石綿[イシワタ]🔗🔉

石綿[イシワタ] 【英】asbestos =アスベスト

石児[セキジ]🔗🔉

石児[セキジ] 【英】lithopedion 【独】Lithopdion,Steinkind 【仏】lithopdion 【ラ】lithopaedium 《同義語》石胎,石様奇胎stone mole 胎児が死亡したまま母体内に残り,乾燥してミイラ化することがあるが,これに石灰沈着したものをいう.子宮外妊娠(とくに腹腔腔妊娠abdominal pregnancy)の最終経過としてみられることが多い.無症候性に長期間母体内にあり,次回妊娠時や手術の際に発見されることもある.なお,被嚢または卵膜に石灰沈着の起こったものを石胞Steinsarg, lithokelyphosという.

石胎[セキタイ]🔗🔉

石胎[セキタイ] 【独】Steinkind =石児浸軟

石炭酸[セキタンサン]🔗🔉

石炭酸[セキタンサン] 【英】phenol =フェノール

石炭酸係数[セキタンサンケイスウ]🔗🔉

石炭酸係数[セキタンサンケイスウ] 【英】carbolic coefficient =フェノール指数(係数)

石胞[セキホウ]🔗🔉

石胞[セキホウ] 【独】Steinsarg →石児

石綿肺[セキメンハイ]🔗🔉

石綿肺[セキメンハイ] 【英】lung asbestosis =アスベスト肺

石様奇胎[セキヨウキタイ]🔗🔉

石様奇胎[セキヨウキタイ] 【英】stonemole =石児

石灰化[セッカイカ]🔗🔉

石灰化[セッカイカ] 【英】calcification =石灰沈着

石灰化歯原性上皮腫[セッカイカシゲンセイジョウヒシュ]🔗🔉

石灰化歯原性上皮腫[セッカイカシゲンセイジョウヒシュ] 【英】calcifing epithelial odontogenic tumor 【独】verkalkende epitheliale odontogene Geschwulst 【仏】tumeur odontogne pithliale calcifie Pindborgにより命名された良性腫瘍で,まれなものである.主に成人男性の下顎臼歯部に発生する.顎骨の膨隆以外には特徴的症状を認めないが,X線的には比較的境界明瞭な透過像で,散在性に小石灰化像をみる.しばしば埋伏歯を含む.ときに顎骨外に生ずる.組織学的に円形の核をもつ多角形細胞が充実性に胞巣を作り,硝子様類デンプン質,石灰化物をみる.含歯性歯嚢性嚢胞,エナメル上皮腫などとの鑑別がいる.やや浸潤性増殖を示し,摘出後に再発することもある.

石灰化上皮腫[セッカイカジョウヒシュ]🔗🔉

石灰化上皮腫[セッカイカジョウヒシュ] 【英】calcified epithelioma 【独】verkalktes Epitheliom 【仏】pithliomas calcifis 《同義語》毛母腫pilomatrixoma, pilomatricoma 若年者で,とくに女性の顔面,頚部,上腕などに好発する単発性皮下腫瘤である.米粒大から母指頭大までの大きさで,表面は皮膚色であるが,ときに腫瘤直上に水疱が形成されてくる.腫瘤は皮膚面より隆起したり,また皮下に深く存在したりする.病理組織学的には,真皮に境界鮮明な腫瘤塊がある.構成細胞は毛母細胞由来の好塩基性細胞と毛皮質由来で核が消失して明るくみえる陰影細胞とからなり,異物反応や石灰化を伴っている.

石灰化大動脈弁狭窄[セッカイカダイドウミャクベンキョウサク]🔗🔉

石灰化大動脈弁狭窄[セッカイカダイドウミャクベンキョウサク] 【英】calcified aortic stenosis 【独】Verkalkungsaortenstenose 大動脈弁の石灰化はおおよそ2つの転機で発生する.一つはリウマチ病変を主とした炎症性変化の終末像として発生し,もう一つは先天性の二尖弁や動脈硬化性病変の弁への波及の結果としてである.いずれも硬化から石灰化へと移行する.リウマチ性のものは若年でもみられるが後者は中高年から老年,とくに動脈硬化性病変の一部としてのものは高齢者にみられる.病態的にはすべての弁の可動性の制限であり大動脈弁狭窄症の症状となる.高齢者のものでは聴診上の雑音はあっても病態としては軽いものが多い.リウマチ性のものは高度の狭窄となりうる,二尖弁のものは40〜50歳代での発症が多い.X線写真に石灰化像をみることができ,心臓は左室収縮期負荷の血行動態により心筋の肥厚が生じる.低心拍出に傾き,心筋肥厚と相まって心内膜下虚血の病態を作り出す.したがっていったん破綻をきたせば容易に回復し得ない危険な状態となる.心不全,狭心症状に注意が必要である.

石灰梗塞[セッカイコウソク]🔗🔉

石灰梗塞[セッカイコウソク] 【英】calcareous infarct 【独】Kalkinfarkt 【仏】infarctus calcique 生体内における石灰の沈着には,壊死に陥った組織または病的産物や異物に起こる異栄養性石灰化dystrophic calcificationと,骨軟化症や骨の悪性腫瘍などによって,血液中のカルシウム量が増加することによって健常な組織に起こる石灰転移metastatic calcificationの両者を区別する.石灰転移は腎,胃,肺,動脈,心筋などにみられるが,腎では乳頭部の集合管やその間質に起こり,肉眼的に腎乳頭に白い放線状の線条としてみえる.これをとくに石灰梗塞と呼ぶ.

石灰症(皮膚の)[セッカイショウ]🔗🔉

石灰症(皮膚の)[セッカイショウ] 【ラ】calcinosis cutis =皮膚石灰〔沈着〕症

石灰脱失症[セッカイダッシツショウ]🔗🔉

石灰脱失症[セッカイダッシツショウ] 【英】halisteresis 【独】Halisterese 【仏】halistrse 《同義語》骨石灰質欠乏calcic deficiency of bone 体の中の石灰は骨にその90%以上が含まれており,石灰脱失症は骨の石灰が減少することを意味し,骨軟化症osteomalaciaと同義語と考えられる.

石灰沈着[セッカイチンチャク]🔗🔉

石灰沈着[セッカイチンチャク] 【英】calcification 【独】Verkalkung 【仏】dpt calcaire 《同義語》石灰化 組織にカルシウム塩が沈着した状態を石灰沈着(または石灰化)という.沈着部は組織標本上はヘマトキシリンに青染し,組織化学的にカルシウムを証明できる.石灰沈着には,壊死に陥った組織に生ずる場合と正常な組織に生ずる場合では意味が異なるので区別している.前者は組織傷害に続発するため石灰変性dystrophic calcificationといわれ,高カルシウム血症あるいはカルシウム代謝異常を前提とせずに発生するものであり,これに対して後者は石灰転移metastatic calcificationと称し,高カルシウム血症の存在下に発生する.

石灰沈着性滑液包炎[セッカイチンチャクセイカツエキホウエン]🔗🔉

石灰沈着性滑液包炎[セッカイチンチャクセイカツエキホウエン] 【英】bursitis calcarea →肩関節周囲炎

石灰転移[セッカイテンイ]🔗🔉

石灰転移[セッカイテンイ] 【英】metastatic calcification 【独】Kalkmetastase 高カルシウム血症の際に起こる二次的な組織の変化.副甲状腺機能亢進,進行した腎不全,広範な腫瘍転移による骨破壊など,種々の原因による高カルシウム血症に際して,カルシウム塩が全身の間質組織に沈着してくるものである.沈着の部位としては肺の肺胞壁,血管壁,腎臓や胃粘膜の間質などが主であるが,いずれも酸性塩を分泌する組織であり,沈着はこのことに関係があると推定されている.石灰沈着によって臓器機能が障害されることは一般に起こらないが,沈着量が多い肺では時にX線写真上陰影を生ずることがあるといわれている.

石灰乳胆汁[セッカイニュウタンジュウ]🔗🔉

石灰乳胆汁[セッカイニュウタンジュウ] 【英】milk of calcium bile 【独】Kalkmilchgalle 【仏】bile calcaire 白色に混濁した,流動性あるいは半流動性ペースト状の,胆嚢内容物をいう.ときには胆汁色素による着色もみる.白色物質は炭酸カルシウムの結晶による.石灰乳胆汁を含む胆嚢では,胆石によって胆嚢管が閉塞あるいは狭窄しており,カルシウムは胆嚢壁から分泌されるものと考えられている.臨床症状は胆嚢胆石と同じ.腹部単純X線検査では胆嚢部に陽性像を呈し,典型例では立位で水平鏡面像を形成し,また胆嚢頚部に胆石様輪郭を認めることもある.慢性胆嚢炎がほぼ全例に存在しており,症状が顕著な例では胆嚢摘出(除)術を行う.

石灰変性[セッカイヘンセイ]🔗🔉

石灰変性[セッカイヘンセイ] 【英】dystrophic calcification 【独】dystrophische Verkalkung 壊死に陥った組織にカルシウム塩の沈着,いわゆる石灰化が起こることを石灰変性という.とりわけ脂肪を含む組織が酵素的融解を受け,長期間その状態で生体内に留まった場合に多い.したがってこの現象は古い結核病巣,進行したアテローム硬化症,陳旧化した脂肪壊死などに高頻度にみられる.ある種の腫瘍にみられる砂粒体の形成も同様の機序によるらしい.しかし今のところカルシウム塩が壊死巣に沈着する生化学的機序には不明な点が多い.少なくとも脂肪の酵素的融解に伴う石灰化には,遊離脂肪酸がカルシウムと結合して不溶性のけん化物を生成することに関係すると考えられる.石灰化を生じた部位には長い年月の間に骨化を起こすことがあり,成熟した骨梁や骨髄の形成を伴う.→石灰沈着

石ケン(鹸)便[セッケンベン]🔗🔉

石ケン(鹸)便[セッケンベン] 【英】soap stool, fat stool 【独】Seifenstuhl 【仏】selle savonneuse 未吸収の脂肪酸がカルシウムやマグネシウムと結合,石ケンとなる.白っぽいまたは灰白色で光沢があり均質でかなり固い塊状.粉石ケンを少量の水で無理ににぎり固めた感じ.脂肪酸は飽和脂肪酸が主で当然石ケン便は牛乳栄養児に多い.それ自体はとくに病的ではないが,硬度から排便困難であり,便秘の原因になりやすい.セリアック病でみられる脂肪便steatorrheaは量が多くグリース様で紙の上に置くと油がにじむ.脂肪便は程度は軽いが新生児肝炎など胆汁排泄障害時にもみられる.→顆粒便白色便

石膏副子(木)[セッコウフクシ]🔗🔉

石膏副子(木)[セッコウフクシ] 【英】plaster splint, bivalve cast 《同義語》ギプスシーネ,ギプス副子Gipsschiene ギプス包帯によって作った副子である.平板上でギプス巻軸を一定の長さに何度も折り返して一定の厚さとし,硬化しない間に患肢にあてその上から木綿包帯あるいは薄くギプス包帯を巻いて固定する.製法・使用法が簡単で患部の形態によく順応させたり,骨折整復位で固定することができる長所がある.

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