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マスク🔗🔉

マスク酸素マスク

マススクリーニング🔗🔉

マススクリーニング 【英】mass-screening →ガスリー法 →スクリーニングテスト

マススペクトロメトリー🔗🔉

マススペクトロメトリー 【英】mass spectrometry =質量分析法

マスター・テーブル[マスターテーブル]🔗🔉

マスター・テーブル[マスターテーブル] 【英】muster table 食中毒が発生した場合,その原因食物を推定するための疫学的方法の一つである.個々の食物について,摂取群と非摂取群における発症者数と非発症者数を調べ,その結果を四分表(2×2表)に整理したものをマスター・テーブルという.ある食物の摂取群と非摂取群との間に食中毒発症率(attack rate)が統計学的に有意の差(χ検定)を示し,非摂取群の発症率に対する摂取群の発症率の比(リスク比risk ratio,relative risk)が大きい(1以上)と,その食物が原因であるかもしれないと推理することができる.原因食物の確定には,臨床医学的所見,化学的分析,細菌学的検索などを総合的に評価する必要がある.

マスタードガス🔗🔉

マスタードガス 【英】mustard gas 【独】Senfgas 【仏】gaz moutarde 《同義語》イペリットyperite 化学的にはジクロルエチルスルフィドdichloroethyl sulfide(CHCl)Sで,この化合物自体は蒸気圧の低い高沸点の液体で実際にはガスではないが,粗製品は高濃度で芥子(カラシ)に似たにおいを有し,空気中に低濃度で混入しても毒性が高く,マスタードガスと呼ばれ,別名イペリットとも呼ばれる.その蒸気密度は空気の5.5倍で執拗に地面を這いまわる.第一次世界大戦中の1917年7月ドイツ軍が,ベルギーのイープルでイギリス軍に対して毒ガスとして使用し大きな損害を与え有名となった.粘膜・皮膚から吸収されるが作用の発現は遅く,低濃度の純物質で6〜24時間後に作用が発現する.吸入された場合の死因は肺水腫であるが,皮膚では細胞の再生を強く抑制して持続性の潰瘍を生じ,また急激な白血球の減少などの造血臓器障害を生ずる一種の細胞毒である.第二次世界大戦中,分子構造中のSをNに置換したナイトロジェンマスタードが製造されたが毒ガスwar gasとしては使用されず,戦後この化合物が有糸分裂を強く障害することから,誘導体が制癌薬として用いられている.

南山堂医学大辞典 ページ 7239