バルトリン腺嚢胞[バルトリンセンノウホウ]🔗⭐🔉振
バルトリン腺嚢胞[バルトリンセンノウホウ]
【英】Bartholin's cyst
【独】Bartholin-Zyste
【仏】kyste de Bartholin
【ラ】cystis Bartholini
非感染性貯留液のためバルトリン腺が嚢状に腫大したものである.バルトリン腺炎*に続発することが多い.すなわちバルトリン腺膿瘍が慢性化した場合,感染症は治癒しても導管の閉塞が残れば分泌物あるいは滲出液の貯留のため嚢胞が形成される.分娩時の損傷などで導管が閉塞し最初から無菌的に生じる場合もある.片側大陰唇後部に無痛性の弾力性のある腫瘤として触知される.嚢胞摘出術あるいは造袋術の必要なこともある.
南山堂医学大辞典 ページ 6122。