見え方を画布に再現して,平面の上に奥行きを表現しようとした。このような絵画表現の手法を大気遠近法という。実際の生活においても,水蒸気の濃度に応じたこのような光の変化を手がかりにして,遠景の奥行きの知覚を得ているといわれる。 →奥行き知覚 ◆東山篤規

大細胞系/小細胞系🔗🔉

大細胞系/小細胞系     【ダイサイボウケイ/ショウサイボウケイ】 magno system / parvo system  リヴィングストンとヒューベル(Livingstone, M. S. & Hubel, D. H.1988)により体系づけられた視覚神経系の二つの下位系。大細胞系(マグノ系)は,タイプAの網膜神経節細胞から出発して,外側膝状体しつじようたいの大細胞層で中継され,大脳皮質 V1野の4Cα層や4B層を経てV2野の太縞領域へ,さらにMT野という連結性をもつ。この系のニューロンの応答は,一般に,高い時間分解能や高いコントラスト感度,そして比較的低い空間分解能を示す。には弁別的応答を示さないが,運動や両眼視差に選択性を示すので,運動の知覚奥行き知覚に密接な関連があるとされる。もう一方は小細胞系(パーボ系)とよばれる経路で,タイプBの網膜神経節細胞から外側膝状体の小細胞層という経路をたどり,V1野でさらに二つの下位系に分かれる。その一つは,4Cβ層→ブロッブ間領域→V2野の帯間領域→V3野およびV4野という経路で,インターブロッブ系と名づけられている。他方は,4Cβ層→ブロッブ→V2野の細縞領域,さらにV4野に連結性をもち,ブロッブ系とよばれる。一般に小細胞系の受容野は小さく,解像度が高い。インターブロッブ系のニューロンは,刺激の末端に弁別的応答を示すエンドストップ特性をもち,形状の詳細な分析を担う役割をもっていると考えられる。ブロッブ系のニューロンは波長選択性を示し,色知覚に関与しているとされる。 →視覚 →視覚生理学 →背側ストリーム/腹側ストリーム →ブロッブ細胞 →vid.文献 ◆行場次朗

大衆🔗🔉

大衆     【タイシュウ】 mass  互いに異質な属性をもつ匿名の多数者からなる未組織の集合体をさして大衆という言葉が用いられる。19世紀末から20世紀初頭にかけて,ル・ボンは民衆の群集性から大衆の出現を予見し,タルド群集とは区別されるものとして公衆(public)という概念を提出した。群集は空間的に近接し群集心理に支配され集合行動を起こすとされるが,大衆は散在しながらマス・メディアに媒介されて集合体を形成するとされる。また,公衆は世論の担い手として新しい社会を作り支えるとされるが,大衆は大量の商品の消費者であるとともにマスコミの「受け手」として操作されやすいとされる。マルクス主義的な立場においては生産を担い歴史を推進する主体として肯定的意味をもつが,大衆社会論においては受動的で同調的な性格により民主制を変質させる存在として両義的または否定的意味をもつ。なお,大衆についての議論には,集合を実体と見なすものと,現象(流行流言,普及など)と見なすものがある。 →大衆社会 →群集 →群集心理 →集合行動 →マス・コミュニケーション →マス・メディア ◆山田一成

大衆社会🔗🔉

大衆社会     【タイシュウシャカイ】 mass society  近代社会との対比において広義の現代社会の特徴を示すために大衆社会という用語と概念が用いられる。その特徴は,官僚制化,産業化,都市化,情報化,交通手段の発達などによって生じる移動性,匿名性,役割と地位の高度の専門化,二次的集団の優越,伝統的価値体系の崩壊,共同体への帰属意識の喪失などで,こうした社会構造の変化を大衆化(massification)とよぶ。フロムのファシズム研究は大衆心理に焦点を当てた大衆社会論であるが,その後も第二次大戦後のアメリカ社会を対象として,中間集団の解体による個人の原子化に焦点を当てた議論(ミルズ Mills, C. W., コーンハウザーKornhauser, W. A. など)や,巨大集団への過同調と強制的画一化に焦点を当てた議論(リースマン Riesman, D., ホワイト Whyte, W. H., Jr. など) がなされた。 大衆社会論における個人(大衆)は,孤独と不安を抱え情緒的で非合理的な判断を行う存在として,また,マスコミによる操作を受けやすく他者に同調しやすい存在として把握されている(マンハイム Mannheim, K. の「甲羅のない蟹」,フロムの「根無し草」,リースマンの他者志向型,ホワイトの組織人,など)。 →大衆 →同調 →他者志向型/内部志向型/伝統志向型 →マス・コミュニケーション →マス・メディア ◆山田一成

大脳🔗🔉

大脳     【ダイノウ】 cerebrum  のなかで,終脳,間脳および中脳を合わせて大脳という。それに対して,残りのきよう小脳延髄を菱脳という。終脳は正中線にある大脳縦裂によって左右の大脳半球に分かれる。終脳の表面は多くの神経細胞の集合した灰白質大脳皮質でおおわれ,その内側には神経線維からなる白質大脳髄質がある。この大脳皮質と大脳髄質を合わせて外套とよぶ。大脳髄質の深部にはさらに大脳核とよばれるいくつかの神経核を含む灰白質がある。大脳皮質は系統発生的に古い古皮質原皮質と新しい新皮質からなる。古皮質・原皮質は大脳核の一部および新皮質の一部(中間皮質)とともに,脳幹(間脳・中脳・橋・延髄の総称)を取り巻く大脳辺縁系を構成する。新皮質は機能的に感覚野運動野,および連合野に区別される。間脳は,第三脳室を囲む大きな灰白質の塊で,視床,視床上部,視床後部,視床下部の四つの部分からなる。それぞれの部分は多くの核を含む。中脳は間脳の下方にあるきわめて狭い領域で,四丘体・中脳被蓋・赤核・黒質・内側毛帯・中心灰白質など多くの核と線維群が存在する。大脳は,機能的に菱脳より上位に位置し,外的環境に適応する高次な精神過程により密接に関係するのに対して,菱脳は呼吸・睡眠・意識・自律機能など生命維持に重要な機能を果たす。しかし,両者は,互いに独立ではなく,相互に影響し合う。 →間脳 →中脳 →橋 →小脳 →延髄 →大脳半球 →視床 →視床下部 →髄条 →松果体 →交連線維 ◆靱負正雄

大脳化🔗🔉

大脳化     【ダイノウカ】 encephalization  系統発生的にみて,動物が高等になるほど中枢神経系も進化し,のなかで大脳皮質の占める割合が増える。それとともに,下等動物では低次の中枢に支配されていた機能が,高等動物ではより高次の中枢に支配されるようになり,大脳皮質の果たす役割が増大する。これを大脳化という。たとえば,視覚中枢は魚類や鳥類では被蓋にあるが,ネズミでは後頭葉にあり,高等動物になるほど後頭葉損傷によって重い視覚障害を起こすようになる。 →脳 →大脳皮質 →中枢化 ◆浜村良久

大脳核🔗🔉

大脳核     【ダイノウカク】 cerebral nuclei ; basal ganglia  大脳半球白質中にある灰白質で,基底核とか終脳核ともいわれる。基底核には通常,尾状核・レンズ核(被殻と淡蒼球)・前障・扁桃核が含まれる。さらに,マイネルト(Meynert, T.)の基底核をこれに加えることがある。尾状核と被殻は合わせて(新)線条体(corpus striatum ; neostriatum)とよばれる。ちなみに,淡蒼球は古線条体(paleostriatum),扁桃核は原始線条体(archistriatum)といわれる。尾状核やレンズ核は前頭葉運動前野から線維を受ける錐体外路系に属し,運動の調節,特に筋の緊張統御に関係する。パーキンソン病舞踏病は大脳核の異常による。また,線条体は小脳とともに非宣言的記憶(手続記憶)に関与する。扁桃核は以前は嗅覚にもっぱら関係する領域と考えられていたが,最近では,むしろ感情認知および記憶に密接に関係することが明らかになってきた。扁桃核が損傷されると,クリューヴァー = ビュシー症候群として知られている認知,情動障害を生じる。マイネルトの基底核は広範な大脳皮質に投射するが,アルツハイマー型老年痴呆ではこの核の細胞が脱落する。前障は広範な大脳皮質と相互に投射関係をもつが,その機能的意義は不明である。 →パーキンソン病 →舞踏病 →扁桃核 →手続記憶 →クリューヴァー = ビュシー症候群 →アルツハイマー型老年痴呆 ◆靱負正雄

大脳髄質🔗🔉

大脳髄質     【ダイノウズイシツ】 medullary substance(of cerebrum)  大脳半球の内部を占める有髄神経線維の集団。髄鞘が白く見えることから髄質を白質ともいう。この髄質には左右の半球間の皮質を結ぶ交連線維,同一の半球内の皮質領野間を相互に結ぶ長・短の連合線維および皮質と皮質下を結ぶ投射線維がある。おもな交連線維に脳梁と前交連がある。長連合線維には,帯状束,鉤状束,弓状束,上縦束,下縦束がある。短連合線維は隣接した脳回の皮質領野間を結び,弓状線維または U線維とよばれる。 →白質 →交連線維 →脳梁 ◆靱負正雄

大脳半球🔗🔉

大脳半球     【ダイノウハンキュウ】 cerebral hemisphere  大脳のうち,終脳の部分を大脳半球とよぶ。大脳半球は表層の外套と深部の大脳核からなる。外套は表面の大脳皮質とより深部の白質大脳髄質からなる。大脳半球は,大脳縦裂により左右の半球に分けられるが,大部分は正中線上にある脳梁によって結合されている。また大脳半球は大脳横裂により小脳と分けられる。外套の表面には多くの溝(脳溝)と,溝の間の隆起(脳回)がみられる。脳溝のうち,中心溝外側溝・頭頂後頭溝によって四つの大脳葉(前頭葉側頭葉頭頂葉後頭葉)に区別される。その他に,大脳半球の内側面に,帯状溝と嗅脳溝および側副溝によりほかの大脳葉から区別される辺縁葉がある。  大脳半球は,機能的に感覚知覚認知・運動・思考言語などさまざまな高次心理機能に関係するが,特定の機能が一方の半球により密接に関係する,いわゆる機能の半球優位性が特にヒトで認められる。この場合,密接に関係する半球はその機能に関する優位半球(dominant hemisphere)とよばれ,その対側半球は劣位半球(minor hemisphere)とよばれる。このように,ある機能について半球間に関与の偏りがみられることを側性化(lateralization)という。半球優位の存在は,いくつかの機能においてよく知られており,言語は左半球優位であるのに対して,顔・音楽などの非言語的認知・記憶や視空間認知は右半球優位であることが示されている。 →大脳核 →大脳皮質 →大脳髄質 →前頭葉 →側頭葉 →頭頂葉 →後頭葉 →大脳半球優位 ◆靱負正雄

大脳半球の機能的非対称性🔗🔉

大脳半球の機能的非対称性     【ダイノウハンキュウノキノウテキヒタイショウセイ】 →ラテラリティ

大脳半球優位🔗🔉

大脳半球優位     【ダイノウハンキュウユウイ】 cerebral dominance  左右二つの大脳半球の間に機能の分化があり,特定の機能に関して一方の半球が他方より強く関与していること。左半球損傷によって失語症が起こることから言語機能は左半球優位とされ,視空間認知構成機能は右半球優位とみられているが例外もある。言語習得以前に左半球を切除しても言語が習得されることからも明らかなように,半球優位には可塑性があり,絶対的なものではない。 ◆河内十郎

大脳皮質🔗🔉

大脳皮質     【ダイノウヒシツ】 cerebral cortex  大脳半球の外套の表層にみられる1.5mmから4mmの厚さの灰白質の部分。エコノモとコスキナス(von Economo, C. & Koskinas, G. N.)によれば,大脳皮質は,全体で約140億の神経細胞からなる。大脳皮質は,系統発生的に古い古皮質原皮質と新しい新皮質に分けられる。両生類では古皮質と原皮質のみが存在し,新皮質はない。新皮質は爬虫類になって初めて出現し,特に哺乳類で発達している。大脳皮質表面にはたくさんの溝がみられるが,大きな深い脳溝によって五つの大脳葉の皮質部分は,それぞれ前頭葉皮質,側頭葉皮質,頭頂葉皮質,後頭葉皮質,辺縁皮質とよばれる。辺縁皮質は古皮質・原皮質および中間皮質からなる。中間皮質には前頭葉眼窩皮質・側頭極およびとうが属する。  大脳皮質はその細胞構築学的特徴により多くの領野に分類される。これらの領野の分化は,同時にそのもっている機能の分化を示し,大脳皮質における機能の局在が認められる。大脳皮質は,外界や生体内部から送られてくる五感(嗅覚味覚・体性感覚・視覚聴覚)の情報を受ける感覚野と,運動をつかさどる運動野,およびそれ以外の連合野に大きく区別される。嗅覚・味覚の第一次感覚野は古・原・中間皮質にあるのに対して,体性感覚・視覚・聴覚の第一次感覚野は新皮質に存在する。嗅覚野は梨状葉に,味覚野は島にある。体性感覚野は,中心後回の3野・1野・2野が,聴覚野は側頭葉皮質の41野・42野が,視覚野は後頭葉皮質の17野が相当する。運動野は中心前回の4野にあり,その前に運動前野(6野)が存在する。大脳皮質の残りの部分が連合野に相当する。連合野は,元来,フレクシッヒ(Flechsig, P.)が神経線維の髄鞘形成過程の遅い領域を,形成の早い感覚中枢や運動中枢に対して「連合」中枢と名づけたことに由来する。この皮質は,系統発生的にも最も新しい領域で,下等哺乳類ではあまり発達していないが,霊長類での発達は著しく特にヒトで顕著で,大脳皮質に占める割合が大きい。連合野は,知覚・認知・記憶・判断・運動の企画・思考・意志・創造・感情など高次精神過程に密接に関係する。 →古皮質 →原皮質 →中間皮質 →新皮質 →細胞構築 →連合野 ◆靱負正雄

大脳辺縁系🔗🔉

大脳辺縁系     【ダイノウヘンエンケイ】 limbic system  大脳新皮質の内側にあり,間脳大脳(基底)核を取り囲むようにして存在する領域。古皮質の扁桃体,梨状皮質,原皮質海馬中隔中間皮質帯状回,海馬傍回,鉤からなる。情動脳としてよく知られている。脳幹,間脳あるいは大脳皮質連合野と線維連絡があり,脳幹から内界情報を受け取り,大脳皮質連合野経由の外界情報と統合することによりその情動的評価を行い,出力として間脳あるいは脳幹に信号を送り,情動行動や本能行動およびそれらに付随する内分泌・自律神経反応の発現を調節する。また学習記憶機能に重要な役割を果たしており,海馬や扁桃体の破壊で著明な学習・記憶障害が起きる。海馬ニューロンの長期増強反応は学習・記憶の細胞モデルとしてその細胞分子機構が詳しく研究されている。情動調節に関しては,扁桃体は恐怖反応,海馬は不安反応に関係する。また中隔―海馬系は脳内自己刺激が有効な部位であり,報酬系としても知られている。 →海馬 →扁桃核 →帯状回 →中隔核 ◆粟生修司

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