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唾液腺シンチグラフィ[ダエキセンシンチグラフィ]🔗🔉

唾液腺シンチグラフィ[ダエキセンシンチグラフィ] 【英】salivary gland scintigraphy 【独】Speicheldrsenszintigraphie 《同義語》RI唾液腺撮影radionuclide sialography 耳下腺,顎下腺の小葉細胞が第7族元素の陽イオンを血中から取り込むのを利用して,放射性トレーサ投与後シンチカメラで唾液腺を撮影する核医学画像検査.放射性医薬品として過テクネチウム酸ナトリウム(99mTcO)を用いる.静注後5分から40分の間に数枚の経時的イメージを撮影する.また,レモン,クエン酸を口にふくませて,唾液分泌機能を評価する.正常では耳下腺,顎下腺が左右対称的に描出される.炎症性疾患の急性期には患側の放射能摂取が増強する.シェーグレン症候群Sjgren's syndromeでは放射能摂取が低下し,刺激による唾液分泌が悪くなる.腫瘤性病変の多くは局在性の放射能減少(欠損像)を示す.導管の閉塞があると,刺激試験後放射能の停滞がみられる.腫瘤性病変の一部は摂取の増加または導管の閉塞により局在性放射能集積増加(高摂取結節hot nodule)を呈する.その代表的なものはワルティン腫瘍Warthin tumorである.

南山堂医学大辞典 ページ 4705