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肉芽腫性腎病変[ニクゲシュセイジンビョウヘン]🔗🔉

肉芽腫性腎病変[ニクゲシュセイジンビョウヘン] 【英】granulomatous renal disease 腎実質内に肉芽腫形成を伴う腎障害をいう.これには結核サルコイドーシスウェゲナー肉芽腫症Wegener granulomatosisなどの肉芽腫形成を伴う疾患の腎部分症状のほか,一部の結節性動脈周囲炎(結節性多発動脈炎),薬剤過敏性反応(リファンピシン,ジフェニルヒダントイン(フェニトイン),ヘロインなど)として肉芽腫性血管炎あるいは肉芽腫性間質性腎炎があり,その他,黄色腫性(または黄色肉芽腫性)腎盂腎炎,まれに特発性肉芽腫性間質性腎炎が存在する.

肉芽腫性大腸炎[ニクゲシュセイダイチョウエン]🔗🔉

肉芽腫性大腸炎[ニクゲシュセイダイチョウエン] 【英】granulomatous colitis 【独】granulomatse Kolitis 【ラ】colitis granulomata 《同義語》大腸クローン病Crohn's disease of the colon,全層性大腸炎transmural colitis,限局性大腸炎regional enteritis of the colon 主として右側結腸を侵し,ときに閉塞や他の腸管,膀胱,骨盤内臓器との間に瘻孔を形成する区域性,肉芽腫性,全層性の炎症性疾患inflammatory diseaseで大腸に起こったクローン病Crohn's diseaseと考えられている.症状は下痢,腹痛,体重減少で,進行したものでは下血,発熱,腹部腫瘤,瘻孔が認められることがある.臨床症状およびX線,内視鏡,生検所見で診断される.治療としてステロイドやサラゾスルファピリジンが用いられる.

南山堂医学大辞典 ページ 5591