唾液欠乏症[ダエキケツボウショウ]🔗⭐🔉振
唾液欠乏症[ダエキケツボウショウ]
【英】poor salivation
《同義語》無唾液症asialia
→口腔乾燥症
唾液腺[ダエキセン]🔗⭐🔉振
唾液腺[ダエキセン]
【英】salivary gland
【独】Speicheldr
se
【仏】glande salivaire
大唾液腺major salivary glandである耳下腺,顎下腺,舌下腺と口腔粘膜から咽頭に散在する数百個の小唾液腺*minor salivary gland(口唇腺,頬腺,臼歯腺,口蓋腺,舌腺など)とからなる.耳下腺は最大の腺で,耳介の前方から下方にかけて存在し,漿液を分泌する.耳下腺の導管が合流し主管(ductus parotideus;ステノン管ductus Stenonianus, Stensen's duct)となり,上顎第2大臼歯対側の頬粘膜に開口する.腺の中を走る顔面神経により,外側の浅葉と内側の深葉とに分けられる.顎下腺は下顎骨の内面の顎下三角内にあり,漿液腺が主体の混合腺である.排泄管(ワルトン管Wharton's duct)は腺の前上方から出て口腔底を前に進み,舌下小丘に開口する.舌下腺sublingual glandは最小で口腔底粘膜下に存在し,粘液を主に分泌する.排泄管は一つの主管とならず,ワルトン管に合流するか,直接舌下小丘に開く大舌下腺管と,舌下ひだに沿って個々に開く小舌下腺管(リヴィヌス管Rivinus' duct)とに分かれる.大唾液腺が口腔粘膜刺激などの反射性分泌を主とするのに対し,小唾液腺は持続的に唾液を分泌する.

南山堂医学大辞典 ページ 4703。