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ターバン腫瘍[ターバンシュヨウ]🔗🔉

ターバン腫瘍[ターバンシュヨウ] 【英】turban tumor 【独】Turbangeschwlste 頭皮から多発性に生ずる腫瘍でこの名がつけられている.良性の腫瘍で同様のものが時に頚部,胸部からも発生する.家族性に発生し女性にやや発生頻度が高い傾向を示す.組織学的に円柱腫cylindromaと呼ばれ,組織発生に関しては汗腺由来が最も疑われている.腫瘍細胞の集団はPAS染色陽性の硝子様物質で囲繞され,胞体内にも同様の物質が出現するのを特徴としている. →図

ダビットソン吸収試験[ダビットソンキュウシュウシケン]🔗🔉

ダビットソン吸収試験[ダビットソンキュウシュウシケン] 【英】Davidsohn's absorption test 【独】Davidsohn-Absorptionsmethode 異種赤血球凝集素(異好性抗体,IgM)は伝染性単核球症(EBウイルス感染症),血清病,健常人などで検出される.Davidsohnは伝染性単核球症以外の異好性抗体(フォルスマン抗体Forssman's antibody)がモルモット腎によって吸収されるのに対し,本症の異好性抗体はウシ赤血球によってのみ吸収されることを見出した.伝染性単核球症の診断に異好性抗体試験であるポール・バンネル反応Paul-Bunnell testを行い,陽性血清にこの両吸収試験を組み合わせて,本症の確診に用いている(Israel Davidsohnはアメリカの医師,1895生).

WRN遺伝子[ダブリューアールエヌイデンシ]🔗🔉

WRN遺伝子[ダブリューアールエヌイデンシ] 【英】WRN gene →ウェルナー症候群

WHO[ダブリューエッチオー]🔗🔉

WHO[ダブリューエッチオー] 【英】World Health Organization(WHO) 【独】Weltgesundheitsorganisation(WGO) 【仏】Organisation Mondiale de la Sant(OMS) 世界保健機関の略称,1945年サンフランシスコ会議で構想が提案され,1948年国際連合の専門機関として発足した.わが国は1951年に加盟国となっている.WHOの組織は総会,執行理事会,本部事務局(ジュネーブ),地域委員会および地域事務局からなる.WHOは世界をヨーロッパ,アフリカ,東地中海,東南アジア,西太平洋,アメリカの6地域regionに分け,それぞれ地方事務局をコペンハーゲン,ブラザビル,アレキサンドリア,ニューデリー,マニラ,ワシントンに置いている.わが国は西太平洋地域の構成員である.WHOは創設以来WHO憲章に規定された目的,任務を達成するため,伝染病対策,衛生統計,各種基準作成,医薬品供給,技術協力,研究開発など保健分野の広範な活動を行ってきている.近年,WHOは2000年健康戦略の目標を掲げて行動しているが,その根幹をなすのがプライマリ・ヘルス・ケアprimary health careであり,その考え方が現在のWHO活動の精神的・理論的支柱となっている.→プライマリ・ケア

南山堂医学大辞典 ページ 4764