複数辞典一括検索+

栄養[エイヨウ]🔗🔉

栄養[エイヨウ] 【英】nutrition, alimentation 【独】Ernhrung 【仏】nutrition 【ラ】nutritio 生命ある有機体が,生命・健康の維持,成長,臓器・組織の正常な機能の営み,エネルギー産生のために,食物を摂取し,これを利用する過程をいう.クロロフィルをもっている植物では,光合成によって炭酸ガスと水および土中の無機物質とからエネルギーの多い有機物質をつくる.これに対し,動物には無機物質から有機物質をつくりあげる機能がないので,植物によってつくられた有機物質に直接(草食動物)あるいは間接(肉食動物)に依存して生命現象を営んでいる.

栄養改善法[エイヨウカイゼンホウ]🔗🔉

栄養改善法[エイヨウカイゼンホウ] 【英】nutrition improvement law 1952(昭27)年,法律第248号.国民の栄養改善思想を高め,国民の栄養状態を明らかにし,国民の栄養を改善する方途を講じて国民の健康および体力の維持向上をはかり,国民の福祉の増進に寄与することを目的としている.内容としては,国民栄養調査,栄養相談所(保健所に設置),栄養指導員(医師または管理栄養士),集団給食施設の栄養管理,特殊栄養食品,栄養審議会などについて規定している.

栄養型[エイヨウガタ]🔗🔉

栄養型[エイヨウガタ] 【英】trophozoite 《同義語》栄養体 原虫Protozoa(原生動物)の生活環life cycleのうちで,運動性をもち,活発に摂食,成長を行いながら無性生殖を行う時期の細胞のこと.嚢子や胞子などの抵抗型や有性生殖をする生殖体gameteと対比して用いられる.無性生殖の方法としては二分裂binary fissionが多いが,胞子虫類Sporozoaでは核の3個以上への分裂が先行した後に細胞質の分裂が起こる多数分裂multiple fissionをとる.トキソプラズマの場合は内部出芽endodyogenyと呼ぶ分裂方法をとる.

南山堂医学大辞典 ページ 617