大腸ファイバースコープ[ダイチョウファイバースコープ]🔗⭐🔉振
大腸ファイバースコープ[ダイチョウファイバースコープ]
【英】fiberoptic colonoscope
→S状結腸鏡検査法
大腸ポリープ[ダイチョウポリープ]🔗⭐🔉振
大腸ポリープ[ダイチョウポリープ]
【英】polyp of the colon
【独】Kolonpolyp, Dickdarmpolyp
【仏】polype du c
lon, polype colique
大腸ポリープはわが国において増加する傾向がみられており,男女比は2:1,年齢別分布は大腸癌と同様に加齢とともに出現頻度が増す.部位別分布は臨床例では直腸,S状結腸に多いが,剖検例では大腸のほぼ全域に分布している.肉眼形態では多くは有茎ないし亜有茎である.病理組織学的には,腺腫性(腺腫,家族性大腸ポリポーシス*),過誤腫性(若年性ポリープ,ポイツ・イェガー症候群*Peutz-Jeghers syndrome),炎症性ポリープ,その他に大別される.大腸ポリープの大部分を占める腺腫ではしばしば癌の存在がみられる.多くは無症状であり,大腸X線検査および大腸ファイバースコープで診断される.〔治療〕主に内視鏡的ポリペクトミー*が行われるが,ポリペクトミーが困難な症例や生検後断端に癌を認めるもの,粘膜下浸潤のあるものに対しては腸管切除,リンパ節郭清を行う必要がある.ポリポーシスpolyposisに対しては,大腸全摘,亜全摘などが行われる.

南山堂医学大辞典 ページ 4646。