マクロコロニー法[マクロコロニーホウ]🔗⭐🔉振
マクロコロニー法[マクロコロニーホウ]
【英】macro-colony formation techniques
ばらばらに分離した培養細胞を希釈し,一定数の細胞を平板培養器に流し込んで培養すると,細胞はやがてその周囲に増殖してそれぞれ可視的なコロニーを形成するに至る.放射線または薬物による増殖阻害を定量的にみる方法として,可視的コロニーの形成数がどのくらい減少するかを計数する方法がマクロコロニー法である.
マクロファージ🔗⭐🔉振
マクロファージ
【英】macrophage
【独】Makrophagen
【仏】macrophage
《同義語》大食細胞,大食球,貪食球
貪食能(食作用*)を有する大型細胞で,全身臓器組織に広く分布する.通常は炎症局所などに遊走してくる球状のfree macrophageをさす場合が多い.正常ではリンパ節*や胸腺*に多く,また肝のクッパー細胞や脾,リンパ節,骨髄などの細網細胞と近縁にある(mononuclear phagocyte system).肺胞に出たものを肺胞マクロファージalveolar macrophage,腹腔内に出たものを腹腔マクロファージperitoneal macrophageと呼ぶ.炎症局所などでは分裂により数を増すが,骨髄から出て血中に入った単球*が血管外に出てマクロファージになると信じられている.形態はその機能相により異なるが,一般的にやや小型円形核と豊富な細胞質を有し,電顕的には広い細胞質内にリソソーム*と,多様な貪食空胞の存在や発達した細胞膜微絨毛などを特徴とする.機能的には細菌などの外来性の異物,生体内の老廃物を貪食,消化する.また抗原物質を取り込んで,抗原情報をリンパ球*に伝える抗原提供細胞として働くほか,リンパ球の出すリンホカイン*によって活性化し,標的細胞破壊など細胞性免疫の効果細胞(奏効細胞*)として働く.→組織球
南山堂医学大辞典 ページ 7228。